ヴァラクート

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[[緑]]のランド[[ブースト]]により[[土地]]を高速で並べ、なんらかの手段で[[溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle]]で[[対戦相手]]に致死量の[[ダメージ]]を与える。
 
[[緑]]のランド[[ブースト]]により[[土地]]を高速で並べ、なんらかの手段で[[溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle]]で[[対戦相手]]に致死量の[[ダメージ]]を与える。
  
このデッキのランドブーストは「ヴァラクートの条件達成」「[[山]]によるダメージ」「勝ち手段を早く撃つための[[マナ加速]]」の三役を兼ねており、さらに[[特殊地形]]を[[サーチ]]できるものはヴァラクート自体のサーチにもなる。
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このデッキのランドブーストは「[[山]]5つというヴァラクートの条件達成」「山を[[戦場に出す]]ことによるダメージ」「勝ち手段を早く撃つための[[マナ加速]]」の三役を兼ねており、さらに[[特殊地形]]を[[サーチ]]できるものはヴァラクート自体のサーチにもなる。
  
 
==スタンダード==
 
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[[探検/Explore]]や[[耕作/Cultivate]]、[[カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition]]で大量に[[土地]]を並べ、デッキの核となる原始のタイタンを高速で[[戦場に出す]]。
 
[[探検/Explore]]や[[耕作/Cultivate]]、[[カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition]]で大量に[[土地]]を並べ、デッキの核となる原始のタイタンを高速で[[戦場に出す]]。
  
原始のタイタンは、[[キーカード]]の[[溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle]]を[[サーチ]]できる数少ないカードというだけではない。戦場に出た時にヴァラクートを2枚サーチ、次のターンもう1枚山を出し、攻撃時に山が4枚以上あれば山2枚サーチで合計18点[[ダメージ]]が入る。さらに自身が6/6[[トランプル]]の[[アタッカー]]なので、「出して1[[ターン]]生き残ったら勝ち」に限りなく近いカードであると言える。
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原始のタイタンは、[[キーカード]]の[[溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle]]を[[サーチ]]できる数少ないカードというだけではない。戦場に出た時にヴァラクートを2枚サーチ、次のターンの[[攻撃]]時に山が4枚以上あれば山2枚サーチで合計12点[[ダメージ]]が入る。さらに自身が6/6[[トランプル]]の[[アタッカー]]であり、このターンに山をもう1枚出せばさらに6点ダメージなので、「出して1[[ターン]]生き残ったら勝ち」に限りなく近いカードであると言える。
  
原始のタイタンに[[除去]]を撃ってもすでにヴァラクートを出されているので効果が薄く、[[打ち消す|カウンター]]しても[[召喚の罠/Summoning Trap]]から第二のタイタンを出される恐れがある。もちろん、引いたヴァラクートを出して土地を並べるだけで、あるいは[[ファッティ]][[攻撃]]のみで勝つこともある。以上のように対処の難しいデッキであり、一躍[[環境]]の[[トップメタ]]となった。
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原始のタイタンに[[除去]]を撃ってもすでにヴァラクートを出されているので効果が薄く、[[打ち消す|カウンター]]しても[[召喚の罠/Summoning Trap]]から第二のタイタンを出される恐れがある。もちろん、[[手札]]のヴァラクートを[[プレイ]]して土地を並べるだけで、あるいは[[ファッティ]]の攻撃のみで勝つこともある。以上のように対処の難しいデッキであり、一躍[[環境]]の[[トップメタ]]となった。
 
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同時に[[リセット]]手段として[[破壊的な力/Destructive Force]]を採用するタイプもある。
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*同時に[[リセット]]手段として[[破壊的な力/Destructive Force]]を採用するタイプもある。
 
*原始のタイタンの登場以前にも[[探検の地図/Expedition Map]]を用いてヴァラクートをサーチするバージョンが存在した(→[http://mtg-jp.com/reading/decks/004791/ 参考])が、[[広がりゆく海/Spreading Seas]]などが環境に蔓延していたこともあってあまり活躍できなかった。
 
*原始のタイタンの登場以前にも[[探検の地図/Expedition Map]]を用いてヴァラクートをサーチするバージョンが存在した(→[http://mtg-jp.com/reading/decks/004791/ 参考])が、[[広がりゆく海/Spreading Seas]]などが環境に蔓延していたこともあってあまり活躍できなかった。
 
*基本セット2011以降は上記原始のタイタンや耕作を使用した[[ターボランド (用語)|ターボランド]]タイプのデッキがいくつか登場したが、このデッキはそれらの中でも主流にあり、基本セット2011以降の[[スタンダード]]の[[メタゲーム]]の中心を担っている。
 
