第8版

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(概要)
 
(10人の利用者による、間の14版が非表示)
1行: 1行:
'''第8版'''(英:''Eighth Edition''、略号:'''8E'''、'''8ED''')は、8番目の[[基本セット]]。収録カード数は全357種類([[基本土地]]の絵違い含む)で、2003年7月に発売が開始された。[[エキスパンション・シンボル]]は、3枚の[[カード]]を背景にしたアラビア数字の「8」。
+
'''第8版'''(英:''Eighth Edition''、略号:'''8E'''、'''8ED''')は、8番目の[[基本セット]]。収録カード数は全357種類([[基本土地]]の絵違い含む)で、2003年7月28日に発売が開始された。[[エキスパンション・シンボル]]は、3枚の[[カード]]を背景にしたアラビア数字の「8」。
  
== 概要 ==
+
==概要==
史上8番目の[[基本セット]][[スカージ]]まで使用されていた枠([[旧枠]])から一新、デザインが[[新枠]]に変更され、多くの[[プレイヤー]]に衝撃を与えた。
+
[[スカージ]]まで使用されていた枠から一新、デザインが[[新枠]]に変更され、多くの[[プレイヤー]]に衝撃を与えた。
 +
また、[[タップ・シンボル]][[第4版]]から使われてきた物から変更され、「灰色の円の中に曲がった矢印が描かれた記号」になった。
  
主に[[マスクス・ブロック]]と[[インベイジョン・ブロック]]からの[[再録]]で構成される。また、[[アルファ]]から[[スカージ]]までのすべてのカードセットから、それぞれ1枚以上の[[カード]]が[[再録]]された。
+
また[[対抗呪文/Counterspell]]が[[スタンダード]]落ちし、代わりに[[マナ漏出/Mana Leak]]や[[巻き直し/Rewind]]が収録された。[[打ち消す|カウンター]][[呪文]]の質が落ちたことで、第8版発売後の[[世界選手権03]]の[[メタゲーム]]に与えた影響は大きかった。これにより「[[サイカトグ]]」などの青系[[パーミッション]][[デッキ]]は大きく後退し、[[コスト]]の[[重い]][[ミラーリの目覚め/Mirari's Wake]]を搭載した「[[ウェイク]]」が[[世界選手権03]]で優勝した。
 +
 
 +
主に[[マスクス・ブロック]]と[[インベイジョン・ブロック]]からの[[再録]]で構成される。また、[[リミテッド・エディション]]から[[スカージ]]までのすべてのカードセットから、それぞれ1枚以上の[[カード]]が[[再録]]された。
  
 
*[[アンリミテッド]]以来の再録として[[ドワーフ爆破作業班/Dwarven Demolition Team]]や[[不可視/Invisibility]]があるが、なぜか再録経験がある[[サバンナ・ライオン/Savannah Lions]]が代表となっている。
 
*[[アンリミテッド]]以来の再録として[[ドワーフ爆破作業班/Dwarven Demolition Team]]や[[不可視/Invisibility]]があるが、なぜか再録経験がある[[サバンナ・ライオン/Savannah Lions]]が代表となっている。
  
[[基本セット]]として初めて、新しい[[色の役割]]が適用され、[[クリーチャー・タイプ]]の整理が行われた。また、第8版の発売に伴っていくつかのルールが変更された(→[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/162 第8版ルール更新]([[WotC]],英語))。
+
基本セットとして初めて、新しい[[色の役割]]が適用され、[[クリーチャー・タイプ]]の整理が行われた。また、第8版の発売に伴っていくつかのルールが変更された(→[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/eighth-edition-rules-update-2003-07-08 第8版ルール更新]([[WotC]],英語))。
  
[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]生誕10周年を記念するカードセットとするため、今回から[[基本セット]]の発売月の通例となっていた4月でなく、現行の7月に発売された。
+
[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]生誕10周年を記念するカードセットとするため、今回から基本セットの発売月の通例となっていた4月でなく、現行の7月に発売された。
  
 
第8版を用いた[[ドラフト]]を意識したため、[[防御円]]や[[命の川/Stream of Life]]など、[[リミテッド]]で強力ないくつかの[[カード]]の[[稀少度]]が格上げされた。これらは[[構築]][[環境]]ではあまり強くないため、古参プレイヤーからの不満が多かった。
 
