手札破壊

提供:MTG Wiki

2013年3月3日 (日) 09:47時点における117.55.68.173 (トーク) - whois による版
移動: 案内, 検索

手札破壊(Hand Destruction)とは、手札からカード捨てさせること。または、そのためのカード。ほとんどがである。これにより対戦相手の妨害手段をあらかじめ封じて、アドバンテージを得ることができる。英語でハンド・デストラクション、もしくはそれを略して、ハンデスとも呼ばれる。

また、上の効果を持つカードを主軸にしたデッキのこともいう。一般に、コンボデッキパーミッション相手には有利だが、手札の消費が速いバーンウィニーに対しては効果が薄い。手札破壊の代表的クリーチャー惑乱の死霊/Hypnotic Specterから、手札破壊デッキはヒュプノタイザー(Hypnoticer)と呼ばれていた。


Mind Twist / 精神錯乱 (X)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、カードをX枚、無作為に選んで捨てる。



Hypnotic Specter / 惑乱の死霊 (1)(黒)(黒)
クリーチャー — スペクター(Specter)

飛行
惑乱の死霊が対戦相手にダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚無作為に選んで捨てる。

2/2


Duress / 強迫 (黒)
ソーサリー

対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。



Mind Sludge / 精神ヘドロ (4)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、あなたがコントロールする沼(Swamp)1つにつきカードを1枚捨てる。


手札破壊の呪文能力は、そのほとんどがソーサリー・タイミングでしか唱えたり起動したりできないようになっている。これは、対戦相手のドロー・ステップに使用することで、引いたカードを即捨てさせロックするのを防ぐための措置である。だが、インスタント・タイミングで使用できる手札破壊が存在しないわけではない。 多くは対戦相手を対象としてとるため、対象を変更されることは少ない。また、捨てるカードを手札破壊呪文・能力を使った側が選ぶタイプの呪文や能力の場合、手札の公開を要求される場合が多い。

捨てさせ方には、以下の3種類がある。上にあるほど強力であり、その分コストかったり、捨てさせる枚数が少なかったりする。

  1. 捨てるカードを、手札破壊呪文・能力を使った側が選ぶ。
  2. 捨てるカードを、無作為に選ぶ。
  3. 捨てるカードを、手札を捨てる側が選ぶ。
  • 誰が捨てるカードを選んだのかに関係なく、実際にカードを捨てさせているのはその手札破壊呪文・能力であることに注意。

呪文による手札破壊は、自分のマナと手札を対戦相手の手札と交換するという性質から、本質的にテンポ・アドバンテージを失うという問題を抱えている。したがって

  1. 自分にとって致命的なカードを予め捨てさせることで、潜在的なアドバンテージをとる。
  2. 複数枚のカードを捨てさせることでハンド・アドバンテージをとる。
  3. ボード・コントロール手段と組み合わせてロックをかける。

といった目的で用いられることが多く、またそれができる手札破壊呪文が強力であるとされる。

代表格は精神錯乱/Mind Twist。それに続く高評価呪文としてHymn to Tourach強迫/Duress陰謀団式療法/Cabal Therapy迫害/Persecute思考囲い/Thoughtseizeなどが挙げられる。

手札破壊はの特徴であり、直接的なクリーチャー除去と並んで黒のアイデンティティの一つである。次点は精神への干渉を得意とするであるが、次元の混乱以外では手札破壊後に新しく引かせるなどして質的なアドバンテージのみを得るものが多い。Wheel of Fortune系の「捨ててから同じ枚数を引かせる」効果の一部として行える。は大規模なコントロール呪文の一部として極稀に行える。の手札破壊は存在せず、逆に手札破壊対策カードを多く擁している。

忘却/Forgetショッカー/Shockerなど、捨てた後に手札を補充させる呪文はハンド・アドバンテージが得られないため一般的には手札破壊と呼ばれない。だが対戦相手の手札を見て選べるヴェンディリオン三人衆/Vendilion Cliqueや無作為の燃え立つ調査/Burning Inquiryなどは、量ではなく質的なハンド・アドバンテージが得られるので手札破壊と呼ばれる事がある。

参考

MOBILE