騎士道/Knighthood
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先制攻撃はクリーチャーのサイズが拮抗していないとあまり有効に機能しないが、全員が持つとなるとブロック時に関してはかなり強力。1体のクリーチャーを複数のクリーチャーでブロックできるため、小型クリーチャーでも数を集めさえすれば大型クリーチャーを一方的に倒すことができる。白の得意なレンジストライクやプリベンターを用いれば、簡単に戦場を膠着させられる。
しかし、やはり攻撃に関しては初めから大型クリーチャーを使わない限り、それほど効果的ではない。2枚目以降が腐るのもネック。しかし逆に言えば、パワーの高いクリーチャーさえいれば、対戦相手はそれをブロックして倒すのが困難になるので、戦闘において大幅な優位を築ける。頭でっかちや全体強化などと併用して効果的に運用したい。
[編集] 関連カード
自分のクリーチャーにキーワード能力のみを与えるエンチャント。
- セラの祝福/Serra's Blessing →警戒
- 騎士道/Knighthood →先制攻撃
- 空中浮遊/Levitation →飛行
- 威嚇/Intimidation →畏怖
- ゴブリン・ウォー・ドラム/Goblin War Drums →威迫
- 熱情/Fervor →速攻
- 怒りの反射/Rage Reflection →二段攻撃
- 怒りの発散/Primal Rage →トランプル
- 真実の確信/True Conviction →二段攻撃、絆魂
[編集] ストーリー
「騎士道」と訳されている「Knighthood」には「騎士という身分・位・職種」、「騎士たる品格、騎士道精神」、「階級や集団としての騎士(団)」という意味がある。
ウルザズ・レガシー版には、堂々とウルザ/Urzaへの報復を宣言する大天使レイディアント/Radiantと呼応して剣を振り上げるSerran(セラ人)の騎士団が描写されている(イラスト)。楽園であったセラの領土/Serra's Realmに邪悪とけがれを持ち込んだウルザに対して、公明正大な裁きを下そうとする態度は騎士道にのっとっている。したがって、ウルザズ・レガシー版の「Knighthood」は「騎士団」と「騎士道精神」の意味が込められたカードと考えられる。一致団結したかに見えるセラ派だが、皮肉にもファイレクシア/Phyrexiaの間者ゴーリグ/Gorigが潜んで扇動していたため、セラの信奉者の高潔さは狂信と偏執という誤った方向へとそらされて、世界は破滅へ突き進んでいく。
彼の者が戻ってきた。邪悪をもたらした者。彼らが楽園を汚した者。何と言ってやろうか?迅速確実な死と共に!― 大天使レイディアント
第7版では、剣で肩を打ち騎士の位を授ける王が描かれている(イラスト)。騎士を任命するのは王ではあるが、騎士を騎士たらしめるのは行動であるという。こちらの場合の「Knighthood」は「騎士の位」と「騎士道精神」の両方の意味が意識されている。
王が騎士を作るのではない。行動が騎士を作るのだ。
一方、カードの機能的な面に着目すると、間合いの長い馬上槍(lance)を構え突撃する西洋風の騎馬武者というイメージからかマジックの騎士は先制攻撃を特徴のひとつとしており、このカードは自軍に騎士の特性(先制攻撃)を与えるものと言える(ゲーム上、先制攻撃には不意打ちや待ち伏せなど、騎士道とはいえないようなフレイバーが含まれる場合もあるが、これには当てはまらない)。