第8版を用いた[[ドラフト]]を意識したため、[[防御円]]や[[命の川/Stream of Life]]など、[[リミテッド]]で強力ないくつかの[[カード]]の[[稀少度]]が格上げされた。これらは[[構築]][[環境]]ではあまり強くないため、古参プレイヤーからの不満が多かった。
  
== 色の役割の変更 ==
+
==色の役割の変更==
 
第8版では[[基本セット]]として初めて新しい[[色の役割]]が適用された。以下は変更された収録カードの例。
 
第8版では[[基本セット]]として初めて新しい[[色の役割]]が適用された。以下は変更された収録カードの例。
  
24行: 27行:
 
*[[放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer]] → [[アナーバのシャーマン/Anaba Shaman]]
 
*[[放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer]] → [[アナーバのシャーマン/Anaba Shaman]]
  
== クリーチャー・タイプの整理 ==
+
==クリーチャー・タイプの整理==
 
第8版では[[クリーチャー・タイプ]]の整理が行われた。具体的には以下のような変更である。
 
第8版では[[クリーチャー・タイプ]]の整理が行われた。具体的には以下のような変更である。
  
33行: 36行:
 
詳しくは[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr81 基本セットのちょっとした変化](英語)を参照のこと。
 
詳しくは[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr81 基本セットのちょっとした変化](英語)を参照のこと。
  
== ラインナップ ==
+
==ラインナップ==
 
===ブースターパック===
 
===ブースターパック===
 
15枚入り。パッケージ・イラストは[[まばゆい天使/Blinding Angel]]、[[高潮のクラーケン/Tidal Kraken]]、[[ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord]]、[[双頭のドラゴン/Two-Headed Dragon]]、[[ルアゴイフ/Lhurgoyf]]の5種類。
 
15枚入り。パッケージ・イラストは[[まばゆい天使/Blinding Angel]]、[[高潮のクラーケン/Tidal Kraken]]、[[ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord]]、[[双頭のドラゴン/Two-Headed Dragon]]、[[ルアゴイフ/Lhurgoyf]]の5種類。
49行: 52行:
 
33枚構成の構築済みデッキ2セット、14枚入りブースターパック1つ、ルールブック、プレイガイド、プレイマット、[[プレミアムカード]]1枚からなる。パッケージ・イラストは[[エルフのチャンピオン/Elvish Champion]]。
 
33枚構成の構築済みデッキ2セット、14枚入りブースターパック1つ、ルールブック、プレイガイド、プレイマット、[[プレミアムカード]]1枚からなる。パッケージ・イラストは[[エルフのチャンピオン/Elvish Champion]]。
  
== ボックス・トッパー ==
+
詳細は、[[第8版スターターセット]]を参照のこと。
[[ブースター・ボックス]]には1箱につき1枚、「ボックス・トッパー」と呼ばれる大判の英語版カードが入っている。全33種類であるが、このほかに6種類のプロモーション版があり、第8版の発売に前後して各イベントで配布された。
+
 
 +
==ボックストッパー==
 +
[[ブースター・ボックス]]には1箱につき1枚、「[[ボックストッパー]]」と呼ばれる大判の英語版カードが入っている。全33種類であるが、このほかに6種類のプロモーション版があり、第8版の発売に前後して各イベントで配布された。
  
 
*2003年5月14日 - [[双頭のドラゴン/Two-Headed Dragon]](E3参加賞)
 
*2003年5月14日 - [[双頭のドラゴン/Two-Headed Dragon]](E3参加賞)
59行: 64行:
 
*2003年8月6日 - [[抹消/Obliterate]]([[世界選手権03]]参加賞)
 
*2003年8月6日 - [[抹消/Obliterate]]([[世界選手権03]]参加賞)
  
以上のボックス・トッパーにはそれぞれのイベントのロゴマークが入っている。
+
以上のボックストッパーにはそれぞれのイベントのロゴマークが入っている。
  
 
34種類目として[[大アナグマ/Giant Badger]]版が登場する予定であったが、直前で不採用になった(→[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/398 Giant Badger box topper]([[WotC]],[[英語]]))。
 
34種類目として[[大アナグマ/Giant Badger]]版が登場する予定であったが、直前で不採用になった(→[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/398 Giant Badger box topper]([[WotC]],[[英語]]))。
 +
 +
==主な開発スタッフ==
 +
*'''デベロップ・チーム''' - [[Robert Gutschera]] (リード)、[[Randy Buehler]]、[[Mike Donais]]、[[Mark Rosewater]] ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mr79 参考])
  
