万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious
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+ | 登場時点の[[スタンダード]]では初めこそ[[ディミーア諜報]]に採用されていたが、[[青黒]]自体が下火になったことで環境から姿を消していった。[[ラヴニカの献身]]参入後は[[エスパー・ヒーロー]]に採用され、5枚目以降の[[第1管区の勇士/Hero of Precinct One]]や[[正気泥棒/Thief of Sanity]]に化けるとともに、[[虚報活動/Disinformation Campaign]]を[[手札]]に[[戻す]]種として利用されている。これ自身が[[軽い]][[多色カード]]で、第1管区の勇士の[[誘発条件]]を満たし[[トークン]]を[[生成]]できる。[[基本セット2020]]登場後に成立した[[ケシス・コンボ]]では、[[キーカード]]である[[隠された手、ケシス/Kethis, the Hidden Hand]]や[[精励する発掘者/Diligent Excavator]]を実質的に墓地から釣り上げる手段として活躍している。[[パイオニア]]版の同[[デッキ]]では[[自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath]]をコピーし[[脱出]][[コスト]]無しに戦力として使うという[[シナジー]]もあった。 | ||
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+ | *[[クリーチャー・タイプ]]は変化するが[[カード名]]は変化しないため、[[リリアナの契約/Liliana's Contract]]による[[勝利条件]]を目指す[[デッキ]]に使われることもあった。 | ||
+ | *既に戦場にいる状態から墓地のクリーチャーをコピーするという点はかつての同[[ギルド/Guild]]の一員であった[[ディミーアのドッペルゲンガー/Dimir Doppelganger]]を彷彿とさせる。 | ||
+ | *後の[[エルドレインの森]]では同コストで同様の能力を持つ[[フェアリー]]、[[似姿の物あさり/Likeness Looter]]が登場した。そちらは[[飛行]]を持ち、墓地のカードを[[コピー]]した後も飛行を持ち続ける利点があるが、コピー能力の起動は[[ソーサリー・タイミング]]に限定されている。 | ||
+ | *日本語のカード名は江戸川乱歩の小説『怪人二十面相』を意識したものと思われる。背景ストーリー上の[[ラザーヴ/Lazav]]の変身能力は同作品の大怪盗を連想させる。なお"multifarious"は「多くの異なる要素から成る、多種多様の」の意。 | ||
==ルール== | ==ルール== | ||
− | *コピー元が持つ能力が、コピー元の[[カード名]]でそれ自身を参照している場合、そのコピー元のカード名は「万面相、ラザーヴ」と読み替える({{CR|201. | + | *コピー元が持つ能力が、コピー元の[[カード名]]でそれ自身を参照している場合、そのコピー元のカード名は「万面相、ラザーヴ」と読み替える({{CR|201.5b}})。 |
**自身を指していない文章は読み替えない。[[再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix]]をコピーした万面相、ラザーヴが死亡した場合、[[生成]]されるトークンは《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》という名前のカードを復活させる能力を持つ。 | **自身を指していない文章は読み替えない。[[再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix]]をコピーした万面相、ラザーヴが死亡した場合、[[生成]]されるトークンは《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》という名前のカードを復活させる能力を持つ。 | ||
*[[コピー可能な値]]のみが上書きされる。ラザーヴが[[タップ状態]]であるか、[[攻撃]]や[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]しているか、[[オーラ]]や[[装備品]]が[[つける|ついて]]いるか、[[カウンター (目印)|カウンター]]が置かれているか、その他コピー[[効果]]でない[[パワー]]/[[タフネス]]の変更などはコピーされない。 | *[[コピー可能な値]]のみが上書きされる。ラザーヴが[[タップ状態]]であるか、[[攻撃]]や[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]しているか、[[オーラ]]や[[装備品]]が[[つける|ついて]]いるか、[[カウンター (目印)|カウンター]]が置かれているか、その他コピー[[効果]]でない[[パワー]]/[[タフネス]]の変更などはコピーされない。 | ||
