忌まわしき眼魔/Abhorrent Oculus
提供:MTG Wiki
クリーチャー — 眼(Eye)
この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたの墓地にあるカード6枚を追放する。
飛行
各対戦相手のアップキープの開始時に、あなたは戦慄予示する。(あなたのライブラリーの一番上にあるカード2枚を見る。それらのうち1枚を2/2のクリーチャーとして裏向きで戦場に出し、残りをあなたの墓地に置く。それがクリーチャー・カードなら、そのマナ・コストで、いつでも表向きにしてよい。)
3マナにして5/5飛行、更に対戦相手のアップキープごとに戦慄予示で更に戦力を増やすことが出来る眼。もちろんただでそんなものを使える訳はなく、唱える際の追加コストとして墓地のカード6枚を要求する。
目次 |
[編集] 概要
特に相性が良いのはリアニメイト系のデッキで、唱える追加コストである以上これ自身をリアニメイトする分には墓地のカードは不要。マナ総量が小さいので軽いリアニメイトカードでも比較的釣りやすいし、仮に引いてきてしまっても、その手のデッキは墓地を肥やす手段を豊富に持つのが普通なため、工夫してデッキを組めば2、3ターン目から戦場に出るのも難しくはない。流石にそんな序盤からファッティのフライヤーが出てくれば対処は難しく、少し手をこまねいているだけでもアップキープごとに追加の戦力まで登場するため恐ろしい勢いでライフを削っていける。
通常のデッキでも中盤以降なら唱えることが出来る。その場合でもクリーチャーとしての性能は十分に過ぎるため、対戦相手のターンにマナを浮かせやすい性質を利用して、コントロールデッキのフィニッシャーとしての採用が考慮できるだろう。
戦慄予示で2枚目以降のこれを出すことができれば、追加コストを踏み倒せる。そのように連鎖させれば、さらに多くのアドバンテージを稼いでいくことも可能。
このように単体でも十分強いカードだが、他のカードとのコンボも色々と考えられる。例えば、永劫の無垢/Enduring Innocenceと組み合わるとハンド・アドバンテージとボード・アドバンテージをどんどん稼いでくれる。
墓地を利用するカードの常として、墓地対策カードには弱い。これを唱えるためのリソースを排除され、かといってリアニメイトしようとすると墓地に落としたこれ自身を排除されてしまう。特に安らかなる眠り/Rest in Peaceや同セットにも存在する虚空の力線/Leyline of the Voidを出されてしまうと、ほぼこれを出す手段がなくなってしまう。
また、この手の唱えるための追加コストを要求するカード全般に言えることではあるが、バウンスで対処されると追加でリソースの消費が発生するのも辛い。とはいえ、これの場合は自前で戦慄予示により墓地を肥やせるし、1、2回殴れる程度に維持できれば十分な見返りがあるので、致命的というほどではない。
[編集] 利用
各フォーマットでその名を冠した眼魔デッキを成立させている。
[編集] スタンダード(団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期)
アゾリウス・メンターの僧院の導師/Monastery Mentorや傲慢なジン/Haughty Djinnのスロットをそっくり入れ替えたアゾリウス眼魔が登場。 フェイの解放/Free the Faeなどで墓地に落としたこれを救いの手/Helping Handや再稼働/Recommissionでリアニメイトすることを目指すデッキで、登場以来メタゲームの上位に位置している。
[編集] パイオニア
シミック眼魔が成立している。戦場に出す手段として使用されるのは新生化/Neoformで、稲妻罠の教練者/Thundertrap Trainerなどの2マナクリーチャーで探してそのまま種にすることでこれを踏み倒す。
[編集] モダン
ディミーア・マークタイドを発展させたディミーア眼魔が登場。構造はスタンダードのアゾリウス眼魔に近く、墓地にこれを落として発掘/Unearthでリアニメイトする。墓地に落とす手段としては各種墓地肥やしカードや超能力蛙/Psychic Frogが使われる。
[編集] レガシー
スタイフルノートで採用される。ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnoughtを戦慄予示できればデメリットを踏み倒せることを買われた形。他のフォーマットとは違い踏み倒しギミックは搭載されない。
[編集] リミテッド
非常に強力なボムレアで、見かけたら取らない選択肢はないだろう。シングルシンボルなのでタッチでも採用しやすいのも良い。ダスクモーン:戦慄の館のリミテッドはライブラリーが良く削れる環境なので、特に意識してデッキを組まずとも追加コストを支払えるだろうが、追加コストは昂揚との相性が悪いことと、戦慄予示は強制のため、対戦が長引くと自身のライブラリーアウトの危険が高まる点には注意。もっとも、ほとんどの場合はそうなる前に勝てるだろうが。