パウパー

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
4行: 4行:
  
 
==ルール==
 
==ルール==
*Magic Onlineでリリースされた、[[デュエルデッキ]]等も含めたあらゆるカードセットにおいてコモンとして収録されたことがあるほぼすべてのカードを使用できる。
+
Magic Onlineでリリースされた[[カードセット]]において、コモンとして収録されたことがあるすべてのカードを使用できる。
**例:[[対抗呪文/Counterspell]]は[[第7版]]等でコモンとして収録されているため、[[Masters Edition]]で[[アンコモン]]として収録された対抗呪文も使用できる。
+
*ただし[[禁止カード]]も存在する([[#禁止カード]]参照)。
**例:[[Hymn to Tourach]]は[[フォールン・エンパイア]]でコモン、Masters Editionでアンコモンとして収録されているが、フォールン・エンパイアはMagic Onlineでリリースされていないため使用できない。
+
**例:[[ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman]]は[[ブースターパック]]のあるセットにおいては(Magic Onlineではリリースされていないが)[[アライアンス]]と[[Masters Edition 2]]のみの収録で、これらのセットではいずれもアンコモンとしてしか収録されていないが、[[コールドスナップ]]の[[テーマデッキ]]である[[オーロクス暴走/Aurochs Stampede]]においてコモンとして収録されているため、Masters Edition 2に収録されたゴリラのシャーマンも使用できる。
+
*[[メインデッキ]]は最低60枚でなければいけない。[[サイドボード]]に最大15枚までのカードを加えてもよい。
+
  
[[カジュアルプレイ|カジュアルルーム]]等では[[スタンダード]][[環境]]でのコモン限定戦で遊ばれる事も少なくなかった。そのため、後に「Standard Pauper」としてフォーマットが追加され選択可能となった。賞品の出る大会等がなく、認定フォーマットという形ではないものの、Pauper以上に手軽にデッキが組めるため、一定の需要がある。
+
コモンでの収録経験があるカードならば、実際のレアリティは問わない。
 +
*例:[[対抗呪文/Counterspell]]は[[第7版]]等でコモンとして収録されているため、Pauperで使用できる。[[Masters Edition]]版の対抗呪文は[[アンコモン]]であるが、それを使用してもよい。
 +
 
 +
各[[特殊セット]]や[[構築済みデッキ]]においてコモンで収録されたカードも使用できる。
 +
*例:[[木立を歩むもの/Walker of the Grove]]は[[Modern Masters]]でコモンであるため、使用できる。
 +
*例:[[ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman]]は[[ブースターパック]]のあるセットにおいては[[Masters Edition 2]]と(Magic Onlineではリリースされていないが)[[アライアンス]]のみの収録で、これらのセットではいずれもアンコモンであるが、[[コールドスナップ]]の[[テーマデッキ]]である[[オーロクス暴走/Aurochs Stampede]]においてコモンとして収録されているため、使用できる。当然、オーロクス暴走版だけでなく、Masters Edition 2版を使用してもよい。
 +
 
 +
考慮するのは、Magic Onlineにおける収録状況であるため、実際の紙のカードとは若干異なっていることがある。特に[[第6版]]までの[[基本セット]]と[[アライアンス]]までのセットはMagic Onlineではリリースされておらず、Masters Editionに統合された形で収録されているため、大幅な変更が加えられている。
 +
*例:[[Hymn to Tourach]]は[[フォールン・エンパイア]]でコモンであるが、フォールン・エンパイアはMagic Onlineでリリースされていない。Magic Online上では、Masters Editionのアンコモンであるため、使用できない。
 +
*例:[[長槍兵/Pikemen]]は、[[ザ・ダーク]]および[[第4版]]・[[第5版]]でコモンであるが、それらはMagic Onlineでリリースされていない。Magic Online上では一度も収録されていないため、(Pauperに限らずあらゆる[[フォーマット]]で)使用できない。
 +
*例:[[尊大なワーム/Arrogant Wurm]]は通常セットでコモンとして収録されたことはないが、[[Vintage Masters]]でコモンであるため、使用できる。
 +
 
 +
その他は通常の[[構築]]ルールに順ずる。
 +
*[[メインデッキ]]は60枚以上で、基本土地以外の[[カード名|同名カード]]は4枚まで。[[サイドボード]]に最大15枚までのカードを加えてもよい。
 +
*[[禁止カード]]は使用できない。
  
 
==禁止カード==
 
==禁止カード==
24行: 35行:
  
 
==傾向==
 
==傾向==
全体としてのカードバランスは、他の[[構築]]環境に比べ極端に劣るわけではない。むしろ過去から現在までの数多の強力なコモンが使用できることから、中には[[エターナル]]環境でも勝負に持ち込めるようなデッキも存在する。またデッキのバリエーションも豊富で、本格的な[[パーミッション]]から、数[[ターン]]の決着を目指す[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]や[[コンボデッキ]]も存在する。
+
全体としてのカードバランスは、他の[[構築]][[環境]]に比べ極端に劣るわけではない。むしろ過去から現在までの数多の強力なコモンが使用できるため、本格的な[[パーミッション]]から、数[[ターン]]の決着を目指す[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]や[[コンボデッキ]]など、多彩な[[デッキ]]が構築可能であり、時には[[エターナル]]環境でも勝負に持ち込めるほどの完成度とデッキパワーに仕上げることも可能。
  
