ラースの灼熱洞/Furnace of Rath
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上記のように基本的にマナを使わないダメージ源([[ピッチスペル]]の火力など)やダメージ置換効果との相性が抜群に良い。逆に言えば、それらの中でも優秀な[[カード]]が[[カードプール]]に存在しない[[環境]]では[[対戦相手]]にも恩恵を与えてしまうデメリットが先に立つため、イマイチ真価を発揮できない事が多い。 | 上記のように基本的にマナを使わないダメージ源([[ピッチスペル]]の火力など)やダメージ置換効果との相性が抜群に良い。逆に言えば、それらの中でも優秀な[[カード]]が[[カードプール]]に存在しない[[環境]]では[[対戦相手]]にも恩恵を与えてしまうデメリットが先に立つため、イマイチ真価を発揮できない事が多い。 | ||
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− | ** | + | **ただし、これ自体が複数戦場にあれば、それぞれの[[効果]]が適用され、ダメージが4倍、8倍と次々に増加する。別の[[オブジェクト]]がそれぞれ持つ置換効果であるため、「同じ」置換効果ではない。 |
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+ | **複数の[[ブロック・クリーチャー]]への戦闘ダメージの割り振りや[[トランプル]]は、[[パワー]]通りのダメージを割り振る。パワー3のクリーチャーが[[タフネス]]2のクリーチャーに[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]された場合、[[防御プレイヤー]]に割り振れるダメージは最大1点であり、実際に与えられるダメージは倍の2点となる。 | ||
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*「ライフを[[失う]]」ことは、「ダメージ」とは別物なので、この置換効果の影響を受けない。 | *「ライフを[[失う]]」ことは、「ダメージ」とは別物なので、この置換効果の影響を受けない。 | ||
*[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]に与えるダメージは2倍にならない。[[戦闘ダメージ]]は[[クリーチャー化]]してない限りは置換効果が適用されないし、[[火力]]呪文などによるダメージは後述のとおり受ける側が望まない限りは倍のダメージを与えることができない。 | *[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]に与えるダメージは2倍にならない。[[戦闘ダメージ]]は[[クリーチャー化]]してない限りは置換効果が適用されないし、[[火力]]呪文などによるダメージは後述のとおり受ける側が望まない限りは倍のダメージを与えることができない。 | ||
− | ** | + | **戦闘ダメージ以外のダメージがプレイヤーに与えられようとする場合、「ラースの灼熱洞による倍化」と「プレインズウォーカーへの移し変え」の2つの置換効果が適用できる状態になる。影響を受けるプレイヤー=ダメージを受ける側のプレイヤーがどちらを先に適用するのかを決める。「プレインズウォーカーへの移し変え」を先に適用することにした場合、まずダメージの発生源のコントローラーが移し変えを行うかどうかを決定する。移し変えることにした場合、「クリーチャーかプレイヤーに与えるダメージ」ではなくなるので、ラースの灼熱洞は適用できなくなり、ダメージは倍にならない。移し変えないことにした場合、ラースの灼熱洞が適用され倍になったダメージがプレイヤーに与えられる。逆の順番を選べばダメージが倍になった後で移し替えるかを決めることになるが、普通は損害が少ない前者を選ぶだろう。 |
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− | *このカードのせいで[[トランプル]]のルールが変更されたという逸話がある。当初のルールでは、トランプルを持つクリーチャーが与える戦闘ダメージは、一旦全て[[ブロック・クリーチャー]]に[[割り振る|割り振られた]]後、「溢れた」ダメージが改めてプレイヤーに割り振られるという仕組みであった。ダメージの割り振りが2度発生しているため、この置換効果も2度適用されてしまうのである。