ローナ・コンボ
提供:MTG Wiki
1行: | 1行: | ||
− | '''ローナ・コンボ'''(''Rona Combo'')は、[[侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasion]]を[[キーカード]]とした[[ | + | '''ローナ・コンボ'''(''Rona Combo'')は、[[侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasion]]を[[キーカード]]とした[[無限コンボ]][[デッキ]]。もう一つのキーカードである[[撤回のらせん/Retraction Helix]]から(撤回の)'''らせんコンボ'''(''Helix Combo'')とも呼称される。[[機械兵団の進軍]]参入後の[[パイオニア]][[環境]]に存在する。 |
==概要== | ==概要== | ||
5行: | 5行: | ||
{{#card:Retraction Helix}} | {{#card:Retraction Helix}} | ||
{{#card:Mox Amber}} | {{#card:Mox Amber}} | ||
− | [[侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasion]]、[[撤回のらせん/Retraction Helix]]、[[モックス・アンバー/Mox Amber]] | + | [[侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasion]]、[[撤回のらせん/Retraction Helix]]、[[モックス・アンバー/Mox Amber]]の3枚による[[無限ループ]]を主軸としたコンボデッキである。ローナが[[ルーター]]としての機能を持つため[[コンボパーツ]]が集めやすく、他の[[コンボ]]との[[ハイブリッドデッキ]]になっていることも多い。コンボの手順は以下の通り。 |
− | # | + | #[[召喚酔い]]していないローナに撤回のらせんを[[唱える]]。 |
− | # | + | #ローナが撤回のらせんにより得た[[能力]]を[[起動]]し、モックス・アンバーを[[手札]]に戻す。 |
− | + | #モックス・アンバーを[[唱える]]。モックス・アンバーは[[伝説の]][[呪文]]であるためローナが[[アンタップ]]する。 | |
− | # | + | #[[戦場]]に出たモックス・アンバーから[[マナ]]を生み出す。 |
+ | #*戦場には[[伝説の]][[青]]い[[クリーチャー]]であるローナが存在するため、少なくとも青マナを生み出すことは可能である。 | ||
#上記2.に戻る。これを任意の回数繰り返して[[無限マナ]]を得る。 | #上記2.に戻る。これを任意の回数繰り返して[[無限マナ]]を得る。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | [[ | + | 最終的には[[サイドボード]]から[[霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir]]を持ってきて、貯蔵器を出した後に任意の伝説のパーマネント(基本的にはマナ不要のモックス・アンバー)をバウンス→唱え直しを繰り返すことで[[ライフ]]を稼ぎ、[[起動型能力]]で勝利する。また[[2023年]]12月に[[大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator]]が[[禁止カード|禁止]]される以前は、以下の手順で[[無限ライブラリー破壊]]も可能であった。 |
− | + | #[[無限マナ]]が成立したならば[[大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator]]を唱え、-2能力を[[起動]]。[[石の脳/The Stone Brain]]を手札に加える。 | |
+ | #唱えた石の脳を起動し、[[対戦相手]]の[[ライブラリー]]にあるカードを[[追放]]する。 | ||
+ | #石の脳やカーンを唱えたことでローナがアンタップしているため、撤回のらせんにより得た能力を起動してカーンを[[バウンス]]し1.に戻る。これを対戦相手のライブラリーがなくなるまで繰り返す。 | ||
+ | #対戦相手のライブラリーが0枚になったら、カーンでもってきた石の脳で対戦相手の[[手札]]にあるカードを追放する。このとき対戦相手はドローできないので勝利する。 | ||
− | [[ | + | *[[Magic Online]]では持ち時間制や[[ループ]][[省略]]不可というシステムの都合上、石の脳ループでは時間切れ負けの危険性があるため霊気貯蔵器も併用された。 |
− | + | ==サンプルリスト(ルーカ・コンボ型)== | |
− | + | ===初期型=== | |
− | ==サンプルリスト== | + | ====60枚型==== |
− | === | + | |
*備考 | *備考 | ||
− | ** | + | **Pioneer Challenge on 09/10/2023 8位([https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/pioneer-challenge-2023-09-1012578886 参考]) |
− | ** | + | **使用者:xXMartinBXx |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[パイオニア]](~[[ | + | **[[パイオニア]](~[[エルドレインの森]]) |
− | {{#MagicFactory: | + | {{#MagicFactory: df324781}} |
− | *[[ | + | *[[銅纏いののけ者、ルーカ/Lukka, Coppercoat Outcast]]の[-2]能力から確定で[[偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier]]を踏み倒す、[[ルーカ・コンボ]]との[[ハイブリッドデッキ]]。アトラクサの[[ETB]]で他の[[コンボパーツ]]を探せるのも嬉しい。 |
