利用者:Yoidome/sandbox
提供:MTG Wiki
発見/Discoverはキーワード処理の一種。
*
Hit the Mother Lode / 金脈発見 (4)(赤)(赤)(赤)ソーサリー
発見10を行う。発見したカードのマナ総量が10よりも小さいなら、その差に等しい数の宝物(Treasure)トークンをタップ状態で生成する。(発見10を行うとは、「マナ総量が10以下であり土地でないカード1枚が追放されるまで、あなたのライブラリーの一番上からカード1枚ずつ追放していく。それをマナ・コストを支払うことなく唱えるか、あなたの手札に加える。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。」ということである。)
*
Curator of Sun's Creation / 太陽の創造物の管理者 (3)(赤)クリーチャー ― 人間(Human) 工匠(Artificer)
あなたが発見を行うたび、もう1回同じ値で発見を行う。この能力は、毎ターン1回しか誘発しない。
3/3※カードテキストは仮のものです。Whisper更新時に置き換えをお願いします。
定義
発見Nを行う/Discover Nとは、「マナ総量がN以下で土地でないカードが追放されるまで、あなたのライブラリーの一番上から1枚ずつ追放していく。あなたは、唱えた結果の呪文のマナ総量がN以下ならそのカードをそのマナ・コストを支払うことなく唱えるか、あなたの手札に加えてもよい。その後、これにより追放されたすべてのカードを、あなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。」を意味する。
解説
続唱のリメイクであるキーワード処理で、相違点は主に以下の3つ。
- 続唱は唱えたときの誘発型能力であるが、発見は他の方法でも行われる。
- 続唱で唱えられるマナ総量の上限は(元の呪文のマナ総量)-1で固定されていたが、発見ではそうとは限らない。
- 「見つけた」呪文を、唱えずに手札に加えることもできる。
イクサラン:失われし洞窟で初登場し、同時登場のイクサラン:失われし洞窟統率者デッキおよびジュラシック・ワールド・コレクションでも使用されている。
イクサラン:失われし洞窟では地底を探査して何かを見つけるフレイバーであり、(ここに色を入れる)に存在する。
ルール
- 能力が解決中に呪文を唱えるよう指示している(CR:608.2g)ため、優先権やカード・タイプによる許可(自分のメイン・フェイズでスタックが空といった)とは関係なく唱える事ができる。
- 発見によって唱えられるカードは、ライブラリーではなく、追放領域から唱えられる。
- 発見によって唱えられるカードのマナ・コストにXが含まれていた場合、適正なXの選択は0のみである。また、そのカードの任意の追加コストを支払ってもよく、強制の追加コストは支払わなければいけない。
- 分割カードが追放された場合、マナ総量は分割カードすべての合計となる。いずれかの半分のマナ総量が発見の値より低くても、その合計が発見の値を上回っているならば発見の処理はそこで止まらない。
- マナ・コストの無いカードは発見で唱えられる(マナ総量は未定義値のルールにより0として扱う)。
- 当事者カードやモードを持つ両面カードがめくれた場合、その出来事や第2面が条件に合致するならそちらでも唱えることができる。
- (2021年2月15日以降のルールにおける)続唱と同様、追放する際だけでなく唱える際の選択でもマナ総量が条件に合致するかをチェックする。注釈文では省略されているため注意。
- 例:発見3で木苺の使い魔/Bramble Familiar(マナ総量2)が追放された場合、それを木苺の使い魔として唱えてもよいが、初めてのお使い/Fetch Quest(マナ総量7)としては唱えられない。
- (2021年2月15日以降のルールにおける)続唱と同様、追放する際だけでなく唱える際の選択でもマナ総量が条件に合致するかをチェックする。注釈文では省略されているため注意。
- 条件を満たすカードがライブラリーに存在しなかった場合、結果としてライブラリーが無作為に並べ替えられるだけだが、これは「ライブラリーを切り直す」ではない。そのため、「ライブラリーを切り直すたび」に誘発する誘発型能力(心因検査器/Psychogenic Probe)は誘発しない。
開発秘話
地底世界をテーマにしたカード・セットを作るにあたり、「掘る」フレイバーのメカニズムを作ることが決まった。最初に提案されたのは採掘/Digという諜報とサイクリングを組み合わせたような能力であったが、探検と近すぎたので没になり、ライブラリーの上から何かを見つける別のメカニズムを作ることになった。
