次元の混乱
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− | + | このエキスパンションでは、時間の歪みがさらに進み「異なる歴史を辿った別世界の過去」が実体化している、というストーリーを反映している。過去に[[カード]]化されているストーリー上の重要人物が、以前とは別の[[色]]・[[能力]]を持つ新しいカードとして多数登場している。 | |
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− | + | 黒と緑は、他の3色より収録カードが1枚少ない。これらの代わりに、[[ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth]]や[[ケルドの後継者、ラーダ/Radha, Heir to Keld]]が収録されている。 | |
− | 次元の混乱の[[タイムシフト]]は、[[時のらせん]] | + | 次元の混乱の[[タイムシフト]]は、[[時のらせん]]の[[再録]]とは異なり、「黒い[[神の怒り/Wrath of God]]」こと[[滅び/Damnation]]のように、過去の[[呪文]]と同等の[[効果]]を持つ、[[色の役割]]が入れ替わったカードとなっている。また、普通のカード同様に[[コモン]]、[[アンコモン]]、[[レア]]に区別されている。通常の色の役割に即したものと、次元の混乱独特の色の役割に当てはめられたものが存在する。 |
[[ブースターパック]]のカードの内訳は、コモン8枚、アンコモン2枚、レア1枚、タイムシフトのコモン3枚、タイムシフトのアンコモンまたはレア1枚。タイムシフトのアンコモンとレアの出る比率は3:1である。 | [[ブースターパック]]のカードの内訳は、コモン8枚、アンコモン2枚、レア1枚、タイムシフトのコモン3枚、タイムシフトのアンコモンまたはレア1枚。タイムシフトのアンコモンとレアの出る比率は3:1である。 | ||
− | * | + | *一見タイムシフトのカードが入手しづらく見えるが、カードの種類数の都合上、レアやアンコモンは通常のものと同じ確率で入手できる。例えば、1つのブースターパックに特定のレアカードが入っている確率は、通常のものでもタイムシフトのものでも1/40である。コモンに関しては、タイムシフトの方がやや入手しづらい。 |
**パックからの入手確率という点で言えば、[[コールドスナップ]]と並んで最もレアカードを集めやすいエキスパンションである。 | **パックからの入手確率という点で言えば、[[コールドスナップ]]と並んで最もレアカードを集めやすいエキスパンションである。 | ||
*日本語版ブースターパックの裏面と、ブースターパック用ディスプレイボックスの裏面の広告文に誤記がある。タイムシフト・カードを「再録」と印刷されているが、正しくは「色の役割を変えて採録」である([http://mtg.takaratomy.co.jp/product/plc/index.html#owabi タカラトミー「訂正とお詫び」])。 | *日本語版ブースターパックの裏面と、ブースターパック用ディスプレイボックスの裏面の広告文に誤記がある。タイムシフト・カードを「再録」と印刷されているが、正しくは「色の役割を変えて採録」である([http://mtg.takaratomy.co.jp/product/plc/index.html#owabi タカラトミー「訂正とお詫び」])。 | ||
− | + | [[エキスパンション・シンボル]]は2つの繋がった輪であるが、これは平行世界を表すとともに、その象徴であるメビウスの輪でもあり、また図章化された「PC」(英語版タイトル「Planer Chaos」の略)の文字でもある。 | |
==次元の混乱における色の役割== | ==次元の混乱における色の役割== | ||
− | + | このセットでは色の役割が意図的に崩されており、従来、各色が持たなかった能力・効果が配分された。とはいえ、その色が役割として持っていなかっただけで、その能力を持つカードがその色に少数存在していた場合が多い([http://wayback.archive.org/web/20071213173052/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070213/index.html 片足残して、片足伸ばす])。 | |
具体的には以下の通り。 | 具体的には以下の通り。 | ||
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*青:[[警戒]]、[[手札破壊]]、+X/-Y[[修整]] | *青:[[警戒]]、[[手札破壊]]、+X/-Y[[修整]] | ||
*黒:[[先制攻撃]]、[[クリーチャー]]の[[タップ]]、[[対象]]や[[ダメージ]]の移し変え、[[レベル]] | *黒:[[先制攻撃]]、[[クリーチャー]]の[[タップ]]、[[対象]]や[[ダメージ]]の移し変え、[[レベル]] | ||
− | *赤:[[トランプル]]、(赤に対する)[[畏怖]]、[[対戦相手]] | + | *赤:[[トランプル]]、(赤に対する)[[畏怖]]、[[対戦相手]]のクリーチャー専用[[バウンス]] |
*緑:[[速攻]]、[[飛行]]、[[引く|ドロー]] | *緑:[[速攻]]、[[飛行]]、[[引く|ドロー]] | ||
