霰炎の責め苦/Torment of Hailfire
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ソーサリー
次の手順をX回繰り返す。各対戦相手は、それぞれそのプレイヤーが土地でないパーマネントを1つ生け贄に捧げるかカード1枚を捨てるかしないかぎり、3点のライフを失う。
責め苦サイクルのレアはX呪文のソーサリー。土地以外のパーマネント1つを生け贄orカード1枚を捨てるor3点のライフロスという3択を、X回相手に選ばせる。
いずれの選択肢も火種が2マナのX呪文としては破格の効果だが、相手に選択権のあるカードのため、選択の幅の広さを逆手に取られやすい癖の強さを持つ。このため、Xを中途半端な値で使っても思ったような効果を上げることは難しい。
Xが大きくなるほど、特にライフから選択の余地が少なくなっていくため、カード・アドバンテージやボード・アドバンテージの面で比較的狙い通りの効果を発揮できるようになる。ただし、「最後まで残しておきたいリソース」の選択権はあくまで対戦相手が握っている点には注意が必要。裏を返せば、事前に相手の手札やパーマネントに干渉して逃げ道を減らしておけば、一気に決着に傾ける事も可能となる。その意味で、マナ基盤の確保や、他のカードとの連携による下準備が求められる、サイクル中でも少々扱いの難しい一枚。
構築で使うならば、マス・デストラクション系のデッキや除去コントロールデッキなどが候補に挙がる。幸い、登場時点でのスタンダードに除去が豊富なことは追い風であり、同じ責め苦サイクルや、幅広いリソースを責められる王神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, God-Pharaohなどは特に相性が良い。イクサランの相克後は、太陽の聖域/Sanctum of the Sunのマナを注ぎ込むフィニッシャーとして採用されることがある。
[編集] ルール
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
破滅の刻の責め苦サイクル。黒の各稀少度に1種類ずつ存在する垂直サイクル。
「プレイヤーが土地でないパーマネントを1つ生け贄に捧げるかカード1枚を捨てるかしないかぎり、そのプレイヤーは3点のライフを失う」という効果を持つ。
- 毒の責め苦/Torment of Venom
- スカラベの責め苦/Torment of Scarabs
- 霰炎の責め苦/Torment of Hailfire
- 欺瞞の主、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Deceiver(プレインズウォーカーデッキ)
デザイン初期では多くのカードが持つメカニズムであったが、あまり頻繁に使われるとゲームが画一的になるため、3枚(+1枚)まで減らされた。その他の解説やルールについては布告#責め苦を参照。
[編集] ストーリー
アモンケット/Amonkhetの庇護神は次々と斃れ、もはやバントゥ/Bontuとハゾレト/Hazoretの二柱を残すのみとなった。そのさなかで、遂に王神/The God-Pharaohが帰還を果たす。ハゾレトは称賛を以ってこれを迎えたが、ナクタムン/Naktamunの破壊を見て笑みを浮かべた王神に、歓喜はたちまち恐怖へと変じた。そして、そのドラゴンの手から放たれた黒い炎が空から降り注ぎ、触れる全てを――彼に救済を求めて、その足元に殺到した群衆も――喰い尽くした。(イラスト)
「王神様のご帰還であるぞ。」
眼前でもたらされた死の破壊にハゾレトが困惑と動揺を禁じ得ぬ中、そこに駆けつけたバントゥは思いもよらぬ行動を取る事になる[1]。
[編集] 余談
元ネタは、出エジプト記に記された十の災いの一つ「雹」と思われる。
[編集] 脚注
- ↑ Favor/寵愛(Magic Story 2017年7月5日 Michael Yichao著)