精神隷属器/Mindslaver

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[[プレイヤー]]1人の1[[ターン]]を完全に操ることができる[[伝説のアーティファクト]]。
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[[呪文]]の[[唱える|キャスト]]や[[能力]]の[[起動]]、[[攻撃クリーチャー]]の指定など、[[総合ルール]]で認められるあらゆる行動の選択権を奪うことができる。少なくとも[[土地]]を[[フルタップ]]にすることで、返しの[[あなた|自分]]のターンまで有利に運ぶことができる。また[[除去]][[呪文]]を[[対戦相手]]の[[クリーチャー]]を[[対象]]にして使わせる、[[引く|ドロー]][[カード]]を自分に撃ってもらう、対戦相手が[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]していれば[[アーティファクト]]を全部[[生け贄に捧げる]]等の行為も可能となるので、叩きだす[[アドバンテージ]]は莫大なものとなる。
 
[[呪文]]の[[唱える|キャスト]]や[[能力]]の[[起動]]、[[攻撃クリーチャー]]の指定など、[[総合ルール]]で認められるあらゆる行動の選択権を奪うことができる。少なくとも[[土地]]を[[フルタップ]]にすることで、返しの[[あなた|自分]]のターンまで有利に運ぶことができる。また[[除去]][[呪文]]を[[対戦相手]]の[[クリーチャー]]を[[対象]]にして使わせる、[[引く|ドロー]][[カード]]を自分に撃ってもらう、対戦相手が[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]していれば[[アーティファクト]]を全部[[生け贄に捧げる]]等の行為も可能となるので、叩きだす[[アドバンテージ]]は莫大なものとなる。
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*[[公式ハンドブック|ミラディン公式ハンドブック]]において評価は低かったが、上記の通り実際は非常に強力である。[[ミラディン]]産アーティファクトの[[カードパワー]]の凄まじさを象徴しているようなカードである。
 
*[[公式ハンドブック|ミラディン公式ハンドブック]]において評価は低かったが、上記の通り実際は非常に強力である。[[ミラディン]]産アーティファクトの[[カードパワー]]の凄まじさを象徴しているようなカードである。
*[[ミラディンの傷跡]]での[[再録]]の際、当時のルールに合わせてと「プレイヤーをコントロールする(You control target player)」というテキストになったが、日本語版は旧来の「ターンをコントロールする」という形のまま記載されている。
 
  
 
==ルール==
 
==ルール==
 
このカードのために専用のルールが1項目作られた({{CR|711}})。現在は[[ソリン・マルコフ/Sorin Markov]]の登場によってこのカード専用ではなくなっている。
 
このカードのために専用のルールが1項目作られた({{CR|711}})。現在は[[ソリン・マルコフ/Sorin Markov]]の登場によってこのカード専用ではなくなっている。
  
*複数のターン・コントロール[[効果]]が同じプレイヤーに影響を及ぼす場合、[[タイムスタンプ]]順に上書きしていき、最後に発生したものだけが有効になる。
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登場当初は「プレイヤーのターンをコントロールする」というテキストであった。[[ミラディンの傷跡]]での[[再録]]の際、ルールが若干変更されて「プレイヤーをコントロールする(You control target player)」というテキストになったが、やっていることは変わっていない。なお、ミラディンの傷跡の日本語版では旧来の「ターンをコントロールする」というテキストのまま印刷されている。
*他者のターンをコントロールしている間も、そのターンをコントロールしているプレイヤーは、通常通り、自分自身に関する選択や決定も行える。
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*ターンをコントロールされているプレイヤーが何らかの[[オブジェクト]]の情報を見ることができる場合、ターンのコントローラーもそれを[[見る]]ことができる(例えば、ターンをコントロールされているプレイヤーの[[手札]]や、そのプレイヤーがコントロールしている[[裏向き]]の[[パーマネント]]の表など)。
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*複数のプレイヤー・コントロール[[効果]]が同じプレイヤーに影響を及ぼす場合、[[タイムスタンプ]]順に上書きしていき、最後に発生したものだけが有効になる。
*他のプレイヤーのターンのコントローラーは、そのプレイヤーに認められている、あるいは何らかのオブジェクトによりしなければいけない全ての選択や決定を行う。
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*他のプレイヤーをコントロールしている間も、通常通り、自分自身に関する選択や決定を行える。
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*他のプレイヤーをコントロールしている間も、それによってオブジェクトのコントロールが得られるわけではない。
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*他のプレイヤーにコントロールされているプレイヤーが何らかの[[オブジェクト]]の情報を見ることができる場合、プレイヤーのコントローラーもそれを[[見る]]ことができる(例えば、コントロールされているプレイヤーの[[手札]]や、そのプレイヤーがコントロールしている[[裏向き]]の[[パーマネント]]の表など)。
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*他のプレイヤーのコントローラーは、コントロールしているプレイヤーに認められている、あるいは何らかのオブジェクトによりしなければいけない全ての選択や決定を行う。
 
