土地
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2013年7月28日 (日) 10:36時点における版
土地/Landは、カード・タイプの1つ。マナを発生させるために必要であり、マジックの根底を支える重要なカードである。
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解説
ほとんどの土地がマナ能力を持ち、マナ基盤の基本となる。過去には浮氷塊/Ice Floeのような、マナ能力とは全く関係のない能力のみを持つ土地も存在したが、現在ではマナ能力や、それにつながる能力(フェッチランドなど)を持たない土地は作られないことになっている(十人だけで参照)。
- 例外として、土地をテーマにしたゼンディカー・ブロックでは、マナ能力も土地サーチ能力も持たないウギンの目/Eye of Uginが登場した(一応、マナ・コスト軽減能力という形でマナ関連の能力を備えてはいる)。
土地はごく少数の例外を除き、そのマナ能力とは関係なく、無色のパーマネントである。またマナ・コストを持たず(→マナ・コストの無いカード)、点数で見たマナ・コストは0として扱う。
- 何らかの効果により、土地が色を持つことはありえる(例:野の源獣/Genju of the Fields)。最初から無色でない土地は極めて例外的である(例:ドライアドの東屋/Dryad Arbor)。
「基本土地」は、基本という特殊タイプを持つ土地のことである。この特殊タイプを持たない土地は、まとめて「基本でない土地」(特殊地形)と呼ぶ。土地もサブタイプを持ち、平地、島、沼、山、森の5つは基本土地タイプと呼ばれるが、これらを持つからといって基本土地であるとは限らない。
土地を破壊する呪文は数が少なく、総じてコストが高めに設定されているため、他のパーマネントに比べて土地は破壊されにくい(→土地破壊)。ただし、エターナル環境では不毛の大地/Wastelandが多用されているため、特殊地形に関しては一概には言えない。
ルール
プレイヤーは、自分のターンのメイン・フェイズで優先権を持っていて、かつスタックが空のとき(ソーサリー・タイミング)、(通常は手札から)土地をプレイすることができる。プレイされた土地は戦場に出る。土地をプレイすることは呪文ではなく特別な処理であり、スタックに積まれず即座に処理される。1ターンにプレイできる回数は通常は1回だが、継続的効果によって増やす事ができる。
- 上記の手順で土地を戦場に出すことが「土地のプレイ」である。土地のマナ能力を起動することは土地のプレイではない。
- 呪文や能力の効果によって、土地を直接戦場に出すことがある。これは土地のプレイに含まれない。
- プレイヤーに追加で土地をプレイすることを許可する効果が存在する。→一覧
- これらの効果は1ターンに土地をプレイできる回数を増やす。「土地をプレイできる回数>このターン中に土地をプレイした回数」のときに土地をプレイする事ができる。
- パーマネントからの常在型能力によるものだった場合、そのパーマネントが戦場を離れたら土地をプレイできる回数は減ってしまう。
- 例:あなたは踏査/Explorationをコントロールしており、このターン中に土地を1度プレイしている。踏査が戦場を離れた場合、あなたはこのターン中新たに土地をプレイする事はできない。
- 例:あなたは踏査/Explorationをコントロールしており、このターン中に土地を2度プレイしている。あなたは踏査を一旦手札に戻し、再び戦場にだした。しかしあなたは既に土地を2回プレイしているので、このターン中に新たに土地をプレイする事はできない。
- これは、土地をプレイできないタイミングでのプレイを許可するわけではない。
- 例:ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orreryが出ている状態で発見の旅路/Journey of Discoveryを他のプレイヤーのターンに双呪で唱えたとしても、他のプレイヤーのターンには土地はプレイできないので、追加の土地のプレイの効果は意味がない。
- あるオブジェクトが土地でもあり、なおかつ他のタイプでもある場合、それは土地としてプレイされ、呪文として唱えられることはない(CR:305.9)。
- 具体的には、アーティファクト・土地や、土地・クリーチャー(ドライアドの東屋/Dryad Arbor)が該当する。
- 土地が何らかの理由で瞬速を持つ(もしくは瞬速を持つかのようにプレイできる)場合、タイミングの条件である「自分のメイン・フェイズで優先権を持ちスタックが空のとき」(CR:305.1)を無視でき、インスタント・タイミングでプレイできる。しかし自分のターン以外ではプレイできないし、決められた回数を超えてプレイする事はできない。(CR:305.2b、CR:305.3)
