コピー可能な値

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[[オブジェクト]]をコピーする場合、コピー元のオブジェクトが持つ[[特性]]の'''コピー可能な値'''/''Copiable Value''を参照し、[[コピー]]はそれらの値を得る。
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'''コピー可能な値'''/''Copiable Value''とは、[[オブジェクト]]を[[コピー]]する場合、コピー元のオブジェクトが持つ[[特性]]のうち参照可能であるものの総称である。
  
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==定義==
 
コピー可能な値とは、オブジェクトの特性のうち、
 
コピー可能な値とは、オブジェクトの特性のうち、
 
*[[カード名]]
 
*[[カード名]]
 
*[[マナ・コスト]]、[[色指標]]
 
*[[マナ・コスト]]、[[色指標]]
*[[タイプ]]、[[特殊タイプ]]、[[サブタイプ]]
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*[[カード・タイプ]]、[[特殊タイプ]]、[[サブタイプ]]
*[[エキスパンション・シンボル]]
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*[[ルール文章]]
*[[ルール・テキスト]]
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*[[パワー]][[タフネス]]、[[忠誠度]]、[[守備値]]
*[[パワー]]、[[タフネス]]、[[忠誠度]]
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という「カードに印刷された値」に加え
 
という「カードに印刷された値」に加え
*コピー[[効果]]
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*「[[戦場に出る]]に際し」「表になるに際し」の能力による特性への影響
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*[[コピー]][[効果]]
 
*[[呪文]]や[[パーマネント]]を[[裏向き]]にする効果の影響
 
*[[呪文]]や[[パーマネント]]を[[裏向き]]にする効果の影響
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*「[[戦場に出る]]に際し」「表になるに際し」パワーやタフネスなどの特性を定義する効果の影響
 
を加味したものである。
 
を加味したものである。
  
*[[色]]や[[能力]]は通常直接はコピーされない。マナ・コストや色指標、あるいはルール・テキストをコピーすることで、間接的に原本と同じものを持つようになる。
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*[[色]]や[[能力]]は通常直接はコピーされない。マナ・コストや色指標、あるいはルール文章をコピーすることで、間接的に原本と同じものを持つようになる。
 
*[[トークン]]のコピー可能な値は、それを戦場に出した効果が定めた値にコピー効果と戦場に出るに際しの影響を加味した値となる。
 
*[[トークン]]のコピー可能な値は、それを戦場に出した効果が定めた値にコピー効果と戦場に出るに際しの影響を加味した値となる。
 
**コピー効果やトークンを戦場に出す効果によって、色や能力がコピー可能な値になる事が有り得る。
 
**コピー効果やトークンを戦場に出す効果によって、色や能力がコピー可能な値になる事が有り得る。
  
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その他[[裏向き]]のオブジェクト、[[反転カード]]、[[両面カード]]のコピー可能な値は、各ページを参照。
  
他の(タイプを変更するものも含む)効果や、上に載った[[カウンター (目印)|カウンター]]はコピーされない。また、「[[タップ]]している」といったオブジェクトの[[位相]]もコピーされない。
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==コピーされないもの==
*例:[[クリーチャー]]になっている[[墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus]]を[[クローン/Clone]]でコピーした場合、クローンは(クリーチャーでない)墨蛾の生息地そのものとして戦場に出る。なぜなら、「クリーチャー化した」ことは、コピー可能な値ではないからである。
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コピー効果ではない[[継続的効果]]や、上に乗った[[カウンター (目印)|カウンター]]や、「[[タップ]]状態」などのオブジェクトの[[位相]]や、貼られた[[ステッカー]]はコピーされない。
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*例:[[力強い跳躍/Mighty Leap]]により+2/+2の[[修整]]と[[飛行]]を得ている[[灰色熊/Grizzly Bears]]を[[クローン/Clone]]でコピーした場合、クローンは単に2/2の灰色熊として戦場に出る。力強い跳躍による継続的効果はコピー可能な値ではない。
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*例:[[搭乗]]で[[クリーチャー化]]している[[機体]]をクローンでコピーした場合、クローンはクリーチャー化していない機体として戦場に出る。「ターン終了時まで、このパーマネントはアーティファクト・クリーチャーになる。」という継続的効果はコピー可能な値ではない。
 