**もちろん[[Blacker Lotus]]などの[[コスト]]の一部として相手のカードをビリビリに破いてもよい。逆に、もしそうされそうになったら即座に[[投了]]すべきだろう(そのタイミングでの投了は認められている)。
 
**もちろん[[Blacker Lotus]]などの[[コスト]]の一部として相手のカードをビリビリに破いてもよい。逆に、もしそうされそうになったら即座に[[投了]]すべきだろう(そのタイミングでの投了は認められている)。
*他のプレイヤーのターンのコントローラーは、ルールやオブジェクトによって必要とされていない選択や決定を行えない。また、コントローラーはトーナメント・ルールによって必要とされている選択や決定を行えない。
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*他のプレイヤーのコントローラーは、ルールやオブジェクトによって必要とされていない選択や決定を行えない。また、トーナメント・ルールによって必要とされている選択や決定を行えない。
**[[燃え立つ願い/Burning Wish]]を使わせたとしても、そのプレイヤーの[[サイドボード]]を見ることはできない([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpvie08/blog2#8 参考])。サイドボードを見ることは[[総合ルール]]ではなく[[マジック大会規定]]6.2節によって許可された行動である。見ることができない以上[[ソーサリー]]であるかどうか判別できないため、サイドボードからカードを持ってくることはできない。
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**[[燃え立つ願い/Burning Wish]]を使わせたとしても、そのプレイヤーの[[サイドボード]]を見ることはできない([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpvie08/blog2#8 参考])。サイドボードを見ることは[[総合ルール]]ではなく[[マジック・イベント規定]]6.2節によって許可された行動である。見ることができない以上[[ソーサリー]]であるかどうか判別できないため、サイドボードからカードを持ってくることはできない。
 
***[[死せる願い/Death Wish]]ならば条件を指定されていないのでサイドボードから持ってくることはできるが、[[無作為に]]選ぶことになる。
 
***[[死せる願い/Death Wish]]ならば条件を指定されていないのでサイドボードから持ってくることはできるが、[[無作為に]]選ぶことになる。
*他のプレイヤーのターンのコントローラーは、そのプレイヤーを[[投了]]させることはできない。逆に、プレイヤーはターンをコントロールされている状態でも投了できる。
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*他のプレイヤーのコントローラーは、コントロールしているプレイヤーに[[投了]]させることはできない。逆に、プレイヤーは他のプレイヤーにコントロールされている状態でも投了できる。
 
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*[[双頭巨人戦]]などの[[共有チーム・ターン]]選択ルールを使用するゲームにおいては、あるプレイヤーをコントロールする場合、そのチーム全体をコントロールする({{CR|805.8}})。
*[[双頭巨人戦]]においては、あるプレイヤーのターンをコントロールする場合、そのチーム全体のターンをコントロールする({{CR|806.6h}})。
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このほか、[[マナ・バーン]]があった頃は、「他のプレイヤーにターンをコントロールされているプレイヤーは、マナ・バーンでライフを失わない」というルールが設けられていた。[[基本セット2010]]発売に伴う[[総合ルール]]の更新で、マナ・バーンの廃止とともにこのルールは削除された。
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このほか、[[マナ・バーン]]があった頃は、「他のプレイヤーに(ターンを)コントロールされているプレイヤーは、マナ・バーンでライフを失わない」というルールが設けられていた。[[基本セット2010]]発売に伴う[[総合ルール]]の更新で、マナ・バーンの廃止とともにこのルールは削除された。
  
*自分を対象として起動することもできるが、他のプレイヤーが自分の次のターンをコントロールしている状態でなければ意味はないだろう。
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*自分を対象として起動することもできるが、他のプレイヤーが自分をコントロールしようとしている状態でなければ意味はないだろう。
  
 
==その他==
 
==その他==

2010年10月12日 (火) 17:25時点における版


Mindslaver / 精神隷属器 (6)
伝説のアーティファクト

(4),(T),精神隷属器を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。あなたはそのプレイヤーの次のターンの間、そのプレイヤーをコントロールする。(あなたはそのプレイヤーが見ることのできるすべてのカードを見て、そのプレイヤーのすべての決定を行う。)


