ジャッジメント

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{{情報ボックス/エキスパンション
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|英語名=Judgment
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'''ジャッジメント'''/''Judgment''は、[[オデッセイ・ブロック]]の2番目の小型[[エキスパンション]]。日本では[[2002年]]5月24日に発売された。意味は「審判」。
  
=ジャッジメント/Judgment=
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==概要==
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[[黒]]偏重だった[[トーメント]]とのバランスを取るため、今セットでは[[白]]と[[緑]]の[[カード]]が多く、黒のカードが少ない。
  
[[オデッセイ・ブロック]]の最後の[[エキスパンション]]。意味は「審判」。
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[[メカニズム]][[願い]]や[[幻影 (俗称)|幻影]]、[[インカーネーション]]、[[代言者]]がある。特に[[ウィッシュボード]]戦略を可能とした願いサイクルの中でも、青と赤の願いは環境に大きな影響を与えた。
[[トーメント]]とのバランスを取るために、[[]][[]]のカードが多く、[[]]は少なくなっている。
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*[[狡猾な願い/Cunning Wish]]:[[インスタント]]の願いカード。特に[[世界選手権02]]で優勝した[[サイカトグ]]、[[世界選手権03]]で優勝した[[ウェイク]]にて大きな役割を果たした。
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*[[燃え立つ願い/Burning Wish]][[ソーサリー]]の願いカード。2マナという軽さを活かして[[エクステンデッド]]環境や[[エターナル]]環境でのソーサリーコンボを発展させた。
  
新システムは[[願い]]や[[幻影]][[インカーネーション]][[代言者]]があり、特に[[願い]]カードはその汎用性から多くの[[デッキ]]で使用された。
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他にジャッジメントを代表するカードとして以下が挙げられる。
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*[[不可思議/Wonder]]:インカーネーション最強カード。主に[[青緑ビートダウン]]に搭載され、6/6[[ワーム]]・[[トークン]]が飛行を得て殴る様子は圧巻であった。[[スタンダード]]環境だけでなく[[エクステンデッド]]環境でも暴れまわった。
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*[[陰謀団式療法/Cabal Therapy]]:[[エターナル]]環境でも使用される優良[[手札破壊]]。主に[[思考囲い/Thoughtseize]]や[[強迫/Duress]]と併用する。
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*[[世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon]][[ナイトメア能力]]を利用した[[無限コンボ]]デッキ「[[ワールドゴージャー]]」のキーカード。[[レガシー]]環境にて1ターンキル率が20%を優に超えると言われ、それでなくとも2、3ターン以内に安定してコンボを成立させることが可能であったため、そんなカードが許されるわけもなく禁止カードに指定された。
  
[[マルチカラー]]カードが緑白の組み合わせのみ4種類作られており、その全てが[[トーナメント]]で使用されるというポテンシャルを誇る。
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また、かつては「緑はジン4枚から」と言われた[[アーニーゲドン]]のエース、[[アーナム・ジン/Erhnam Djinn]]が再録されたが、ほとんど使用されることはなかった。アンコモンの[[幻影のケンタウロス/Phantom Centaur]]の方がよっぽど強かったため昔と現在のカードを比較した時のパワーインフレの例としてしばしば挙げられる。
特に[[ミラーリの目覚め/Mirari's Wake]]は[[スタンダード]]や[[オデッセイ・ブロック構築]]でそのパワーを見せつけ、[[エクステンデッド]]でも暴れている。
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また、[[土地]]も緑白関連のもののみが3種類登場している。
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[[テンプレート]]に沿っていない訳がずいぶん見受けられる。
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[[Olle Råde]][[インビテーショナルカード]]である[[森を護る者/Sylvan Safekeeper]]が収録されたが、カードパワーが控えめだったこともあり、ほとんど使用されることはなかった。
ケンタウロスや[[寄生牙のベヒモス/Wormfang Behemoth|ベヒモス]]、「[[吠え裂きアヌーリッド/Anurid Barkripper|+2/+2を得る]]」など。
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なんでいきなりこんなことになったのかと言うと、実はこのセットから訳者が交代したという裏事情が存在する。→[[誤訳/名訳|誤訳]]
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当時、慎重に[[スポイラーリスト|スポイラー]]を公開するのにも関わらず、発売のかなり前からフルスポイラーが流出してしまった。[[http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/jpfeature/20020518b,,ja|これ]]が公式コメント。
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[[多色カード]][[緑白]]の組み合わせのみ4種類作られており、その全てが[[トーナメント]]で使用されるというポテンシャルを誇る。特に[[ミラーリの目覚め/Mirari's Wake]]は[[スタンダード]]や[[オデッセイ・ブロック構築]]でそのパワーを見せつけ、[[エクステンデッド]]でも猛威を振るった。また、[[土地]]も緑白関連のもののみが3種類登場している。
  