− | *新たに戦場に出るわけではないので、コピー元の「戦場に出る際、~~する」、「~~の状態で戦場に出る」や「~~として戦場に出る」という[[常在型能力]] | + | *新たに戦場に出るわけではないので、コピー元の「戦場に出る際、~~する」、「~~の状態で戦場に出る」や「~~として戦場に出る」という[[常在型能力]]、「(自身の[[カード名]])が戦場に出たとき」という[[誘発型能力]]は機能しない。 |
− | * | + | *コピー元の「(自身のカード名)が[[死亡]]したとき」「(自身のカード名)が[[戦場を離れる|戦場を離れた]]とき」という誘発型能力は[[誘発]]する({{CR|603.10a}})。[[領域変更誘発]]も参照。 |
− | ** | + | **「(自身のカード名)がいずれかの[[領域]]から~~」と書かれた能力はCR.603.10aの範疇外。例えば[[清純/Purity]]をコピーして死亡したとき、墓地を[[ライブラリー]]に加えて[[切り直す]]能力は誘発しない({{CR|603.6c}})。 |
*万面相、ラザーヴのコピー効果によって変更された特性(万面相、ラザーヴというカード名、伝説の[[特殊タイプ]]、起動型能力)はコピー可能な値となる。 | *万面相、ラザーヴのコピー効果によって変更された特性(万面相、ラザーヴというカード名、伝説の[[特殊タイプ]]、起動型能力)はコピー可能な値となる。 | ||
*[[裏向き#コピー|裏向き]]、[[反転カード#反転カードのコピー]]、[[両面カード#両面カードのコピー|両面カード]]をコピーする場合は各リンクを参照。 | *[[裏向き#コピー|裏向き]]、[[反転カード#反転カードのコピー]]、[[両面カード#両面カードのコピー|両面カード]]をコピーする場合は各リンクを参照。 | ||
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*[[コピーカード]] | *[[コピーカード]] | ||
*[[カード個別評価:ラヴニカのギルド]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:ラヴニカのギルド]] - [[神話レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ラヴニカ・リマスター]] - [[レア]] | ||
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2023年12月27日 (水) 03:40時点における最新版
伝説のクリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)
万面相、ラザーヴが戦場に出たとき、諜報1を行う。(あなたのライブラリーの一番上からカードを1枚見る。あなたはそのカードをあなたの墓地に置いてもよい。)
(X):あなたの墓地にあるマナ総量がXのクリーチャー・カード1枚を対象とする。万面相、ラザーヴは、名前が《万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious》であり、他のタイプに加えて伝説であり、この能力を持つことを除いてそれのコピーになる。
ラヴニカへの回帰ブロックに続きディミーア家/House Dimirを率いる伝説の多相の戦士。
ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermindが対戦相手の墓地を参照していたのに対し、自分の墓地を参照するようになり、起動型能力になったためコピー先をコントロールしやすくなった。ただし適正なコストを支払わなければならないため、リアニメイトではなく状況に合わせて変化させることが利となるクリーチャーの選択が求められる。ETBで諜報もついているが、おまけ程度なので墓地に選択肢を増やす手段も別途必要となる。
登場時点のスタンダードでは初めこそディミーア諜報に採用されていたが、青黒自体が下火になったことで環境から姿を消していった。ラヴニカの献身参入後はエスパー・ヒーローに採用され、5枚目以降の第1管区の勇士/Hero of Precinct Oneや正気泥棒/Thief of Sanityに化けるとともに、虚報活動/Disinformation Campaignを手札に戻す種として利用されている。これ自身が軽い多色カードで、第1管区の勇士の誘発条件を満たしトークンを生成できる。基本セット2020登場後に成立したケシス・コンボでは、キーカードである隠された手、ケシス/Kethis, the Hidden Handや精励する発掘者/Diligent Excavatorを実質的に墓地から釣り上げる手段として活躍している。パイオニア版の同デッキでは自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathをコピーし脱出コスト無しに戦力として使うというシナジーもあった。
