ルフ鳥の卵/Rukh Egg
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*[[アラビアンナイト]]版の[[トークン]]の[[クリーチャー・タイプ]]は「'''ルフ鳥'''/''Rukh''」であったが、[[第9版]][[再録]]時に「[[鳥]]」に変更された。 | *[[アラビアンナイト]]版の[[トークン]]の[[クリーチャー・タイプ]]は「'''ルフ鳥'''/''Rukh''」であったが、[[第9版]][[再録]]時に「[[鳥]]」に変更された。 | ||
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+ | *孵化する前は卵のはずだが、[[攻撃]]に関する制限は一切ないので問題なく[[戦闘]]に参加できる。[[装備品]]や[[巨大化/Giant Growth]]等で[[パワー]]を補強してやれば、[[戦闘ダメージ]]を[[与える]]ことも可能。 | ||
+ | *[[アラビアンナイト]]版にはバージョン違いが存在する。[[コモン]]1版は普通の[[不特定マナ|不特定マナ・シンボル]]であるのに対し、コモン3版は通常より暗くて小さい不特定マナ・シンボルとなっている。 | ||
+ | *[[再録]]の際に[[稀少度]]が[[コモン]]から[[レア]]へと一気に2段階格上げとなった。 | ||
+ | *[[マジック:ザ・ギャザリング]]10周年を記念して[[第8版]]の発売時に世界中で行われた記念トーナメントで、10周年を示すロゴと[[透かし]]が入った[[プロモーション・カード]]が配布された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/promo-premium-rukh-egg-2003-06-27 Promo premium Rukh Egg](Arcana 2003年6月27日)</ref><ref>[http://www.magiclibrarities.net/94-rarities-release-events-promos-english-cards-2003.html Release Events Promos 2003](個人サイト「Magic Rarities」) - カード画像</ref>。 | ||
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+ | 戦場から[[墓地に置く|墓地に置かれた]]ときトークンが出る初めてのカードである。そのため、アラビアンナイト当時よく使われ方を勘違いされ、戦場からでなくとも(例えば[[手札]]から[[捨てる|捨て]]られたときも)トークンが出るとされたこともあった。 | ||
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+ | 実際、{{Gatherer|id=965|アラビアンナイト版のルール文章}}では、「''If Rukh Egg goes to the graveyard,a Rukh―a 4/4 red flying creature―comes into play on your side at the end of that turn.''(後はクリーチャー・トークンの説明が続く)」とあり、文面上、[[戦場]]・[[手札]]・[[ライブラリー]]からの如何にかかわらず、墓地に置かれればトークンが出せるようになっていた。このため、後攻1[[ターン]]目に手札を8枚にした後、[[ディスカード・フェイズ]](現在は[[クリンナップ・ステップ]])にルフ鳥の卵を[[捨てる|捨て]]てトークンを出す[[プレイング]]が横行した。のちに[[Duelist]]誌4号で[[エラッタ]]が発表され、[[誘発条件]]が「戦場から墓地に置かれたとき」に修正された。これが、マジック最初のエラッタの1つである。 | ||
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+ | * 後世に同様のエラッタが出されたカードがある([[黄道の龍/Zodiac Dragon]])。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== | ||
− | *[[ロック鳥の雛/Roc Hatchling]] - | + | *[[三畳紀の卵/Triassic Egg]]、[[ロック鳥の雛/Roc Hatchling]]、[[ルーデヴィックの実験材料/Ludevic's Test Subject]] - 異なるアプローチだが、同じ「殻を破る」ことで強力になる[[クリーチャー]]。 |
− | *[[Chicken Egg]] - [[アンヒンジド]] | + | *[[Chicken Egg]] - ルフ鳥の卵のパロディ。([[アンヒンジド]]) |
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− | + | [[死亡]]すると(基本的に)強力な状態で戻ってくる[[クリーチャー]]。亜種はいずれも[[終了ステップ]]ではなくすぐに戻ってくる。[[不死]]は割愛。 | |
− | + | *[[召喚者の卵/Summoner's Egg]] - 4[[マナ]]0/4の[[アーティファクト・クリーチャー]]。[[手札]]から[[刻印]]したクリーチャーが戻ってくる。([[フィフス・ドーン]]) | |