目立って差があるのは[[土地]]だろう。2色以上の[[色マナ]]を供給できる、使用に値するカードは[[タップイン]]であるか、もしくは[[マナフィルター]]による供給しかできないものであるため、1ターン目から土地だけで2色以上の色マナを供給することは事実上不可能である。この点は特に速攻系のデッキを組む際にネックとなっている。
+
しかし一方で[[大型クリーチャー]][[多色地形]][[全体除去]]など、コモンには基本的に収録されないカードも多く、それらは環境全体で不足している。それにより各[[アーキタイプ]]に少なからぬ影響が与えられる。例えば[[コントロール (デッキ)|コントロール・デッキ]]では、全体除去で防御しつつ[[アドバンテージ]]を稼いで[[フィニッシャー]]に繋ぐヘビー・コントロール戦術は(不可能ではないが)取りづらいため、[[引く|ドロー]]と[[小型クリーチャー]]に重点を置いた[[クロック・パーミッション]]の形が主流になる。
  
それに加えて強力な[[多色カード]][[フィニッシャー]]には[[アンコモン]]以上のものが多いため、[[多色デッキ]]であっても[[単色カード]]で占められる割合が非常に大きかったりするし、コントロール系のデッキであっても特にフィニッシャーを用意せず、[[小型クリーチャー]]達でそのまま殴り勝つような構成になっていたり、他の構築環境では大きく見劣りするようなカードをフィニッシャーに据えることもあったりする。
+
特に目立って差があるのは[[土地]]だろう。2色以上の[[色マナ]]を供給できる、使用に値するカードは[[タップイン]]であるか、もしくは[[マナフィルター]]による供給しかできないものであるため、1ターン目から土地だけで2色以上の色マナを供給することは事実上不可能である。この点は特に速攻系のデッキを組む際にネックとなっている。
 +
 
 +
また強力な[[多色カード]][[アンコモン]]以上のものが多いため、[[多色デッキ]]であっても、[[単色カード]]で占められる割合が非常に大きい。
  
 
そういった特殊な環境であることから、[[ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact]]や[[ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher]]など、[[ブロック構築]]でも日の目を見なかったような意外なカードの活躍が日常茶飯事となる。
 
そういった特殊な環境であることから、[[ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact]]や[[ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher]]など、[[ブロック構築]]でも日の目を見なかったような意外なカードの活躍が日常茶飯事となる。
39行: 52行:
  
 
;[[コントロール (デッキ)|コントロール]]
 
;[[コントロール (デッキ)|コントロール]]
:[[対抗呪文/Counterspell]]を初めとする基本的かつ優秀な[[打ち消す|打ち消し]]呪文はコモンに多く、[[バウンス]]も比較的充実していることから、[[パーミッション]]も多い。なお、リセット型のクリーチャー[[全体除去]]は少ないが、[[単体除去]]は火力も含めて非常に充実しており、[[CIP]][[能力]]に強力なものを持つクリーチャーも多いことから、[[黒コントロール#Pauper|黒コントロール]]のような[[ボードコントロール]]を中心としたデッキを組むことも可能。
+
:[[対抗呪文/Counterspell]]を初めとする基本的かつ優秀な[[打ち消す|打ち消し]]呪文はコモンに多く、[[バウンス]]も比較的充実していることから、[[パーミッション]]も多い。なお、リセット型のクリーチャー[[全体除去]]は少ないが、[[単体除去]]は[[火力]]も含めて非常に充実しており、[[CIP]][[能力]]に強力なものを持つクリーチャーも多いことから、[[黒コントロール#Pauper|黒コントロール]]のような[[ボードコントロール]]を中心としたデッキを組むことも可能。
  
 
;[[コンボデッキ]]
 
;[[コンボデッキ]]
52行: 65行:
 
==主なデッキ・その他==
 
==主なデッキ・その他==
 
*[[Pauperの変遷]]を参照。
 
*[[Pauperの変遷]]を参照。
 +
 +
==その他==
 +
*Magic Online上のみでなく、実際のカードで遊ばれることもある。Magic Onlineでの構築ルールをそのまま使用する例もあれば、「現実にコモンとして印刷されたことがあるカードすべて」と解釈する例も。
 +
**後者のルールにする場合、上記[[#ルール]]にある[[Hymn to Tourach]]や[[尊大なワーム/Arrogant Wurm]]をどのように扱うのかが問題となりえるので、トラブルにならないよう事前にはっきり定めておく必要があるだろう。
 +
*[[カジュアルプレイ|カジュアルルーム]]等で、さらに[[スタンダード]][[環境]]のコモンのみに限定して遊ばれる事も少なくなかったため、後に「Standard Pauper」というフォーマットも追加された。賞品の出る大会等がなく、認定フォーマットという形ではないものの、Pauper以上に手軽にデッキが組めるため、一定の需要がある。
  
 
==参考==
 
==参考==

2014年11月3日 (月) 09:36時点における版

Pauperは、Magic Online認定フォーマットの1つ。Magic Onlineでコモンとして収録されたことがあるカードのみを使用できるコモンデッキ構築

Pauperとは、貧困者・持たざる者という意味。コモンデッキ(またの名を貧乏デッキ)構築であることに由来する。発音は「パーパー」に近いが、公式記事では「パウパー」と表記された。

目次

ルール

Magic Onlineでリリースされたカードセットにおいて、コモンとして収録されたことがあるすべてのカードを使用できる。

コモンでの収録経験があるカードならば、実際のレアリティは問わない。

特殊セット構築済みデッキにおいてコモンで収録されたカードも使用できる。

考慮するのは、Magic Onlineにおける収録状況であるため、実際の紙のカードとは若干異なっていることがある。特に第6版までの基本セットアライアンスまでのセットはMagic Onlineではリリースされておらず、Masters Editionに統合された形で収録されているため、大幅な変更が加えられている。

その他は通常の構築ルールに順ずる。

禁止カード

禁止カードリストの変遷については、Magic Onlineフォーマットの変遷を参照。

傾向

全体としてのカードバランスは、他の構築環境に比べ極端に劣るわけではない。むしろ過去から現在までの数多の強力なコモンが使用できるため、本格的なパーミッションから、数ターンの決着を目指すビートダウンコンボデッキなど、多彩なデッキが構築可能であり、時にはエターナル環境でも勝負に持ち込めるほどの完成度とデッキパワーに仕上げることも可能。

しかし一方で大型クリーチャー多色地形全体除去など、コモンには基本的に収録されないカードも多く、それらは環境全体で不足している。それにより各アーキタイプに少なからぬ影響が与えられる。例えばコントロール・デッキでは、全体除去で防御しつつアドバンテージを稼いでフィニッシャーに繋ぐヘビー・コントロール戦術は(不可能ではないが)取りづらいため、ドロー小型クリーチャーに重点を置いたクロック・パーミッションの形が主流になる。

特に目立って差があるのは土地だろう。2色以上の色マナを供給できる、使用に値するカードはタップインであるか、もしくはマナフィルターによる供給しかできないものであるため、1ターン目から土地だけで2色以上の色マナを供給することは事実上不可能である。この点は特に速攻系のデッキを組む際にネックとなっている。

また強力な多色カードアンコモン以上のものが多いため、多色デッキであっても、単色カードで占められる割合が非常に大きい。

そういった特殊な環境であることから、ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpactウラモグの破壊者/Ulamog's Crusherなど、ブロック構築でも日の目を見なかったような意外なカードの活躍が日常茶飯事となる。

解説

コモンのみとはいえ、様々なデッキタイプや複雑なメタゲームは、通常のフォーマットと同様に存在する。ほとんどのデッキがクリーチャーに頼らざるを得ないことから、他のフォーマットよりもクリーチャーのサイズ除去が重要になる。

ビートダウン
コモンにもビートダウン向けの優秀なクリーチャーが存在するため、単色であればアグロデッキは問題無く組むことができる。土地の関係から、ステロイドのような2色以上のビートダウンデッキは簡単には組めないが、中には親和アグロドメイン緑白呪禁などといった2色以上のビートダウンデッキも存在する。
コントロール
対抗呪文/Counterspellを初めとする基本的かつ優秀な打ち消し呪文はコモンに多く、バウンスも比較的充実していることから、パーミッションも多い。なお、リセット型のクリーチャー全体除去は少ないが、単体除去火力も含めて非常に充実しており、CIP能力に強力なものを持つクリーチャーも多いことから、黒コントロールのようなボードコントロールを中心としたデッキを組むことも可能。
コンボデッキ
コモンをキーカードとするコンボデッキは少ないが、コモンだけでも無限コンボを構成することは可能であり、その中でも無限マナからの無限ドローを搭載したFamiliar Comboはメタの一角に食い込む程の活躍を見せている。かつてはストームデッキもあったが、現在ではキーカード全てが禁止されてしまっている。
バーン
大会で使われるような1マナ3点火力や優良火力である火葬/Incinerate火炎破/Fireblastケルドの匪賊/Keldon Maraudersなどが軒並みコモンであることからバーンデッキは比較的組みやすい。
部族デッキ
ゴブリンエルフスリヴァーといった、コモンに優秀なカードを多く含む部族はいくつかあり、それらで固めたデッキが一定の活躍を見せている。

主なデッキ・その他

その他

  • Magic Online上のみでなく、実際のカードで遊ばれることもある。Magic Onlineでの構築ルールをそのまま使用する例もあれば、「現実にコモンとして印刷されたことがあるカードすべて」と解釈する例も。
  • カジュアルルーム等で、さらにスタンダード環境のコモンのみに限定して遊ばれる事も少なくなかったため、後に「Standard Pauper」というフォーマットも追加された。賞品の出る大会等がなく、認定フォーマットという形ではないものの、Pauper以上に手軽にデッキが組めるため、一定の需要がある。

参考

MOBILE