霊気探知機/Aether Searcher
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アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
霊気探知機をドラフトするに際し、これを公開する。あなたが次にドラフトしたカードを公開し、その名前を記録する。
霊気探知機が戦場に出たとき、あなたの手札およびライブラリーから、《霊気探知機/AEther Searcher》という名前のカードをドラフトした際に記録した名前を持つカードを1枚探してもよい。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。あなたがこれによりあなたのライブラリーからカードを探したなら、ライブラリーを切り直す。
次にドラフトしたカードをサーチし、マナ・コストを支払うことなく唱えることができるアーティファクト・クリーチャー。
無色で7マナ6/4の上質なサイズに加えて優秀な能力を持っており、文字通りドラフト初手級の強力な1枚。一見すると、「サーチできるカードはこれをドラフトした次のブースターパックの内容に依存する」「すでにそのカードを使ってしまっているとバニラ同然になってしまう」と不安定で扱いづらい様に思えるが、実際には些細な問題である。
このカードをドラフトするのは余程のことがなければ1手目。なぜなら、この能力を最大限有効に活かせるピック手番は1手目以外に存在しないからである。直後に回ってくるブースターパックには残りカードが14枚も存在するため往々にしてアンコモンクラスの強力な1枚をピックできるのだが、そのカードを擬似的にではあるが増やせる上にタダで唱えられる可能性を自動で付与できる。ブースター・ドラフトではアンコモン以上のカード1枚の価値が非常に高いため、この特典の恩恵は見た目以上に大きい。前述のとおりクリーチャーとしての性能も合格点なのでバニラ同然になってしまっても完全に腐ることはなく、総合的なコスト・パフォーマンスはかなりのもの。実際に使ってみないと強さがわからないカードの好例といえる。
場合によっては、これを頼りにして色を気にせずに最もカードパワーの高いカードをドラフトする戦法も有効。特に2パック目・3パック目ともなるとプレイヤーは自分の使う色を既に決定しているため、レアであってもデッキに入れられないカードは流れてくることが多い。例えば黎明をもたらす者レイヤ/Reya Dawnbringerやペラッカのワーム/Pelakka Wurmのようなタッチで使えない程色拘束の強いカードや、黒薔薇のマルチェッサ/Marchesa, the Black Roseのような多色カードなどは確保できる機会も多いだろう。楽園の秘密/Secrets of Paradiseや予想外の潜在力/Unexpected Potentialなどを同時にピックできていれば霊気探知機を引かなかった時でも安心。
- 初出時の英語版カード名は「Æther Searcher」であったが、カラデシュ発売に伴うオラクル更新により、合字を用いない表記に変更された。詳細は霊気/Aetherを参照。
- 日本語版のルール・テキストには誤訳があり、「あなたが《霊気探知機/AEther Searcher》という名前のカードをドラフトした際に記録した名前を持つカードを1枚探してもよい。」から「あなたが」が抜けている。他のプレイヤーが記録した名前を参照することはできない。もっとも、レアのこのカードを最低2人のプレイヤーがパックから引き、さらに記録したカードもお互いのデッキに入っている、ということは稀だろうが。