奸謀/Conspiracy
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2020年9月19日 (土) 00:34時点における版
エンチャント
奸謀が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
あなたがコントロールするクリーチャーは選ばれたタイプである。あなたがコントロールするクリーチャー呪文と、あなたがオーナーであり戦場にないクリーチャー・カードについても同様である。
自軍のクリーチャー・タイプを根こそぎ書き換えるコンボ用エンチャント。戦場のクリーチャーだけでなく、ライブラリーや墓地といった領域のカードやスタック上の呪文まで効果が及ぶ。
元は傭兵やレベルのリクルート能力と組み合わせるためにデザインされたカード。今ではオンスロート・ブロックやローウィン・ブロックのクリーチャー・タイプを参照するカードと組み合わせることができ、用途が増えたと言える。
やや重いがコンボ専用カードとしてのポテンシャルは持っており、様々な面白いコンボを作れる。例えば、ウルザの保育器/Urza's Incubatorと並べると2マナ以下の無色のクリーチャーはコスト0で唱えることができる。
- 「あなたがオーナーである戦場に出ていないクリーチャー・カード」と書いてあるが、現在のルールでは能力中に「カード」と書いてあった場合はパーマネントや呪文は含まないので、「戦場に出ていない」の部分は蛇足となっている。
- これはクリーチャー・タイプを上書きし、元々持っていたそれを失わせる。
- 多相を持つクリーチャーも、あたかも多相を持たないかのように、このカードが指定するクリーチャー・タイプのみを持つようになる(CR:613.3)。
- Magic Online VanguardのSeshiro the Anointed Avatarは似た能力を持つが、そちらは上書きでなく追加。
- 静寂の捕縛/Bound in Silenceなどの部族カードはクリーチャー・タイプを持つが、クリーチャーではないため影響を受けない。
- 同名の特殊セットが存在する。(→コンスピラシー)
開発秘話
プレイテストの時点で傭兵(黒)がレベル(白)に比べて弱いことが分かっていたため、それを支援するために作られたカード。そのため、本来「クリーチャー・タイプの変更」は青の色の役割であるが、これは黒になった。黒なのにクリーチャー・タイプが変更されてしまう理由は、(黒らしい)陰謀のせいとされた。Mark Rosewaterはこれを「メカニズムを無理やりフレイバーで正当化しようとするのは、労力を惜しんだみっともないデザインでしかない」と振り返っている[1]。
関連カード
選んだクリーチャー・タイプを与えるカードとして、のちに以下の亜種が作られている。
- 堕ちたる者の灰/Ashes of the Fallen - 2マナのアーティファクト。自分の墓地のクリーチャー・カードのみに適用される。(神河救済)
- 異種移植/Xenograft - 青の5マナのエンチャント。自分がコントロールする戦場のクリーチャーにのみ適用される。(新たなるファイレクシア)
- 秘儀での順応/Arcane Adaptation - 青の3マナのエンチャント。奸謀同様、すべての領域のクリーチャー・カードに適用される。(イクサラン)
これらは奸謀とは違い元のクリーチャー・タイプを残すため、効果としては前述のSeshiro the Anointed Avatarに近い。
参考
- Conspirallies/奸謀同盟(Daily MTG, ReConstructed 2014年5月20日 Gavin Verhey著)
- 奸謀(かんぼう)(カード名国語辞典)
- カード個別評価:時のらせんタイムシフト
- カード個別評価:メルカディアン・マスクス - レア