活力菌サリッド/Vitaspore Thallid

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Vitaspore Thallid / 活力菌サリッド (1)(緑)
クリーチャー — ファンガス(Fungus)

あなたのアップキープの開始時に、活力菌サリッドの上に胞子(spore)カウンターを1個置く。
活力菌サリッドから胞子カウンターを3個取り除く:緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを1体生成する。
苗木を1体生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは速攻を得る。

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サリッド/Thallid速攻付加能力が付いたら1マナ重くなった。だがファンガスデッキはじわじわと苗木トークンを展開する性質上、苗木を消費しての速攻とは全く噛み合っていない。ヘイヴンウッドのセロン/Thelon of Havenwood強化したファンガスで殴るにせよ、戦場に出たばかりのファンガスには普通胞子カウンターが乗っていないので、やはり噛み合っていない。ビートダウンで使うにしても、2マナ1/1で3ターン毎に1回の速攻付加では割に合わない。

同じ2マナのファンガスであるサリッドの殻住まい/Thallid Shell-Dweller死胞子のサリッド/Deathspore Thallidと比べても明らかにコスト・パフォーマンスが悪い。そもそも単体への速攻付加などほとんど使われないのが現状である。さらにファンガスデッキの2マナ域には前述のヘイヴンウッドのセロンもいるため、かなり厳しい立場にあるのは間違いない。パワーが低いのが難であった。

とはいえ、それでも軽いファンガス、序盤から戦場に出せればトークン生産能力は期待できる。低マナ域のファンガスは種類が少ないので、速さが課題のファンガスデッキに採用の余地はある。生け贄能力を使うことは考えず、1マナ重い5体目以降のサリッドと割り切ってしまうのが正しいのかもしれない。

  • しかし、その立場も、未来予知ユートピアの菌類/Utopia Myconが登場したことにより、だいぶ危うくなってしまった。あちらは1マナで出せる上に、展開速度の向上へ確実に貢献できるマナ能力を持つ。パワーがあることではこちらが勝るが、そのままで戦闘に参加させたくないのはどちらも同じ。ヘイヴンウッドのセロンで強化などすればパワー1の差はあってないようなもの、そのうえユートピアの菌類のほうは1ターン目から出せて胞子カウンターを1個多く乗せられる、と考えると、パワーが同じでタフネスが2負けることになり、ますますもって良いところがない。
  • 自由に速攻を付加できる緑のカードは珍しいため、緑絡みのコンボに使えるかもしれない。消失持ちのクリーチャーと組ませるのも良いだろう。
  • 通常であるファンガス、時のらせんブロックではも存在するが、が現れることはなかった。のファンガスを作るかわりに、次元の混乱役割変化を汲んで、本来ならば赤のものである能力を持たせるという意図で作られたカードなのかもしれない。→向精神サリッド/Psychotrope Thallid
    • 例えば、苗木を火力に変えられる(Thorn Thallidをリメイクしたような)いファンガスを作るのは危険すぎるだろうし、速攻を全体に付加できたとしても、とんでもないコンボの種になりかねない。速攻の単体付加という形に落ち着いたのは、いたって無難な選択だといえる。

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