− | *[[召喚者の卵/Summoner's Egg]] - | + | *[[命取りの幼虫/Deadly Grub]] - 3マナ3/1[[消失]]3の[[黒]]のクリーチャー。死亡時に[[時間カウンター]]が乗っていなかった時のみ、6/1[[被覆]]クリーチャーとして戻ってくる。([[次元の混乱]]) |
− | *[[探検家タクタク/Tuktuk the Explorer]] - | + | *[[時代寄生機/Epochrasite]] - 2マナ1/1のアーティファクト・クリーチャー。[[時間カウンター]]が3つ乗って[[待機]]され、[[+1/+1カウンター]]が3つ乗って戻ってくる。([[未来予知]]) |
− | *[[ロック鳥の卵/Roc Egg]] - | + | *[[探検家タクタク/Tuktuk the Explorer]] - 3マナ1/1の[[赤]]の[[伝説の]][[ゴブリン]]。5/5の[[伝説のアーティファクト・クリーチャー]]として戻ってくる。([[エルドラージ覚醒]]) |
+ | *[[ロック鳥の卵/Roc Egg]] - 最も近い[[リメイク]]。3マナ0/3[[防衛]]の[[白]]のクリーチャー。3/3[[飛行]]クリーチャーとして戻ってくる。([[基本セット2011]]) | ||
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+ | *[[膨れ鞘/Blisterpod]] - 1マナ1/1[[欠色]]の緑のクリーチャー。自らの生け贄で[[無色]]1マナを出す1/1クリーチャーとして戻ってくる。([[戦乱のゼンディカー]]) | ||
+ | *[[捨て身の歩哨/Desperate Sentry]] - 3マナ1/2の白のクリーチャー。3/2クリーチャーとして戻ってくる。([[異界月]]) | ||
+ | *[[悪運尽きた造反者/Doomed Dissenter]] - 2マナ1/1の黒のクリーチャー。2/2クリーチャーとして戻ってくる。([[アモンケット]]) | ||
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+ | ==脚注== | ||
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*[http://www.wizards.com/magic/advanced/8e/images/8e_wallpaper_red_800.jpg 壁紙]([[第8版]]、800x600) | *[http://www.wizards.com/magic/advanced/8e/images/8e_wallpaper_red_800.jpg 壁紙]([[第8版]]、800x600) | ||
+ | *[[死亡誘発#関連カード]] | ||
*[[カード個別評価:アラビアンナイト]] - [[コモン]]3、[[コモン]]1 | *[[カード個別評価:アラビアンナイト]] - [[コモン]]3、[[コモン]]1 | ||
*[[カード個別評価:第9版]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:第9版]] - [[レア]] | ||
*[[カード個別評価:第8版]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:第8版]] - [[レア]] | ||
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2024年10月20日 (日) 18:38時点における最新版
クリーチャー — 鳥(Bird) 卵(Egg)
ルフ鳥の卵が死亡したとき、次の終了ステップの開始時に、飛行を持つ赤の4/4の鳥(Bird)クリーチャー・トークンを1体生成する。
0/3戦場に出たばかりでは、4マナ0/3の効率の悪いブロッカーにしかならない。しかし、死亡すると、4/4の飛行持ちという高パフォーマンスのクリーチャーへと孵化する。
能動的に生け贄に捧げる手段や、全体除去と併用して孵化させたい。例えば抹消/Obliterateと組み合わせれば、通常は戦場に4/4飛行だけが残ることになる。
- 印刷時のクリーチャー・タイプは卵であったが、2010年7月のオラクル更新で鳥に変更された。その後2018年7月の総合ルール変更&オラクル更新で卵が復活し、鳥・卵に変更された。
- アラビアンナイト版のトークンのクリーチャー・タイプは「ルフ鳥/Rukh」であったが、第9版再録時に「鳥」に変更された。
- 第9版の日本語版カードには「ルフ鳥クリーチャー・トークン」と印刷されている誤植がある。
- ルフ鳥とはシンドバッドなどで有名な「ロック鳥/Roc」のことであるが、リミテッド・エディションで先んじていたRoc of Kher Ridgesと同じ「ロック鳥」にはならなかった。コンセプトが同じロック鳥の雛では最初から「鳥」になっている。
- 孵化する前は卵のはずだが、攻撃に関する制限は一切ないので問題なく戦闘に参加できる。装備品や巨大化/Giant Growth等でパワーを補強してやれば、戦闘ダメージを与えることも可能。
- アラビアンナイト版にはバージョン違いが存在する。コモン1版は普通の不特定マナ・シンボルであるのに対し、コモン3版は通常より暗くて小さい不特定マナ・シンボルとなっている。
- 再録の際に稀少度がコモンからレアへと一気に2段階格上げとなった。
- マジック:ザ・ギャザリング10周年を記念して第8版の発売時に世界中で行われた記念トーナメントで、10周年を示すロゴと透かしが入ったプロモーション・カードが配布された[1][2]。
