仕組まれた爆薬/Engineered Explosives

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[[火薬樽/Powder Keg]]のリメイク版。
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[[マナ総量]]を参照する大量[[パーマネント]][[破壊]][[カード]]。
  
火薬樽と比べると、[[カウンター (目印)|カウンター]]を置くのに時間がかからないので[[破壊]]される隙が少なく、[[エンチャント]]も破壊できるようになっているのが利点。ただし、[[起動]]に[[マナ]]がかかることもあって、出して即起動を狙うと意外と[[重い|重く]]なってしまい、[[もみ消し/Stifle]]されたときのリスクも大きい。また、これ単独では6マナ以上の[[パーマネント]]には手出しできない(火薬樽でも6個以上のカウンターを置けるのはまれだが)。
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[[カウンター (目印)|カウンター]]を置くのに時間がかからないため即効性があるうえ、[[土地]]以外すべての[[パーマネント・タイプ]]に対応しており幅広く破壊できる。ただし、[[起動]]に[[マナ]]がかかることもあって、出して即起動を狙うと意外と[[重い|重く]]なってしまい、[[もみ消し/Stifle]]されたときのリスクも大きい。また、より大きい点数を狙う場合、[[多色]]の[[マナ基盤]]を確保しなければならないうえ、最大でも5マナ域のカードまでしか対処できないのも欠点と言える。
  
[[ほぞ]]なので[[粗石の魔道士/Trinket Mage]][[サーチ]]して来たり[[オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers]]で使いまわしたりできる。→[[トイソルジャー]]
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しかし実際、この手の[[リセットカード]][[ウィニー]][[トークン]]などを蹴散らすために使うものであり、その場合には[[蓄積カウンター]]が0~2個程度あれば充分なことが多いため、[[単色デッキ]]にもう1色[[タッチ]]した程度でも充分にまかなえる。[[烈日]]を持つカードとしては、[[多色デッキ|多色]]推奨でない[[環境]]でも異例の使いやすさである。[[ミラディン・ブロック]]~[[神河ブロック]]ごろは単色傾向が強い環境だったのだが、主要デッキの[[サイドボード]]に頻繁に用いられていた。
  
[[エターナル]]では特に強力。[[フェッチランド]][[デュアルランド]]の存在により、[[]]の問題はほとんど無視できるため、[[単色デッキ]]でもよく使用されている。また、ほとんどの[[デッキ]]が0マナ〜3マナという[[軽い]]構成を取るため、2、3色あれば十分な事も多い。多くのデッキがこれを採用し、[[クリーチャー]]に[[アーティファクト]]にエンチャントにと、ピンポイントで[[除去]]する様がよく見られる。
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[[エターナル]]では特に強力。0~3マナ程度の[[軽い|軽量]]カードが多用される環境であるのと同時に、[[フェッチランド]][[デュアルランド]]ないし[[ショックランド]]の組み合わせによって[[色マナ]]を用意することが容易であるため、非常に扱いやすくかつ強力なリセットカードである。X=0で[[Mox]][[ブラック・ロータス/Black Lotus]][[虚空の杯/Chalice of the Void]]をお手軽に根こそぎに出来るのも優秀。
  
