再生

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==定義==
 
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これの使われている[[効果]]の種類により、行うべき行動が少し異なる。
 
これの使われている[[効果]]の種類により、行うべき行動が少し異なる。
#[[呪文]]や[[能力]]の[[解決]]による効果の場合、「[パーマネント]を再生する」とは、「この[[ターン]]、次に[パーマネント]が破壊される場合、代わりにそれから全ての[[ダメージ]]を取り除き、[[タップ]]し、([[戦闘]]に参加しているなら)[[戦闘から取り除く]]」を意味する。
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#[[呪文]]や[[能力]]の[[解決]]による効果の場合、「[パーマネント]を再生する」とは、「この[[ターン]]、次に[パーマネント]が破壊される場合、代わりにそれから全ての[[ダメージ]]を取り除き、その[[コントローラー]]はそれを[[タップ]]し、([[戦闘]]に参加しているなら)[[戦闘から取り除く]]」を意味する。
 
#*次の破壊1回だけに対して有効。
 
#*次の破壊1回だけに対して有効。
#[[常在型能力]]の効果の場合、「[パーマネント]を再生する」とは「[パーマネント]が破壊される場合、代わりにそれから全てのダメージを取り除き、タップし、(戦闘に参加しているなら)戦闘から取り除く」を意味する。
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#[[常在型能力]]の効果の場合、「[パーマネント]を再生する」とは「[パーマネント]が破壊される場合、代わりにそれから全てのダメージを取り除き、そのコントローラーはそれをタップし、(戦闘に参加しているなら)戦闘から取り除く」を意味する。
 
#*能力が有効である限り何回でも有効。
 
#*能力が有効である限り何回でも有効。
  
 
==解説==
 
==解説==
再生と言う言葉のイメージからすると、この「あらかじめ再生しておく」というのはやや直感に反するかもしれないが、[[軽減]]と同様に「'''再生の盾'''」のイメージで考えるとわかりやすい。
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再生と言う言葉のイメージからすると、この「あらかじめ再生しておく」というのはやや直感に反するかもしれないが、[[軽減]]と同様に「'''再生の[[盾]]'''」のイメージで考えるとわかりやすい。
 
*[[第6版]]でのルール変更の前は挙動が異なっており(後述)、現在よりも言葉のイメージに近い挙動であった。
 
*[[第6版]]でのルール変更の前は挙動が異なっており(後述)、現在よりも言葉のイメージに近い挙動であった。
 
*[[金澤尚子]]のルール解説漫画で、再生ではなく「生き残り」と呼んだらいいんじゃないか?というジョークがあった。イメージはしやすいかもしれない。
 
*[[金澤尚子]]のルール解説漫画で、再生ではなく「生き残り」と呼んだらいいんじゃないか?というジョークがあった。イメージはしやすいかもしれない。
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[[軽い]]再生持ちは、[[トランプル]]を持たない[[大型クリーチャー]]を繰り返し[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]して無力化できるので結構便利。
 
[[軽い]]再生持ちは、[[トランプル]]を持たない[[大型クリーチャー]]を繰り返し[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]して無力化できるので結構便利。
  
マジック最初期から存在する[[常磐木]]であり、現在も総合ルール上での扱いは保たれているものの、[[ゲートウォッチの誓い]]を最後に新規登場しておらず、新規登場させない方針が明言されており、実質的には常磐木から外れている(経緯については後述)。
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マジック最初期から存在する[[常磐木]]であり、現在も総合ルール上での扱いは保たれているものの、[[ゲートウォッチの誓い]]を最後に新規登場しておらず、加えて新規登場させない方針も明言されており、それに伴って常磐木から外された(経緯については後述)。
  
 
===ルール===
 
===ルール===
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===その他===
 
===その他===
 
*[[第6版]]以前のルールでは、再生能力は「ダメージが与えられようとしているとき」「破壊されようとしているとき」にしか[[起動]]できず、現在の様に「あらかじめ再生しておく」ということができなかった。そのため、[[マナ]]を消費しての再生を持つクリーチャーが戦場にいても、余剰マナによる[[マナ・バーン]](による[[ライフロス]])を防ぐという[[プレイング]]はできなかった。
 
*[[第6版]]以前のルールでは、再生能力は「ダメージが与えられようとしているとき」「破壊されようとしているとき」にしか[[起動]]できず、現在の様に「あらかじめ再生しておく」ということができなかった。そのため、[[マナ]]を消費しての再生を持つクリーチャーが戦場にいても、余剰マナによる[[マナ・バーン]](による[[ライフロス]])を防ぐという[[プレイング]]はできなかった。
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*[[2023年]]9月の[[総合ルール]]更新で、[[エルドレインの森]]で誰がクリーチャーをタップしたかを参照する能力が登場したことにより、再生するクリーチャーのコントローラーがタップするよう明確化された。
 