*基本セット2011以降は上記原始のタイタンや耕作を使用した[[ターボランド (用語)|ターボランド]]タイプのデッキがいくつか登場したが、このデッキはそれらの中でも主流にあり、基本セット2011以降の[[スタンダード]]の[[メタゲーム]]の中心を担っている。
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==エクステンデッド(時のらせん期~ローウィン期)==
 
==エクステンデッド(時のらせん期~ローウィン期)==
[[ラヴニカ・ブロック]]の退場により[[ショックランド]]を失うも、基本[[ギミック]]は健在。[[基本セット2011]]の[[原始のタイタン/Primeval Titan]]登場後は[[スタンダード]]のタイプに[[風景の変容/Scapeshift]]を足した形となった。
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[[ラヴニカ・ブロック]]の退場により[[ショックランド]]を失うも、基本[[ギミック]]は健在。[[基本セット2011]]の[[原始のタイタン/Primeval Titan]]登場後は大きく2つのタイプに分かれた。
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一つは[[スタンダード]]の原始のタイタン[[デッキ]]をベースに[[風景の変容/Scapeshift]]と[[虹色の前兆/Prismatic Omen]]を足したタイプであり、スタンダード同様'''赤緑ヴァラクート/RG Valakut'''と呼ばれる。
  
だがそれよりも主流なのは、[[山]]をほとんど採用せず[[虹色の前兆/Prismatic Omen]]を用いて[[溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle]]の[[誘発]]条件を満たす、'''オーメン・ヴァラクート'''と呼ばれるタイプである。
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もう一つは[[山]]をほとんど採用せず、虹色の前兆に依存する代わりに[[]]の[[カード]]を用いて対応力を上げた'''オーメン・ヴァラクート'''と呼ばれるタイプである。
  
 
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*原始のタイタン+風景の変容タイプ。
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*赤緑タイプ。
  
 
==エクステンデッド(ミラディン期)==
 
==エクステンデッド(ミラディン期)==

2011年1月28日 (金) 14:03時点における版

ヴァラクート(Valakut)は、その名の通り溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacleを中心としたデッキである。ゼンディカー後のエクステンデッドに登場した風景の変容/Scapeshiftとのコンボデッキが発祥だが、のちにスタンダードでも同種のデッキが現れた。

目次

概要


Valakut, the Molten Pinnacle / 溶鉄の尖峰、ヴァラクート
土地

溶鉄の尖峰、ヴァラクートはタップ状態で戦場に出る。
山(Mountain)が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたが他に少なくとも5つの山をコントロールしている場合、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。あなたは「溶鉄の尖峰、ヴァラクートはそれに3点のダメージを与える」ことを選んでもよい。
(T):(赤)を加える。


のランドブーストにより土地を高速で並べ、なんらかの手段で溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle対戦相手に致死量のダメージを与える。

このデッキのランドブーストは「5つというヴァラクートの条件達成」「山を戦場に出すことによるダメージ」「勝ち手段を早く撃つためのマナ加速」の三役を兼ねており、さらに特殊地形サーチできるものはヴァラクート自体のサーチにもなる。

スタンダード

スタンダードでは、赤緑コントロールに近い形で組まれる。特に基本セット2011で強力なフィニッシャー原始のタイタン/Primeval Titanが加わったことが大きく、Titan Rampと称される。


Primeval Titan / 原始のタイタン (4)(緑)(緑)
クリーチャー — 巨人(Giant)

トランプル
原始のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたは「あなたのライブラリーから土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。

6/6


Khalni Heart Expedition / カルニの心臓の探検 (1)(緑)
エンチャント

上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはカルニの心臓の探検の上に探索(quest)カウンターを1個置いてもよい。
カルニの心臓の探検から探索カウンターを3個取り除くとともに、それを生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。


探検/Explore耕作/Cultivateカルニの心臓の探検/Khalni Heart Expeditionで大量に土地を並べ、デッキの核となる原始のタイタンを高速で戦場に出す

原始のタイタンは、キーカード溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacleサーチできる数少ないカードというだけではない。戦場に出た時にヴァラクートを2枚サーチ、次のターンの攻撃時に山が4枚以上あれば山2枚サーチで合計12点ダメージが入る。さらに自身が6/6トランプルアタッカーであり、このターンに山をもう1枚出せばさらに6点ダメージなので、「出して1ターン生き残ったら勝ち」に限りなく近いカードであると言える。

原始のタイタンに除去を撃ってもすでにヴァラクートを出されているので効果が薄く、カウンターしても召喚の罠/Summoning Trapから第二のタイタンを出される恐れがある。もちろん、手札のヴァラクートをプレイして土地を並べるだけで、あるいはファッティの攻撃のみで勝つこともある。以上のように対処の難しいデッキであり、一躍環境トップメタとなった。