*通常は特に意味は無いが、例えば[[X]]を3と宣言しておいて、([[青マナ|青]])(青)([[黒マナ|黒]])[[支払う|支払]]って[[蓄積カウンター]]を2個だけ置くというような[[プレイング]]も可能。ある程度[[点数で見たマナ・コスト]]を変えられるので[[相殺/Counterbalance]]や[[撹乱する群れ/Disrupting Shoal]]、[[虚空の杯/Chalice of the Void]]などを回避しやすい。[[無色マナ]]で[[コスト]]を支払うことで蓄積カウンターが置かれていない虚空の杯も破壊できる。
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*勘違いしがちだが、[[X]]の値の選択や[[支払う|支払える]]マナの制約が[[ルール文章]]に一切記載されていないので、Xとして任意の数を宣言し、好きなように支払うことができる。そのあとで、それに使われた[[色マナ]]の種類の数に応じて[[蓄積カウンター]]が置かれる。例えばX=3と宣言して、([[青マナ|青]])(青)([[黒マナ|黒]])と支払ってもよい。その場合、蓄積カウンターは2個置かれる。同様に、X=2と宣言し、([[無色マナ|]])(◇)を支払って、蓄積カウンターを0個にしてもよい。
*[[ミシュラランド]]を破壊できない点は注意が必要。また、[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]とは破壊できる種類が微妙に異なる。
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**こうして[[マナ総量]]を変えることで、[[相殺/Counterbalance]]や[[撹乱する群れ/Disrupting Shoal]]、[[虚空の杯/Chalice of the Void]]などを回避できる。特にエターナルでは重要な[[プレイング]]である。
*カウンターを1〜2個置くだけでも事足り、X=0で[[トークン]]を一掃可能なので、特に[[神河物語]]が登場したあたりから主要デッキの[[サイドボード]]に入れられていた。[[烈日]]を持つカードとしては、[[多色]]推奨でない環境でも異例の使いやすさである。
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*呪文以外の状態では常にX=0として扱う。よって、[[粗石の魔道士/Trinket Mage]][[サーチ]]してきたり[[オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers]]で使い回したりできる。→[[トイソルジャー]]
*[[マナ・コスト]]のXの説明がカード内に存在しない唯一のカードである(2007年11月現在)。ちなみに[[Ice Cauldron]]や[[刃鬣の獏/Blademane Baku]]の[[起動型能力]]の[[起動コスト]]のXも同様。
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*登場以来長らく、[[マナ・コスト]]のXの説明がカード内に存在しない唯一のカードであった。
*後に[[漸増爆弾/Ratchet Bomb]]という亜種が作られる。
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**後に[[空乗りのエルフ/Skyrider Elf]]が登場し、唯一ではなくなった。
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**マナ・コスト以外であれば、[[Ice Cauldron]]や[[刃鬣の獏/Blademane Baku]]の[[起動型能力]]の[[起動コスト]]のXも同様。
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*[[火薬樽/Powder Keg]]の[[リメイク]]。さらに後に[[漸増爆弾/Ratchet Bomb]]という亜種が作られる。ただしこちらは火薬樽と違い、[[アーティファクト・土地]]や[[ミシュラランド]]に触れない点に注意。
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*[[ミラディン・ブロック]]には他にも同じく[[アーティファクト]]・[[リセットボタン]]である[[忘却石/Oblivion Stone]]が存在する。
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*[[フィフス・ドーン]]版の{{Gatherer|id=80598}}では、無傷の兵士の両側の[[ロクソドンの神秘家/Loxodon Mystic]]達のみ爆破される様子が描かれている。蓄積カウンターは5つだったのだろう<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/loxodons-engineered-explosives-2004-05-11 Loxodons on Engineered Explosives]([[Daily MTG]] Arcana 2004年5月11日)</ref>。
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*[[Modern Masters]]に{{Gatherer|id=370549|新規イラスト}}で[[再録]]された。
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/aa123 よりワルい行為?―マジック世界の最新精密爆弾](Wizards社)
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<references />
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/serious-fun/dirtier-deed-2004-05-11 A Dirtier Deed?]([[Daily MTG]] Serious Fun 2004年5月11日)
 
*[[0マナカード]]
 
*[[0マナカード]]
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*[[マナ・コストにXを含むカード一覧]]
 
*[[カード個別評価:フィフス・ドーン]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:フィフス・ドーン]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:ダブルマスターズ]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:アルティメットマスターズ]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:Modern Masters]] - [[レア]]
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*[[Kaladesh Inventions]]

2024年1月14日 (日) 20:54時点における最新版


Engineered Explosives / 仕組まれた爆薬 (X)
アーティファクト

烈日(これはその上に、それを唱えるために使われたマナの色1色につき蓄積(charge)カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。)
(2),仕組まれた爆薬を生け贄に捧げる:マナ総量が、仕組まれた爆薬の上に置かれた蓄積カウンターの数に等しい、土地でない各パーマネントを破壊する。


マナ総量を参照する大量パーマネント破壊カード

カウンターを置くのに時間がかからないため即効性があるうえ、土地以外すべてのパーマネント・タイプに対応しており幅広く破壊できる。ただし、起動マナがかかることもあって、出して即起動を狙うと意外と重くなってしまい、もみ消し/Stifleされたときのリスクも大きい。また、より大きい点数を狙う場合、多色マナ基盤を確保しなければならないうえ、最大でも5マナ域のカードまでしか対処できないのも欠点と言える。

しかし実際、この手のリセットカードウィニートークンなどを蹴散らすために使うものであり、その場合には蓄積カウンターが0~2個程度あれば充分なことが多いため、単色デッキにもう1色タッチした程度でも充分にまかなえる。烈日を持つカードとしては、多色推奨でない環境でも異例の使いやすさである。ミラディン・ブロック神河ブロックごろは単色傾向が強い環境だったのだが、主要デッキのサイドボードに頻繁に用いられていた。

エターナルでは特に強力。0~3マナ程度の軽量カードが多用される環境であるのと同時に、フェッチランドデュアルランドないしショックランドの組み合わせによって色マナを用意することが容易であるため、非常に扱いやすくかつ強力なリセットカードである。X=0でMoxブラック・ロータス/Black Lotus虚空の杯/Chalice of the Voidをお手軽に根こそぎに出来るのも優秀。

[編集] 参考

  1. Loxodons on Engineered ExplosivesDaily MTG Arcana 2004年5月11日)
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