*「[[墓地]]のカードを[[戦場に出す]]こと」ではない。そちらは[[リアニメイト]]と呼ばれる。
 
*「[[墓地]]のカードを[[戦場に出す]]こと」ではない。そちらは[[リアニメイト]]と呼ばれる。
 
*日本語名、英語名ともに同名カードがある。([[再生/Regeneration]]、[[再びの生/Regenerate]])
 
*日本語名、英語名ともに同名カードがある。([[再生/Regeneration]]、[[再びの生/Regenerate]])
 
*ある時期から、「再生できない」効果持ちのカードが激減していた。これは[[環境]]の多くの除去呪文に「再生できない」効果を付けることで、相対的に再生が弱くなりすぎることを防ぐためである<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004188/ 基本セットのデザイン その1]</ref>。
 
*ある時期から、「再生できない」効果持ちのカードが激減していた。これは[[環境]]の多くの除去呪文に「再生できない」効果を付けることで、相対的に再生が弱くなりすぎることを防ぐためである<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004188/ 基本セットのデザイン その1]</ref>。
*[[イニストラードを覆う影]]の頃に、デザイン・チームは再生は複雑すぎると判断し、別のものに置き換えることを検討し始めた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/m-files-shadows-over-innistrad-part-1-2016-04-08 The M-Files: Shadows over Innistrad, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0016680/ Mファイル『イニストラードを覆う影』編・パート1]</ref>。最終的に[[カラデシュ]]のあたりで、再生は新規に登場しない事が決定され、今後は「ターン終了時まで[[破壊不能]]を得る」効果で代用される事となった<ref>[https://magic.wizards.com/en/node/1085766 Odds and Ends: Kaladesh, Part 3]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0017913/ こぼれ話:『カラデシュ』 その3]</ref>。
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*[[イニストラードを覆う影]]の頃に、デザイン・チームは再生は複雑すぎると判断し、別のものに置き換えることを検討し始めた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/m-files-shadows-over-innistrad-part-1-2016-04-08 The M-Files: Shadows over Innistrad, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0016680/ Mファイル『イニストラードを覆う影』編・パート1]</ref>。最終的に[[カラデシュ]]のあたりで、再生は新規に登場しない事が決定され、今後は「ターン終了時まで[[破壊不能]]を得る」効果で代用される事となった<ref>[https://magic.wizards.com/en/node/1085766 Odds and Ends: Kaladesh, Part 3]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0017913/ こぼれ話:『カラデシュ』 その3]</ref>。[[酷役の歩哨/Drudge Sentinel]]や[[意地悪な狼/Wicked Wolf]]など、自身がタップされる点を再現しているものもいる。
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*最後に再生が機能的に使われたカードはゲートウォッチの誓いの[[異常な忍耐/Unnatural Endurance]]と[[産み落とす巨体/Birthing Hulk]]、最後に[[ルール文章]]で使われたカードは[[モダンホライゾン2]]の[[滅ぼし/Damn]]である。
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*[[MTGアリーナ]]では[[多元宇宙の伝説]]で[[荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon]]が実装されたことで登場した。
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**名称自体は[[神の怒り/Wrath of God]]、[[粉砕の嵐/Shatterstorm]]、[[化膿/Putrefy]]の3枚でテキストに既に登場していたが、長らく意味のない記述となっていた。この登場により神の怒りは[[審判の日/Day of Judgment]]と性能面で差別化されることとなった。
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**VFX(演出)は[[盾カウンター]]と同じものとなっている<ref>[https://mtgarena-support.wizards.com/hc/en-us/articles/14992433258004-Patch-Notes-2023-25-00 Patch Notes - 2023.25.00]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036872/ MTGアリーナ:パッチノート 2023.25.0]</ref>。
  
 
==注釈==
 
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==参考==
 
==参考==
 
*[[キーワード処理]]
 
*[[キーワード処理]]
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*[[盾]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
  
 
{{#cr:{{キーワード処理のCR番号|再生}}}}
 
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2023年8月30日 (水) 14:34時点における版

再生(さいせい)/Regenerateは、キーワード処理の1つ。パーマネント破壊に対する置換効果を作るということを意味する。


Drudge Skeletons / 蠢く骸骨 (1)(黒)
クリーチャー — スケルトン(Skeleton)

