引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
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2010年7月24日 (土) 02:10時点における版
歴代最高のパワー/タフネス(銀枠除く)をはじめとした過剰なまでの性能を備えた伝説のエルドラージ。
唱えることさえできれば追加のターンを得られるため、実質的に速攻を持ち、唱えた際に生じた隙まで埋めることが可能である。さらに打ち消されることもなく、プロテクションによる除去耐性まで備え、驚異的なサイズと飛行と滅殺6によって戦闘力も圧倒的。
利用
唱えることさえ出来れば相当な支配力を持つが、それまでがとても大変。コストの重さが何よりの問題である。
構築では大量にマナの出る構成にする、コストを踏み倒す、という二種類のアプローチが基本。後者では唱えたときの能力を無視し、戦場での支配力のみを当てにする場合も多い。
- 大量のマナを産む
- 土地サーチを多用するビッグ・マナに近い構築法を取る。エルドラージ・落とし子・クリーチャー・トークンを利用するのも良い。
- 雲上の座/Cloudpostのような大量にマナの出る土地を利用する。
- 煮えたぎる歌/Seething Songのような一時的なマナ加速から唱える。
- コストを踏み倒す
- リアニメイトする。墓地からライブラリーに戻ってしまう能力が邪魔になるが、それでもいくつかの方法で可能。忠臣/Loyal Retainersとの組み合わせが現実的で、エターナルでは実際に併用されている。
- 変身/Polymorphや召喚の罠/Summoning Trapなどで直接戦場に出して使う。→エルドラージ変身
- 大渦の大天使/Maelstrom Archangelの能力のような、「マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい」能力を利用する。追加ターンも得られるが、軽く安定した方法が無く、オーバーキルになりがち。
その他
エルドラージ覚醒のリミテッドでは、エルドラージ・落とし子・トークンなどのサポートがあり、全体的に低速環境なので可能性はあるが、それでも、ある程度狙ってピックしていかなければ難しいだろう。
- P/Tの高さが目立つが、点数で見たマナ・コストもドラコ/Dracoに次いで歴代2位。同セットの爆発的天啓/Explosive Revelationと合わせてドラコ爆発ならぬエムラクール爆発のようなデッキが作れるかもしれない。
- プロテクション(有色の呪文)は、プロテクション(インスタント呪文かソーサリー呪文かオーラ呪文)などと言い換えるとわかりやすい。パーマネントの能力を防ぐことはできない。
- オーラ呪文は唱える際に対象を取る必要があるため、有色のオーラを呪文として唱えてつけることはできない。ただし、唱えずに直接戦場に出したり、オーラの移植/Aura Graftなどのつけ替え手段を使ったりすればつけることも可能。
- 忘却の輪/Oblivion Ringなどは全体エンチャントとして戦場に出た後の能力であるため、エムラクールを対象に取れる。
- タッパーなどのシステムクリーチャーは苦手とする。
- ちなみにエムラクールのプロテクションをすり抜ける(対象に取る、またはダメージを与える)ことのできる呪文は単体では幽霊火/Ghostfireとエルドラージの徴兵/Eldrazi Conscriptionしかない。
- エルドラージの異形の姿はクトゥルフ神話をモチーフにしてデザインされているが、このカードは特に顕著である(イラスト)。
関連カード
サイクル
エルドラージ覚醒の神話レアの伝説のエルドラージ・クリーチャー・サイクル。いずれも無色で、唱えたときに誘発する誘発型能力と、墓地に置かれたときに墓地をライブラリーに加えて切り直す誘発型能力を持つ。
- 真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth
- 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
- 無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre