変わり谷/Mutavault
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− | [[ | + | その後、[[基本セット2014]]で[[再録]]。僅かな期間だが[[タイプ的]]をテーマとする[[イニストラード・ブロック]]と共に使用可能であり、[[人間 (デッキ)|各種人間デッキ]]を始めとする多くのデッキで採用され、結果を残した。[[テーロス]]参入後はタイプ的デッキこそ減ったものの、[[至高の評決/Supreme Verdict]]や[[神々の憤怒/Anger of the Gods]]をすり抜け、[[突然の衰微/Abrupt Decay]]や[[漸増爆弾/Ratchet Bomb]]を受け付けない点、さらには[[ザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancer]]や[[波使い/Master of Waves]]、[[群れネズミ/Pack Rat]]などの単体でも優秀なタイプ的クリーチャーと[[シナジー]]を形成する点を買われ、様々なデッキで活躍した。特に[[単色デッキ|単色]]傾向が強く[[色事故]]のリスクが少ない[[信心]]デッキには手放しで4枚積みされる。[[シングルカード]]価格もそれに伴って高騰し、再録カードでありながら基本セット2014の[[トップレア]]となっている。[[リミテッド]]では、再録[[メカニズム]]に選ばれた[[スリヴァー]]を意識したデッキで使うと効果的。 |
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+ | [[エクステンデッド]]でも見かける機会は少なくない。[[エターナル]]では本家ミシュラの工廠が存在するものの、[[カウンタースリヴァー]]や[[マーフォーク (デッキ)#エターナル|マーフォーク]]といったタイプ的シナジーが存在するデッキではこちらが採用される。 | ||
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+ | [[パイオニア]]ではミシュラの工廠が存在しないため、かつてのモダンのようにタイプ的シナジーの無いデッキでも採用されることがある([[青赤コントロール]]など)。勿論、タイプ的デッキでの戦力としても有効活用される。 | ||
*「[[多相]]を持つ」ではなく「すべてのクリーチャー・タイプを持つ」となっているのは、[[種類別]]の都合。詳細は[[多相]]のルールを参照。 | *「[[多相]]を持つ」ではなく「すべてのクリーチャー・タイプを持つ」となっているのは、[[種類別]]の都合。詳細は[[多相]]のルールを参照。 | ||
− | *同時期、[[第10版]] | + | *同時期、[[第10版]]に再録された[[近づきがたい監視塔/Forbidding Watchtower|ミシュラランドサイクル]]は[[タップイン]]であるが、こちらにはその弱点がない。もちろん[[戦場に出す|戦場に出した]][[ターン]]は[[召喚酔い]]の影響を受けるため、即クリーチャー化して[[攻撃]]ということはできないので注意。 |
− | *本来''vault''には'''谷'''という意味はなく、「変わり種」をシャレた日本語訳であろう。{{Gatherer|id=164104}} | + | *[[開発部]]は基本セット2014再録時のスタンダードでの高すぎる採用率について、デッキに採用するマナ基盤以外の土地として他の選択肢を用意できなかったことでの失敗と見ている<ref>[https://web.archive.org/web/20220125212725/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/power-lands-2015-10-09 The Power of Lands(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0015800/ 土地の力]([[Latest Developments]] [[2015年]]10月9日 [[Sam Stoddard]]著)</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20220808015422/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/standard-power-level-2016-02-05 A Standard Power Level(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0016442/ スタンダードのパワー・レベル](Latest Developments [[2016年]]2月5日 Sam Stoddard著)</ref>。 |
+ | *本来''vault''には'''谷'''という意味はなく、「変わり種」をシャレた日本語訳であろう。{{Gatherer|id=164104}}も谷というよりは洞窟である。 | ||
+ | *[[CHAMPSプロモ]]版[[プロモーション・カード]]が[[2008年]]に配布された。 | ||
+ | *[[2018年]]の[[グランプリ]]参加者に新規[[絵|イラスト]]版のプロモーション・カードが配布された<ref>[https://web.archive.org/web/20211024191701/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/organized-play/grand-prix-updates-2018-promos-schedules-and-day-two-cut-2017-10-26 Grand Prix Updates for 2018: Promos, Schedules, and the Day Two Cut(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0019822/ 2018年のグランプリについての更新:プロモカードとスケジュールの発表および2日目進出条件の変更](Competitive Gaming [[2017年]]10月26日 [[Scott Larabee]]著) </ref>。[[イラスト]]を手掛けたのは[[John Avon]]。 | ||