*例:[[+1/+1カウンター]]が3つ置かれた[[始源のハイドラ/Primordial Hydra]]をクローンがコピーした場合、クローンは+1/+1カウンターが置かれてない状態で戦場に出る。コピーするオブジェクトにいくつカウンターが置かれているかはコピー可能な値ではないし、クローン自身の[[X]]の値は未定義なので0として扱う。
 
*例:[[+1/+1カウンター]]が3つ置かれた[[始源のハイドラ/Primordial Hydra]]をクローンがコピーした場合、クローンは+1/+1カウンターが置かれてない状態で戦場に出る。コピーするオブジェクトにいくつカウンターが置かれているかはコピー可能な値ではないし、クローン自身の[[X]]の値は未定義なので0として扱う。
  
 
コピー元のパーマネントに関して行なわれた選択はコピーされないが、何かを選ぶ能力はコピーも得る。オブジェクトが他のオブジェクトのコピーとして戦場に出る場合、そのコントローラーは全ての「戦場に出るに際し」ての選択を行なう。
 
コピー元のパーマネントに関して行なわれた選択はコピーされないが、何かを選ぶ能力はコピーも得る。オブジェクトが他のオブジェクトのコピーとして戦場に出る場合、そのコントローラーは全ての「戦場に出るに際し」ての選択を行なう。
*例:戦場にある[[謎の原形質/Cryptoplasm]]が自身の能力で[[順応する自動機械/Adaptive Automaton]]のコピーになった。謎の原型質は順応する自動機械の全ての能力を得るが、クリーチャー・タイプの選択はコピーされない。コピーの順応する自動機械はクリーチャータイプを得る事は無いし他のクリーチャーに修正を与える事も無い。
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*例:クローンが戦場に出るに際し、[[順応する自動機械/Adaptive Automaton]]のコピーとして戦場に出る事を選んだ。コピーは「順応する自動機械が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ」という能力も得ているので、戦場に出るに際しクローンのコントローラーは能力に従ってクリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
*例:クローンが順応する自動機械のコピーとして戦場に出る。クローンは「順応する自動機械が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ」という能力もコピーによって得ているので、戦場に出るに際しクローンのコントローラーは能力に従ってクリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
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*例:謎の原形質が自身の能力で順応する自動機械のコピーになった。謎の原型質は「順応する自動機械が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ」という能力も得ているが、既に戦場に出ているのでタイプを選択する事は無い。コピーの順応する自動機械はクリーチャー・タイプを得る事は無いし他のクリーチャーに[[修整]]を与える事も無い。
  
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「[[トークン]]であること」は、コピー可能な値として定義されてない。
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*例:トークンクリーチャーをコピーした[[クローン/Clone]]は、トークンではないため、「トークンでないクリーチャーを対象とする」呪文や能力の対象としてもよい。
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*[[デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ]]の一部のバージョンでは、トークンをコピーしたクローンを[[バウンス]]すると、あたかもトークンをバウンスしたかのように消滅してしまい、クローンが手札に戻らないバクが存在する。
  
コピー効果は、コピー可能な値を"上書き"する。
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==コピー効果によるコピー可能な値の変化==
*[[ルーン爪の熊/Runeclaw Bear]]をコピーしたクローンを対象に[[大笑いの写し身/Cackling Counterpart]]を唱えた場合、出てくる[[トークン]]はクローンではなく、ルーン爪の熊の特性を持つ。
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コピー効果は、コピー可能な値を'''上書き'''する。
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*[[ルーン爪の熊/Runeclaw Bear]]をコピーしたクローンを[[対象]]に[[大笑いの写し身/Cackling Counterpart]]を唱えた場合、出てくる[[トークン]]はクローンではなく、ルーン爪の熊の特性を持つ。
  