- クリーチャー・タイプは変化するがカード名は変化しないため、リリアナの契約/Liliana's Contractによる勝利条件を目指すデッキに使われることもあった。
- 既に戦場にいる状態から墓地のクリーチャーをコピーするという点はかつての同ギルド/Guildの一員であったディミーアのドッペルゲンガー/Dimir Doppelgangerを彷彿とさせる。
- 後のエルドレインの森では同コストで同様の能力を持つフェアリー、似姿の物あさり/Likeness Looterが登場した。そちらは飛行を持ち、墓地のカードをコピーした後も飛行を持ち続ける利点があるが、コピー能力の起動はソーサリー・タイミングに限定されている。
- 日本語のカード名は江戸川乱歩の小説『怪人二十面相』を意識したものと思われる。背景ストーリー上のラザーヴ/Lazavの変身能力は同作品の大怪盗を連想させる。なお"multifarious"は「多くの異なる要素から成る、多種多様の」の意。
[編集] ルール
- コピー元が持つ能力が、コピー元のカード名でそれ自身を参照している場合、そのコピー元のカード名は「万面相、ラザーヴ」と読み替える(CR:201.5b)。
- 自身を指していない文章は読み替えない。再燃するフェニックス/Rekindling Phoenixをコピーした万面相、ラザーヴが死亡した場合、生成されるトークンは《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》という名前のカードを復活させる能力を持つ。
- コピー可能な値のみが上書きされる。ラザーヴがタップ状態であるか、攻撃やブロックしているか、オーラや装備品がついているか、カウンターが置かれているか、その他コピー効果でないパワー/タフネスの変更などはコピーされない。
- 新たに戦場に出るわけではないので、コピー元の「戦場に出る際、~~する」、「~~の状態で戦場に出る」や「~~として戦場に出る」という常在型能力、「(自身のカード名)が戦場に出たとき」という誘発型能力は機能しない。
- コピー元の「(自身のカード名)が死亡したとき」「(自身のカード名)が戦場を離れたとき」という誘発型能力は誘発する(CR:603.10a)。領域変更誘発も参照。
- 万面相、ラザーヴのコピー効果によって変更された特性(万面相、ラザーヴというカード名、伝説の特殊タイプ、起動型能力)はコピー可能な値となる。
- 裏向き、反転カード#反転カードのコピー、両面カードをコピーする場合は各リンクを参照。
[編集] 関連カード
- ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind
- 万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious
- 顔を繕う者、ラザーヴ/Lazav, Wearer of Faces
- 見覚えのある余所者、ラザーヴ/Lazav, Familiar Stranger
[編集] サイクル
ラヴニカのギルドおよびラヴニカの献身のギルド/Guild指導者サイクル。すべて神話レアであり、マナ・コストに所属するギルドの色マナを1つずつ含む。
- ラヴニカのギルド
- 万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious(ディミーア家/House Dimir)
- イゼット副長、ラル/Ral, Izzet Viceroy(イゼット団/The Izzet League)
- ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen(ゴルガリ団/The Golgari Swarm)
- 正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice(ボロス軍/Boros Legion)
- 不和のトロスターニ/Trostani Discordant(セレズニア議事会/The Selesnya Conclave)
- ラヴニカの献身
- 大判事、ドビン/Dovin, Grand Arbiter(アゾリウス評議会/The Azorius Senate)
- オルゾフの簒奪者、ケイヤ/Kaya, Orzhov Usurper(オルゾフ組/The Orzhov Syndicate)
- 名演撃、ラクドス/Rakdos, the Showstopper(ラクドス教団/The Cult of Rakdos)
- 混沌をもたらす者、ドムリ/Domri, Chaos Bringer(グルール一族/The Gruul Clans)
- 首席議長ヴァニファール/Prime Speaker Vannifar(シミック連合/The Simic Combine)
ニコル・ボーラス/Nicol Bolasに協力、あるいは利用されているギルド指導者はプレインズウォーカー(太字)、ボーラスに抵抗するギルド指導者は伝説のクリーチャーである(Guild to Order, Part 2/支配するギルド その2)。
[編集] ストーリー
詳細はラザーヴ/Lazavを参照。