不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim
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− | このカードは固有色が5色の統率者としてデザインされたカードである<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/what-core-can-i-say-part-1-2019-07-01 What Core Can I Say? - Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032665/ どんな『基本』の話があるか その1]([[Making Magic]] [[2019年]]7月1日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。当初は4[[マナ]]2/2でサーチできる土地に制限があり、起動コストも各色マナ2点ずつであった。その後、[[プレイ・デザイン・チーム]]はこのカードが統率者戦だけでなくスタンダードでも活躍するように調整を行い、現在の形となった<ref>[https://web.archive.org/web/20210925125946/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/play-design/m-files-core-set-2020-red-green-gold-and-more-2019-07-19 The M-Files: Core Set 2020 – Red, Green, Gold, and More]/[https://mtg-jp.com/reading/pd/0032803/ Mファイル『基本セット2020』編・赤、緑、多色、土地、その他](Play Design 2019年7月19日 [[Melissa | + | このカードは固有色が5色の統率者としてデザインされたカードである<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/what-core-can-i-say-part-1-2019-07-01 What Core Can I Say? - Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032665/ どんな『基本』の話があるか その1]([[Making Magic]] [[2019年]]7月1日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。当初は4[[マナ]]2/2でサーチできる土地に制限があり、起動コストも各色マナ2点ずつであった。その後、[[プレイ・デザイン・チーム]]はこのカードが統率者戦だけでなくスタンダードでも活躍するように調整を行い、現在の形となった<ref>[https://web.archive.org/web/20210925125946/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/play-design/m-files-core-set-2020-red-green-gold-and-more-2019-07-19 The M-Files: Core Set 2020 – Red, Green, Gold, and More]/[https://mtg-jp.com/reading/pd/0032803/ Mファイル『基本セット2020』編・赤、緑、多色、土地、その他](Play Design 2019年7月19日 [[Melissa DeTora]]著)</ref>。 |
*統率者戦ルール委員会の[[Sheldon Menery]]は2019年後半頃、このカードのような固有色が5色だがマナ・コストが5色以下の統率者の危険性についてStudio X([[テーブルトップ]]専門部署<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/651030647095394304/whats-studio-x What's Studio X?]([[Blogatog]] [[2021年]]5月12日 Mark RosewaterのBlog)</ref>) に主張した。その結果か、[[ストリクスヘイヴン:魔法学院]]以降のそうした統率者はゴロスのように汎用性が高いものではなく、よりニッチなデザインをされる傾向になっている<ref>[https://articles.starcitygames.com/magic-the-gathering/select/commentary-on-the-commander-september-2021-quarterly-update/ Commentary On The Commander September 2021 Quarterly Update](StarCityGames 2021年9月13日 [[Sheldon Menery]]著)……ゴロスの禁止理由についての詳細な解説あり</ref>。 | *統率者戦ルール委員会の[[Sheldon Menery]]は2019年後半頃、このカードのような固有色が5色だがマナ・コストが5色以下の統率者の危険性についてStudio X([[テーブルトップ]]専門部署<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/651030647095394304/whats-studio-x What's Studio X?]([[Blogatog]] [[2021年]]5月12日 Mark RosewaterのBlog)</ref>) に主張した。その結果か、[[ストリクスヘイヴン:魔法学院]]以降のそうした統率者はゴロスのように汎用性が高いものではなく、よりニッチなデザインをされる傾向になっている<ref>[https://articles.starcitygames.com/magic-the-gathering/select/commentary-on-the-commander-september-2021-quarterly-update/ Commentary On The Commander September 2021 Quarterly Update](StarCityGames 2021年9月13日 [[Sheldon Menery]]著)……ゴロスの禁止理由についての詳細な解説あり</ref>。 |
2023年4月3日 (月) 01:01時点における最新版
伝説のアーティファクト クリーチャー — スカウト(Scout)
不屈の巡礼者、ゴロスが戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから土地カード1枚を探し、そのカードをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
