遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant

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2016年6月8日 (水) 23:35時点におけるHrmn (トーク | 投稿記録)による版
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アラーラの断片で登場したバント/Bantプレインズウォーカー忠誠度コストがプラスの忠誠度能力を2つ持つ最初のプレインズウォーカー。代わりにコストが小マイナスの能力がなくなっている。

1つ目の+1能力
1/1兵士クリーチャートークンを生み出す。野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerと比べると出てくるトークンは頼りないが、忠誠度が増えるため使い勝手がよく、エルズペス自身の身を守る点でも有効。
2つ目の+1能力
天使の祝福/Angelic Blessing。プレインズウォーカーの能力はソーサリー・タイミングでしか起動できないのでコンバット・トリックには使えないが、サイズを大きくしながら回避能力を与えるのでダメージを見込める。
-8能力
自分コントロールするプレインズウォーカー以外のパーマネント破壊不能を持つ。自分のクリーチャーがダメージや破壊による除去耐性を持つことになり、その後の戦闘をかなり有利に進められる。こちらから全体除去を行い、相手だけ大量破壊に持っていければ大きなアドバンテージにもなる。

2番目と3番目の能力がクリーチャーのサポートであるものの、1番目の能力でそのクリーチャーを自ら生成できると能力が自己完結しており、手札で腐るということがまずない。着実に忠誠度を増やしながらトークンを生産してゆき、2番目の能力でダメージレースにも大きく貢献する。3番目の能力を起動後にトークンを生成し続けていけば勝利まではもはや秒読み。その戦場における制圧力の高さを買われ、スタンダードからレガシーまで幅広く活躍する良カード

リミテッドでもこれ1枚で次々とクリーチャーが増えて攻撃が通りにくくなり、放っておくと増えたクリーチャーを破壊できなくなるという、非常に強力なカード。初期忠誠度が高めでブロッカーを自身で生成できるので除去耐性も高い。

レガシーでは青白石鍛冶青白奇跡サイドボードに採用されることがある。クリーチャー除去とカウンターが強力なこの環境では対戦相手のクリーチャーによる対処がされづらく、逆に呪文によるものであってもこのスペックのプレインズウォーカーを確定で仕留められるカードも少ないため、戦場に出さえすればかなり信頼のおけるフィニッシャーとして機能する。また、同マナ域で似た役割の精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor真髄の針/Pithing Needleで止められがちであるため、フィニッシャーを散らすという目的もある。

  • 当初は3番目の忠誠度能力が「残りのゲームの間、破壊されない」というゲームのルールに影響する継続的効果を生み出すものだったが、2010年7月のオラクルで「破壊されない」という紋章を得るものに変更された。なお、紋章を用いる初めてのカードであった。元々ゲームのルールに影響を及ぼすものであったため、忠誠度能力の解決後に戦場に出たパーマネントにも影響を与えていた(→CR:611.2c)。そのため、機能はそれほど大きく変わっていない。
    • 基本セット2014での破壊不能の制定に伴い、「破壊不能を持つ」という紋章を得るものに変更された。破壊されないという性質でなくなり、謙虚/Humilityなどの能力を失わせるカードによって対処できるようになったため、若干の弱体化と言える。
    • Modern Mastersには専用の紋章・カードが収録されている。(→トークン・カード
  • デュエルデッキ:エルズペスvsテゼレット新規イラストで収録された。

カードとしての評価

公式コラムなどでは、総じて「しぶとい」という評価が多い。高めの初期忠誠度をトークンを生み出しながらさらに上げて行くため、とにかく非常に硬い。

具体的には、使っていると地味だが、使われると嫌なカード、または同マナ・コスト黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmaneと比較して、アジャニは勝っている状態を決められるカードで、エルズペスは負けている局面を耐えられるカードなど。

派手さは無いが汎用性が高く、様々な局面、デッキで活躍できるいぶし銀と言えるだろう。

関連カード

サイクル

アラーラの断片ブロックプレインズウォーカー。各断片に1人ずつ配置されている。プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalkerのみコンフラックスでの登場で、他はアラーラの断片に収録されている。

ストーリー

詳細はエルズペス・ティレル/Elspeth Tirel (ストーリー)を参照。

参考

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