奸謀/Conspiracy
提供:MTG Wiki
細 |
|||
9行: | 9行: | ||
*「[[あなた]]が[[オーナー]]である戦場に出ていないクリーチャー・カード」と書いてあるが、現在のルールでは能力中に「カード」と書いてあった場合は[[パーマネント]]や呪文は含まないので、「戦場に出ていない」の部分は蛇足となっている。 | *「[[あなた]]が[[オーナー]]である戦場に出ていないクリーチャー・カード」と書いてあるが、現在のルールでは能力中に「カード」と書いてあった場合は[[パーマネント]]や呪文は含まないので、「戦場に出ていない」の部分は蛇足となっている。 | ||
**かつてはパーマネントや呪文もカードに含まれていたので、あなたがオーナーであるクリーチャー・カードを[[対戦相手]]が[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している場合も、その呪文は「あなたがオーナーである戦場に出ていないクリーチャー・カード」であるためスタック上で奸謀の効果を受けていた。現在はこの場合も効果を受けない。 | **かつてはパーマネントや呪文もカードに含まれていたので、あなたがオーナーであるクリーチャー・カードを[[対戦相手]]が[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している場合も、その呪文は「あなたがオーナーである戦場に出ていないクリーチャー・カード」であるためスタック上で奸謀の効果を受けていた。現在はこの場合も効果を受けない。 | ||
− | * | + | *これはクリーチャー・タイプを上書きし、元々持っていたそれを[[失う|失わ]]せる。 |
**[[Magic Online Vanguard]]の[[Seshiro the Anointed Avatar]]は似た[[能力]]を持つが、そちらは上書きでなく追加。 | **[[Magic Online Vanguard]]の[[Seshiro the Anointed Avatar]]は似た[[能力]]を持つが、そちらは上書きでなく追加。 | ||
*[[静寂の捕縛/Bound in Silence]]などの[[部族]]カードはクリーチャー・タイプを持つが、クリーチャーではないため影響を受けない。 | *[[静寂の捕縛/Bound in Silence]]などの[[部族]]カードはクリーチャー・タイプを持つが、クリーチャーではないため影響を受けない。 | ||
*同名の特殊セットが存在する。(→[[コンスピラシー]]) | *同名の特殊セットが存在する。(→[[コンスピラシー]]) | ||
− | + | ||
+ | ==開発秘話== | ||
+ | プレイテストの時点で傭兵([[黒]])がレベル([[白]])に比べて弱いことが分かっていたため、それを支援するために作られたカード。そのため、本来「クリーチャー・タイプの変更」は青の[[色の役割]]であるが、これは黒になった。黒なのにクリーチャー・タイプが変更されてしまう理由は、(黒らしい)陰謀のせいとされた。[[Mark Rosewater]]はこれを「メカニズムを無理やりフレイバーで正当化しようとするのは、労力を惜しんだみっともないデザインでしかない」と振り返っている([http://archive.wizards.com/Magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mr285 参考])。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== | ||
選んだクリーチャー・タイプを与えるカードとして、のちに以下の亜種が作られている。 | 選んだクリーチャー・タイプを与えるカードとして、のちに以下の亜種が作られている。 | ||
− | *[[堕ちたる者の灰/Ashes of the Fallen]] - 2マナの[[アーティファクト]] | + | *[[堕ちたる者の灰/Ashes of the Fallen]] - 2マナの[[アーティファクト]]。自分の墓地のクリーチャー・カードのみに適用される。([[神河救済]]) |
− | *[[異種移植/Xenograft]] - 青の5[[マナ]] | + | *[[異種移植/Xenograft]] - 青の5[[マナ]]のエンチャント。自分がコントロールするクリーチャーにのみ適用される。([[新たなるファイレクシア]]) |
− | + | これらは奸謀とは違い元のクリーチャー・タイプを残すため、効果としては前述のSeshiro the Anointed Avatarに近い。 | |
==参考== | ==参考== |
2014年12月27日 (土) 15:01時点における版
エンチャント
奸謀が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
あなたがコントロールするクリーチャーは選ばれたタイプである。あなたがコントロールするクリーチャー呪文と、あなたがオーナーであり戦場にないクリーチャー・カードについても同様である。
自軍のクリーチャー・タイプを根こそぎ書き換えるコンボ用エンチャント。戦場のクリーチャーだけでなく、ライブラリーや墓地といった領域のカードやスタック上の呪文まで効果が及ぶ。
元は傭兵やレベルのリクルート能力と組み合わせるためにデザインされたカード。今ではオンスロート・ブロックやローウィン・ブロックのクリーチャー・タイプを参照するカードと組み合わせることができ、用途が増えたと言える。
やや重いがコンボ専用カードとしてのポテンシャルは持っており、様々な面白いコンボを作れる。例えば、ウルザの保育器/Urza's Incubatorと並べると2マナ以下のアーティファクト・クリーチャーはコスト0で唱えることができる。
- 「あなたがオーナーである戦場に出ていないクリーチャー・カード」と書いてあるが、現在のルールでは能力中に「カード」と書いてあった場合はパーマネントや呪文は含まないので、「戦場に出ていない」の部分は蛇足となっている。
- これはクリーチャー・タイプを上書きし、元々持っていたそれを失わせる。
- Magic Online VanguardのSeshiro the Anointed Avatarは似た能力を持つが、そちらは上書きでなく追加。
- 静寂の捕縛/Bound in Silenceなどの部族カードはクリーチャー・タイプを持つが、クリーチャーではないため影響を受けない。
- 同名の特殊セットが存在する。(→コンスピラシー)
開発秘話
プレイテストの時点で傭兵(黒)がレベル(白)に比べて弱いことが分かっていたため、それを支援するために作られたカード。そのため、本来「クリーチャー・タイプの変更」は青の色の役割であるが、これは黒になった。黒なのにクリーチャー・タイプが変更されてしまう理由は、(黒らしい)陰謀のせいとされた。Mark Rosewaterはこれを「メカニズムを無理やりフレイバーで正当化しようとするのは、労力を惜しんだみっともないデザインでしかない」と振り返っている(参考)。
関連カード
選んだクリーチャー・タイプを与えるカードとして、のちに以下の亜種が作られている。
- 堕ちたる者の灰/Ashes of the Fallen - 2マナのアーティファクト。自分の墓地のクリーチャー・カードのみに適用される。(神河救済)
- 異種移植/Xenograft - 青の5マナのエンチャント。自分がコントロールするクリーチャーにのみ適用される。(新たなるファイレクシア)
これらは奸謀とは違い元のクリーチャー・タイプを残すため、効果としては前述のSeshiro the Anointed Avatarに近い。
参考
- Conspirallies/奸謀同盟(Daily MTG, ReConstructed 2014年5月20日 Gavin Verhey著)
- 奸謀(かんぼう)(カード名国語辞典)
- カード個別評価:時のらせんタイムシフト
- カード個別評価:メルカディアン・マスクス - レア