− | *[[ | + | **アトラクサの種として、[[森の女人像/Sylvan Caryatid]]や[[眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigy]]といった2マナ域のクリーチャーを用いている。また森の女人像やキナン、1マナの[[マナ・クリーチャー]]群による[[マナ加速]]からアトラクサの[[素出し]]も可能である。 |
− | === | + | *[[歓喜する喧嘩屋、タイヴァー/Tyvar, Jubilant Brawler]]の-2[[能力]]によって墓地に落ちたローナを拾い、[[常在型能力]]によって即座にコンボに突入できる。またタイヴァーが出ている際に[[無限ループ]]に入る(=[[青]]・[[黒]]・[[緑]]の[[無限マナ]])と、タイヴァーをローナで[[バウンス]]して唱え直す→ローナの[[ルーター]]能力の起動後にタイヴァーの[+1]能力によってアンタップ→再びタイヴァーをローナで[[バウンス]]して唱え直す→……という流れで引き込めていない[[コンボパーツ]]を探しに行ける。 |
+ | ====80枚型==== | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[Legacy European Championship Lille]] ベスト8([https://magic.gg/events/legacy-european-championship-lille-2023 参考]) | **[[Legacy European Championship Lille]] ベスト8([https://magic.gg/events/legacy-european-championship-lille-2023 参考]) | ||
42行: | 43行: | ||
{{#MagicFactory:df322481}} | {{#MagicFactory:df322481}} | ||
− | *[[空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad]]を[[相棒]] | + | *[[空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad]]を[[相棒]]にした型。80枚になったおかげで[[白日の下に/Bring to Light]]から[[星界の騙し屋、ティボルト/Tibalt, Cosmic Impostor]]を[[踏み倒す]][[コンボ]]も無理なく投入できる。白日の下にという強力な[[サーチ]]手段によって、80枚デッキ特有の引きムラを抑制可能な点もありがたい。 |
− | + | *使用者の[[Samuele Estratti]]は、自身の名前(Samuele '''Est'''ratti)、コンボパーツの名前である侵攻の伝令、ローナ/'''Rona''', Herald of Invasion、白日の下に/Bring '''to Light'''から取ってこのデッキを'''Estrona to Light'''と呼称していた<ref>[https://magic.gg/news/metagame-mentor-seven-spicy-pioneer-decks-to-qualify-you-for-the-pro-tour Metagame Mentor: Seven Spicy Pioneer Decks to Qualify You for the Pro Tour](Magic Play [[2023年]]10月20日 [[Frank Karsten]]著)</ref>。 | |
===大いなる創造者、カーン禁止後=== | ===大いなる創造者、カーン禁止後=== | ||
*備考 | *備考 | ||
53行: | 54行: | ||
{{#MagicFactory:df324226}} | {{#MagicFactory:df324226}} | ||
*[[大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator]]の禁止に伴い、[[成就/Granted]]の採用枚数が増加している。 | *[[大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator]]の禁止に伴い、[[成就/Granted]]の採用枚数が増加している。 | ||
− | + | <!-- | |
+ | ==サンプルリスト(ジェスカイの隆盛コンボ型)== | ||
+ | ==サンプルリスト(カワウソコンボ型)== | ||
+ | --> | ||
==脚注== | ==脚注== | ||
<references /> | <references /> | ||
60行: | 64行: | ||
{{DEFAULTSORT:ろおなこんほ}} | {{DEFAULTSORT:ろおなこんほ}} | ||
− | [[Category: | + | [[Category:青単色デッキ]] |
+ | [[Category:赤白青デッキ]] | ||
+ | [[Category:5色デッキ]] | ||
[[Category:コンボデッキ]] | [[Category:コンボデッキ]] | ||
[[Category:無限コンボデッキ]] | [[Category:無限コンボデッキ]] | ||
− | [[Category: | + | [[Category:青単色コンボデッキ]] |
+ | [[Category:赤白青コンボデッキ]] | ||
+ | [[Category:5色コンボデッキ]] | ||
[[Category:パイオニアデッキ]] | [[Category:パイオニアデッキ]] |
2025年3月24日 (月) 01:55時点における版
ローナ・コンボ(Rona Combo)は、侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasionをキーカードとした無限コンボデッキ。もう一つのキーカードである撤回のらせん/Retraction Helixから(撤回の)らせんコンボ(Helix Combo)とも呼称される。機械兵団の進軍参入後のパイオニア環境に存在する。
目次 |
概要