 
コピー効果の中には、コピーに能力を与えたり、ある特性はコピーしなかったり、あるいは逆に新たに特性を追加するものがある。それらはコピー可能な値となる。
 
コピー効果の中には、コピーに能力を与えたり、ある特性はコピーしなかったり、あるいは逆に新たに特性を追加するものがある。それらはコピー可能な値となる。
*[[幻影の像/Phantasmal Image]]が自身の能力でルーン爪の熊のコピーとして戦場に出た。コピーはルーン爪の熊の特性に加えて[[イリュージョン]]の[[サブタイプ]]と「このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、それを生け贄に捧げる。」という能力を持っている。これをクローンでコピーした場合、クローンもイリュージョンと誘発型能力を持ったルーン爪の熊のコピーとなる。
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*[[幻影の像/Phantasmal Image]]が自身の能力でルーン爪の熊のコピーとして戦場に出た。コピーはルーン爪の熊の特性に加えて[[イリュージョン]]の[[クリーチャー・タイプ]]と「この[[クリーチャー]]が呪文や能力の対象になったとき、それを[[生け贄に捧げる]]。」という能力を持っている。これをクローンでコピーした場合、クローンもイリュージョンと生け贄に捧げる能力を持ったルーン爪の熊のコピーとなる。
**そのクローンをさらに[[ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph]]がコピーした場合、アーティファクトのタイプとイリュージョンと誘発型能力を加えたルーン爪の熊となる。
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**そのクローンをさらに[[ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph]]がコピーした場合、[[アーティファクト]][[カード・タイプ]]とイリュージョンのクリーチャー・タイプと生け贄に捧げる能力を加えたルーン爪の熊となる。
ある特性をコピーしなかったり、特性を修正するコピー効果を適用する場合、その特性を定義するコピー元の[[特性定義能力]]や、[[色指標]]はコピーされない。
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*[[水銀のガルガンチュアン/Quicksilver Gargantuan]]は「あなたは「水銀のガルガンチュアンは7/7のままであることを除いて、戦場に出ているいずれかのクリーチャーのコピーとして戦場に出る。」を選んでもよい。」というクリーチャーである。水銀のガルガンチュアンが、パワーとタフネスを定義する特性定義能力を持つ[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]のコピーとして戦場に出る 場合、水銀のガルガンチュアンはその能力を持たず、7/7として戦場に出る。
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ある特性をコピーしなかったり、特性を修整するコピー効果を適用する場合、その特性を定義するコピー元の[[特性定義能力]]や、色指標はコピーされない。ただし「他のタイプに加えて」と指示されている場合は、通常通り特性定義能力もコピーする。
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*[[水銀のガルガンチュアン/Quicksilver Gargantuan]]は「あなたは「水銀のガルガンチュアンはそれが7/7であることを除いて、戦場に出ているクリーチャー1体のコピーとして戦場に出る」を選んでもよい。」というクリーチャーである。水銀のガルガンチュアンが、パワーとタフネスを定義する特性定義能力を持つ[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]のコピーとして戦場に出る場合、水銀のガルガンチュアンはその能力を持たず、7/7として戦場に出る。
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*[[玻璃池のミミック/Glasspool Mimic]]のコピー能力は「それの他のタイプに加えて多相の戦士・ならず者であることを除き」とされている。これで[[多相]]を持つクリーチャーをコピーすると、多相もコピーされてすべてのクリーチャー・タイプを持つことになる。
  
オブジェクトの「戦場に出るに際し」「表になるに際し」の能力による特性への影響は、コピー可能な値となる([[ドラゴンプラズマ/Dracoplasm]][[水変化の精体/Aquamorph Entity]])。これらのコピーとして戦場に出る場合は新たに置換されるので関係ないが、すでに戦場にあるオブジェクトがこれらのコピーになる場合にはこれらの特性がコピーされる。
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==「戦場に出るに際し」「表向きになるに際し」の能力によるコピー可能な値の変化==
*謎の原型質が自身の能力でドラゴンプラズマをコピーした。謎の原形質のパワーとタフネスは、ドラゴンプラズマが戦場に出た際に決定されたパワーとタフネスをコピーする。
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オブジェクトの「戦場に出るに際し」「[[表向き]]になるに際し」パワーとタフネスを定義する能力による特性への影響は、パワーとタフネス以外に変更される特性を含めコピー可能な値となる([[原初の土/Primal Clay]]や[[ドラゴンプラズマ/Dracoplasm]][[水変化の精体/Aquamorph Entity]])。これらのコピーとして戦場に出る場合は新たに置換されるので関係ないが、すでに戦場にあるオブジェクトがこれらのコピーになる場合にはこれらの特性がコピーされる。
特性を直接は変更しない戦場に出る際や表になる際の置換効果はコピー可能な値ではない。[[縫合グール/Sutured Ghoul]]で取り除いたクリーチャーや[[多相の戦士/Shapeshifter]]の数字はコピー可能な値にならない。
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*例:[[謎の原形質/Cryptoplasm]]が自身の能力で、「それの他のタイプに加えて、[[防衛]]を持つ1/6の[[壁]]・[[アーティファクト・クリーチャー]]」を選んだ原初の土をコピーした。謎の原形質は1/6であり壁のクリーチャー・タイプと防衛を持つ。
  
