浸透/Infiltrate

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Infiltrate / 浸透 (青)
インスタント

クリーチャー1体を対象とする。このターン、それはブロックされない。


1ターンの間、クリーチャーブロックされなくする呪文の1つ。その中でもマナ・コスト効果共に最もシンプルなカード

ダメージ軽減移し変えがなければ確実に戦闘ダメージを与えられるため、回避能力のないファッティサボタージュ能力を持つクリーチャーとの相性は良い。しかし、この効果は戦場に一切の影響を及ぼさない本体火力のようなものであり、ハンド・アドバンテージを失ってまで欲しいものではない。は元々回避能力に優れていることもあり、普通のデッキにわざわざスロットを割いて投入するべきカードとは言えない。

極端に打撃に特化して1ショットキルを狙うタイプのデッキでは採用の余地がある。墓地が十分に肥えた状態でのサイカトグ/Psychatogや、後世では感染ウィー=ゼロックスなどが好相性。ただしそれらのデッキにおいても、キャントリップパワー修整などがついている亜種のほうが優先される。

リミテッドでもアドバンテージのロスが辛い。投入する場合は点数・確実性ともに不確かな本体火力と考えられるが、単発のそういったカードは優勢な時の決め手になるのが精々であり、やはり積極的に投入したいカードではない。

  • 瞬間移動/Teleport上位互換であり、マナ・コストを適正に調整したリメイク版と言える。トリプルシンボルのため青単色デッキでないと使い難かった瞬間移動に比べると非常に軽くなり、他のとの組み合わせの面でも使い勝手は向上している。
  • では同効果Trailblazerがある。色の役割の違いか時代の違いか、これと比べて4マナと非常に重い。おまけにレアである。
  • 基本的に攻撃時に使うカードであるため、インスタントであるうまみは少ない。亜種にもソーサリーとなったものが多いが、ほとんど使い勝手は変わらない。
    • 対戦相手のクリーチャーに使って寄せ餌/Lureを無効化したいときなど、インスタントであることが強みになることもある。
  • シンプルに回避能力を与える呪文という点は跳躍/Leapを思わせるところもある。飛行到達を持つクリーチャーに影響されないぶん確実性が高いが、地震/Earthquakeなどの地上クリーチャー専用火力除去をかわす用途や相手の飛行クリーチャーをブロックする用途で使えないため素朴な上位・下位互換の関係ではない。

[編集] 関連カード

1ターンの間、クリーチャーをブロックされなくする呪文。通常表記はインスタント太字ソーサリー。逆に対戦相手のクリーチャーにブロックを禁じる呪文は気絶/Stunなどの項を参照。

このほか、予見でソーサリーのように使える通過令状/Writ of Passageもある。また、ETB能力版としてニューロックの透術士/Neurok Invisimancerおよび急流のナイアード/Whitewater Naiadsが、忠誠度能力でクリーチャーをブロックされなくする滞留者ヴェンセール/Venser, the SojournerMu Yanling秘儀の策士、ジェイス/Jace, Arcane Strategistニコ・アリス/Niko Arisがある。

効果が持続するオーラ装備品版は霞の外套/Cloak of Mistsの項を参照。

[編集] ストーリー

このカードではラース/Rath要塞/Strongholdに潜入(Infiltrate)した反乱軍が描かれている(イラスト)。要塞に入るのは簡単でも出るのは困難だという。4205ARエヴィンカー/Evincar不在期のラースは、要塞の支配に対抗してエラダムリー/Eladamriを旗頭とした反乱軍の活動が活発化している。小説Nemesisではエラダムリーと配下が潜入作戦を遂行し、エラダムリーとリン・シヴィー/Lin Sivviを除いて脱出できずに死亡した。

  • 「Infiltrate」は「(液体や思想、言葉などが)しみ込む、浸透する」の他に「(人が)入り込む、潜入する」を意味する。このカードに倣ってか、以後長らく「Infiltrator」は「浸透者」と訳されてきた。水底の潜入者/Benthic Infiltrator以降は「潜入者」の訳があてられている。

[編集] 参考

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