黒緑ビートダウン
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また、緑の[[マナ加速]]から黒の[[アドバンテージ]]クリーチャーを[[展開]]するスタイルのものも存在する。→[[Vipies]] | また、緑の[[マナ加速]]から黒の[[アドバンテージ]]クリーチャーを[[展開]]するスタイルのものも存在する。→[[Vipies]] | ||
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− | *[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/asahara/20051120/index.html | + | *[[浅原晃]]による[http://web.archive.org/web/20080601042804/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/asahara/20051120/index.html コラム記事]も参照。 |
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− | [[神河ブロック]]期の[[スタンダード]]では、[[親和 (デッキ)|親和]]消滅後、以前から存在した[[ネズミ]][[デッキ]]に[[緑]]を[[タッチ]]した[[ヴィリジアン・ラッツ]]が現れた。 | + | [[神河ブロック]]期の[[スタンダード]]では、[[親和 (デッキ)#ミラディン・ブロック期|親和]]消滅後、以前から存在した[[ネズミ]][[デッキ]]に[[緑]]を[[タッチ]]した[[ヴィリジアン・ラッツ]]が現れた。 |
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2013年4月4日 (木) 23:50時点における版
黒緑ビートダウン(Black-Green Beatdown)は、黒緑2色で構成されるビートダウンデッキ。
目次 |
概要
緑のクリーチャーに黒の除去や手札破壊などのコントロール要素を織り交ぜた、ビート・コントロールの形態をとる場合が多い。
この2色は対抗色だが、緑のマナサポートによりマナ基盤の不安はそれほどない。緑の苦手な除去を黒が補い、黒単色では対処不可能なエンチャント・アーティファクトを緑で対応できるなど、柔軟性に富む。反面、緑青のクロック・パーミッションと異なり、呪文全般に対し無防備になりやすいという弱点もあるため、手札破壊のサポートが重要になる。
また、緑のマナ加速から黒のアドバンテージクリーチャーを展開するスタイルのものも存在する。→Vipies
ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
強力な緑のクリーチャーに黒のサポートを織り交ぜたグッドスタッフ系ビート・コントロール。
いわゆるグッドスタッフの例に漏れず、このデッキもローウィン=シャドウムーア・ブロック前後の高額レアを山積みにしたようなデッキであり、時に「札束」などと皮肉を込めて呼ばれることもある。
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは手札を公開する。あなたはその中から土地でないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。あなたは2点のライフを失う。
時のらせんブロックの獣群の呼び声/Call of the Herd・タルモゴイフ/Tarmogoyfや、ローウィンの野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerを主力とし、手札破壊の思考囲い/Thoughtseizeなどでサポートするのが基本。
世界選手権07では優勝したUri Pelegを含めベスト8中5人を占めた。さらに「ノーマル型」に加え、「ドラン型」、「エルフ型」に分類される。
その他の部分はメタや製作者の好みにより変化し、世界選手権07では3タイプに細分化されているようにグッドスタッフならではのデッキバリエーションに富む。クリーチャー除去の叫び大口/Shriekmaw、エンドカードに不敬の命令/Profane Commandあたりが一般的なチョイスである。
リリアナ・ヴェス/Liliana Vessの存在によりサイド後シルバーバレット戦略を取ることも可能なので、サイドボードのスペースを広く取れるのも強みである。
サンプルレシピ
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
時のらせんブロック期のスタンダードでは、未来予知で強力アタッカーのタルモゴイフ/Tarmogoyfが登場したことでメガハンデスが誕生。同年の日本選手権07を制した。
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。
*/1+*アーティファクト
拷問台が戦場に出るに際し、対戦相手を1人選ぶ。
選ばれたプレイヤーのアップキープの開始時に、拷問台はそのプレイヤーにX点のダメージを与える。Xは、3引くそのプレイヤーの手札の枚数である。
詳細はメガハンデス参照のこと。
サンプルレシピ
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (21) | |
4 | 極楽鳥/Birds of Paradise |
3 | 木彫りの女人像/Carven Caryatid |
1 | 墓掘り甲のスカラベ/Grave-Shell Scarab |
4 | 惑乱の死霊/Hypnotic Specter |
3 | 貪欲なるネズミ/Ravenous Rats |
3 | 骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampire |
3 | タルモゴイフ/Tarmogoyf |
呪文 (16) | |
4 | 酷評/Castigate |
3 | 罪+罰/Crime+Punishment |
4 | 葬送の魔除け/Funeral Charm |
2 | ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer |
1 | 屈辱/Mortify |
2 | 化膿/Putrefy |
土地 (23) | |
4 | 森/Forest |
2 | 神無き祭殿/Godless Shrine |
3 | ラノワールの荒原/Llanowar Wastes |
4 | 草むした墓/Overgrown Tomb |