サイクル一覧
複数種類のマナを生み出すものについては多色地形を参照。
- 基本土地
- ウルザランド
- 氷雪土地
- 貯蔵ランド
- ミシュラランド
- サイクリングランド
- 枯渇ランド
- サクリファイスランド
- スレッショルドランド
- フェッチランド
- オンスロートの部族ランド
- アーティファクト・土地
- 神河物語の、伝説のクリーチャーを対象とする土地
- 本拠地ランド
- 時のらせんと次元の混乱の伝説の土地
- 未来予知の単色土地
- 秘匿ランド
- シャドウムーアの、基本土地タイプを持つ土地
- 全景
- ゼンディカーのCIP土地
- ゼンディカーのレアのタップインランド
- ワールドウェイクのCIP土地
- 傷跡ランド
- イニストラード・ブロックの起動型能力を持つ土地
- 門
その他
2013年7月以前のルールでは土地をプレイできる回数を増やす効果がある場合、土地をプレイする際にどの効果によって土地をプレイするのか宣言する必要があった。また土地をプレイした回数ではなく何の効果によってプレイしたかによって土地をプレイできるか決定されるので、踏査の効果で土地をプレイした後、その踏査を一旦手札に戻してプレイし直す事でさらにもう1枚土地を追加でプレイするというテクニックが出来た。
参考
- 基本土地
- 基本でない土地(特殊地形)
- 土地事故
- 多色地形、5色地形
- 複数マナを出せる土地カード
- マナを出さない土地カード
- 非マナ能力を持つ土地
- 土地サーチカード
- 「1ターンに1度しか土地をプレイできない」の制限を破るカード
引用:総合ルール 20231117.0
- 3 カード・タイプ
- 305 土地
- 305.1 優先権を持つプレイヤーは、自分のメイン・フェイズで、スタックが空の間、土地・カードを手札からプレイすることができる。土地をプレイすることは特別な処理であり、スタックを用いない(rule 116 参照)。土地をプレイする場合、プレイヤーはそれを単に戦場に出す。土地はスタックに乗らず、呪文ではなく、また、インスタントや起動型能力で対応することはできない。
- 305.2 通常、プレイヤーは、自分のターンの間に 土地を1つだけプレイすることができる。継続的効果によって、この数が増加することがありうる。
- 305.3 プレイヤーは、いかなる理由があれ、自分のターン以外には土地をプレイすることはできない。プレイヤーにそうさせるように指示する部分は無視する。同様に、そのターンに許可されている全ての土地のプレイを済ませているプレイヤーは、土地をプレイすることはできない。プレイヤーにそうさせるように指示している部分は無視する。
- 305.4 土地を戦場に「出す/put」ことができる効果が存在する。これは土地のプレイとは違い、そのターンに既にプレイした土地の枚数には数えない。
- 305.5 土地のサブタイプは常に1単語であり、土地タイプとも呼ばれる。土地は複数の土地タイプを持つことがありうる。土地タイプの一覧は rule 205.3i 参照。
- 305.6 基本土地タイプは、平地、島、沼、山、森である。「基本土地タイプ/Basic land type」が参照される場合、これらのサブタイプのうちいずれかを意味する。土地というカード・タイプと基本土地タイプを持つオブジェクトは、文章欄が空欄であったりそもそも存在しなかったりしたとしても、「{T}:[[[マナ・シンボル]]]を加える。」という固有の能力を持つ。能力内のマナ・シンボルは、平地は{W}、島は{U}、沼は{B}、山は{R}、森は{G}である。rule 107.4a、ならびに rule 605〔マナ能力〕参照。
- 305.7 何らかの効果により土地タイプがいずれかの基本土地タイプに定められた場合、その土地は以降古い土地タイプを持たない。ルール・テキスト、元の土地タイプ、その土地に影響しているコピー可能な効果によって得られていた能力を全て失い、その基本土地タイプが持つマナ能力を得ることになる。ただし、これは他の効果によりその土地が得た能力を取り除くわけではない。土地タイプの設定は、その土地が持つカード・タイプ(「クリーチャー」など)や特殊タイプ(「基本」や「伝説の」「氷雪」など)を変更しない。土地が現在の土地タイプに加えて新たな土地タイプを得た場合、それはこれまでの土地タイプとルール・テキストを持ち、それに加えて新しい土地タイプとマナ能力を得る。
- 305.8 「基本/Basic」という特殊タイプをもつ土地は基本 土地である。基本土地タイプを持っていても、この特殊タイプを持たない土地は基本でない土地である。
- 305.9 あるオブジェクトが土地であり、かつ他のカード・タイプでもある場合、それは土地としてプレイされる。呪文として唱えられることはない。
- 305 土地