パイオニア

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{{情報ボックス/主な公式フォーマット}}'''パイオニア'''/''Pioneer''は、公式[[フォーマット]]の1つ。テーブルトップ・マジックオンライン上でのフォーマット。
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{{情報ボックス/主な公式フォーマット}}'''パイオニア'''/''Pioneer''は、公式[[フォーマット]]の1つ。[[テーブルトップ]]・[[Magic Online]]、[[Magic: The Gathering Arena]]上でのフォーマット。
  
 
==解説==
 
==解説==
2019年10月21日の禁止改定と共に発表された、新たなフォーマット。
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[[2019年]]10月21日の[[禁止カード|禁止]]改定と共に発表された、新たな公式フォーマット。[[ローテーション]]は存在しない。
[[ローテーション]]は存在しない。
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==禁止カードの方針==
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[[カードプール]]は[[スタンダード]]より広いが、[[モダン]]より狭い。スタンダードと[[レガシー]]の間を埋めるものとして創設された[[モダン]]だが、新[[カード・セット|セット]]が発売されるごとにカードプールが広くなり、当初の役割を担えなくなったことから、その役割を引き継ぐフォーマットとして創設された。
制定されたばかりのフォーマットであり、禁止改定の発表のスケジュールに縛られることなく、適宜禁止カードを追加する可能性があるとのこと。
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*同様に、今後「スタンダードとパイオニアの中間」となるフォーマットが制定される可能性もあることになる。
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*Pioneerは「開拓者」や「先駆者」の意味。モダン(現代)よりさらに新しい、といったニュアンスだろうか。
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*導入の経緯はファンコミュニティでの[[非公式フォーマット]]である[[フロンティア]]([[タルキール覇王譚ブロック]]と[[基本セット2015]]以降)に近いが、カードプールはパイオニアの方がやや広い。
  
 
==使用可能カードセット==
 
==使用可能カードセット==
以下のセットに含まれているカードが使用可能である。ただし、[[Masterpiece Series]]など、使用可能なセットのブースターパックに収録されたが、当該セットには含まれないカードは、他のパイオニア・リーガルセットには含まれないと使用不可能。
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[[ラヴニカへの回帰]]以降に発売された、[[基本セット]]([[基本セット2014]]以降)及び[[エキスパンション]]に含まれているカード([[イニストラードを覆う影#ウェルカム・デッキ限定カード|ウェルカム・デッキ2016]]、[[アモンケット#ウェルカム・デッキ限定カード|2017]]限定カード含む)が原則として使用可能である。
*[[ラヴニカへの回帰]]以降に発売された[[基本セット]]及び[[エキスパンション]]
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ただし[[Masterpiece Series]]など、使用可能なセットの[[ブースターパック]]に収録されたが当該セットには含まれないカードについては、他のパイオニア・[[リーガル]]セットに含まれない限り使用不可。
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==MTGアリーナにおいて==
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[[Magic: The Gathering Arena]]では、当初パイオニア[[リーガル]]なカードの一部がMTGアリーナで実装されていなかったため、将来的にパイオニアへと繋がるフォーマットとして'''[[エクスプローラー]]'''が[[2022年]]4月28日時点に実装された。その後、[[2024年]]には[[パイオニアマスターズ]]が実装された。さらにパイオニア関連のカードの大部分が実装されたことにより、[[2025年]]5月10日をもってエクスプローラーのフォーマット名はパイオニアへと変更された。
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フォーマット名が変更された後も、依然としてパイオニアで使用可能な全カードが網羅されているわけではないが、競技シーンで未実装カードが新たに活躍するようなことがあれば、定期的にそれらをMTGアリーナに実装すると予告されている。間隔としては年に1、2回程度を想定しているとのこと<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/mtg-arena/announcing-pioneer Announcing Pioneer on MTG Arena]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0038646/ 「パイオニア」MTGアリーナ導入のお知らせ]([[Daily MTG]] [[2025年]]5月5日 [[Dave Finseth]]著)</ref>。
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===MTGアリーナにおける実装済みカード===
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[[イクサラン]]以降にMTGアリーナで発売された[[本流のセット]]([[基本セット]]および[[エキスパンション]])に含まれているカードと、[[エクスプローラー・アンソロジー]]や[[パイオニアマスターズ]]に収録されたカードが原則として使用可能である。それに加えて、以下のカードが使用可能である。<!-- 上記セットで再録されたカードは、一覧から適宜削除 -->
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*[[アモンケットリマスター]]
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**ただし以下の''斜体のカード''を除く
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***''[[神の怒り/Wrath of God]]''
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***''[[否定の契約/Pact of Negation]]''
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***''[[粉砕の嵐/Shatterstorm]]''
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***''[[絶滅の王/Lord of Extinction]]''
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*[[カラデシュリマスター]]
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**ただし''[[彫り込み鋼/Sculpting Steel]]''を除く
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*[[イニストラードを覆う影リマスター]]
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**ただし[[「過去の影」]]初出のカードを除く
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*[[タルキール覇王譚]]
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*[[カード個別評価:ヒストリック・アンソロジー1|ヒストリック・アンソロジー1]]
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**[[墓所破り/Cryptbreaker]]
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**[[エルフの幻想家/Elvish Visionary]]
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**[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]
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**[[羽ばたき飛行機械/Ornithopter]]
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*[[カード個別評価:ヒストリック・アンソロジー2|ヒストリック・アンソロジー2]]
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**[[ニクス毛の雄羊/Nyx-Fleece Ram]]
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**[[空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne]]
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**[[脳蛆/Brain Maggot]]
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**[[悪性の疫病/Virulent Plague]]
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**[[群れネズミ/Pack Rat]]
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**[[無駄省き/Waste Not]]
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**[[竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast]]
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*[[カード個別評価:ヒストリック・アンソロジー3|ヒストリック・アンソロジー3]]
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**[[絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger]]
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**[[白鳥の歌/Swan Song]]
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**[[迷路の終わり/Maze's End]]
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*[[カード個別評価:ヒストリック・アンソロジー5|ヒストリック・アンソロジー5]]
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**[[つむじ風のならず者/Whirler Rogue]]
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**[[忌まわしい回収/Grisly Salvage]]
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**[[タルキール龍紀伝]]の[[命令]]サイクル([[コラガンの命令/Kolaghan's Command]]など)
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*[[ミスティカルアーカイブ]]
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**[[血の署名/Sign in Blood]]
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**[[破滅の刃/Doom Blade]]
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**[[命運の核心/Crux of Fate]]
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**[[化膿/Putrefy]]
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*[[Jumpstart]]、[[Jumpstart: Historic Horizons]]、[[ファウンデーションズ・ジャンプスタート]]
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**カードが多いので割愛。デッキ構築画面でフォーマットをエクスプローラーにし、検索欄にそれぞれ「set=jmp」「set=j21」「set=j25」と入力することで表示可能("set"は"e"または"s"でも代用可)。
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*[[アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート]]
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**[[巡礼者の目/Pilgrim's Eye]]
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*[[旧枠版アーティファクト]]
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**[[霊体のヤギ角/Astral Cornucopia]]
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**[[骨の鋸/Bone Saw]]
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**[[ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker]]
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**[[武勇の印章/Sigil of Valor]]
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**[[バネ葉の太鼓/Springleaf Drum]]
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*[[多元宇宙の伝説]]
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**[[族樹の精霊、アナフェンザ/Anafenza, Kin-Tree Spirit]]
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**[[面晶体の掘削者、ザダ/Zada, Hedron Grinder]]
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**[[戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader]]
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*[[おとぎ話]]
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**[[盲従/Blind Obedience]]
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**[[正気減らし/Fraying Sanity]]
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**[[血なまぐさい結合/Sanguine Bond]]
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*[[速報]]
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**[[頭蓋割り/Skullcrack]]
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**[[拘留の宝球/Detention Sphere]]
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**[[突然の衰微/Abrupt Decay]]
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*[[ブルームバロウ#イマジン:勇敢なる生き物たち/Imagine: Courageous Critters|イマジン:勇敢なる生き物たち]]
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**[[闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms]]
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*[[カルロフ邸殺人事件]]以降の[[スペシャルゲスト]]及び[[ザ・リスト]]に含まれるカード<!-- ゲストorリストとしての登場順→色→ABC順 -->
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**[[吹き荒れる潜在能力/Possibility Storm]]
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**[[進化の飛躍/Evolutionary Leap]]
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**[[ニクスの織り手/Nyx Weaver]]
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**[[金属紡績工の組細工/Metalspinner's Puzzleknot]]
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**[[ガラスの破片/Shard of Broken Glass]]
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**[[密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter]]
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**[[概念泥棒/Notion Thief]]
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**[[チャンドラの灯の目覚め/Chandra's Ignition]]
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*『パイオニア展覧会イベント』実装カード
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**[[橋上の戦い/Battle at the Bridge]]
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**[[怒れる腹音鳴らし/Borborygmos Enraged]]
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**[[浸食する荒原/Encroaching Wastes]]
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**[[カズールの徴収者/Kazuul's Toll Collector]]
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**[[マグマの洞察力/Magmatic Insight]]
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**[[ニッサの敗北/Nissa's Defeat]]
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**[[ラクドスの魔除け/Rakdos Charm]]
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**[[焙り焼き/Roast]]
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**[[ウギンの聖域/Sanctum of Ugin]]
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**[[トリトンの岸忍び/Triton Shorestalker]]
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**[[歪める嘆き/Warping Wail]]
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*その他(イベント報酬など)
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**[[ギトラグの怪物/The Gitrog Monster]]
  
 
==禁止カード==
 
==禁止カード==
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<!--制定されたばかりのフォーマットであり、禁止改訂の発表は[[スタンダード]]・セットのスケジュールに縛られることなく、しばらくの間は「毎週月曜日(日本時間で火曜日)に禁止改訂を行なう」とのこと。<ref>[https://twitter.com/mtgaaron/status/1189995652605857792 Aaron ForsytheのTwitter]</ref>。-->
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<!-- ABC順 -->
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*[[アマリア・べナヴィデス・アギーレ/Amalia Benavides Aguirre‎]]
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*[[欄干のスパイ/Balustrade Spy]]
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*[[血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire]]
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*[[表現の反復/Expressive Iteration‎]]
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*[[守護フェリダー/Felidar Guardian]]
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*[[死者の原野/Field of the Dead]]
 
*[[溢れかえる岸辺/Flooded Strand]]
 
*[[溢れかえる岸辺/Flooded Strand]]
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*[[地質鑑定士/Geological Appraiser]]
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*[[真実を覆すもの/Inverter of Truth]]
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*[[湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring]]
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*[[大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator]]
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*[[隠された手、ケシス/Kethis, the Hidden Hand]]
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*[[豊穣の力線/Leyline of Abundance]]
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*[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]
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*[[運命のきずな/Nexus of Fate]]
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*[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]
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*[[むかしむかし/Once Upon a Time]]
 
*[[汚染された三角州/Polluted Delta]]
 
*[[汚染された三角州/Polluted Delta]]
*[[血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire]]
+
*[[傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord]]
*[[樹木茂る山麓/Wooded Foothills]]
+
*[[時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler]]
 +
*[[地底街の密告人/Undercity Informer]]
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*[[死の国からの脱出/Underworld Breach]]
 +
*[[自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath]]
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*[[夏の帳/Veil of Summer]]
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*[[歩行バリスタ/Walking Ballista]]
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*[[荒野の再生/Wilderness Reclamation]]
 