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+ | ==脚注== | ||
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==参考== | ==参考== | ||
− | *[[ | + | *[[非マナ能力を持つ土地]] |
*[[ミシュラランド]] | *[[ミシュラランド]] | ||
*[[カード個別評価:モーニングタイド]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:モーニングタイド]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:基本セット2014]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:エクスプローラー・アンソロジー2]] - [[レア]] |
2024年6月15日 (土) 17:14時点における最新版
ミシュラの工廠/Mishra's Factoryの亜種であるクリーチャー化する土地(ミシュラランド)。
能力の起動コストやクリーチャー化したときのサイズはミシュラの工廠と全く同じで、組立作業員を強化するタップ能力を持たないため、単体の性能で言えば下位互換になる。しかしすべてのクリーチャー・タイプを持つため、多くのタイプ的カードと相性が良い。例えば、単体では本家のように3/3のブロッカーとして使うことはできないが、P/Tを強化するロードが1体いれば3/3のアタッカーにもブロッカーにもなるなど。
モーニングタイドで登場した際のスタンダードでは、多くのデッキで採用され活躍した。この時期は優秀な多色土地が豊富であったため、無色マナしか生み出せないこの土地が多色デッキに4枚積みされるということが珍しくなかった。またフェアリーデッキなどのタイプ的デッキでは、全てのクリーチャー・タイプを持つことも重要な要素だった。
その後、基本セット2014で再録。僅かな期間だがタイプ的をテーマとするイニストラード・ブロックと共に使用可能であり、各種人間デッキを始めとする多くのデッキで採用され、結果を残した。テーロス参入後はタイプ的デッキこそ減ったものの、至高の評決/Supreme Verdictや神々の憤怒/Anger of the Godsをすり抜け、突然の衰微/Abrupt Decayや漸増爆弾/Ratchet Bombを受け付けない点、さらにはザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancerや波使い/Master of Waves、群れネズミ/Pack Ratなどの単体でも優秀なタイプ的クリーチャーとシナジーを形成する点を買われ、様々なデッキで活躍した。特に単色傾向が強く色事故のリスクが少ない信心デッキには手放しで4枚積みされる。シングルカード価格もそれに伴って高騰し、再録カードでありながら基本セット2014のトップレアとなっている。リミテッドでは、再録メカニズムに選ばれたスリヴァーを意識したデッキで使うと効果的。
エクステンデッドでも見かける機会は少なくない。エターナルでは本家ミシュラの工廠が存在するものの、カウンタースリヴァーやマーフォークといったタイプ的シナジーが存在するデッキではこちらが採用される。
モダンでもマーフォークやフェアリーなどのタイプ的デッキで採用される。8Rackなどタイプ的シナジーを利用しないデッキにおいてはコスト・パフォーマンス、ソーサリーへの除去耐性を考慮されて採用される例があったが、ミシュラの工廠/Mishra's Factoryのモダンリーガル化後はそちらに席を譲っている。
パイオニアではミシュラの工廠が存在しないため、かつてのモダンのようにタイプ的シナジーの無いデッキでも採用されることがある(青赤コントロールなど)。勿論、タイプ的デッキでの戦力としても有効活用される。
- 「多相を持つ」ではなく「すべてのクリーチャー・タイプを持つ」となっているのは、種類別の都合。詳細は多相のルールを参照。
- 同時期、第10版に再録されたミシュラランドサイクルはタップインであるが、こちらにはその弱点がない。もちろん戦場に出したターンは召喚酔いの影響を受けるため、即クリーチャー化して攻撃ということはできないので注意。
- 開発部は基本セット2014再録時のスタンダードでの高すぎる採用率について、デッキに採用するマナ基盤以外の土地として他の選択肢を用意できなかったことでの失敗と見ている[1][2]。
- 本来vaultには谷という意味はなく、「変わり種」をシャレた日本語訳であろう。イラストも谷というよりは洞窟である。
- CHAMPSプロモ版プロモーション・カードが2008年に配布された。
- 2018年のグランプリ参加者に新規イラスト版のプロモーション・カードが配布された[3]。イラストを手掛けたのはJohn Avon。
[編集] 脚注
- ↑ The Power of Lands(Internet Archive)/土地の力(Latest Developments 2015年10月9日 Sam Stoddard著)
- ↑ A Standard Power Level(Internet Archive)/スタンダードのパワー・レベル(Latest Developments 2016年2月5日 Sam Stoddard著)
- ↑ Grand Prix Updates for 2018: Promos, Schedules, and the Day Two Cut(Internet Archive)/2018年のグランプリについての更新:プロモカードとスケジュールの発表および2日目進出条件の変更(Competitive Gaming 2017年10月26日 Scott Larabee著)