具体的には、[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]を2/2クリーチャーで[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]すると、まず「2/ | + | *このカードのせいで[[トランプル]]のルールが変更されたという逸話がある。当初のルールでは、トランプルを持つクリーチャーが与える戦闘ダメージは、一旦全て[[ブロック・クリーチャー]]に[[割り振る|割り振られた]]後、「溢れた」ダメージが改めてプレイヤーに割り振られるという仕組みであった。ダメージの割り振りが2度発生しているため、この置換効果も2度適用されてしまうのである。具体的には、[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]を2/2クリーチャーで[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]すると、まず「2/2クリーチャーに(パワー6の2倍の)12ダメージ」が与えられ、この余剰の10ダメージが再度プレイヤーに割り振りされた結果、プレイヤーに(余剰の2倍の)20点のダメージが与えられた。 |
**しかし、ブロックしなかった場合には「倍付け」が1度しか起こらないので、かえってダメージが減るというおかしなことになっていた。上記の例では、6×2点で12点しかダメージが与えられない。 | **しかし、ブロックしなかった場合には「倍付け」が1度しか起こらないので、かえってダメージが減るというおかしなことになっていた。上記の例では、6×2点で12点しかダメージが与えられない。 | ||
**現在のルールでは戦闘ダメージは「クリーチャーとプレイヤーに同時に1タイミングで割り振り」になっているので、上記例ではプレイヤーに4点割り振ってそれが2倍で8点ダメージとなるだけである。 | **現在のルールでは戦闘ダメージは「クリーチャーとプレイヤーに同時に1タイミングで割り振り」になっているので、上記例ではプレイヤーに4点割り振ってそれが2倍で8点ダメージとなるだけである。 |
2017年10月6日 (金) 23:25時点における版
Furnace of Rath / ラースの灼熱洞 (1)(赤)(赤)(赤)
エンチャント
エンチャント
いずれかの発生源がパーマネントかプレイヤーにダメージを与えるなら、代わりにそれはそのパーマネントかプレイヤーにその2倍のダメージを与える。
プレイヤーやクリーチャーへのダメージを2倍にするエンチャント。
これを出して火力を連発できると、あっという間にゲームに勝利できる。ただし、対戦相手がこちらに与えるダメージも2倍になるので注意。ミラージュ・ブロックがスタンダードだった頃は、戦場を圧倒していてもフルバーンが4枚目の山/Mountainと共にこれを置き、即火炎破/Fireblast2連発で大逆転ということがよくあった。そのため、当時の赤には「ライフ10は射程圏内」とまで言われていた。
モグの偏執狂/Mogg Maniacとの相性が非常に良い。「ダメージを受けてから返す」という性質上、置換効果を2度適用して4倍にできるからだ。例えば、ラースの灼熱洞とモグの偏執狂が戦場にある状態で火炎破をモグの偏執狂に撃ち込むと、対戦相手に16点ダメージが入る。稲妻の斧/Lightning Axeならば20点で一撃である。ぬいぐるみ人形/Stuffy Dollでも同じことが可能。
上記のように基本的にマナを使わないダメージ源(ピッチスペルの火力など)やダメージ置換効果との相性が抜群に良い。逆に言えば、それらの中でも優秀なカードがカードプールに存在しない環境では対戦相手にも恩恵を与えてしまうデメリットが先に立つため、イマイチ真価を発揮できない事が多い。
ルール
- 「同一のイベントにつき同じ置換効果を2度以上適用することはできない」というルール(CR:614.5)により、このカード単体で無限ループを起こすことはない。
- 戦闘ダメージやダメージを割り振る効果は、置換効果の影響を受ける前の数字で割り振る必要がある。
- 複数のブロック・クリーチャーへの戦闘ダメージの割り振りやトランプルは、パワー通りのダメージを割り振る。パワー3のクリーチャーがタフネス2のクリーチャーにブロックされた場合、防御プレイヤーに割り振れるダメージは最大1点であり、実際に与えられるダメージは倍の2点となる。
- 発火/Pyrotechnicsは4点のダメージを割り振り、対象のそれぞれに与えるダメージが2倍となる。8点のダメージを割り振るわけではない。
- 「ライフを失う」ことは、「ダメージ」とは別物なので、この置換効果の影響を受けない。
- プレインズウォーカーに与えるダメージは2倍にならない。戦闘ダメージはクリーチャー化してない限りは置換効果が適用されないし、火力呪文などによるダメージは後述のとおり受ける側が望まない限りは倍のダメージを与えることができない。
