ルフ鳥の卵/Rukh Egg

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(15人の利用者による、間の28版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Rukh Egg}}
 
{{#card:Rukh Egg}}
  
[[戦場]]に出たばかりでは、4[[マナ]]0/3の効率の悪い[[ブロッカー]]にしかならない。しかし、[[墓地]]に置かれて孵化したとたん、4/4の[[飛行]]持ちという高パフォーマンスの[[クリーチャー]]に大変身する。
+
[[戦場]]に出たばかりでは、4[[マナ]]0/3の効率の悪い[[ブロッカー]]にしかならない。しかし、[[死亡]]すると、4/4の[[飛行]]持ちという高[[コスト・パフォーマンス|パフォーマンス]]の[[クリーチャー]]へと孵化する。
  
 
能動的に[[生け贄に捧げる]]手段や、[[全体除去]]と併用して孵化させたい。例えば[[抹消/Obliterate]]と組み合わせれば、通常は戦場に4/4飛行だけが残ることになる。
 
能動的に[[生け贄に捧げる]]手段や、[[全体除去]]と併用して孵化させたい。例えば[[抹消/Obliterate]]と組み合わせれば、通常は戦場に4/4飛行だけが残ることになる。
  
*戦場から墓地に置かれたときトークンが出る初めてのカード。そのため、[[アラビアンナイト]]当時よく使われ方を勘違いされ、戦場からでなくとも(例えば[[手札]]から[[捨てる|捨て]]られたときも)トークンが出るとされたこともあった。
+
*印刷時の[[クリーチャー・タイプ]][[]]であったが、[[2010年]]7月の[[オラクル]]更新で[[]]に変更された。その後[[2018年]]7月の[[総合ルール]]変更&オラクル更新で卵が復活し、鳥・卵に変更された。
**アラビアンナイト版の[[テキスト]]では、「''If Rukh Egg goes to the graveyard,a Rukh―a 4/4 red flying creature―comes into play on your side at the end of that turn.''(後はクリーチャー・トークンの説明が続く)」とあり、文面上、[[戦場]][[手札]][[ライブラリー]]からの如何にかかわらず、墓地に置かれればトークンが出せるようになっていた。このため、後攻1[[ターン]]目に手札を8枚にした後、[[ディスカード・フェイズ]](現在は[[クリンナップ・ステップ]])にルフ鳥の卵を[[捨てる|捨て]]てトークンを出すことが横行した。のちに[[Duelist]]誌4号で[[エラッタ]]が発表され、[[誘発条件]]が「戦場から墓地に置かれたとき」に修正された。これが、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]最初のエラッタの1つである。
+
*アラビアンナイト版にはバージョン違いが存在する。[[コモン]]1版は普通の[[不特定マナ|不特定マナ・シンボル]]であるのに対し、コモン3版は通常より暗くて小さい不特定マナ・シンボルとなっている。
+
*印刷時の[[クリーチャー・タイプ]]は[[卵]]であったが、2010年7月の[[オラクル]]更新で[[鳥]]に変更された。
+
 
*[[アラビアンナイト]]版の[[トークン]]の[[クリーチャー・タイプ]]は「'''ルフ鳥'''/''Rukh''」であったが、[[第9版]][[再録]]時に「[[鳥]]」に変更された。
 