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたが伝説の呪文を唱えるたび、侵攻の伝令、ローナをアンタップする。
(T):カード1枚を引く。その後、カード1枚を捨てる。
(5)(黒/Φ):侵攻の伝令、ローナを変身させる。起動はソーサリーとしてのみ行う。((黒/Φ)は(黒)でも2点のライフでも支払うことができる。)
Rona, Tolarian Obliterator / トレイリアの抹消者、ローナ
〔青/黒〕 伝説のクリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ウィザード(Wizard)
トランプル
発生源1つがトレイリアの抹消者、ローナにダメージを与えるたび、その発生源のコントローラーは自分の手札にあるカード1枚を無作為に選んで追放する。それが土地カードなら、あなたはそれをあなたのコントロール下で戦場に出してもよい。そうでないなら、あなたはそれをマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで「(T):土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。」を得る。
侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasion、撤回のらせん/Retraction Helix、モックス・アンバー/Mox Amberの3枚による無限ループを主軸としたコンボデッキである。ローナがルーターとしての機能を持つためコンボパーツが集めやすく、他のコンボとのハイブリッドデッキになっていることも多い。コンボの手順は以下の通り。
- 召喚酔いしていないローナに撤回のらせんを唱える。
- ローナが撤回のらせんにより得た能力を起動し、モックス・アンバーを手札に戻す。
- モックス・アンバーを唱える。モックス・アンバーは伝説の呪文であるためローナがアンタップする。
- 戦場に出たモックス・アンバーからマナを生み出す。
- 上記2.に戻る。これを任意の回数繰り返して無限マナを得る。
最終的にはサイドボードから霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoirを持ってきて、貯蔵器を出した後に任意の伝説のパーマネント(基本的にはマナ不要のモックス・アンバー)をバウンス→唱え直しを繰り返すことでライフを稼ぎ、起動型能力で勝利する。また2023年12月に大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorが禁止される以前は、以下の手順で無限ライブラリー破壊も可能であった。
- 無限マナが成立したならば大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorを唱え、-2能力を起動。石の脳/The Stone Brainを手札に加える。
- 唱えた石の脳を起動し、対戦相手のライブラリーにあるカードを追放する。
- 石の脳やカーンを唱えたことでローナがアンタップしているため、撤回のらせんにより得た能力を起動してカーンをバウンスし1.に戻る。これを対戦相手のライブラリーがなくなるまで繰り返す。
- 対戦相手のライブラリーが0枚になったら、カーンでもってきた石の脳で対戦相手の手札にあるカードを追放する。このとき対戦相手はドローできないので勝利する。
- Magic Onlineでは持ち時間制やループ省略不可というシステムの都合上、石の脳ループでは時間切れ負けの危険性があるため霊気貯蔵器も併用された。
サンプルリスト(ルーカ・コンボ型)
初期型
60枚型
- 銅纏いののけ者、ルーカ/Lukka, Coppercoat Outcastの[-2]能力から確定で偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifierを踏み倒す、ルーカ・コンボとのハイブリッドデッキ。アトラクサのETBで他のコンボパーツを探せるのも嬉しい。
- アトラクサの種として、森の女人像/Sylvan Caryatidや眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigyといった2マナ域のクリーチャーを用いている。また森の女人像やキナン、1マナのマナ・クリーチャー群によるマナ加速からアトラクサの素出しも可能である。
- 歓喜する喧嘩屋、タイヴァー/Tyvar, Jubilant Brawlerの-2能力によって墓地に落ちたローナを拾い、常在型能力によって即座にコンボに突入できる。またタイヴァーが出ている際に無限ループに入る(=青・黒・緑の無限マナ)と、タイヴァーをローナでバウンスして唱え直す→ローナのルーター能力の起動後にタイヴァーの[+1]能力によってアンタップ→再びタイヴァーをローナでバウンスして唱え直す→……という流れで引き込めていないコンボパーツを探しに行ける。
80枚型
- 備考
- フォーマット
Estrona to Light [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomadを相棒にした型。80枚になったおかげで白日の下に/Bring to Lightから星界の騙し屋、ティボルト/Tibalt, Cosmic Impostorを踏み倒すコンボも無理なく投入できる。白日の下にという強力なサーチ手段によって、80枚デッキ特有の引きムラを抑制可能な点もありがたい。
- 使用者のSamuele Estrattiは、自身の名前(Samuele Estratti)、コンボパーツの名前である侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasion、白日の下に/Bring to Lightから取ってこのデッキをEstrona to Lightと呼称していた[1]。
大いなる創造者、カーン禁止後
Rona Combo(Pioneer) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorの禁止に伴い、成就/Grantedの採用枚数が増加している。
脚注
- ↑ Metagame Mentor: Seven Spicy Pioneer Decks to Qualify You for the Pro Tour(Magic Play 2023年10月20日 Frank Karsten著)