- 戦闘ダメージ以外のダメージがプレイヤーに与えられようとする場合、「ラースの灼熱洞による倍化」と「プレインズウォーカーへの移し変え」の2つの置換効果が適用できる状態になる。影響を受けるプレイヤー=ダメージを受ける側のプレイヤーがどちらを先に適用するのかを決める。「プレインズウォーカーへの移し変え」を先に適用することにした場合、まずダメージの発生源のコントローラーが移し変えを行うかどうかを決定する。移し変えることにした場合、「クリーチャーかプレイヤーに与えるダメージ」ではなくなるので、ラースの灼熱洞は適用できなくなり、ダメージは倍にならない。移し変えないことにした場合、ラースの灼熱洞が適用され倍になったダメージがプレイヤーに与えられる。逆の順番を選べばダメージが倍になった後で移し替えるかを決めることになるが、普通は損害が少ない前者を選ぶだろう。
その他
- このカードのせいでトランプルのルールが変更されたという逸話がある。当初のルールでは、トランプルを持つクリーチャーが与える戦闘ダメージは、一旦全てブロック・クリーチャーに割り振られた後、「溢れた」ダメージが改めてプレイヤーに割り振られるという仕組みであった。ダメージの割り振りが2度発生しているため、この置換効果も2度適用されてしまうのである。具体的には、ボール・ライトニング/Ball Lightningを2/2クリーチャーでブロックすると、まず「2/2クリーチャーに(パワー6の2倍の)12ダメージ」が与えられ、この余剰の10ダメージが再度プレイヤーに割り振りされた結果、プレイヤーに(余剰の2倍の)20点のダメージが与えられた。
- しかし、ブロックしなかった場合には「倍付け」が1度しか起こらないので、かえってダメージが減るというおかしなことになっていた。上記の例では、6×2点で12点しかダメージが与えられない。
- 現在のルールでは戦闘ダメージは「クリーチャーとプレイヤーに同時に1タイミングで割り振り」になっているので、上記例ではプレイヤーに4点割り振ってそれが2倍で8点ダメージとなるだけである。
- ペインランドとの相性は最悪。文字通り痛みが半端ではない。
- 第9版を選ぼうにおいて、理由なき暴力/Gratuitous Violenceを破り再録された。
関連カード
主な亜種
ダメージを2倍にするエンチャント。特記しない限り赤。
- 理由なき暴力/Gratuitous Violence - 自分のクリーチャーからのダメージを2倍にする。トリプルシンボル5マナ。(オンスロート)
- ラクドスの頌歌/Anthem of Rakdos - 暴勇状態のときのみ、自分の発生源からのダメージを2倍にする。黒赤の5マナ。(ディセンション)
- 傷の反射/Wound Reflection - 各対戦相手は各終了ステップ時に、このターンに失ったライフと同点数のライフを失う。黒の6マナ。(シャドウムーア)
- 流血の呪い/Curse of Bloodletting - エンチャントされているプレイヤーへのダメージのみを2倍にするオーラ。ダブルシンボル5マナ。(闇の隆盛)
- 双子神の指図/Dictate of the Twin Gods - 瞬速を持つ。プレインズウォーカーへのダメージも2倍にする。ダブルシンボル5マナ。(ニクスへの旅)
- 苦々しい抗争/Bitter Feud - 影響を受けるプレイヤーが二人に限定される。プレインズウォーカーへのダメージも2倍にする。5マナ。(統率者2014)
エンチャント以外
- 猛火煽り/Overblaze - 対象のパーマネント1つがこのターン与えるダメージを2倍にする。連繋(2)(赤)(赤)を持つ4マナ秘儀インスタント。(神河謀叛)
- 火の召使い/Fire Servant - あなたの赤のインスタントかソーサリーのダメージを2倍にする。ダブルシンボル5マナ4/3クリーチャー。(基本セット2011)
- 黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight - 対戦相手と対戦相手のパーマネントへのダメージが2倍、あなたとあなたのパーマネントへのダメージは半減。白赤7マナ飛行先制攻撃5/5伝説のクリーチャー。(アヴァシンの帰還)
- 嘲笑+負傷/Insult+Injury - あなたの発生源がこのターン与えるダメージを2倍にする。軽減も不能になる。3マナ余波ソーサリーの上半分。(アモンケット)
- アングラスの匪賊/Angrath's Marauders - あなたの発生源からのダメージを2倍にする。ダブルシンボル7マナ4/4クリーチャー。(イクサラン)