ヒュージ・リーダーズ
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[[統率者戦]]のバリエーションであり、「[[デッキ]]枚数は通常の半分([[統率者]]含め50枚)」「[[土地]]と5[[マナ]]以上の[[カード]]のみで[[構築]]する」というニ点が特徴。 | [[統率者戦]]のバリエーションであり、「[[デッキ]]枚数は通常の半分([[統率者]]含め50枚)」「[[土地]]と5[[マナ]]以上の[[カード]]のみで[[構築]]する」というニ点が特徴。 | ||
==解説== | ==解説== | ||
− | 統率者戦、およびその派生[[フォーマット]]である[[タイニー・リーダーズ]]をもとに考案されたフォーマット。 | + | 統率者戦、およびその派生[[フォーマット]]である[[タイニー・リーダーズ]]をもとに考案されたフォーマット。<br> |
− | 「使用カードは5マナ以上」という制限があるため、腰の重たい[[ゲーム]]展開になるように思われるが、「[[統率領域]]に4枚の[[荒地/Wastes]]を所持し、使用できる」という[[ルール]]により「[[重い]]カードばかり投入されているが高マナ域までたどり着けない」という事態を低減したうえで、「[[マナ総量]]は5以上だが、4マナ以下で[[プレイ]]することのできるカード」を用いた[[マナ加速]]など、細かいテクニックを駆使して戦うことができる。 | + | 「使用カードは5マナ以上」という制限があるため、腰の重たい[[ゲーム]]展開になるように思われるが、「[[統率領域]]に4枚の[[荒地/Wastes]]を所持し、使用できる」という[[ルール]]により「[[重い]]カードばかり投入されているが高マナ域までたどり着けない」という事態を低減したうえで、「[[マナ総量]]は5以上だが、4マナ以下で[[プレイ]]することのできるカード」を用いた[[マナ加速]]など、細かいテクニックを駆使して戦うことができる。<br> |
− | + | 一度目的のマナ域に到達すれば、一般的なゲームではあまりお目にかかれない強烈な攻防が繰り広げられる、ダイナミックかつ繊細なマジックを楽しむことができる。<br> | |
− | + | ルールや禁止カードの改定はヒュージ・リーダーズ委員会<ref>[https://hugeleaders.gitlab.io/index.html ヒュージ・リーダーズ委員会]</ref>が行っている。<br> | |
==ルール== | ==ルール== | ||
− | 基本的なルールは[[統率者戦]]に準ずるが、以下にヒュージ・リーダーズ特有のルールを記載する。 | + | 基本的なルールは[[統率者戦]]に準ずるが、以下にヒュージ・リーダーズ特有のルールを記載する。<br> |
[[統率者戦]]の項も参照のこと。 | [[統率者戦]]の項も参照のこと。 | ||
===構築ルール=== | ===構築ルール=== | ||
− | + | *統率者として[[マナ総量]]が5以上の[[伝説のクリーチャー]]か、統率者に指定することが出来る[[プレインズウォーカー・カード]]を1枚選ぶ。[[共闘]]を持つ伝説のクリーチャー・カードあるいはプレインズウォーカー・カードを2枚用いたり、[[背景選択]]を持つ統率者を指定した場合は[[背景]]を指定することもできるが、その際はそれぞれのマナ総量が5以上でなくてはならない。 | |
− | + | *統率者の[[固有色]]ルールに従い、マナ総量が5以上であるか土地であるカードのみを用いて[[シングルトン]]でデッキを構築する。デッキの枚数は統率者と合わせて50枚で構築する。 | |
− | + | *[[両面カード]]については[[第1面]]の[[特性]]を参照する。第1面が土地でなく、[[第2面]]が土地であるカードは、第1面のマナ総量を参照する。 | |
− | + | *[[アトラクション・デッキ]]は通常のルールに従う([[アトラクション]]はヒュージである)。 | |
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− | + | *プレイヤーの[[開始時のライフの総量]]は25点である。 | |
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− | + | *プレイヤーは、統率領域から自分が[[オーナー]]である土地をプレイしてもよい。 | |
− | + | *ゲーム開始時、各プレイヤーはゲーム外から[[荒地/Wastes]]を4枚、統率領域に置く。これらの荒地は拠点として扱う(拠点であることは[[特性]]ではなく、物理的なカードに直接関連付けられる。つまりは[[コピー]]されず、[[継続的効果]]によって上書きされない。拠点であることはあらゆる変更を通して保持され、他の[[プレイヤー]]によって[[コントロール]]された場合も維持される)。 | |