<!-- -最終エキスパンションということで[[俗説#dc5d6b22|強力カードが多い]]が、[[]]で使えるカードは[[陰謀団式療法/Cabal Therapy]]ぐらいだった。当然これも、[[トーメント]]での黒が強かったためにバランスを取った結果。
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*今セットから日本語版[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の翻訳者が[[進藤欣也]]に変更された。変更による影響からか、[[幻影のケンタウロス/Phantom Centaur|ケンタウロス]][[寄生牙のベヒモス/Wormfang Behemoth|ベヒモス]]、「[[吠え裂きアヌーリッド/Anurid Barkripper|+2/+2を得る]]」など、[[テンプレート]]に沿っていない訳がずいぶん見受けられる。
↑《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JU)》ほどではないにせよ、《縫合/Stitch Together(JU)》や《縫合グール/Sutured Ghoul(JU)》は十分見かけるレベル。黒の絶対数が少ない中、3種類使われているなら十分かなと。 -->
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*当時、慎重に[[スポイラーリスト|スポイラー]]を公開する方針であったにもかかわらず、発売のかなり前から[[Magic Online]]にてフルスポイラーが流出してしまった<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/what-card-leak-2002-05-01 "What Card Leak?"]/[http://web.archive.org/web/20041211010105/http://wizards.com/default.asp?x=sideboard/jpfeature/20020518b 「カード流出が何だって?」(Web Archive)](Feature 2002年5月1日)</ref>
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*'''Judgement'''(イギリス英語)でも間違いでないが、エキスパンション名としては『'''Judgment'''』(アメリカ英語)が公式。
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**ちなみに[[最後の裁き/Final Judgment]]などの[[カード名]]も、すべて「Judgment」が使われている。({{WHISPER検索/カード名|Judgment}}、{{WHISPER検索/カード名|Judgement}})
  
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==テーマデッキ==
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*[[幻影/Spectral Slam]]
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*[[痛撃/Painflow]]
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*[[殺到/Inundation]]
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*[[空襲/Air Razers]]
  
パッケージ・イラストは[[幻影のニショーバ/Phantom Nishoba]]
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==パッケージ・イラスト==
2002年5月発売。全143種類。
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*[[幻影のニショーバ/Phantom Nishoba]]
[[エキスパンション・シンボル]]は天秤。
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==デザイン==
<!-- **背景世界 [#world]
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背景世界についての簡単な記述 -->
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==デザイン [#design]==
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|デザイン・チーム||[[Brian Tinsman]] (lead)||
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|アート・ディレクター||[[Jeremy Cranford]]||
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==関連リンク==
<!-- **関連リンク
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*[https://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/judgment ジャッジメント](マジック英語公式日本語版  セット特設サイト)
外部の公式記事など -->
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<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
 
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*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/judgment/ カードリスト](Wisdom Guild)
*[[カード個別評価:オデッセイブロック]]
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*[[カード個別評価:ジャッジメント]]
*[[テーマデッキ]]
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*[[Judgment]] (小説)
**[[幻影/Spectral Slam]]
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**[[痛撃/Painflow]]
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**[[殺到/Inundation]]
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**[[空襲/Air Razers]]
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*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]
*[[背景世界/ストーリー用語]]
+
**[[インベイジョン・ブロック]]([[インベイジョン]] - [[プレーンシフト]] - [[アポカリプス]])
*[[Judgment]](小説)
+
**[[第7版]]
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**[[オデッセイ・ブロック]]([[オデッセイ]] - [[トーメント]] - [[ジャッジメント]])
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**[[オンスロート・ブロック]]([[オンスロート]] - [[レギオン]] - [[スカージ]])
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**[[第8版]]
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[[Category:エキスパンション|しやつしめんと]]

2021年12月21日 (火) 19:51時点における最新版

ジャッジメント/Judgment
シンボル 天秤
略号 JU, JUD
コードネーム Carbon
発売日 日:2002年5月24日
セット枚数 全143種類

ジャッジメント/Judgmentは、オデッセイ・ブロックの2番目の小型エキスパンション。日本では2002年5月24日に発売された。意味は「審判」。

目次

[編集] 概要

偏重だったトーメントとのバランスを取るため、今セットではカードが多く、黒のカードが少ない。

メカニズム願い幻影インカーネーション代言者がある。特にウィッシュボード戦略を可能とした願いサイクルの中でも、青と赤の願いは環境に大きな影響を与えた。

他にジャッジメントを代表するカードとして以下が挙げられる。

また、かつては「緑はジン4枚から」と言われたアーニーゲドンのエース、アーナム・ジン/Erhnam Djinnが再録されたが、ほとんど使用されることはなかった。アンコモンの幻影のケンタウロス/Phantom Centaurの方がよっぽど強かったため昔と現在のカードを比較した時のパワーインフレの例としてしばしば挙げられる。

Olle Rådeインビテーショナルカードである森を護る者/Sylvan Safekeeperが収録されたが、カードパワーが控えめだったこともあり、ほとんど使用されることはなかった。

多色カード緑白の組み合わせのみ4種類作られており、その全てがトーナメントで使用されるというポテンシャルを誇る。特にミラーリの目覚め/Mirari's Wakeスタンダードオデッセイ・ブロック構築でそのパワーを見せつけ、エクステンデッドでも猛威を振るった。また、土地も緑白関連のもののみが3種類登場している。

[編集] テーマデッキ

[編集] パッケージ・イラスト

[編集] デザイン

デザイン・チーム Brian Tinsman (lead)
Mike Elliott
Richard Garfield
Bill Rose
Mark Rosewater
デベロップ・チーム Randy Buehler (lead)
William Jockusch (lead)
Mike Elliott
Joe Hauck
Paul Barclay
貢献 Worth Wollpert
Mike Donais
Brian Schneider
アート・ディレクター Jeremy Cranford
Dana Knutson

[編集] 関連リンク

  1. "What Card Leak?"/「カード流出が何だって?」(Web Archive)(Feature 2002年5月1日)

[編集] 参考

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