 
==関連リンク==
 
==関連リンク==
 
*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/EighthEdition/ 第8版 カードリスト - Wisdom Guild]
 
*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/EighthEdition/ 第8版 カードリスト - Wisdom Guild]
 +
*[http://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/core-set-eighth-edition 製品情報]
  
== 参考 ==
+
==参考==
 
*[[カード個別評価:第8版]]
 
*[[カード個別評価:第8版]]
 
*[[基本セット]]
 
*[[基本セット]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]
 +
**[[オデッセイ・ブロック]]([[オデッセイ]] - [[トーメント]] - [[ジャッジメント]])
 +
**[[オンスロート・ブロック]]([[オンスロート]] - [[レギオン]] - [[スカージ]])
 +
**[[第8版]]
 +
**[[ミラディン・ブロック]]([[ミラディン]] - [[ダークスティール]] - [[フィフス・ドーン]])
 +
**[[神河ブロック]]([[神河物語]] - [[神河謀叛]] - [[神河救済]])
 +
 +
{{基本セット}}

2023年2月5日 (日) 22:23時点における最新版

第8版(英:Eighth Edition、略号:8E8ED)は、8番目の基本セット。収録カード数は全357種類(基本土地の絵違い含む)で、2003年7月28日に発売が開始された。エキスパンション・シンボルは、3枚のカードを背景にしたアラビア数字の「8」。

目次

[編集] 概要

スカージまで使用されていた枠から一新、デザインが新枠に変更され、多くのプレイヤーに衝撃を与えた。 また、タップ・シンボル第4版から使われてきた物から変更され、「灰色の円の中に曲がった矢印が描かれた記号」になった。

また対抗呪文/Counterspellスタンダード落ちし、代わりにマナ漏出/Mana Leak巻き直し/Rewindが収録された。カウンター呪文の質が落ちたことで、第8版発売後の世界選手権03メタゲームに与えた影響は大きかった。これにより「サイカトグ」などの青系パーミッションデッキは大きく後退し、コスト重いミラーリの目覚め/Mirari's Wakeを搭載した「ウェイク」が世界選手権03で優勝した。

主にマスクス・ブロックインベイジョン・ブロックからの再録で構成される。また、リミテッド・エディションからスカージまでのすべてのカードセットから、それぞれ1枚以上のカード再録された。

基本セットとして初めて、新しい色の役割が適用され、クリーチャー・タイプの整理が行われた。また、第8版の発売に伴っていくつかのルールが変更された(→第8版ルール更新WotC,英語))。

マジック生誕10周年を記念するカードセットとするため、今回から基本セットの発売月の通例となっていた4月でなく、現行の7月に発売された。

第8版を用いたドラフトを意識したため、防御円命の川/Stream of Lifeなど、リミテッドで強力ないくつかのカード稀少度が格上げされた。これらは構築環境ではあまり強くないため、古参プレイヤーからの不満が多かった。

[編集] 色の役割の変更

第8版では基本セットとして初めて新しい色の役割が適用された。以下は変更された収録カードの例。

[編集] クリーチャー・タイプの整理

第8版ではクリーチャー・タイプの整理が行われた。具体的には以下のような変更である。

詳しくは基本セットのちょっとした変化(英語)を参照のこと。

[編集] ラインナップ

[編集] ブースターパック

15枚入り。パッケージ・イラストはまばゆい天使/Blinding Angel高潮のクラーケン/Tidal Krakenファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord双頭のドラゴン/Two-Headed Dragonルアゴイフ/Lhurgoyfの5種類。

[編集] テーマデッキ

いずれも40枚のカードで構成される。

[編集] スターターセット

33枚構成の構築済みデッキ2セット、14枚入りブースターパック1つ、ルールブック、プレイガイド、プレイマット、プレミアムカード1枚からなる。パッケージ・イラストはエルフのチャンピオン/Elvish Champion

詳細は、第8版スターターセットを参照のこと。

[編集] ボックストッパー

ブースター・ボックスには1箱につき1枚、「ボックストッパー」と呼ばれる大判の英語版カードが入っている。全33種類であるが、このほかに6種類のプロモーション版があり、第8版の発売に前後して各イベントで配布された。

以上のボックストッパーにはそれぞれのイベントのロゴマークが入っている。

34種類目として大アナグマ/Giant Badger版が登場する予定であったが、直前で不採用になった(→Giant Badger box topperWotC,英語))。

[編集] 主な開発スタッフ

[編集] 関連リンク

[編集] 参考

MOBILE