− | + | *拠点である土地が[[墓地]]、[[追放領域]]にある場合、それがその領域に置かれたのが直前の[[状況起因処理]]のチェックよりも後であれば、そのオーナーはそれを統率領域においてもよい。これは状況起因処理である。 | |
− | + | *拠点である土地がいずれかの領域からオーナーの[[手札]]か[[ライブラリー]]に置かれるなら、そのオーナーは代わりに統率領域においてもよい。これは[[置換効果]]である。この置換効果は同じイベントに複数回適用できる。 | |
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− | + | *統率者戦での[[禁止カード]]はすべて禁止とする。 | |
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− | + | *追加として、別途制定されている禁止カードリストに含まれるすべてのカードを禁止とする。 | |
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− | + | 現在の詳細な禁止カードリストは「ヒュージ・リーダーズ 最新禁止カードリスト」<ref>[https://hugeleaders.gitlab.io/banned_list/index.html ヒュージ・リーダーズ 最新禁止カードリスト]</ref>をご参照ください。 | |
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*統率者戦での禁止カードはすべて禁止とする。 | *統率者戦での禁止カードはすべて禁止とする。 | ||
*追加で、以下のカードを禁止とする。 | *追加で、以下のカードを禁止とする。 | ||
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===パワーレベル=== | ===パワーレベル=== | ||
+ | プレイヤー間での極端なデッキパワーの乖離を避けるために、2つの[http://mtgwiki.com/wiki/%E7%B5%B1%E7%8E%87%E8%80%85%E6%88%A6#.E3.83.87.E3.83.83.E3.82.AD.E3.83.91.E3.83.AF.E3.83.BC.E3.83.AC.E3.83.99.E3.83.AB パワーレベル]が定義されている。 | ||
+ | *『コロッサル』:禁止カードリストのみを適用して構築された、強力なパワーレベル。 | ||
+ | *『フレンドリー』:禁止カードリストに加えて、別途定めた“コロッサル・リスト”に挙げられているカードを禁止した、過激なカードを抑え入門用に適したパワーレベル。 | ||
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+ | 現在の詳細なコロッサル・リストは「ヒュージ・リーダーズ パワーレベル」<ref>[https://hugeleaders.gitlab.io/powerlevels/index.html ヒュージ・リーダーズ パワーレベル]</ref>をご参照ください。 | ||
+ | *以下のカードはパワーレベル『フレンドリー』では使用することができない。 | ||
+ | **[[Mishra's Workshop]] | ||
+ | **[[古えの墳墓/Ancient Tomb]] | ||
+ | **[[裏切り者の都/City of Traitors]] | ||
+ | **[[宝石の洞窟/Gemstone Caverns]] | ||
+ | **[[Bazaar of Baghdad]] | ||
+ | **[[巨大鯨/Great Whale]] | ||
+ | **[[厄介なキマイラ/Perplexing Chimera]] | ||
+ | **[[頂点壊滅獣/Apex Devastator]] | ||
+ | **[[大渦の放浪者/Maelstrom Wanderer]] | ||
+ | **[[始祖ドラゴン/The Ur-Dragon]] | ||
+ | **[[ヨーグモスの息子、ケリク/K'rrik, Son of Yawgmoth]] | ||
+ | **[[帰還した王、ケンリス/Kenrith, the Returned King]] | ||
+ | **[[雇われの剛力、スライサー/Slicer, Hired Muscle]] | ||
+ | **[[歯と爪/Tooth and Nail]] | ||
+ | **[[セルヴァラの暴走/Selvala's Stampede]] | ||
+ | **[[多元宇宙の突破/Breach the Multiverse]] | ||
+ | **[[豆の木のワーム/Beanstalk Wurm]] | ||