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**第2週:[http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/planarchaos2/creative2 Familiar Faces from Strange Realities]/[http://wayback.archive.org/web/20080125213150/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070119pre2/index.html 異なる現実の、同じ顔ぶれ] | **第2週:[http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/planarchaos2/creative2 Familiar Faces from Strange Realities]/[http://wayback.archive.org/web/20080125213150/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070119pre2/index.html 異なる現実の、同じ顔ぶれ] | ||
**第3週:[http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/planarchaos2/creative3 Chaos Reigns]/[http://wayback.archive.org/web/20071213173036/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070119pre3/index.html 混乱の時代] | **第3週:[http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/planarchaos2/creative3 Chaos Reigns]/[http://wayback.archive.org/web/20071213173036/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070119pre3/index.html 混乱の時代] | ||
− | **第1週:[http://wayback.archive.org/web/20080318121120/http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/planarchaos2/story1 Destiny - Part1][http://wayback.archive.org/web/20071213173026/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070118story1/index.html 運命 - 第1話] | + | **第1週:[http://wayback.archive.org/web/20080318121120/http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/planarchaos2/story1 Destiny - Part1][http://wayback.archive.org/web/20071213173026/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070118story1/index.html 運命 - 第1話] |
**第2週:[http://wayback.archive.org/web/20080318121127/http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/planarchaos2/story2 Destiny - Part2]/[http://wayback.archive.org/web/20071213173041/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070119story2/index.html 運命 - 第2話] | **第2週:[http://wayback.archive.org/web/20080318121127/http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/planarchaos2/story2 Destiny - Part2]/[http://wayback.archive.org/web/20071213173041/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070119story2/index.html 運命 - 第2話] | ||
**第3週:[http://wayback.archive.org/web/20080318121132/http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/planarchaos2/story3 Destiny - Part 3]/[http://wayback.archive.org/web/20071213173046/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070120story3/index.html 運命 - 第3話] | **第3週:[http://wayback.archive.org/web/20080318121132/http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/planarchaos2/story3 Destiny - Part 3]/[http://wayback.archive.org/web/20071213173046/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070120story3/index.html 運命 - 第3話] |
2015年8月14日 (金) 12:44時点における版
