真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
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2022年11月9日 (水) 20:54時点における版
4マナ2/2と戦闘性能は低いものの、出て良し、死んで良しのアーティファクト・クリーチャー。
戦場に出すだけでデッキ圧縮兼マナ加速、さらにブロックなどで死亡してもカード1枚に。アドバンテージの塊とはまさにこのことだろう。不屈の自然/Rampant Growthにキャントリップがつき、さらに2/2のクリーチャーがついてくるわけで、コスト・パフォーマンスは非常に高い。
少々地味ながらも非常に便利なクリーチャーで、しかも色を選ばず使えて汎用性が高い。サイズがやや頼りない点も、アーティファクト・クリーチャー特有の破壊されやすさも、欠点ではあるが「PIG能力を誘発させやすい」という強みにもなっている。ミラディン初出時のスタンダードの様々なコントロールに採用された。特に同時期は親和デッキが猛威を振るったことも手伝い、アーティファクト破壊がメインデッキから標準搭載される環境だったことから、他のマナ・アーティファクトより安定性の高いこれは重宝された。
基本セット2012での再録後のスタンダードでも、青黒コントロールや赤緑ヴァラクートなどで活躍している。聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinxや原始のタイタン/Primeval Titanなど、強力なフィニッシャーが存在する6マナ域に安定して繋げられる点が評価されている。またクリーチャー・タイプがゴーレムであるため、新たなるファイレクシアの接合者サイクルと相性が良い。
統率者戦ではどんなデッキにも採用できる土地サーチカードであるため人気が高く、太陽の指輪/Sol Ringほどでないにしろ様々なデッキで採用されるカード。
- 多くのPIG能力つきカードと同様能動的に生け贄に捧げる手段とはシナジーを形成する。同ブロックの爆片破/Shrapnel Blastはその代表例。
- クリーチャーながら、状況によっては呪文のように使い捨てても十分優秀。ドローにプラスアルファのアドバンテージ能力がつき、さらにチャンプブロック要員にもなるという点では、かつてのヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elderにも近いものがある。
- このカードの俗称「ソーレン」は後述のデザイナーの名であり、発音ではない。Solemnは発音的には「サァラン」となる。
- ゲームぎゃざ2003年12月号にて石田格にミラディン版のイラストが「今までのインビテーショナルカードで最も本人に似ている」と評されていた。
- 日本語版のカード名は身代わり/Simulacrumの定訳からであろうが、カードを見る限り「厳粛な像」の方が適訳であろう。Solemnもこのカードから「真面目な」で定訳化しているが、真面目な捧げ物/Solemn Offeringや真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitorを見る限り適当なテンプレートとは言えないかもしれない。
- 基本セット2021では通常版とは別に、カードの縁まで新規イラストが描かれた枠無し拡張アート版が一定確率でブースターパックから出現する(カード画像)。
インビテーショナルカード
このカードはインビテーショナル02優勝者、Jens Thorenによってデザインされたインビテーショナルカードである。
元デザインは以下のような感じ。
非公式/非実在カード
Forestfolk (2)(緑)(青)クリーチャー ― エルフ・ウィザード
Forestfolkが場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、それをタップ状態で場に出し、あなたのライブラリーを切り直してもよい。
Forestfolkが場を離れたとき、あなたはカードを1枚引いてもよい。
2番目の能力が死亡したときのみ誘発するようになった点はやや弱体化しているが(もしそのままなら霊体の地滑り/Astral Slideとのシナジーがとんでもないことになっただろう)、アーティファクトになり色を問わずデッキに入れられるようになっている。破壊されやすいことも、このカードならあまり問題にならない。
参考
- Mirrodin Card Preview: Solemn Simulacrum (WotC)
- ミラディン・カードプレヴュー:真面目な身代わり (Braingeyser)
- The Top 50 Artifacts of All Time 第37位 (WotC、文:Zvi Mowshowitz、英語)
- 土地サーチカード
- カード個別評価:ミラディン - レア
- カード個別評価:基本セット2021 - レア
- カード個別評価:基本セット2012 - レア
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード
- Secret Lair Drop Series: Special Guest: Yoji Shinkawa
- Kaladesh Inventions