奸謀/Conspiracy
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*「[[あなた]]が[[オーナー]]である戦場に出ていないクリーチャー・カード」と書いてあるが、現在のルールでは能力中に「カード」と書いてあった場合は[[パーマネント]]や呪文は含まないので、「戦場に出ていない」の部分は蛇足となっている。 | *「[[あなた]]が[[オーナー]]である戦場に出ていないクリーチャー・カード」と書いてあるが、現在のルールでは能力中に「カード」と書いてあった場合は[[パーマネント]]や呪文は含まないので、「戦場に出ていない」の部分は蛇足となっている。 | ||
− | **かつてはパーマネントや呪文もカードに含まれていたので、あなたがオーナーであるクリーチャー・カードを[[対戦相手]]が[[ | + | **かつてはパーマネントや呪文もカードに含まれていたので、あなたがオーナーであるクリーチャー・カードを[[対戦相手]]が[[コントロール]]している場合も、その呪文は「あなたがオーナーである戦場に出ていないクリーチャー・カード」であるためスタック上で奸謀の効果を受けていた。現在はこの場合も効果を受けない。 |
*これはクリーチャー・タイプを上書きし、元々持っていたそれを[[失う|失わ]]せる。 | *これはクリーチャー・タイプを上書きし、元々持っていたそれを[[失う|失わ]]せる。 | ||
**[[多相]]を持つクリーチャーも、あたかも多相を持たないかのように、このカードが指定するクリーチャー・タイプのみを持つようになる({{CR|613.3}})。 | **[[多相]]を持つクリーチャーも、あたかも多相を持たないかのように、このカードが指定するクリーチャー・タイプのみを持つようになる({{CR|613.3}})。 | ||
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==開発秘話== | ==開発秘話== | ||
− | プレイテストの時点で傭兵([[黒]])がレベル([[白]])に比べて弱いことが分かっていたため、それを支援するために作られたカード。そのため、本来「クリーチャー・タイプの変更」は青の[[色の役割]]であるが、これは黒になった。黒なのにクリーチャー・タイプが変更されてしまう理由は、(黒らしい)陰謀のせいとされた。[[Mark Rosewater]]はこれを「メカニズムを無理やりフレイバーで正当化しようとするのは、労力を惜しんだみっともないデザインでしかない」と振り返っている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/enchantment-better-things-part-one-2007-06-25 Enchantment For Better Things, Part One]([[Making Magic]] [[2007年]]6月25日)</ref>。 | + | プレイテストの時点で傭兵([[黒]])がレベル([[白]])に比べて弱いことが分かっていたため、それを支援するために作られたカード。そのため、本来「クリーチャー・タイプの変更」は青の[[色の役割]]であるが、これは黒になった。黒なのにクリーチャー・タイプが変更されてしまう理由は、(黒らしい)陰謀のせいとされた。[[Mark Rosewater]]はこれを「メカニズムを無理やりフレイバーで正当化しようとするのは、労力を惜しんだみっともないデザインでしかない」と振り返っている<ref>[https://web.archive.org/web/20170817192812/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/enchantment-better-things-part-one-2007-06-25 Enchantment For Better Things, Part One(Internet Archive)]([[Making Magic]] [[2007年]]6月25日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 |
==関連カード== | ==関連カード== | ||
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*[[異種移植/Xenograft]] - 青の5マナのエンチャント。戦場のクリーチャーにのみ適用される。([[新たなるファイレクシア]]) | *[[異種移植/Xenograft]] - 青の5マナのエンチャント。戦場のクリーチャーにのみ適用される。([[新たなるファイレクシア]]) | ||
*[[秘儀での順応/Arcane Adaptation]] - 青の3マナのエンチャント。奸謀同様、すべての[[領域]]のクリーチャー・カードに適用される。([[イクサラン]]) | *[[秘儀での順応/Arcane Adaptation]] - 青の3マナのエンチャント。奸謀同様、すべての[[領域]]のクリーチャー・カードに適用される。([[イクサラン]]) | ||
+ | **[[生物学者、ルカルメル/Rukarumel, Biologist]] - [[5色]]の5マナのクリーチャー。秘儀での順応を内蔵している。ただし[[スリヴァー]]でない[[トークン]]には適用されない。([[統率者マスターズ統率者デッキ]]) | ||
*[[仮面林の結節点/Maskwood Nexus]] - 4マナのアーティファクト。タイプを選ばず全てのクリーチャー・タイプを与える奸謀。タップ能力で2/2[[多相]]トークンを生成する。([[カルドハイム]]) | *[[仮面林の結節点/Maskwood Nexus]] - 4マナのアーティファクト。タイプを選ばず全てのクリーチャー・タイプを与える奸謀。タップ能力で2/2[[多相]]トークンを生成する。([[カルドハイム]]) | ||
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==参考== | ==参考== | ||
<references /> | <references /> | ||
− | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/reconstructed/conspirallies-2014-05-20-0 Conspirallies]/[ | + | *[https://web.archive.org/web/20220518194052/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/reconstructed/conspirallies-2014-05-20-0 Conspirallies(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/rc/0010746/ 奸謀同盟]([[Daily MTG]], ReConstructed [[2014年]]5月20日 [[Gavin Verhey]]著) |