*[[アラビアンナイト]]版の[[トークン]]の[[クリーチャー・タイプ]]は「'''ルフ鳥'''/''Rukh''」であったが、[[第9版]][[再録]]時に「[[鳥]]」に変更された。
**ルフ鳥とはシンドバッドなどで有名なロック鳥のことであるが、「ロック鳥(Roc)」にはならなかった。[[ロック鳥の雛/Roc Hatchling]]も「鳥」なのだから妥当なところか。
+
**{{Gatherer|id=99408|第9版の日本語版カード}}には「ルフ鳥クリーチャー・トークン」と印刷されている[[誤植]]がある。
**[[誤植]]で、第9版の日本語版カードには「ルフ鳥」と印刷されている。
+
**ルフ鳥とは[[Wikipedia:ja:シンドバッド|シンドバッド]]などで有名な「[[ロック鳥|ロック鳥/Roc]]」のことであるが、[[リミテッド・エディション]]で先んじていた[[Roc of Kher Ridges]]と同じ「ロック鳥」にはならなかった。コンセプトが同じ[[ロック鳥の雛/Roc Hatchling|ロック鳥の雛]]では最初から「鳥」になっている。
 +
*孵化する前は卵のはずだが、[[攻撃]]に関する制限は一切ないので問題なく[[戦闘]]に参加できる。[[装備品]]や[[巨大化/Giant Growth]]等で[[パワー]]を補強してやれば、[[戦闘ダメージ]]を[[与える]]ことも可能。
 +
*[[アラビアンナイト]]版にはバージョン違いが存在する。[[コモン]]1版は普通の[[不特定マナ|不特定マナ・シンボル]]であるのに対し、コモン3版は通常より暗くて小さい不特定マナ・シンボルとなっている。
 +
*[[再録]]の際に[[稀少度]]が[[コモン]]から[[レア]]へと一気に2段階格上げとなった。
 +
*[[マジック:ザ・ギャザリング]]10周年を記念して[[第8版]]の発売時に世界中で行われた記念トーナメントで、10周年を示すロゴと[[透かし]]が入った[[プロモーション・カード]]が配布された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/promo-premium-rukh-egg-2003-06-27 Promo premium Rukh Egg](Arcana 2003年6月27日)</ref><ref>[http://www.magiclibrarities.net/94-rarities-release-events-promos-english-cards-2003.html Release Events Promos 2003](個人サイト「Magic Rarities」) - カード画像</ref>。
 +
 
 +
==エラッタ==
 +
戦場から[[墓地に置く|墓地に置かれた]]ときトークンが出る初めてのカードである。そのため、アラビアンナイト当時よく使われ方を勘違いされ、戦場からでなくとも(例えば[[手札]]から[[捨てる|捨て]]られたときも)トークンが出るとされたこともあった。
 +
 
 +
実際、{{Gatherer|id=965|アラビアンナイト版のルール文章}}では、「''If Rukh Egg goes to the graveyard,a Rukh―a 4/4 red flying creature―comes into play on your side at the end of that turn.''(後はクリーチャー・トークンの説明が続く)」とあり、文面上、[[戦場]]・[[手札]]・[[ライブラリー]]からの如何にかかわらず、墓地に置かれればトークンが出せるようになっていた。このため、後攻1[[ターン]]目に手札を8枚にした後、[[ディスカード・フェイズ]](現在は[[クリンナップ・ステップ]])にルフ鳥の卵を[[捨てる|捨て]]てトークンを出す[[プレイング]]が横行した。のちに[[Duelist]]誌4号で[[エラッタ]]が発表され、[[誘発条件]]が「戦場から墓地に置かれたとき」に修正された。これが、マジック最初のエラッタの1つである。
 +
 
 +
* 後世に同様のエラッタが出されたカードがある([[黄道の龍/Zodiac Dragon]])。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
*[[ロック鳥の雛/Roc Hatchling]] - 異なるアプローチだが、同じ「殻を破る」ことで強力になるクリーチャー。
+
*[[三畳紀の卵/Triassic Egg]]、[[ロック鳥の雛/Roc Hatchling]]、[[ルーデヴィックの実験材料/Ludevic's Test Subject]] - 異なるアプローチだが、同じ「殻を破る」ことで強力になる[[クリーチャー]]。
*[[Chicken Egg]] - [[アンヒンジド]]に登場したルフ鳥の卵のパロディ。
+
*[[Chicken Egg]] - ルフ鳥の卵のパロディ。([[アンヒンジド]]
  
 
===主な亜種===
 
===主な亜種===
戦場から墓地に置かれると(基本的に)強力な状態で戻ってくるクリーチャー。亜種はいずれも[[終了ステップ]]ではなくすぐに戻ってくる。
+
[[死亡]]すると(基本的に)強力な状態で戻ってくる[[クリーチャー]]。亜種はいずれも[[終了ステップ]]ではなくすぐに戻ってくる。[[不死]]は割愛。
 +
*[[召喚者の卵/Summoner's Egg]] - 4[[マナ]]0/4の[[アーティファクト・クリーチャー]]。[[手札]]から[[刻印]]したクリーチャーが戻ってくる。([[フィフス・ドーン]])
 +
*[[命取りの幼虫/Deadly Grub]] - 3マナ3/1[[消失]]3の[[黒]]のクリーチャー。死亡時に[[時間カウンター]]が乗っていなかった時のみ、6/1[[被覆]]クリーチャーとして戻ってくる。([[次元の混乱]])
 +
*[[時代寄生機/Epochrasite]] - 2マナ1/1のアーティファクト・クリーチャー。[[時間カウンター]]が3つ乗って[[待機]]され、[[+1/+1カウンター]]が3つ乗って戻ってくる。([[未来予知]])
 +
*[[探検家タクタク/Tuktuk the Explorer]] - 3マナ1/1の[[赤]]の[[伝説の]][[ゴブリン]]。5/5の[[伝説のアーティファクト・クリーチャー]]として戻ってくる。([[エルドラージ覚醒]])
 +
*[[ロック鳥の卵/Roc Egg]] - 最も近い[[リメイク]]。3マナ0/3[[防衛]]の[[白]]のクリーチャー。3/3[[飛行]]クリーチャーとして戻ってくる。([[基本セット2011]])
 +
*[[宿命の旅人/Doomed Traveler]] - 1マナ1/1の白のクリーチャー。1/1飛行クリーチャーとして戻ってくる。([[イニストラード]])
 +
*[[斑の子猪/Brindle Shoat]] - 2マナ1/1の[[緑]]のクリーチャー。3/3クリーチャーとして戻ってくる。([[プレインチェイス2012]])
 +
*[[ドラゴンの卵/Dragon Egg]] - 3マナ0/2防衛の赤のクリーチャー。2/2飛行の[[パンプアップ]][[能力]]持ちクリーチャーとして戻ってくる。([[基本セット2014]])
 +
*[[浅瀬蟲/Reef Worm]] - 4マナ0/1の[[青]]のクリーチャー。3/3、6/6、9/9とサイズを変えて3回クリーチャーとして戻ってくる。([[統率者2014]])
 +
*[[スゥルタイの使者/Sultai Emissary]] - 2マナ1/1の[[黒]]のクリーチャー。[[ライブラリーの一番上]]を[[予示]]した2/2のクリーチャーとして戻ってくる。([[運命再編]])
 +
*[[膨れ鞘/Blisterpod]] - 1マナ1/1[[欠色]]の緑のクリーチャー。自らの生け贄で[[無色]]1マナを出す1/1クリーチャーとして戻ってくる。([[戦乱のゼンディカー]])
 +
*[[捨て身の歩哨/Desperate Sentry]] - 3マナ1/2の白のクリーチャー。3/2クリーチャーとして戻ってくる。([[異界月]])
 +
*[[悪運尽きた造反者/Doomed Dissenter]] - 2マナ1/1の黒のクリーチャー。2/2クリーチャーとして戻ってくる。([[アモンケット]])
 +
*[[猛竜の幼生/Raptor Hatchling]] - 2マナ1/1の赤のクリーチャー。死亡でなく[[ダメージ]]に誘発して、3/3[[トランプル]]クリーチャーとして戻ってくる。([[イクサラン]])
 +
*[[追われる証人/Hunted Witness]] - 1マナ1/1の白のクリーチャー。1/1[[絆魂]]クリーチャーとして戻ってくる。([[ラヴニカのギルド]])
  