+ | **[[ウギンの迷宮/Ugin's Labyrinth]] | ||
+ | **[[三度呼ばれ、アルタナク/Altanak, the Thrice-Called]] | ||
+ | **[[覆滅+複製/Repudiate+Replicate]] | ||
+ | **[[不連続性/Discontinuity]] | ||
+ | **[[ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle]] | ||
+ | **[[創造の技/Creative Technique]] | ||
+ | **[[壮麗なる創造/Majestic Genesis]] | ||
− | + | ==脚注== | |
− | + | <references/> | |
− | ==== | + | ==参考リンク== |
− | + | *[https://hugeleaders.gitlab.io/index.html ヒュージ・リーダーズ村] | |
− | https://hugeleaders.gitlab.io | + | ヒュージ・リーダーズ公式サイト。最新情報や禁止制限の改定告知が掲載されている。 |
− | + | *[https://x.com/hugeleaders ヒュージ・リーダーズ委員会 X] | |
− | + | ルール、禁止カードの制定を行うヒュージ・リーダーズ委員会公式Xアカウント。<br> | |
− | + | ヒュージ・リーダーズに関わるイベントのお知らせが行われることもある。 | |
− | + | ||
− | + | ==参考== | |
− | + | *[[カジュアル変種ルール]] | |
− | + | *[[フォーマット]] | |
− | + | **[[統率者戦]] | |
− | + | **[[タイニー・リーダーズ]] | |
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2025年4月25日 (金) 00:59時点における最新版
ヒュージ・リーダーズ(Huge Leaders)は、多人数戦向け非公式フォーマットのひとつ。
統率者戦のバリエーションであり、「デッキ枚数は通常の半分(統率者含め50枚)」「土地と5マナ以上のカードのみで構築する」というニ点が特徴。
目次 |
[編集] 解説
統率者戦、およびその派生フォーマットであるタイニー・リーダーズをもとに考案されたフォーマット。
「使用カードは5マナ以上」という制限があるため、腰の重たいゲーム展開になるように思われるが、「統率領域に4枚の荒地/Wastesを所持し、使用できる」というルールにより「重いカードばかり投入されているが高マナ域までたどり着けない」という事態を低減したうえで、「マナ総量は5以上だが、4マナ以下でプレイすることのできるカード」を用いたマナ加速など、細かいテクニックを駆使して戦うことができる。
一度目的のマナ域に到達すれば、一般的なゲームではあまりお目にかかれない強烈な攻防が繰り広げられる、ダイナミックかつ繊細なマジックを楽しむことができる。
ルールや禁止カードの改定はヒュージ・リーダーズ委員会[1]が行っている。
[編集] ルール
基本的なルールは統率者戦に準ずるが、以下にヒュージ・リーダーズ特有のルールを記載する。
統率者戦の項も参照のこと。
[編集] 構築ルール
- 統率者としてマナ総量が5以上の伝説のクリーチャーか、統率者に指定することが出来るプレインズウォーカー・カードを1枚選ぶ。共闘を持つ伝説のクリーチャー・カードあるいはプレインズウォーカー・カードを2枚用いたり、背景選択を持つ統率者を指定した場合は背景を指定することもできるが、その際はそれぞれのマナ総量が5以上でなくてはならない。
- 統率者の固有色ルールに従い、マナ総量が5以上であるか土地であるカードのみを用いてシングルトンでデッキを構築する。デッキの枚数は統率者と合わせて50枚で構築する。
- 両面カードについては第1面の特性を参照する。第1面が土地でなく、第2面が土地であるカードは、第1面のマナ総量を参照する。
- アトラクション・デッキは通常のルールに従う(アトラクションはヒュージである)。
[編集] ゲームルール
- プレイヤーの開始時のライフの総量は25点である。
- 統率者ダメージのルールは適用しない。
- プレイヤーは、統率領域から自分がオーナーである土地をプレイしてもよい。
- ゲーム開始時、各プレイヤーはゲーム外から荒地/Wastesを4枚、統率領域に置く。これらの荒地は拠点として扱う(拠点であることは特性ではなく、物理的なカードに直接関連付けられる。つまりはコピーされず、継続的効果によって上書きされない。拠点であることはあらゆる変更を通して保持され、他のプレイヤーによってコントロールされた場合も維持される)。
