不死の贈り物/Gift of Immortality
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つけられているクリーチャーに頑強や不死のような復活能力を与えたうえ、これ自身も復活して再びそのクリーチャーについてしまうという、まさに不死身の存在を作り出すオーラ。
これ単体ではP/T修整や回避能力などを与えられるわけではないため、単純にクリーチャーを強化するという目的では使いづらい。強力なサイズや能力を持ちながら除去耐性の面で今一歩、というクリーチャーにつけるべきだろう。あるいはCIP能力や死亡誘発を使い回すために、チャンプブロックや生け贄エンジンなどの墓地送りの手段と組み合わせての使用も考えられる。
とはいえ除去耐性として万全ではなく、追放・バウンス・タッパーや攻撃制限などの擬似除去に耐性はつかないし、唱えるのに対応して先に除去されてしまうことまでは防げない。また死亡への耐性にしても、破壊不能ほど鉄壁ではなく、例えば除去を2連発する、クリーチャーを戻す誘発型能力に対応して墓地対策する、など強引に突破する手段は少なくない。対戦相手からすれば、カード2枚を使うことになっても2:2交換で済みカード・アドバンテージは失わないのだから、相手がオーラを使ってまで守りたいほどの優良戦力ならば強引にでも排除しておこう、と判断してくる可能性は低くない。ある程度つける先を選んだ、慎重な運用が求められるだろう。
- 次元の浄化/Planar Cleansingなどでエンチャント先のクリーチャーとこれが同時に破壊された場合でも、そのクリーチャーは戦場に戻る(CR:603.6d)。
- コンボ前提で使用するなら太陽のタイタン/Sun Titanが非常によい相方となる。クリーチャーとオーラが同ターンに戦場に戻ってくるためマナを必要としない生け贄エンジンがあれば無限に戦場と墓地を行き来できる。アジャニに選ばれし者/Ajani's Chosenで無限トークン、魂の管理人/Soul Wardenで無限ライフといったコンボを白1色で実現できる。
- ギリシャ神話でたびたび見られる、神でない存在(主に人間)が不死の力を手に入れる話がモチーフ(参考/翻訳)。有名なものとしては、トロイア戦争の英雄アキレウスの物語や、月の女神セレーネーに愛された人間エンデュミオーンの物語が挙げられる。
- 類似のカードには過去に青のまやかしの死/False Demiseや黒の不浄の契約/Unhallowed Pactが存在した。相手のクリーチャーを奪う目的では使用できなくなっているが、除去耐性としての使用感はこちらが勝る。
参考
- 壁紙 (Daily MTG)
- カード個別評価:テーロス - レア