スリヴァー
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スリヴァー/Sliverは、クリーチャー・タイプの1つ。
「Sliver」は和訳すると「細長い小片、裂片」とか「鋭く切り裂く」といった意味で、容姿もナイフの切っ先のような頭と鉤爪を持っている。雌雄同体である。
クリーチャー — スリヴァー(Sliver)
すべてのスリヴァー(Sliver)は被覆を持つ。(それらは呪文や能力の対象にならない。)
2/2時のらせんまでは全ての色に同数ずつ存在していたが、次元の混乱では白に1枚多く存在するため、バランスが崩れてしまった。 単色以外に、2色や無色(アーティファクト・クリーチャー)のものもおり、さらには数少ない5色カードのうちの3枚、スリヴァーの女王/Sliver Queen、スリヴァーの首領/Sliver Overlordとスリヴァー軍団/Sliver Legionを擁する。
テンペスト・ブロックで初めて登場し、その後レギオン、スカージ、時のらせんブロックで復活している。 一般にスリヴァーは、スリヴァー同士で同じ能力を共有するという能力を持つ。 基本的に単体では小粒で、群れを成すことで強力になる。 修整値計算が重複する場合が多いので計算しやすくするためか、パワーとタフネスの値が等しいという共通点も持つ。 大半のカード名が、英語では1語に続く「_____ Sliver」、日本語では漢字2文字に続く「○○スリヴァー」という形式で統一されているのも特徴。
テンペスト・ブロックではマナ・コストやサイズがサイクルで完全に統一されていたが、再登場を重ねるにつれ、その統一感は崩されつつある。
- 意外にも畏怖・土地渡りなど、基本的な能力でいまだそれを付加するものがデザインされていないものもある(未来予知現在)。
- 回避能力を共有するスリヴァーは多数存在するが、スリヴァーによるブロックを回避できるのは護法スリヴァー/Ward Sliverのみである。
- このことからも想像できるが、上記の畏怖や土地渡りが出ないのは、スリヴァーはスリヴァーを回避できない、という構図を保ちたいからだと思われる。
プロテクションは回避能力としての側面が弱いのでいいが、畏怖や土地渡りという直球な回避専用キーワード能力はよろしくない、ということである。
- このことからも想像できるが、上記の畏怖や土地渡りが出ないのは、スリヴァーはスリヴァーを回避できない、という構図を保ちたいからだと思われる。
- たまにsilver(銀)と誤読される。
活性スリヴァー/Quick Sliverの英名はそれを利用した言葉遊びである(「Quicksilver(水銀)」とかけている)。
- テンペスト発売当時は日本語版が同時発売でなかったため、"Sliver"の読み方がはっきりせず、当初は「スライヴァー」と呼ぶ人がかなり多かった。
注目の種族だったことも手伝って「スリヴァー派」と「スライヴァー派」の間でちょっとした論争になったこともある。 実はクイーンズイングリッシュならば、スライヴァーと読むこともある。
- QueenやOverlordといったネーミング等、開発部所内で流行した世界的RTSゲーム「StarCraft」内に登場する種族である「Zerg」のイメージが随所に散見される。
- もっとも「StarCraft」でおいてもチートコードに"the gathering"(アビリティがエネルギーを無視して無制限に使えるようになる)が存在したり、スタッフクレジットのスペシャルサンクスにウィザーズ・オブ・ザ・コーストがあったりする。
- 「すべてのスリヴァー・クリーチャーは〜」と書かれたもの(P/T修整やクリーチャー専用能力を共有するもの)と、「すべてのスリヴァーは〜」と書かれたものがある。
後者(水晶スリヴァー/Crystalline Sliverや羽軸スリヴァー/Quilled Sliverなど)は、ローウィン・ブロックで登場した多相持ちの部族・パーマネントにも能力を付与することができる。
参考
- サブタイプ「スリヴァー(Sliver)」で検索
- クリーチャー・タイプ解説
- 墓所スリヴァーを語ろうか―ついでに、繁殖スリヴァーと護法スリヴァーと…(Wizards社;英語)
- お手軽スリヴァー―群生思考に気楽に飛び込もう(Wizards社;英語)
- 旅行けばスリヴァーの国―スリヴァーのデザインの歴史をご紹介(Wizards社;英語)
- A Sliver Story(Wizards社;英語)