精力の護符/Amulet of Vigor
提供:MTG Wiki
各種タップインのパーマネントを支援してくれるアーティファクト。
同時期のスタンダードにはタップイントライランドや隠れ家、2色ミシュラランドなどタップインの土地は多く、これを最初に置いておくことで失ったテンポを回復できるのならば採用は一考に値する。
モダンの12postでしばしば採用されていた。キーカードである雲上の座/Cloudpostやヴェズーヴァ/Vesuvaがタップインなので得られる恩恵が大きく、また原始のタイタン/Primeval Titanや風景の変容/Scapeshiftなどともシナジーを持つ。
モダンでは他にも、ラヴニカ・ブロックのバウンスランドとのシナジーを利用したAmulet Comboも作られ、同デッキのキーカードとして使われている。
- これを2つコントロールしていれば能力は2回誘発する。その間にマナを出せば疑似マナ加速。序盤に引いてこそのカードのため複数投入の価値があるのはありがたい。
- Time Vaultが戦場に出た時にアンタップさせて追加ターンを得られる。練達の変成者/Master Transmuterあたりが一緒にいれば無限ターンが可能。
- Thawing Glaciersは、それ自身も出てくる土地もタップインなので非常に相性がよい。さらに、これが複数あればさらにマナが出る。
- 忍術で出した忍者もアンタップされるので、ブロックに回せる。
- 直接アンタップインさせているわけではないため、ドワーフの鉱山/Dwarven Mineのようなアンタップインを誘発条件にするカードの補助にはならないので注意。
- パーマネントをアンタップインさせるカードの一覧はアンタップインを参照。
[編集] 開発秘話
このカードはゼンディカーの多くのタップイン土地のタップインを無効化するカードとしてデザインされた。
最初の案は「あなたがコントロールするパーマネントはアンタップ状態で戦場に出る。」という能力を持つ1マナのクリーチャーであった。しかし、これにはルールの注釈のように読めてしまう問題があり、ファイルには冗談で「すべてのクリーチャーは召喚酔いする」と付け加えられていたらしい。また、ルール上の問題もあったが、Mark Gottliebは戦場に出た時に誘発する誘発型能力にすることでこのデザインを認めた。
ワールドウェイクのリードデザイナーのKen Nagleはこのデザインが気に入ったが、緑だけではなく全色に広めるべき能力とも考え、この能力を内蔵した土地にすることを試みた。その土地は無色マナ1つを生むタップイン土地で、自身の能力によってアンタップ状態になるというものだったが、R&Dでは紛らわしいと言う意見も出た。
土地バージョンは壊れていることが判明したため、Kenは次に1マナのアーティファクトにすることを試み、精力の護符に至る[1]。
- 後に、上記の「アンタップ状態で戦場に出る」というルール・テキストはラグーンの神秘家、アーチェロス/Archelos, Lagoon Mysticで使用された。