5 | 沼/Swamp |
3 | 寺院の庭/Temple Garden |
2 | 樹上の村/Treetop Village |
サイドボード | |
3 | 糾弾/Condemn |
2 | 根絶/Extirpate |
4 | ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch |
3 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
3 | 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch |
- タッチ白のタイプ。
- メガハンデスよりややコントロール色は弱く、ロクソドン・ヒエラルキーなどに近い形のデッキになっている。
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ期
ラヴニカ:ギルドの都参入初期のスタンダードでは、ゴルガリ・ギルドを主力にしたビート・コントロールデッキが活躍。
クリーチャー — スペクター(Specter)
飛行
惑乱の死霊が対戦相手にダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚無作為に選んで捨てる。
その後しばらくは鳴りを潜めていたが、コールドスナップで緑の知恵の蛇/Ophidianことオーランのバイパー/Ohran Viperが登場したことにより、これと惑乱の死霊/Hypnotic Specterを緑のマナ・クリーチャーから高速展開するVipiesが生まれた。
氷雪クリーチャー — 蛇(Snake)
オーランのバイパーがクリーチャーに戦闘ダメージを与えるたび、戦闘終了時にそのクリーチャーを破壊する。
オーランのバイパーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
詳細はVipiesの項を参照のこと。
サンプルレシピ
- マナ・クリーチャーから惑乱の死霊/Hypnotic Specterなどのアドバンテージクリーチャーへと繋ぐのが基本である。同様の動きはのちのVipiesや青をタッチした8ヒッピーなどへと受け継がれた。
- 浅原晃によるコラム記事も参照。
ミラディン・ブロック+神河ブロック期
神河ブロック期のスタンダードでは、親和消滅後、以前から存在したネズミデッキに緑をタッチしたヴィリジアン・ラッツが現れた。
クリーチャー — エルフ(Elf) シャーマン(Shaman)
ヴィリジアンのシャーマンが戦場に出たとき、アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
2/2黒が苦手とするアーティファクト破壊をヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shamanで補う。第9版で復活した対抗色ペインランドのラノワールの荒原/Llanowar Wastesの存在も大きい。
詳細はヴィリジアン・ラッツの項目を参照のこと。
オデッセイ・ブロック期
オデッセイ・ブロック期のスタンダードでは、トーメントで登場したマッドネスを利用した黒緑マッドネスが登場。
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) インプ(Imp)
カードを1枚捨てる:朽ちゆくインプはターン終了時まで飛行を得る。
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、朽ちゆくインプは+1/+1の修整を受けるとともに、それではブロックできない。
クリーチャー — ワーム(Wurm)
トランプル
マッドネス(2)(緑)(あなたがこのカードを捨てるなら、これを追放領域に捨てる。あなたがそうしたとき、マッドネス・コストでこれを唱えるか、これをあなたの墓地に置く。)
詳細は黒緑マッドネスを参照。
マスクス・ブロック構築
マスクス・ブロック構築では、強力なブラストダーム/Blastodermの攻撃を殺し/Snuff Outなどの除去で通すスナフ・オ・ダームが登場。
インスタント
あなたが沼(Swamp)をコントロールしているなら、あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、4点のライフを支払うことを選んでもよい。
黒でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。
クリーチャー — ビースト(Beast)
被覆(このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。)
消散3(このクリーチャーは、その上に消散(fade)カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それから消散カウンターを1個取り除く。できない場合、それを生け贄に捧げる。)
その色構成からスイカと呼ばれたデッキの走りとなった。詳細はスナフ・オ・ダームを参照のこと。
エクステンデッド
エクステンデッドのThe Rockから発展したビートダウンデッキ、京都迷宮案内が存在する。
ソーサリー
土地でないカード名を1つ選ぶ。プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開し、その名前のカードをすべて捨てる。
フラッシュバック ― クリーチャーを1体生け贄に捧げる。(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
緑のクリーチャーを黒の手札破壊や除去でサポートするデッキで、汎用性は極めて高い。
また、時のらせん参入後は、赤をタッチし特殊地形対策の破壊的な流動/Destructive Flowを搭載した亜種、Flow Rockも登場した。
レガシー
壌土からの生命/Life from the Loamを核としたビートダウンデッキのアグロロームが存在する。
ソーサリー
あなたの墓地にある土地カードを最大3枚まで対象とし、それをあなたの手札に戻す。
発掘3(あなたがカードを1枚引くなら、代わりにあなたはカードを3枚切削してもよい。そうしたなら、あなたの墓地にあるこのカードをあなたの手札に戻す。)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1また、タルモゴイフ/Tarmogoyfや墓忍び/Tombstalkerを活かしたEva Greenも活躍している。
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。
*/1+*