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戦場に出る際や表になる際の能力でも、特性を直接は変更しない効果はコピー可能な値ではない。[[縫合グール/Sutured Ghoul]]でどのクリーチャーを[[追放]]しているかや[[多相の戦士/Shapeshifter]]の数字はコピー可能な値にならない。
  
その他[[裏向き]]のオブジェクト、[[反転カード]]、[[両面カード]]のコピー可能な値は、各ページを参照。
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「戦場に出るに際し」「表向きになるに際し」効果を発揮する能力でも、パワーとタフネスを定義しない場合その他の特性もコピー可能な値とならない。
 
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*例:[[アナボルバー/Anavolver]]は戦場に出るに際し[[飛行]]を得る能力を持つが、これはパワーとタフネスを定義する能力では無いのでこの飛行はコピー可能な値ではない。
  
コピーするのが[[スタック]]にあるオブジェクトの場合、[[プレイ]]時に行なわれた選択もコピーする。すなわち、[[モード]]、[[対象]]、[[X]]の値、[[キッカー]]したかどうか、複数の対象にどのように影響を与えるか、などはコピーされる。また、支払われたマナはコピーされないが、コストを支払う際に用いたオブジェクトを参照する場合、コピー元と同じオブジェクトを参照する。
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==スタック上のオブジェクトのコピー==
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コピーするのが[[スタック]]にあるオブジェクトの場合、[[唱える]]時([[起動]]する時)に行なわれた選択もコピーする。すなわち、[[モード]]、[[対象]]、[[X]]の値、[[キッカー]]したかどうか、複数の対象にどのように影響を与えるか、などはコピーされる。また、支払われたマナはコピーされないが、コストを支払う際に用いたオブジェクトを参照する場合、コピー元と同じオブジェクトを参照する。
  
 
*例:[[追加コスト]]としてパワー3のクリーチャーを生け贄に捧げた[[投げ飛ばし/Fling]]をコピーした場合、コピーの方も3点のダメージを与える。
 
*例:[[追加コスト]]としてパワー3のクリーチャーを生け贄に捧げた[[投げ飛ばし/Fling]]をコピーした場合、コピーの方も3点のダメージを与える。
*例:キッカー・コストを支払った[[ウルザの激怒/Urza's Rage]]をコピーしたなら、コピーが与える[[ダメージ]]も10点になる。
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*例:キッカーした[[ウルザの激怒/Urza's Rage]]をコピーしたなら、コピーが与える[[ダメージ]]も10点になり、[[軽減されない|軽減されなく]]なる。
 
*例:「[[エンチャント]]を[[破壊]]する」モードを選択した[[外殻貫通/Hull Breach]]をコピーしたなら、コピーも「エンチャントを破壊する」モードを選択したことになる。
 
*例:「[[エンチャント]]を[[破壊]]する」モードを選択した[[外殻貫通/Hull Breach]]をコピーしたなら、コピーも「エンチャントを破壊する」モードを選択したことになる。
 
**補足:エンチャントを対象としている[[帰化/Naturalize]]をコピーした場合は、帰化はモードを持つ呪文ではないので、[[アーティファクト]]を対象にできる。コピー作成の際に「コピーの新たな対象を選びなおしてよい」という指示があったときには重要になる。
 
