墓所の冒涜者/Cemetery Desecrator
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クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
威迫
墓所の冒涜者が戦場に出たか死亡したとき、墓地にありこれでないカード1枚を追放する。そうしたとき、以下から1つを選ぶ。
・パーマネント1つを対象とする。それの上からカウンターX個を取り除く。Xは、その追放されたカードのマナ総量に等しい。
・対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-X/-Xの修整を受ける。Xは、その追放されたカードのマナ総量に等しい。
黒の墓所クリーチャーはETBと死亡誘発で墓地のカード1枚を追放し、それのマナ総量に応じてカウンター排除かクリーチャーへの-X/-X修整を行うゾンビ。
マナレシオは控えめ。しかしサイクル中最も重いだけあって唯一、戦場に出たときの追放で再帰誘発型能力が誘発するため即効性があり、しかも2つのモードから選べる。
これを唱える頃には誰かしらの墓地が肥えている可能性が高く、対戦相手のクリーチャーをマイナス修整で除去することも容易。この時点で1枚ぶんのアドバンテージ。そのうえ4/4威迫が残るため「相手が手札を1枚使って対処してくる」「戦闘で相討ちする」で1枚ぶん、そうでなくても死亡誘発からの再帰誘発で再び除去できれば1枚ぶん、と計1:2から1:3交換が可能。もちろん墓地対策がうまく刺さればさらに有利に。
もうひとつのモードでは、カウンターを用いるパーマネントの進行を遅らせることができる。特にプレインズウォーカーに対してはまるで火力のように扱える。
イニストラード:真紅の契りのリミテッドはゲームスピードが遅めであり、6マナも十分に間に合う。墓地利用の多い環境だし、黒は濫用や血や切削で墓地を肥やしやすいため能動的に使える。クリーチャー戦が主体なので対象に困ることも少ないだろうし、中堅クリーチャーとしての性能も頼もしい。神話レア故なかなか見かけないだろうが、見つけたらとりあえずピックしても構わないはず。
構築における6マナはゲームエンドとは行かなくとも、取り返しがつかない程度の差がついてもおかしくない時期。大振りなぶん打ち消しに弱く、またイゼット天啓のようなノンクリーチャーに近い相手には全く機能しないリスクもあり、メインデッキには1枚か2枚程度入れておきつつ必要に応じてサイドアウトしたり、最初からサイドボードに控えさせておき、刺さる相手にサイドインするのが無難。
- サイクルで唯一、追放したカードのカード・タイプを参照しない。
- 取り除くカウンターの種類に制限はない。キーワード・カウンターを取り除いたり英雄譚を使いまわしたりと細かい芸ができるが、カウンターを用いないクラス・エンチャントは影響範囲外なことに注意。
- 「ETBでもあり他の条件でも誘発する能力」を持つ6マナのクリーチャーといえば基本セット2011初出の墓所のタイタン/Grave Titanが実績あり。日本語カード名はどちらも「墓所」で始まるが、英語名はCemetaryとGraveで違う。カード名英語辞典も参照。
関連カード
サイクル
イニストラード:真紅の契りの墓所のクリーチャーサイクル。戦場に出たときなどに墓地のカードを追放し、その追放したカードの特性を参照して何らかの恩恵を得る。稀少度は神話レア。
- 墓所の守護者/Cemetery Protector
- 墓所の照光者/Cemetery Illuminator
- 墓所の冒涜者/Cemetery Desecrator
- 墓所の門番/Cemetery Gatekeeper
- 墓所のうろつくもの/Cemetery Prowler