*[[カード名国語辞典#奸謀|奸謀(かんぼう)]]([[カード名国語辞典]]) | *[[カード名国語辞典#奸謀|奸謀(かんぼう)]]([[カード名国語辞典]]) | ||
− | *[[クリーチャー・タイプを変更するカード]] | + | *[[クリーチャー・タイプを変更するカード]]([[機能別カードリスト]]) |
*[[カード個別評価:時のらせんタイムシフト]] | *[[カード個別評価:時のらせんタイムシフト]] | ||
*[[カード個別評価:メルカディアン・マスクス]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:メルカディアン・マスクス]] - [[レア]] |
2023年8月3日 (木) 02:18時点における版
エンチャント
奸謀が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
あなたがコントロールするクリーチャーは選ばれたタイプである。あなたがコントロールするクリーチャー呪文と、あなたがオーナーであり戦場にないクリーチャー・カードについても同様である。
自軍のクリーチャー・タイプを根こそぎ書き換えるコンボ用エンチャント。戦場のクリーチャーだけでなく、ライブラリーや墓地といった領域のカードやスタック上の呪文まで効果が及ぶ。
元は傭兵やレベルのリクルート能力と組み合わせるためにデザインされたカード。今ではオンスロート・ブロックやローウィン・ブロックのクリーチャー・タイプを参照するカードと組み合わせることができ、用途が増えたと言える。
やや重いがコンボ専用カードとしてのポテンシャルは持っており、様々な面白いコンボを作れる。例えば、ウルザの保育器/Urza's Incubatorと並べると2マナ以下の無色のクリーチャーはコスト0で唱えることができる。
- 「あなたがオーナーである戦場に出ていないクリーチャー・カード」と書いてあるが、現在のルールでは能力中に「カード」と書いてあった場合はパーマネントや呪文は含まないので、「戦場に出ていない」の部分は蛇足となっている。
- これはクリーチャー・タイプを上書きし、元々持っていたそれを失わせる。
- 多相を持つクリーチャーも、あたかも多相を持たないかのように、このカードが指定するクリーチャー・タイプのみを持つようになる(CR:613.3)。
- Magic Online VanguardのSeshiro the Anointed Avatarは似た能力を持つが、そちらは上書きでなく追加。
- 静寂の捕縛/Bound in Silenceなどの部族カードはクリーチャー・タイプを持つが、クリーチャーではないため影響を受けない。
- 同名の特殊セットが存在する。(→コンスピラシー)
開発秘話
プレイテストの時点で傭兵(黒)がレベル(白)に比べて弱いことが分かっていたため、それを支援するために作られたカード。そのため、本来「クリーチャー・タイプの変更」は青の色の役割であるが、これは黒になった。黒なのにクリーチャー・タイプが変更されてしまう理由は、(黒らしい)陰謀のせいとされた。Mark Rosewaterはこれを「メカニズムを無理やりフレイバーで正当化しようとするのは、労力を惜しんだみっともないデザインでしかない」と振り返っている[1]。
関連カード
選んだクリーチャー・タイプを全クリーチャーに与えるカードとして、のちに以下の亜種が作られている。特記しない限りあなたのクリーチャーにのみタイプを付与する。
- 標準化/Standardize - 青のダブルシンボル2マナのインスタント。ターン終了時まで、かつ戦場のクリーチャーのみ、コントローラー問わず選んだタイプになる。壁は除く。(オンスロート)
- 霧衣の覚醒者/Mistform Wakecaster - 青の5マナのクリーチャーのタップ能力で、ターン終了時まで選んだタイプになる。起動コスト(2)(青)(青)。対象単体ならば(1)だけで起動可。(レギオン)
- 鏡の精体/Mirror Entity - 白の3マナクリーチャーの起動型能力でターン終了時までタイプを選ばず全てのタイプを与える。さらにP/Tを起動に支払ったマナ数と同値に変更。(ローウィン)
- ヴェリズ・ヴェルの盾/Shields of Velis Vel - 白1マナのインスタント。ターン終了時までタイプを選ばず全てのタイプを与える。さらに+0/+1修整。(ローウィン)
- 揮発性鉤爪/Volatile Claws - 赤3マナで修整値が+2/+0になったヴェリズ・ヴェルの盾。(モダンホライゾン)
- 堕ちたる者の灰/Ashes of the Fallen - 2マナのアーティファクト。自分の墓地のクリーチャー・カードのみに適用される。(神河救済)
- 異種移植/Xenograft - 青の5マナのエンチャント。戦場のクリーチャーにのみ適用される。(新たなるファイレクシア)
- 秘儀での順応/Arcane Adaptation - 青の3マナのエンチャント。奸謀同様、すべての領域のクリーチャー・カードに適用される。(イクサラン)
- 生物学者、ルカルメル/Rukarumel, Biologist - 5色の5マナのクリーチャー。秘儀での順応を内蔵している。ただしスリヴァーでないトークンには適用されない。(統率者マスターズ統率者デッキ)
- 仮面林の結節点/Maskwood Nexus - 4マナのアーティファクト。タイプを選ばず全てのクリーチャー・タイプを与える奸謀。タップ能力で2/2多相トークンを生成する。(カルドハイム)
これらは奸謀とは違い元のクリーチャー・タイプを残すため、効果としては前述のSeshiro the Anointed Avatarに近い。
参考
- ↑ Enchantment For Better Things, Part One(Internet Archive)(Making Magic 2007年6月25日 Mark Rosewater著)
- Conspirallies(Internet Archive)/奸謀同盟(Daily MTG, ReConstructed 2014年5月20日 Gavin Verhey著)
- 奸謀(かんぼう)(カード名国語辞典)
- クリーチャー・タイプを変更するカード(機能別カードリスト)
- カード個別評価:時のらせんタイムシフト
- カード個別評価:メルカディアン・マスクス - レア