プレイヤー1人を1ターン完全に操ることができる伝説のアーティファクト

呪文キャスト能力起動攻撃クリーチャーの指定など、総合ルールで認められるあらゆる行動の選択権を奪うことができる。少なくとも土地フルタップにすることで、返しの自分のターンまで有利に運ぶことができる。また除去呪文対戦相手クリーチャー対象にして使わせる、ドローカードを自分に撃ってもらう、対戦相手が電結の荒廃者/Arcbound Ravagerコントロールしていればアーティファクトを全部生け贄に捧げる等の行為も可能となるので、叩きだすアドバンテージは莫大なものとなる。

コントロール相手に起動したらほぼ勝ち。撃てば相手をほとんど壊滅させられるため、スタンダードでも各種コントロールのエンドカードとして使用された。

カード・プールが広くなればなるほど強くなるカードでもある。かつてのエクステンデッドヴィンテージでは、修繕/Tinkerから高速で戦場に出されゴブリンの溶接工/Goblin Welderで何度も使い回された(→スタックスティンカースタックス)。また、アカデミーの廃墟/Academy Ruinsでも容易に、そして半永久的に再利用される(→青白トロン)。

ルール

このカードのために専用のルールが1項目作られた(CR:711)。現在はソリン・マルコフ/Sorin Markovの登場によってこのカード専用ではなくなっている。

登場当初は「プレイヤーのターンをコントロールする」というテキストであった。ミラディンの傷跡での再録の際、ルールが若干変更されて「プレイヤーをコントロールする(You control target player)」というテキストになったが、やっていることは変わっていない。なお、ミラディンの傷跡の日本語版では旧来の「ターンをコントロールする」というテキストのまま印刷されている。

  • 複数のプレイヤー・コントロール効果が同じプレイヤーに影響を及ぼす場合、タイムスタンプ順に上書きしていき、最後に発生したものだけが有効になる。
  • 他のプレイヤーをコントロールしている間も、通常通り、自分自身に関する選択や決定を行える。
  • 他のプレイヤーをコントロールしている間も、それによってオブジェクトのコントロールが得られるわけではない。
  • 他のプレイヤーにコントロールされているプレイヤーが何らかのオブジェクトの情報を見ることができる場合、プレイヤーのコントローラーもそれを見ることができる(例えば、コントロールされているプレイヤーの手札や、そのプレイヤーがコントロールしている裏向きパーマネントの表など)。
  • 他のプレイヤーのコントローラーは、コントロールしているプレイヤーに認められている、あるいは何らかのオブジェクトによりしなければいけない全ての選択や決定を行う。
    • もちろんBlacker Lotusなどのコストの一部として相手のカードをビリビリに破いてもよい。逆に、もしそうされそうになったら即座に投了すべきだろう(そのタイミングでの投了は認められている)。
  • 他のプレイヤーのコントローラーは、ルールやオブジェクトによって必要とされていない選択や決定を行えない。また、トーナメント・ルールによって必要とされている選択や決定を行えない。
  • 他のプレイヤーのコントローラーは、コントロールしているプレイヤーに投了させることはできない。逆に、プレイヤーは他のプレイヤーにコントロールされている状態でも投了できる。
  • 双頭巨人戦などの共有チーム・ターン選択ルールを使用するゲームにおいては、あるプレイヤーをコントロールする場合、そのチーム全体をコントロールする(CR:805.8)。

このほか、マナ・バーンがあった頃は、「他のプレイヤーに(ターンを)コントロールされているプレイヤーは、マナ・バーンでライフを失わない」というルールが設けられていた。基本セット2010発売に伴う総合ルールの更新で、マナ・バーンの廃止とともにこのルールは削除された。

  • 自分を対象として起動することもできるが、他のプレイヤーが自分をコントロールしようとしている状態でなければ意味はないだろう。

その他

  • イラストだけは早くから公開されていて、装備品だと思われていた。
  • もともと「グリーマックス/Gleemax」の名前でアングルード2に収録される予定だった。アングルード2の企画が消えたために精神隷属器になったのだが、その後アンヒンジドで全く違うカードがGleemaxとして登場した。さらにさかのぼるとテンペスト占有の兜/Helm of Possessionの原案にたどり着く。
  • 最初は伝説のアーティファクトではなかったのだが、調整の結果、伝説のアーティファクトとなった。
  • 相手の財布の中身を破壊するマネデスキーカードでもある。詳しくはマネデスの項を参照。
  • 2004年のエイプリル・フールでは、インターネットの投票の結果、このカードが禁止カードに指定されるというジョークがあった(参考のコラム参照)。

参考

引用:総合ルール 20231117.0


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