(2)(白)(青)(黒)(赤)(緑):あなたのライブラリーの一番上からカードを3枚追放する。このターン、あなたはそれらをそれらのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
ETB能力で土地をサーチし、5色の起動コストでライブラリーの一番上から3枚をマナ・コストを支払うことなくプレイ可能にできる伝説のアーティファクト・クリーチャー。
ETB能力は汎用性こそあるが、ただ土地を増やす目的に使うにはマナ・コストに見合ったものとは言えない。ライブラリーからあらゆる土地をサーチすることができるため、デッキのキーカードとなりうる基本でない土地をサーチするといった目的を持って初めて価値のある能力と言えるだろう。
起動型能力は、マナ・コストがタダになる衝動的ドロー3枚という派手なもの。衝動的ドローゆえに確実性には欠け、5色7マナが必要だが、ETB能力で数だけでなく色も適宜サポートできるため順調に行けば次のターンには起動できる。ゴロス自身が多色ランプ戦略を推奨しているため、デッキに重いカードを自然に採用できるので、「当たった」場合のアドバンテージは非常に大きなものが期待できる。ただしランプのお供と言えるX呪文とは噛み合わず、スタンダードでもずば抜けた汎用性を持つハイドロイド混成体/Hydroid Krasisと同居しているので歯がゆい思いをする場面もあるだろう。
大振りな能力からスタンダードよりカジュアルな統率者やブロール向けの伝説のクリーチャーかと思われたが、同基本セット2020収録の強力な土地カード、死者の原野/Field of the Deadとの相性の良さが注目された。死者の原野の貴重なサーチ手段でありいつ出しても有効、土地のカード名を散らす必要があるため5色化しやすく自然に起動コストを支払えるデッキが組める、しかも本人は無色なので色事故リスクもないと相方として非常に優れた存在となっている。
登場時のスタンダードでは死者の原野と組んでスケープシフトやターボゲートなどにたびたび採用された。ローテーション後はこれらの流れを汲んだゴロス・ランプとして、トップメタデッキの看板にまで昇り詰めたが、死者の原野の禁止指定によりその栄光はわずかな期間のものとなった。その後、夏の帳/Veil of Summer等が禁止指定された後の環境で5色ファイアーズに採用されるようになる。起動型能力は創案の火/Fires of Inventionの干渉を受けるものの、戦争の犠牲/Casualties of Warを唱えられる6マナ域へと到達できる点が強み。
リミテッドではほぼETB能力目当てと思いがちだが、先述の通り自力で任意の土地を持ってこれるため、他のマナサポートと合わせると案外5色揃ってしまうことも。基本セット2020環境では、マナ加速しつつ好きな色のマナが出せる楽園の贈り物/Gift of Paradiseがベストパートナー。仮に色が揃わなかったとしても、そのままランプデッキとして動けるため、リスクも大きくない。なお、起動コストが7マナと重いため、プリズマイト/Prismiteによるマナフィルターにはあまり期待しないほうがよい。
ヴィンテージのワークショップでも活躍している。Mishra's Workshopにより早いターンに唱えらえ、カラカス/Karakasをサーチしてくることで毎ターン唱え直すことができる他、状況に応じてThe Tabernacle at Pendrell Valeや露天鉱床/Strip Mine、トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyなどをサーチしてこられる。
レガシーのエルドラージ・ポストでもこれを入れた型が存在する。
[編集] ルール
- 起動型能力に関するルールはマナ・コストを支払うことなく唱えるも参照。
- 起動型能力で追放されたカードは能力の解決中に呪文を唱えるわけではない。プレイするタイミングは通常のカード・タイプによるルールの許諾に従う。対戦相手のターンにも起動できるが、他に瞬速を与えるような効果がない限り追放されたカードはインスタント以外は唱えられない。
- あなたがそのターンにすでに土地をプレイしているなら、土地が追放されてもそれはプレイできない。
[編集] 禁止指定
2020年3月10日(Magic: The Gathering Arenaでは3月12日)より、ブロールで禁止カードに指定される[1]。使用率の高さに加え、固有色が白青黒赤緑であるためデッキ構築上の制限がないこと、土地のサーチがゲームプレイの多様性を損ね、ハイランダーの精神に反していることが問題視された。
2021年9月13日より、統率者戦でも禁止カードに指定される[2]。5色統率者であるにもかかわらずマナ基盤への負担が極めて小さく、土地サーチ能力によって統率者税を半減し、7マナに到達すれば起動型能力によってカード・アドバンテージとテンポ・アドバンテージを稼ぎ続けることから、低~中パワーレベルの統率者デッキにおいて他のほとんどすべての統率者より良い選択肢となり、統率者の選択肢を狭めていることが理由。
[編集] 開発秘話
このカードは固有色が5色の統率者としてデザインされたカードである[3]。当初は4マナ2/2でサーチできる土地に制限があり、起動コストも各色マナ2点ずつであった。その後、プレイ・デザイン・チームはこのカードが統率者戦だけでなくスタンダードでも活躍するように調整を行い、現在の形となった[4]。
- 統率者戦ルール委員会のSheldon Meneryは2019年後半頃、このカードのような固有色が5色だがマナ・コストが5色以下の統率者の危険性についてStudio X(テーブルトップ専門部署[5]) に主張した。その結果か、ストリクスヘイヴン:魔法学院以降のそうした統率者はゴロスのように汎用性が高いものではなく、よりニッチなデザインをされる傾向になっている[6]。
[編集] 脚注
- ↑ March 9, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年3月9日 禁止制限告知
- ↑ September 2021 Quarterly Update(2021年9月13日 統率者戦ルール委員会)
- ↑ What Core Can I Say? - Part 1/どんな『基本』の話があるか その1(Making Magic 2019年7月1日 Mark Rosewater著)
- ↑ The M-Files: Core Set 2020 – Red, Green, Gold, and More/Mファイル『基本セット2020』編・赤、緑、多色、土地、その他(Play Design 2019年7月19日 Melissa DeTora著)
- ↑ What's Studio X?(Blogatog 2021年5月12日 Mark RosewaterのBlog)
- ↑ Commentary On The Commander September 2021 Quarterly Update(StarCityGames 2021年9月13日 Sheldon Menery著)……ゴロスの禁止理由についての詳細な解説あり