**補足:エンチャントを対象としている[[帰化/Naturalize]]をコピーした場合は、帰化はモードを持つ呪文ではないので、[[アーティファクト]]を対象にできる。コピー作成の際に「コピーの新たな対象を選びなおしてよい」という指示があったときには重要になる。
*例:「[[すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All]]の[[マナ]]を使用してプレイされた[[火の玉/Fireball]]」をコピーした場合、コピーした方の呪文は他の呪文や能力で[[打ち消す]]ことができる。なぜなら、どのマナを支払ったかという情報はコピーされないため、コピーは「呪文や能力が[[打ち消されない]]」効果を持たないからである。
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*例:「[[すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All]]の[[マナ]]を使用して唱えられた[[火の玉/Fireball]]」をコピーした場合、コピーした方の呪文は他の呪文や能力で[[打ち消す]]ことができる。なぜなら、どのマナを支払ったかという情報はコピーされないため、コピーは「呪文や能力が[[打ち消されない]]」効果を持たないからである。
*例:[[青マナ]]を使用して[[唱える|唱え]]られた[[夜の飾り紐/Ribbons of Night]]をコピーした場合、そのコピーではカードを[[引く|引け]]ない。どのマナを支払ったかという情報はコピーされないからである。
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*例:[[青マナ]]を使用して唱えられた[[夜の飾り紐/Ribbons of Night]]をコピーした場合、そのコピーではカードを[[引く|引け]]ない。どのマナを支払ったかという情報はコピーされないからである。
*例:[[双呪]]でプレイされた[[手綱取り/Grab the Reins]]をコピーしたなら、コピーもすべてのモードを選択したことになる。
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*例:[[双呪]]で唱えられた[[手綱取り/Grab the Reins]]をコピーしたなら、コピーもすべてのモードを選択したことになる。
*例:[[祝福の息吹/Blessed Breath]]を[[連繋]]した[[氷河の光線/Glacial Ray]]をコピーしたなら、連繋により追加されたテキストもコピーされる。
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*例:[[祝福の息吹/Blessed Breath]]を[[連繋]]した[[氷河の光線/Glacial Ray]]をコピーしたなら、連繋により追加された[[ルール文章]]もコピーされる。
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*例:墓地から唱えられた[[高まる復讐心/Increasing Vengeance]]をコピーしても、コピーは唱えられていないので効果が2倍になる事は無い。
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
  
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2024年5月16日 (木) 08:41時点における最新版

コピー可能な値/Copiable Valueとは、オブジェクトコピーする場合、コピー元のオブジェクトが持つ特性のうち参照可能であるものの総称である。

目次

[編集] 定義

コピー可能な値とは、オブジェクトの特性のうち、

という「カードに印刷された値」に加え

を加味したものである。

  • 能力は通常直接はコピーされない。マナ・コストや色指標、あるいはルール文章をコピーすることで、間接的に原本と同じものを持つようになる。
  • トークンのコピー可能な値は、それを戦場に出した効果が定めた値にコピー効果と戦場に出るに際しの影響を加味した値となる。
    • コピー効果やトークンを戦場に出す効果によって、色や能力がコピー可能な値になる事が有り得る。

その他裏向きのオブジェクト、反転カード両面カードのコピー可能な値は、各ページを参照。

[編集] コピーされないもの

コピー効果ではない継続的効果や、上に乗ったカウンターや、「タップ状態」などのオブジェクトの位相や、貼られたステッカーはコピーされない。

  • 例:力強い跳躍/Mighty Leapにより+2/+2の修整飛行を得ている灰色熊/Grizzly Bearsクローン/Cloneでコピーした場合、クローンは単に2/2の灰色熊として戦場に出る。力強い跳躍による継続的効果はコピー可能な値ではない。
  • 例:搭乗クリーチャー化している機体をクローンでコピーした場合、クローンはクリーチャー化していない機体として戦場に出る。「ターン終了時まで、このパーマネントはアーティファクト・クリーチャーになる。」という継続的効果はコピー可能な値ではない。
  • 例:+1/+1カウンターが3つ置かれた始源のハイドラ/Primordial Hydraをクローンがコピーした場合、クローンは+1/+1カウンターが置かれてない状態で戦場に出る。コピーするオブジェクトにいくつカウンターが置かれているかはコピー可能な値ではないし、クローン自身のXの値は未定義なので0として扱う。

コピー元のパーマネントに関して行なわれた選択はコピーされないが、何かを選ぶ能力はコピーも得る。オブジェクトが他のオブジェクトのコピーとして戦場に出る場合、そのコントローラーは全ての「戦場に出るに際し」ての選択を行なう。

