その名を言え/Say Its Name
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ソーサリー
カード3枚を切削する。その後、あなたの墓地にありクリーチャーや土地であるカード1枚をあなたの手札に戻してもよい。
あなたの墓地にあるこのカードと《その名を言え/Say Its Name》という名前でありこれでないカード2枚を追放する:あなたの墓地や手札やライブラリーから《三度呼ばれ、アルタナク/Altanak, the Thrice-Called》という名前のカード1枚を探し、戦場に出す。これによりあなたのライブラリーからカードを探したなら、ライブラリーを切り直す。起動はソーサリーとしてのみ行う。
切削に続いて回収を行うソーサリー。結果として濾過のような働きをする。さらに合体カードの性質を併せ持ち、このカードを墓地に3枚そろえて追放すると三度呼ばれ、アルタナク/Altanak, the Thrice-Calledを呼び出せる。
登場時期が近い蓄え放題/Cache Grabと比較すると「インスタントからソーサリーになり、切削できる枚数が1枚減り、クリーチャーと土地以外のパーマネントは非対応になり、リス関係のボーナスもなくなった」代わりに、この呪文と無関係に墓地に置かれていたカードも手札に回収できるようになった形。格別に優秀とはいえないが、墓地を肥やす濾過呪文としても使える性能である。
しかし、やはり注目すべきはアルタナクを呼び出す起動型能力だろう。これを3回唱えるのがフレイバーとしては美しいが、実はそのステップは必須ではない。とにかくこれが墓地に3枚そろえば手段は問われないので、ほかの切削やルーティングなどを併用しても構わない。1回目のその名を呼べでその名を呼べが2枚切削されて、一度呼ばれでアルタナクが飛び出してくることも理論上はあり得る。ただし、アルタナクは強力なファッティではあるものの除去耐性がなく、戦場に出れば必勝というほどの制圧力はない。4枚制限の都合上、その名を呼べからアルタナクを出せるのは通常1ゲームに1回限りなので、ほかにも勝ち筋があるデッキ、たとえばリアニメイトなどのサブウェポンとするのが妥当だろう。
リミテッドに4枚制限は適用されないので5枚でも6枚でも採用でき、40枚デッキということで3~4ターン目にアルタナクを呼び出せることも増える。反面、「その名を言えが2枚しかない」「その名を言えはたくさんあるが、アルタナクがいない」といった状況もあり得る。幸い、どちらも単独でプレイアブルなので中途半端に集まっても大惨事にはならない。
- 特定の手順を踏みつつ名前を複数回呼ぶと幽霊や妖怪が現れるという怪談は洋の東西を問わずポピュラーで、日本でも「こっくりさん」「トイレの花子さん」などが該当する。イラストに鏡が描かれていることを考えると、その名を呼べは「ブラッディ・メアリー」というおまじないに近い。