次元の混乱/Planar Chaos | |
シンボル | 2つの繫がった輪 |
略号 | PLC |
コードネーム | Crackle |
発売日 | 2007年2月2日 |
セット枚数 | 全165種類 |
次元の混乱(プレナー・カオス)/Planar Chaosは、時のらせんブロックの1番目の小型エキスパンション。2007年2月2日に発売された。
目次 |
概要
このエキスパンションでは、時間の歪みがさらに進み「異なる歴史を辿った別世界の過去」が実体化している、というストーリーを反映している。過去にカード化されているストーリー上の重要人物が、以前とは別の色・能力を持つ新しいカードとして多数登場している。
新キーワード能力として消失が登場。待機Xや、マナ・コストより高いコストを持つエコーなど、既存の能力の新しいバリエーションも登場している。その一方で、時のらせんで初登場した刹那はわずか2枚しか存在しない。また、色ごとに割り振られているメカニズムがあり、白が救出カード、青が変異、黒が恐喝カード、赤が分割カード、緑がキッカーとなっている。このうち分割カードは「カード全体も単色」という、それまで存在しなかった形式になっている点が特徴。アーティファクトは1枚も収録されていない。
黒と緑は、他の3色より収録カードが1枚少ない。これらの代わりに、ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmothやケルドの後継者、ラーダ/Radha, Heir to Keldが収録されている。
次元の混乱のタイムシフトは、時のらせんの再録とは異なり、「黒い神の怒り/Wrath of God」こと滅び/Damnationのように、過去の呪文と同等の効果を持つ、色の役割が入れ替わったカードとなっている。また、普通のカード同様にコモン、アンコモン、レアに区別されている。通常の色の役割に即したものと、次元の混乱独特の色の役割に当てはめられたものが存在する。
ブースターパックのカードの内訳は、コモン8枚、アンコモン2枚、レア1枚、タイムシフトのコモン3枚、タイムシフトのアンコモンまたはレア1枚。タイムシフトのアンコモンとレアの出る比率は3:1である。
- 一見タイムシフトのカードが入手しづらく見えるが、カードの種類数の都合上、レアやアンコモンは通常のものと同じ確率で入手できる。例えば、1つのブースターパックに特定のレアカードが入っている確率は、通常のものでもタイムシフトのものでも1/40である。コモンに関しては、タイムシフトの方がやや入手しづらい。
- パックからの入手確率という点で言えば、コールドスナップと並んで最もレアカードを集めやすいエキスパンションである。
- 日本語版ブースターパックの裏面と、ブースターパック用ディスプレイボックスの裏面の広告文に誤記がある。タイムシフト・カードを「再録」と印刷されているが、正しくは「色の役割を変えて採録」である(タカラトミー「訂正とお詫び」)。
エキスパンション・シンボルは2つの繋がった輪であるが、これは平行世界を表すとともに、その象徴であるメビウスの輪でもあり、また図章化された「PC」(英語版タイトル「Planer Chaos」の略)の文字でもある。
次元の混乱における色の役割
このセットでは色の役割が意図的に崩されており、従来、各色が持たなかった能力・効果が配分された。とはいえ、その色が役割として持っていなかっただけで、その能力を持つカードがその色に少数存在していた場合が多い(片足残して、片足伸ばす)。
具体的には以下の通り。
- 白:再生、打ち消し、(白以外に対する)除去
- 青:警戒、手札破壊、+X/-Y修整
- 黒:先制攻撃、クリーチャーのタップ、対象やダメージの移し変え、レベル
- 赤:トランプル、(赤に対する)畏怖、対戦相手のクリーチャー専用バウンス
- 緑:速攻、飛行、ドロー
テーマデッキ
パッケージ・イラスト
デザイン
デザイン・チーム | Bill Rose (lead) |
Matt Place | |
Mark Rosewater | |
Paul Sottosanti | |
開発チーム | Devin Low (lead) |
Zvi Mowshowitz | |
Brian Schneider | |
Henry Stern | |
Mike Turian | |
アート・ディレクター | ? |
関連リンク
- 次元の混乱 製品情報 (タカラトミー)
- 次元の混乱ミニサイト
- 第1週:The Many Fractured Dominarias/幾千もに砕けたドミナリアで
- 第2週:Familiar Faces from Strange Realities/異なる現実の、同じ顔ぶれ
- 第3週:Chaos Reigns/混乱の時代
- 第1週:Destiny - Part1運命 - 第1話
- 第2週:Destiny - Part2/運命 - 第2話
- 第3週:Destiny - Part 3/運命 - 第3話
- 注:以上ミニサイト日本語版の訳語は、既存の訳語と必ずしも一致していません(ラドハ、ヴェンサー、平行世界、プレインズウォーカーの灯、時間流、次元流、エファーヴァなど)
- 次元の混乱 カードリスト (Wisdom Guild)