*[[吹きさらしの荒野/Windswept Heath]]
 
*[[吹きさらしの荒野/Windswept Heath]]
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*[[軍団のまとめ役、ウィノータ/Winota, Joiner of Forces‎]]
 +
*[[樹木茂る山麓/Wooded Foothills]]
  
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==主なデッキ・その他==
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*[[パイオニアの変遷]]を参照
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==脚注==
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<references />
 
==参考==
 
==参考==
 
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033236/ 「パイオニア」フォーマット発表]([[Daily MTG]] 2019年10月21日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033236/ 「パイオニア」フォーマット発表]([[Daily MTG]] 2019年10月21日)
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[モダン]]
 
*[[モダン]]
 +
*[[エクスプローラー]]
 
*[[フロンティア]]
 
*[[フロンティア]]
 
*[[構築]]
 
*[[構築]]

2025年5月11日 (日) 00:15時点における最新版

主な公式フォーマット

パイオニア/Pioneerは、公式フォーマットの1つ。テーブルトップMagic OnlineMagic: The Gathering Arena上でのフォーマット。

目次

[編集] 解説

2019年10月21日の禁止改定と共に発表された、新たな公式フォーマット。ローテーションは存在しない。

カードプールスタンダードより広いが、モダンより狭い。スタンダードとレガシーの間を埋めるものとして創設されたモダンだが、新セットが発売されるごとにカードプールが広くなり、当初の役割を担えなくなったことから、その役割を引き継ぐフォーマットとして創設された。

  • 同様に、今後「スタンダードとパイオニアの中間」となるフォーマットが制定される可能性もあることになる。
  • Pioneerは「開拓者」や「先駆者」の意味。モダン(現代)よりさらに新しい、といったニュアンスだろうか。
  • 導入の経緯はファンコミュニティでの非公式フォーマットであるフロンティア(タルキール覇王譚ブロック基本セット2015以降)に近いが、カードプールはパイオニアの方がやや広い。

[編集] 使用可能カードセット

ラヴニカへの回帰以降に発売された、基本セット(基本セット2014以降)及びエキスパンションに含まれているカード(ウェルカム・デッキ20162017限定カード含む)が原則として使用可能である。

ただしMasterpiece Seriesなど、使用可能なセットのブースターパックに収録されたが当該セットには含まれないカードについては、他のパイオニア・リーガルセットに含まれない限り使用不可。

[編集] MTGアリーナにおいて

Magic: The Gathering Arenaでは、当初パイオニアリーガルなカードの一部がMTGアリーナで実装されていなかったため、将来的にパイオニアへと繋がるフォーマットとしてエクスプローラー2022年4月28日時点に実装された。その後、2024年にはパイオニアマスターズが実装された。さらにパイオニア関連のカードの大部分が実装されたことにより、2025年5月10日をもってエクスプローラーのフォーマット名はパイオニアへと変更された。

フォーマット名が変更された後も、依然としてパイオニアで使用可能な全カードが網羅されているわけではないが、競技シーンで未実装カードが新たに活躍するようなことがあれば、定期的にそれらをMTGアリーナに実装すると予告されている。間隔としては年に1、2回程度を想定しているとのこと[1]

[編集] MTGアリーナにおける実装済みカード

イクサラン以降にMTGアリーナで発売された本流のセット基本セットおよびエキスパンション)に含まれているカードと、エクスプローラー・アンソロジーパイオニアマスターズに収録されたカードが原則として使用可能である。それに加えて、以下のカードが使用可能である。

[編集] 禁止カード

[編集] 主なデッキ・その他

[編集] 脚注

  1. Announcing Pioneer on MTG Arena/「パイオニア」MTGアリーナ導入のお知らせDaily MTG 2025年5月5日 Dave Finseth著)

[編集] 参考

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