  • 例:クローンが戦場に出るに際し、順応する自動機械/Adaptive Automatonのコピーとして戦場に出る事を選んだ。コピーは「順応する自動機械が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ」という能力も得ているので、戦場に出るに際しクローンのコントローラーは能力に従ってクリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
  • 例:謎の原形質が自身の能力で順応する自動機械のコピーになった。謎の原型質は「順応する自動機械が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ」という能力も得ているが、既に戦場に出ているのでタイプを選択する事は無い。コピーの順応する自動機械はクリーチャー・タイプを得る事は無いし他のクリーチャーに修整を与える事も無い。

トークンであること」は、コピー可能な値として定義されてない。

  • 例:トークンクリーチャーをコピーしたクローン/Cloneは、トークンではないため、「トークンでないクリーチャーを対象とする」呪文や能力の対象としてもよい。
  • デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズの一部のバージョンでは、トークンをコピーしたクローンをバウンスすると、あたかもトークンをバウンスしたかのように消滅してしまい、クローンが手札に戻らないバクが存在する。

[編集] コピー効果によるコピー可能な値の変化

コピー効果は、コピー可能な値を上書きする。

コピー効果の中には、コピーに能力を与えたり、ある特性はコピーしなかったり、あるいは逆に新たに特性を追加するものがある。それらはコピー可能な値となる。

ある特性をコピーしなかったり、特性を修整するコピー効果を適用する場合、その特性を定義するコピー元の特性定義能力や、色指標はコピーされない。ただし「他のタイプに加えて」と指示されている場合は、通常通り特性定義能力もコピーする。

  • 水銀のガルガンチュアン/Quicksilver Gargantuanは「あなたは「水銀のガルガンチュアンはそれが7/7であることを除いて、戦場に出ているクリーチャー1体のコピーとして戦場に出る」を選んでもよい。」というクリーチャーである。水銀のガルガンチュアンが、パワーとタフネスを定義する特性定義能力を持つタルモゴイフ/Tarmogoyfのコピーとして戦場に出る場合、水銀のガルガンチュアンはその能力を持たず、7/7として戦場に出る。
  • 玻璃池のミミック/Glasspool Mimicのコピー能力は「それの他のタイプに加えて多相の戦士・ならず者であることを除き」とされている。これで多相を持つクリーチャーをコピーすると、多相もコピーされてすべてのクリーチャー・タイプを持つことになる。

[編集] 「戦場に出るに際し」「表向きになるに際し」の能力によるコピー可能な値の変化

オブジェクトの「戦場に出るに際し」「表向きになるに際し」パワーとタフネスを定義する能力による特性への影響は、パワーとタフネス以外に変更される特性を含めコピー可能な値となる(原初の土/Primal Clayドラゴンプラズマ/Dracoplasm水変化の精体/Aquamorph Entity)。これらのコピーとして戦場に出る場合は新たに置換されるので関係ないが、すでに戦場にあるオブジェクトがこれらのコピーになる場合にはこれらの特性がコピーされる。

戦場に出る際や表になる際の能力でも、特性を直接は変更しない効果はコピー可能な値ではない。縫合グール/Sutured Ghoulでどのクリーチャーを追放しているかや多相の戦士/Shapeshifterの数字はコピー可能な値にならない。

「戦場に出るに際し」「表向きになるに際し」効果を発揮する能力でも、パワーとタフネスを定義しない場合その他の特性もコピー可能な値とならない。

  • 例:アナボルバー/Anavolverは戦場に出るに際し飛行を得る能力を持つが、これはパワーとタフネスを定義する能力では無いのでこの飛行はコピー可能な値ではない。

[編集] スタック上のオブジェクトのコピー

コピーするのがスタックにあるオブジェクトの場合、唱える時(起動する時)に行なわれた選択もコピーする。すなわち、モード対象Xの値、キッカーしたかどうか、複数の対象にどのように影響を与えるか、などはコピーされる。また、支払われたマナはコピーされないが、コストを支払う際に用いたオブジェクトを参照する場合、コピー元と同じオブジェクトを参照する。

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

引用:総合ルール 20231117.0

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