シュナイダーポックス
提供:MTG Wiki
細 |
|||
24行: | 24行: | ||
[[ウルザ・ブロック]]登場後は、[[MoMa]]の台頭により鳴りを潜め、その後[[第6版]]に[[悪疫/Pox]]が採用されなかったことから[[スタンダード]]より完全に姿を消した。 | [[ウルザ・ブロック]]登場後は、[[MoMa]]の台頭により鳴りを潜め、その後[[第6版]]に[[悪疫/Pox]]が採用されなかったことから[[スタンダード]]より完全に姿を消した。 | ||
− | + | *[[デスクラウド]]の祖先といえる[[デッキ]]。 | |
− | + | ||
− | *[[デスクラウド]]の祖先といえる[[デッキ]] | + | |
*MTG漫画『[[デュエルファイター刃]]』で主人公のライバルが決勝戦で使用したデッキがこれであり、その知名度を一気に高めた。 | *MTG漫画『[[デュエルファイター刃]]』で主人公のライバルが決勝戦で使用したデッキがこれであり、その知名度を一気に高めた。 | ||
<!-- トーナメント実績ご存知の方フォロー願います。 | <!-- トーナメント実績ご存知の方フォロー願います。 | ||
102行: | 100行: | ||
*[[エクステンデッド]]タイプのデッキ。 | *[[エクステンデッド]]タイプのデッキ。 | ||
*[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]]を活かすために[[ウルザのガラクタ/Urza's Bauble]]が投入されている。 | *[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]]を活かすために[[ウルザのガラクタ/Urza's Bauble]]が投入されている。 | ||
+ | |||
+ | ==レガシー== | ||
+ | 現在は、[[エターナル]]でしか見られなくなってしまったこの[[デッキ]]だが、[[時のらせん]]にて[[小悪疫/Smallpox]]が登場。それにより「8Pox」体制が可能となり、[[レガシー]]で復活してきている。 | ||
+ | {{#card:Smallpox}} | ||
+ | {{#card:Tombstalker}} | ||
+ | 黒コントロール系の総力を結集したような、昔からの[[アーキタイプ]]のレガシー版の[[デッキ]]において見られる「総力戦」的な構成である。 | ||
+ | 低[[マナ]]かつ強力な[[カード]]の多いレガシーでは、プレイヤーによっては[[悪疫/Pox]]が少々重く感じられるため、悪疫/Poxの枚数を少し落としている場合も多い。 | ||
+ | |||
+ | [[手札破壊]]に[[Hymn to Tourach]]、[[思考囲い/Thoughtseize]]、[[強迫/Duress]]等 | ||
+ | 土地に対しては、本家[[悪疫/Pox]]をはじめ、新たに獲得した[[小悪疫/Smallpox]]、[[Sinkhole]]、[[不毛の大地/Wasteland]]等 | ||
+ | [[クリーチャー]][[除去]]には、上記の「8Pox」に加え、クリーチャーの少ないこの[[デッキ]]ならではの[[無垢の血/Innocent Blood]]等 | ||
+ | |||
+ | 場に残る[[リソース]]として、[[世界のるつぼ/Crucible of Worlds]]、[[キマイラ像/Chimeric Idol]]、[[ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem]]等。世界のるつぼ/Crucible of Worldsは[[不毛の大地/Wasteland]]や各種[[フェッチランド]]とも相性がよい。 | ||
+ | |||
+ | アタッカーには「8Pox」と相性の良い[[冥界のスピリット/Nether Spirit]]や、[[キマイラ像/Chimeric Idol]]、[[ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem]]等の[[アーティファクト]]のほか、[[ミシュラの工廠/Mishra's Factory]]も採用される。 | ||
+ | *[[未来予知]]にて[[墓忍び/Tombstalker]]を獲得。早期に[[墓地]]が肥えるこのデッキと墓忍び/Tombstalkerの能力がマッチしており、打撃力が大幅に向上した。 | ||
+ | |||
+ | [[白]]を加えて、最強の除去こと[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]や万能除去の[[名誉回復/Vindicate]]を加えたり、[[悟りの教示者/Enlightened Tutor]]による[[シルバーバレット]]を取り入れ、柔軟な対応ができる構成にしたタイプも多い。 | ||
+ | |||
+ | その他、[[壌土からの生命/Life from the Loam]]と[[モックス・ダイアモンド/Mox Diamond]]を取り入れたタイプや、軽い[[小悪疫/Smallpox]]の方だけを採用した、いわば「Poxless Pox」など、好みや[[メタ]]によって選択するカードに幅があるのもこのデッキの特徴といえる。 | ||
+ | |||
+ | |||
==参考== | ==参考== | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] |
2008年10月25日 (土) 21:46時点における版
シュナイダーポックス(Schneider Pox)は、Jay Schneiderが考案した悪疫/Poxを主軸とした黒コントロールデッキ。
目次 |
概要
ソーサリー