*[[召喚者の卵/Summoner's Egg]] - 手札から刻印したクリーチャーが戻ってくる[[アーティファクト・クリーチャー]]。4マナ0/4。[[フィフス・ドーン]]で登場。
+
==脚注==
*[[探検家タクタク/Tuktuk the Explorer]] - 5/5クリーチャーとして戻ってくる[[赤]]のクリーチャー。3マナ1/1。[[エルドラージ覚醒]]で登場。
+
<references />
*[[ロック鳥の卵/Roc Egg]] - 3/3飛行クリーチャーとして戻ってくる[[白]]のクリーチャー。3マナ0/3[[防衛]]。[[基本セット2011]]で登場。
+
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[http://www.wizards.com/magic/advanced/8e/images/8e_wallpaper_red_1024.jpg 壁紙]([[第8版]]、1024x768)
 
*[http://www.wizards.com/magic/advanced/8e/images/8e_wallpaper_red_1024.jpg 壁紙]([[第8版]]、1024x768)
 
*[http://www.wizards.com/magic/advanced/8e/images/8e_wallpaper_red_800.jpg 壁紙]([[第8版]]、800x600)
 
*[http://www.wizards.com/magic/advanced/8e/images/8e_wallpaper_red_800.jpg 壁紙]([[第8版]]、800x600)
 +
*[[死亡誘発#関連カード]]
 
*[[カード個別評価:アラビアンナイト]] - [[コモン]]3、[[コモン]]1
 
*[[カード個別評価:アラビアンナイト]] - [[コモン]]3、[[コモン]]1
 
*[[カード個別評価:第9版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第9版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第8版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第8版]] - [[レア]]
 +
__NOTOC__

2022年5月11日 (水) 14:43時点における最新版


Rukh Egg / ルフ鳥の卵 (3)(赤)
クリーチャー — 鳥(Bird) 卵(Egg)

ルフ鳥の卵が死亡したとき、次の終了ステップの開始時に、飛行を持つ赤の4/4の鳥(Bird)クリーチャー・トークンを1体生成する。

0/3

戦場に出たばかりでは、4マナ0/3の効率の悪いブロッカーにしかならない。しかし、死亡すると、4/4の飛行持ちという高パフォーマンスクリーチャーへと孵化する。

能動的に生け贄に捧げる手段や、全体除去と併用して孵化させたい。例えば抹消/Obliterateと組み合わせれば、通常は戦場に4/4飛行だけが残ることになる。

[編集] エラッタ

戦場から墓地に置かれたときトークンが出る初めてのカードである。そのため、アラビアンナイト当時よく使われ方を勘違いされ、戦場からでなくとも(例えば手札から捨てられたときも)トークンが出るとされたこともあった。

実際、アラビアンナイト版のルール文章では、「If Rukh Egg goes to the graveyard,a Rukh―a 4/4 red flying creature―comes into play on your side at the end of that turn.(後はクリーチャー・トークンの説明が続く)」とあり、文面上、戦場手札ライブラリーからの如何にかかわらず、墓地に置かれればトークンが出せるようになっていた。このため、後攻1ターン目に手札を8枚にした後、ディスカード・フェイズ(現在はクリンナップ・ステップ)にルフ鳥の卵を捨ててトークンを出すプレイングが横行した。のちにDuelist誌4号でエラッタが発表され、誘発条件が「戦場から墓地に置かれたとき」に修正された。これが、マジック最初のエラッタの1つである。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

死亡すると(基本的に)強力な状態で戻ってくるクリーチャー。亜種はいずれも終了ステップではなくすぐに戻ってくる。不死は割愛。

[編集] 脚注

  1. Promo premium Rukh Egg(Arcana 2003年6月27日)
  2. Release Events Promos 2003(個人サイト「Magic Rarities」) - カード画像

[編集] 参考

MOBILE