次に開発部が注目したのは続唱であった。ライブラリーを掘り進むという挙動ではそれらしいメカニズムと言えたが、この能力には2つの問題点があった。まず1つ目がデッキ構築の工夫で無作為性・不確実性を弱めやすいこと、2つ目がフレイバーが当セットのそれと合致していないことである。
そこでセット・デザインは続唱を改良し、現在の発見メカニズムを生み出した。手に入れられるマナ総量を元の呪文のマナ総量に紐づけしないことで、よりカードのバランスが取りやすくなり、キーワード処理になったことでデザインの幅も広がった。また、発見を持つカードの方が先に解決されるという点で続唱よりも直感的な挙動を示すようになったこと、打ち消しなど状況を選ぶカードがめくれても無駄になりにくいことも改良点として挙げられている[1]。
脚注
参考
落魄(らくはく)/Descendは、能力語およびルール用語。
*
Coati Scavenger / ハナグマのあさり屋 (2)(緑)クリーチャー ― アライグマ(Racoon)
落魄4 ― ハナグマのあさり屋が戦場に出たとき、あなたの墓地に4枚以上のパーマネント・カードがある場合、あなたの墓地にあるパーマネント・カード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。
3/2*
Terror Tide / 恐怖の潮流 (2)(黒)(黒)ソーサリー
底なしの落魄 ― ターン終了時まで、すべてのクリーチャーは-X/-Xの修整を受ける。Xは、あなたの墓地にあるパーマネント・カードの枚数に等しい。
*
Enterprising Scallywag / 実業的な悪党 (1)(赤)クリーチャー ― ゴブリン(Goblin) 海賊(Pirate)
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたが落魄していた場合、宝物(Treasure)トークン1つを生成する。(パーマネント・カードがいずこかからあなたの墓地に置かれたなら、あなたは落魄する。)
2/2※カードテキストは仮のものです。Whisper更新時に置き換えをお願いします。
定義
「落魄N/Descend N」および「底なしの落魄/Fathomless descent」は能力語であり、ルール上の定義は存在しない。
[プレイヤー]が落魄する/[Player] desecendとは、[プレイヤー]がパーマネント・カードをいずこかから墓地に置くというイベントを意味する。
- (※未確定につきリリースノート・総合ルール後に要確認)
解説
地底により深く潜ったことを表現する能力語およびイベント。イクサラン:失われし洞窟で初登場した。
能力語としての落魄Nは、墓地にN枚以上のパーマネント・カードがあることを閾値とした能力を指す。底なしの落魄は、墓地にあるパーマネント・カードの枚数に応じて効果量が変化する能力語である。イベントとしての落魄は、単にパーマネント・カードが墓地に置かれることを指す。
イクサラン:失われし洞窟では落魄4、8と底なしの落魄、および落魄したことを参照するカードが収録されている。また、青黒・黒赤・緑黒のリミテッド・アーキタイプとなっている。
- 日本語名は落魄Nと底なしの落魄はどちらも「落魄」表記だが、英名ではDescendとFathomless descentと微妙な表記の違いがあるため注意。
- 落魄(らくはく)とは、落ちぶれること、零落することを意味する。
- 英名のDescendは上記の意味以外にも単に「降下する」という意味もある。なお、対義語であるAscendは以前のイクサラン・ブロックにおいて昇殿を表すために使われていた。
ルール
- イベントとしての落魄
- 墓地に置かれたパーマネント・カードが後で他の領域に移動しても、落魄したというイベントが取り消されるわけではない。
- 安らかなる眠り/Rest in Peaceなどの置換効果で墓地に置くこと自体が置換される場合は、落魄したことにならない。
- トークンはカードではないため、それが墓地に置かれても落魄したことにはならない(CR:111.6)。
- 大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultなどとの混同に注意。あちらは「カード」という指定がないためトークンが墓地に置かれても機能する。
開発秘話
作製の存在から、セット・デザインは墓地をリソースとする別のメカニズムをセットに追加することとなった。彼らは「地底にどれだけ深く潜ったか」というフレイバーに興奮しており、その点からもゲームが進むことで自然と増える墓地を参照することとなった。
当初は能力語・イベントともにパーマネントでないカードも参照できるようにしていたが、それではイベント型の落魄の達成が容易すぎたため、パーマネント・カードのみを参照することとなった。また、パーマネント・カードのみを参照するのは、イクサランの相克における昇殿(=戦場のパーマネントの数を参照する能力)と対にするためという意図もある[1]。