各プレイヤーは、自分のライフの端数を切り上げた3分の1を失う。その後各プレイヤーは自分の手札にあるカードの端数を切り上げた3分の1を捨てる。その後各プレイヤーは自分がコントロールするクリーチャーの端数を切り上げた3分の1を生け贄に捧げる。その後各プレイヤーは自分がコントロールする土地の端数を切り上げた3分の1を生け贄に捧げる。
ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期に活躍。基本的戦略は、アドバンテージを生み出すカードを多用して相手より多くのリソースを展開し、自分のリソースが残る程度に悪疫/Poxをプレイし、残ったリソースか早いリカバリーによって勝利することである。
アドバンテージを得る手段として、呆然/Stuporなどの手札破壊、悪魔の布告/Diabolic Edictなどの除去、ユーティリティー的な動きをする葬送の魔除け/Funeral Charm、また一部ではマナ・アドバンテージを取るため涙の雨/Rain of Tears、押し寄せる砂/Choking Sandsなどの土地破壊が採用された。
悪疫/Poxはエンチャント、アーティファクトには影響を及ぼさない為、アーティファクトやエンチャントを多用する。
- マナ加速のためにモックス・ダイアモンド/Mox Diamondや炭色のダイアモンド/Charcoal Diamondなどのマナ・アーティファクト。
- ダメージソースとして、持たざる者の檻/Paupers' Cage、煮沸ばさみ/Scalding Tongs、呪われた巻物/Cursed Scroll。
- ロック要素として、罠の橋/Ensnaring Bridge、底なしの奈落/Bottomless Pit、無のブローチ/Null Brooch。
などが採用された。特に、罠の橋/Ensnaring Bridgeと無のブローチ/Null Broochで相手をロックし、呪われた巻物/Cursed Scrollで攻撃するデッキをエンプティ・ハンドロックと呼ぶ。
また、ダンシング・ノームと組み合わせ、悪疫/Poxのプレイにて低減したライフとクリーチャーのアドバンテージを得るデッキも存在した。
序盤の手札破壊のため、当時のコンボやコントロールなどの低速のデッキに対して有利であった。除去にも特化しているため、当時の5CG、5CB等にも比較的耐性があった。しかし、序盤にクリーチャーを大量展開する、スーサイドブラックやスライなどには除去が追いつかず、また、悪疫/Poxを打つデッキの定めとして、バーンには非常に脆かった。そのため鋼のゴーレム/Steel Golemを2,3枚入れたバージョンもある。
さらに、上記のエンプティ・ハンドロックなど、エンチャントやアーティファクトによるコントロールを主軸に置くデッキの場合、エンチャントやアーティファクトの大量破壊に非常に脆い。
ウルザ・ブロック登場後は、MoMaの台頭により鳴りを潜め、その後第6版に悪疫/Poxが採用されなかったことからスタンダードより完全に姿を消した。
- デスクラウドの祖先といえるデッキ。
- MTG漫画『デュエルファイター刃』で主人公のライバルが決勝戦で使用したデッキがこれであり、その知名度を一気に高めた。
サンプルレシピ
- 備考
- 世界選手権99 エクステンデッド部門 ベスト8(参考)
- 使用者:Royce Chai
- フォーマット
- エクステンデッドタイプのデッキ。
- ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Willを活かすためにウルザのガラクタ/Urza's Baubleが投入されている。
レガシー
現在は、エターナルでしか見られなくなってしまったこのデッキだが、時のらせんにて小悪疫/Smallpoxが登場。それにより「8Pox」体制が可能となり、レガシーで復活してきている。
黒コントロール系の総力を結集したような、昔からのアーキタイプのレガシー版のデッキにおいて見られる「総力戦」的な構成である。 低マナかつ強力なカードの多いレガシーでは、プレイヤーによっては悪疫/Poxが少々重く感じられるため、悪疫/Poxの枚数を少し落としている場合も多い。
手札破壊にHymn to Tourach、思考囲い/Thoughtseize、強迫/Duress等 土地に対しては、本家悪疫/Poxをはじめ、新たに獲得した小悪疫/Smallpox、Sinkhole、不毛の大地/Wasteland等 クリーチャー除去には、上記の「8Pox」に加え、クリーチャーの少ないこのデッキならではの無垢の血/Innocent Blood等
場に残るリソースとして、世界のるつぼ/Crucible of Worlds、キマイラ像/Chimeric Idol、ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem等。世界のるつぼ/Crucible of Worldsは不毛の大地/Wastelandや各種フェッチランドとも相性がよい。
アタッカーには「8Pox」と相性の良い冥界のスピリット/Nether Spiritや、キマイラ像/Chimeric Idol、ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem等のアーティファクトのほか、ミシュラの工廠/Mishra's Factoryも採用される。
- 未来予知にて墓忍び/Tombstalkerを獲得。早期に墓地が肥えるこのデッキと墓忍び/Tombstalkerの能力がマッチしており、打撃力が大幅に向上した。
白を加えて、最強の除去こと剣を鍬に/Swords to Plowsharesや万能除去の名誉回復/Vindicateを加えたり、悟りの教示者/Enlightened Tutorによるシルバーバレットを取り入れ、柔軟な対応ができる構成にしたタイプも多い。
その他、壌土からの生命/Life from the Loamとモックス・ダイアモンド/Mox Diamondを取り入れたタイプや、軽い小悪疫/Smallpoxの方だけを採用した、いわば「Poxless Pox」など、好みやメタによって選択するカードに幅があるのもこのデッキの特徴といえる。