[編集] エラッタ
戦場から墓地に置かれたときトークンが出る初めてのカードである。そのため、アラビアンナイト当時よく使われ方を勘違いされ、戦場からでなくとも(例えば手札から捨てられたときも)トークンが出るとされたこともあった。
実際、アラビアンナイト版のルール文章では、「If Rukh Egg goes to the graveyard,a Rukh―a 4/4 red flying creature―comes into play on your side at the end of that turn.(後はクリーチャー・トークンの説明が続く)」とあり、文面上、戦場・手札・ライブラリーからの如何にかかわらず、墓地に置かれればトークンが出せるようになっていた。このため、後攻1ターン目に手札を8枚にした後、ディスカード・フェイズ(現在はクリンナップ・ステップ)にルフ鳥の卵を捨ててトークンを出すプレイングが横行した。のちにDuelist誌4号でエラッタが発表され、誘発条件が「戦場から墓地に置かれたとき」に修正された。これが、マジック最初のエラッタの1つである。
- 後世に同様のエラッタが出されたカードがある(黄道の龍/Zodiac Dragon)。
[編集] 関連カード
- 三畳紀の卵/Triassic Egg、ロック鳥の雛/Roc Hatchling、ルーデヴィックの実験材料/Ludevic's Test Subject - 異なるアプローチだが、同じ「殻を破る」ことで強力になるクリーチャー。
- Chicken Egg - ルフ鳥の卵のパロディ。(アンヒンジド)
[編集] 主な亜種
死亡すると(基本的に)強力な状態で戻ってくるクリーチャー。亜種はいずれも終了ステップではなくすぐに戻ってくる。不死は割愛。
- 召喚者の卵/Summoner's Egg - 4マナ0/4のアーティファクト・クリーチャー。手札から刻印したクリーチャーが戻ってくる。(フィフス・ドーン)
- 命取りの幼虫/Deadly Grub - 3マナ3/1消失3の黒のクリーチャー。死亡時に時間カウンターが乗っていなかった時のみ、6/1被覆クリーチャーとして戻ってくる。(次元の混乱)
- 時代寄生機/Epochrasite - 2マナ1/1のアーティファクト・クリーチャー。時間カウンターが3つ乗って待機され、+1/+1カウンターが3つ乗って戻ってくる。(未来予知)
- 探検家タクタク/Tuktuk the Explorer - 3マナ1/1の赤の伝説のゴブリン。5/5の伝説のアーティファクト・クリーチャーとして戻ってくる。(エルドラージ覚醒)
- ロック鳥の卵/Roc Egg - 最も近いリメイク。3マナ0/3防衛の白のクリーチャー。3/3飛行クリーチャーとして戻ってくる。(基本セット2011)
- 宿命の旅人/Doomed Traveler - 1マナ1/1の白のクリーチャー。1/1飛行クリーチャーとして戻ってくる。(イニストラード)
- 斑の子猪/Brindle Shoat - 2マナ1/1の緑のクリーチャー。3/3クリーチャーとして戻ってくる。(プレインチェイス2012)
- ドラゴンの卵/Dragon Egg - 3マナ0/2防衛の赤のクリーチャー。2/2飛行のパンプアップ能力持ちクリーチャーとして戻ってくる。(基本セット2014)
- 浅瀬蟲/Reef Worm - 4マナ0/1の青のクリーチャー。3/3、6/6、9/9とサイズを変えて3回クリーチャーとして戻ってくる。(統率者2014)
- スゥルタイの使者/Sultai Emissary - 2マナ1/1の黒のクリーチャー。ライブラリーの一番上を予示した2/2のクリーチャーとして戻ってくる。(運命再編)
- 無害なネズミ/Innocuous Rat - スゥルタイの死者の戦慄予示版。(ダスクモーン:戦慄の館)
- 膨れ鞘/Blisterpod - 1マナ1/1欠色の緑のクリーチャー。自らの生け贄で無色1マナを出す1/1クリーチャーとして戻ってくる。(戦乱のゼンディカー)
- 捨て身の歩哨/Desperate Sentry - 3マナ1/2の白のクリーチャー。3/2クリーチャーとして戻ってくる。(異界月)
- 悪運尽きた造反者/Doomed Dissenter - 2マナ1/1の黒のクリーチャー。2/2クリーチャーとして戻ってくる。(アモンケット)
- 猛竜の幼生/Raptor Hatchling - 2マナ1/1の赤のクリーチャー。死亡でなくダメージに誘発して、3/3トランプルクリーチャーとして戻ってくる。(イクサラン)
- 追われる証人/Hunted Witness - 1マナ1/1の白のクリーチャー。1/1絆魂クリーチャーとして戻ってくる。(ラヴニカのギルド)
- 鎖破りの鼠/Nezumi Linkbreaker - 1マナ1/1の黒のクリーチャー。1/1の対象に+1/+0修整のタップ能力持ちクリーチャーとして戻ってくる。(サンダー・ジャンクションの無法者)
[編集] 脚注
- ↑ Promo premium Rukh Egg(Arcana 2003年6月27日)
- ↑ Release Events Promos 2003(個人サイト「Magic Rarities」) - カード画像
[編集] 参考
- 壁紙(第8版、1024x768)
- 壁紙(第8版、800x600)
- 死亡誘発#関連カード
- カード個別評価:アラビアンナイト - コモン3、コモン1
- カード個別評価:第9版 - レア
- カード個別評価:第8版 - レア