(黒):蠢く骸骨を再生する。

1/1


Knight of the Holy Nimbus / 聖なる後光の騎士 (白)(白)
クリーチャー — 人間(Human) レベル(Rebel) 騎士(Knight)

側面攻撃(側面攻撃を持たないクリーチャーがこのクリーチャーをブロックするたび、ターン終了時まで、ブロックしているクリーチャーは-1/-1の修整を受ける。)
聖なる後光の騎士が破壊されるなら、それを再生する。(それをタップし、それを戦闘から取り除く。それに与えられたすべてのダメージを取り除く。)
(2):このターン、聖なる後光の騎士は再生できない。この能力はあなたの対戦相手のみが起動できる。

2/2

定義

これの使われている効果の種類により、行うべき行動が少し異なる。

  1. 呪文能力解決による効果の場合、「[パーマネント]を再生する」とは、「このターン、次に[パーマネント]が破壊される場合、代わりにそれから全てのダメージを取り除き、そのコントローラーはそれをタップし、(戦闘に参加しているなら)戦闘から取り除く」を意味する。
    • 次の破壊1回だけに対して有効。
  2. 常在型能力の効果の場合、「[パーマネント]を再生する」とは「[パーマネント]が破壊される場合、代わりにそれから全てのダメージを取り除き、そのコントローラーはそれをタップし、(戦闘に参加しているなら)戦闘から取り除く」を意味する。
    • 能力が有効である限り何回でも有効。

解説

再生と言う言葉のイメージからすると、この「あらかじめ再生しておく」というのはやや直感に反するかもしれないが、軽減と同様に「再生の」のイメージで考えるとわかりやすい。

  • 第6版でのルール変更の前は挙動が異なっており(後述)、現在よりも言葉のイメージに近い挙動であった。
  • 金澤尚子のルール解説漫画で、再生ではなく「生き残り」と呼んだらいいんじゃないか?というジョークがあった。イメージはしやすいかもしれない。
  • R&Dでも、再生(とプロテクション)についてはより直感的な名前に置き換えられないか、議論がされたことがある[1]

再生持ちクリーチャーに多く、次いでに多い。他のにも多少は存在する。黒も緑も色マナ1個で再生できるものがいたり、再生能力を付加するオーラがあったりと似通っている。には蘇生の印/Death Wardのようなカードが存在し、自分以外を再生する能力が比較的多い。次元の混乱では白に「自己の再生」の役割が与えられた。イメージ的には緑は溢れる生命力、黒はアンデッド化などの魔術、白は宗教的奇跡による再生である場合が多い。

恐怖/Terror火葬/Incinerate酸化/Oxidizeなどのように、再生を禁止する効果も存在する。古いのカードの一部を除けば、再生禁止は破壊効果やダメージに付加されている。そのため、この効果は除去である黒に多い。

軽い再生持ちは、トランプルを持たない大型クリーチャーを繰り返しブロックして無力化できるので結構便利。

マジック最初期から存在する常磐木であり、現在も総合ルール上での扱いは保たれているものの、ゲートウォッチの誓いを最後に新規登場しておらず、加えて新規登場させない方針も明言されており、それに伴って常磐木から外された(経緯については後述)。

ルール

  • 生け贄に捧げる」ことは「破壊される」こととは別なので、再生で生け贄に捧げることは防げない。
  • タフネスが0以下になったクリーチャーが墓地に置かれるのは破壊ではないため、再生では防げない。
  • 再生されたパーマネントは墓地に置かれないので、オーラ装備品はずれないし、カウンターの数なども変化しない。
  • 再生するのは大抵クリーチャーだが、クリーチャーでないパーマネントも再生は可能である。溶接の壺/Welding Jarが好例。
  • タップすることはコストではなく、再生の効果の一部である。したがって、タップ状態であっても召喚酔いしていても再生できる。
  • 「再生したとき」という条件は、「再生の盾」が破壊を置換した時を意味する。「再生の盾」が作られた時ではない。
  • 「再生できない」という効果は、再生が破壊を置換することを禁止する。「再生の盾」を作ることは禁止しない。

その他

注釈

  1. Blogatog
  2. 基本セットのデザイン その1
  3. The M-Files: Shadows over Innistrad, Part 1/Mファイル『イニストラードを覆う影』編・パート1
  4. Odds and Ends: Kaladesh, Part 3/こぼれ話:『カラデシュ』 その3
  5. Patch Notes - 2023.25.00/MTGアリーナ:パッチノート 2023.25.0

参考

引用:総合ルール 20231117.0


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