- 拠点である土地が墓地、追放領域にある場合、それがその領域に置かれたのが直前の状況起因処理のチェックよりも後であれば、そのオーナーはそれを統率領域においてもよい。これは状況起因処理である。
- 拠点である土地がいずれかの領域からオーナーの手札かライブラリーに置かれるなら、そのオーナーは代わりに統率領域においてもよい。これは置換効果である。この置換効果は同じイベントに複数回適用できる。
[編集] 使用カード
- 統率者戦での禁止カードはすべて禁止とする。
- マナ総量が4以下の、土地でもアトラクションでもないすべてのカードは禁止とする。
- 追加として、別途制定されている禁止カードリストに含まれるすべてのカードを禁止とする。
[編集] 禁止カードリスト
現在の詳細な禁止カードリストは「ヒュージ・リーダーズ 最新禁止カードリスト」[2]をご参照ください。
- 統率者戦での禁止カードはすべて禁止とする。
- 追加で、以下のカードを禁止とする。
- 時間のねじれ/Time Warp
- 時間操作/Temporal Manipulation
- 荊州占拠/Capture of Jingzhou
- 永劫での歩み/Walk the Aeons
- 運命のきずな/Nexus of Fate
- 召し上げ/Expropriate
- 時間の熟達/Temporal Mastery
- 水の帳の分離/Part the Waterveil
- カーンの経時隔離/Karn's Temporal Sundering
- アールンドの天啓/Alrund's Epiphany
- 明日の標/Beacon of Tomorrows
- 隔離/Sunder
- ドリーム・ホール/Dream Halls
- 不実/Treachery
- 流浪のドレイク/Peregrine Drake
- 王神の立像/God-Pharaoh's Statue
- 巨智、ケルーガ/Keruga, the Macrosage
- 不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim
- 原初の征服者、エターリ/Etali, Primal Conqueror
- 具現の技/Incarnation Technique
- 呪文詐欺/Spell Swindle
- アミナトゥの占い/Aminatou's Augury
- パリンクロン/Palinchron
- 龍の創始/Dracogenesis
[編集] パワーレベル
プレイヤー間での極端なデッキパワーの乖離を避けるために、2つのパワーレベルが定義されている。
- 『コロッサル』:禁止カードリストのみを適用して構築された、強力なパワーレベル。
- 『フレンドリー』:禁止カードリストに加えて、別途定めた“コロッサル・リスト”に挙げられているカードを禁止した、過激なカードを抑え入門用に適したパワーレベル。
[編集] コロッサル・リスト
現在の詳細なコロッサル・リストは「ヒュージ・リーダーズ パワーレベル」[3]をご参照ください。
- 以下のカードはパワーレベル『フレンドリー』では使用することができない。
- Mishra's Workshop
- 古えの墳墓/Ancient Tomb
- 裏切り者の都/City of Traitors
- 宝石の洞窟/Gemstone Caverns
- Bazaar of Baghdad
- 巨大鯨/Great Whale
- 厄介なキマイラ/Perplexing Chimera
- 頂点壊滅獣/Apex Devastator
- 大渦の放浪者/Maelstrom Wanderer
- 始祖ドラゴン/The Ur-Dragon
- ヨーグモスの息子、ケリク/K'rrik, Son of Yawgmoth
- 帰還した王、ケンリス/Kenrith, the Returned King
- 雇われの剛力、スライサー/Slicer, Hired Muscle
- 歯と爪/Tooth and Nail
- セルヴァラの暴走/Selvala's Stampede
- 多元宇宙の突破/Breach the Multiverse
- 豆の木のワーム/Beanstalk Wurm
- ウギンの迷宮/Ugin's Labyrinth
- 三度呼ばれ、アルタナク/Altanak, the Thrice-Called
- 覆滅+複製/Repudiate+Replicate
- 不連続性/Discontinuity
- ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle
- 創造の技/Creative Technique
- 壮麗なる創造/Majestic Genesis
[編集] 脚注
[編集] 参考リンク
ヒュージ・リーダーズ公式サイト。最新情報や禁止制限の改定告知が掲載されている。
ルール、禁止カードの制定を行うヒュージ・リーダーズ委員会公式Xアカウント。
ヒュージ・リーダーズに関わるイベントのお知らせが行われることもある。