布告

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布告(Edict)は、プレイヤークリーチャー生け贄に捧げることを強制する効果カードの俗称。由来は、この効果をもった初めてのカード悪魔の布告/Diabolic Edictと、その後登場した類似カード群のカード名から。


Diabolic Edict / 悪魔の布告 (1)(黒)
インスタント

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる。



Barter in Blood / 血のやりとり (2)(黒)(黒)
ソーサリー

各プレイヤーは、クリーチャーを2体生け贄に捧げる。


目次

[編集] 解説

除去するクリーチャーを直接対象に取らない、変形の除去呪文である。色の役割上は除去の本家であるが圧倒的な第一位であるが、にも戦闘に参加しているクリーチャー限定などの制限がついたものが散見される。対戦相手だけでなく、すべてのプレイヤーがクリーチャーを生け贄に捧げる必要がある無垢の血/Innocent Blood血のやりとり/Barter in Bloodなどを含むこともある。オデッセイ・ブロックスタンダードに存在した頃には、前者とチェイナーの布告/Chainer's Edictをフル投入する戦術を8エディクトと呼ぶこともあった。

最大の長所はクリーチャー自体を対象に取らないため、被覆呪禁プロテクションと言った「対象にならない」除去耐性を持つクリーチャーを除去できること。対戦相手が少数のフィニッシャーに頼るデッキ構成の場合など、これ1枚で凌げる局面は多い。その他、後述の短所との兼ね合いでマナ・コスト軽めに設定されていること、古いの除去呪文に課せられているなどの制限がないこと、再生破壊不能などの除去耐性も無視できること、立ち消えが基本的に起こらないことも評価できる。

短所は、生け贄に捧げるクリーチャーを選ぶのはそのコントローラーであるため、限られた状況を除いて一番不要なクリーチャーを選ばれてしまうこと(→相手に選択権のあるカードは弱い理由)。また、多くがプレイヤーを対象に取るため、象牙の仮面/Ivory Maskなどで封じられてしまうし、偏向/Deflection系の対象変更カードでも対処されやすい(クリーチャー1体しか戦場にいないときなどに差が出る。通常の除去だと新しい適正な対象がいないため対処できないが、布告だと対象プレイヤーをあなたに変えられる)。

一長一短であるが、使用する局面さえ選べば非常に強力な除去であり、様々なフォーマットで活躍している。

[編集] 該当カード

各カードの詳細は個別評価の項を参照。

[編集] カード名に「布告/Edict」を含み、布告効果を持つカード

[編集] カード名に「布告/Edict」を含まないが、布告効果を持つカード

滅殺護法指輪があなたを誘惑するは割愛。187クリーチャー方式のものは捕食の夜魔/Predatory Nightstalkerの項を、「責め苦」方式のカードについては#責め苦を参照。

[編集] お互いにクリーチャーを生け贄に捧げる効果を持つカード

[編集] 責め苦


Torment of Scarabs / スカラベの責め苦 (3)(黒)
エンチャント — オーラ(Aura) 呪い(Curse)

エンチャント(プレイヤー)
エンチャントされているプレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーが土地でないパーマネントを1つ生け贄に捧げるかカード1枚を捨てるかしないかぎり、そのプレイヤーは3点のライフを失う。


布告効果と同じく対戦相手に損害の選択権を与える効果として「対戦相手は土地でないパーマネント1つを生け贄に捧げるか、カード1枚を捨てない限り、3点のライフを失う」メカニズム破滅の刻の際にデザインされ、責め苦(torment)と呼ばれた。結果としてこれはカードプールに多すぎると選択する面白さを損なうとしてメカニズムとしてはセットから省かれ垂直サイクルのみが残された[1]

その後、色の役割エンチャント除去が追加された事も影響してか、2021年カルドハイムから再度登場し始めた。

[編集] ルール(責め苦)

[編集] 該当カード

特筆しない限り「プレイヤーは土地でないパーマネント1つを生け贄に捧げるか、カード1枚を捨てない限り、ライフ3点を失う」効果を持つ黒のカード。

[編集] 参考

  1. Cycle of Torment/責め苦のサイクル(Latest Developments 2017年6月23日)
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