初期型

RG Valakut [1]
土地 (28)
4 進化する未開地/Evolving Wilds
4 森/Forest
11 山/Mountain
4 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse
4 溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle
1 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (9)
4 ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar
4 原始のタイタン/Primeval Titan
1 猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths
呪文 (23)
4 耕作/Cultivate
4 探検/Explore
4 砕土/Harrow
4 カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition
4 不屈の自然/Rampant Growth
3 召喚の罠/Summoning Trap
サイドボード (15)
3 ガイアの復讐者/Gaea's Revenge
4 強情なベイロス/Obstinate Baloth
4 紅蓮地獄/Pyroclasm
1 沼/Swamp
3 思考の大出血/Thought Hemorrhage


後期型

Valakut [2]
土地 (27)
11 山/Mountain
5 森/Forest
4 溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle
3 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
2 進化する未開地/Evolving Wilds
2 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse
クリーチャー (11)
3 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 原始のタイタン/Primeval Titan
4 ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar
呪文 (22)
4 探検/Explore
4 カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition
3 耕作/Cultivate
3 砕土/Harrow
4 召喚の罠/Summoning Trap
4 稲妻/Lightning Bolt
サイドボード (15)
4 ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker
3 転倒の磁石/Tumble Magnet
2 紅蓮地獄/Pyroclasm
2 自然の要求/Nature's Claim
3 槌のコス/Koth of the Hammer
1 コジレックの職工/Artisan of Kozilek


エクステンデッド(時のらせん期~ローウィン期)

ラヴニカ・ブロックの退場によりショックランドを失うも、基本ギミックは健在。基本セット2011原始のタイタン/Primeval Titan登場後は大きく2つのタイプに分かれた。

一つはスタンダードの原始のタイタンデッキをベースに風景の変容/Scapeshift虹色の前兆/Prismatic Omenを足したタイプであり、スタンダード同様赤緑ヴァラクート/RG Valakutと呼ばれる。

もう一つはをほとんど採用せず、虹色の前兆に依存する代わりにカードを用いて対応力を上げたオーメン・ヴァラクートと呼ばれるタイプである。


Prismatic Omen / 虹色の前兆 (1)(緑)
エンチャント

あなたがコントロールする土地は、自身の他のタイプに加えてすべての基本土地タイプでもある。


詳細はオーメン・ヴァラクートを参照。

サンプルレシピ

ヴァラクート [3]
土地 (28)
3 進化する未開地/Evolving Wilds
7 森/Forest
11 山/Mountain
3 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse
4 溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle
クリーチャー (6)
2 ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya
4 原始のタイタン/Primeval Titan
呪文 (26)
2 耕作/Cultivate
4 探検/Explore
2 砕土/Harrow
4 カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition
2 原初の命令/Primal Command
4 不屈の自然/Rampant Growth
4 風景の変容/Scapeshift
4 火山の流弾/Volcanic Fallout
サイドボード (15)
3 自然に帰れ/Back to Nature
3 炎渦竜巻/Firespout
4 強情なベイロス/Obstinate Baloth
4 難問の鎮め屋/Vexing Shusher
1 漸増爆弾/Ratchet Bomb


  • 赤緑タイプ。

エクステンデッド(ミラディン期)


Scapeshift / 風景の変容 (2)(緑)(緑)
ソーサリー

望む数の土地を生け贄に捧げる。あなたのライブラリーから、その数以下の枚数の土地カードを探し、それらをタップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。



Stomping Ground / 踏み鳴らされる地
土地 — 山(Mountain) 森(Forest)

((T):(赤)か(緑)を加える)
踏み鳴らされる地が戦場に出るに際し、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうしないなら、これはタップ状態で戦場に出る。


最初に登場したヴァラクートデッキであり、風景の変容/Scapeshiftとのコンボデッキとして組まれる。ヴァラクートでなく、風景の変容/Scapeshiftの名前で呼ばれることも多い。

まずは土地サーチを連打して土地を7~8枚にまで伸ばし、そして風景の変容/Scapeshift唱える。一度に溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle数枚に変換できるため、ヴァラクートによって対戦相手に20点程度のダメージを与えて勝利する。

サンプルレシピ

Valakut [4]
土地 (23)
3 島/Island
3 森/Forest
1 山/Mountain
4 蒸気孔/Steam Vents
4 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
2 繁殖池/Breeding Pool
2 霧深い雨林/Misty Rainforest
2 溢れかえる果樹園/Flooded Grove
2 溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle
クリーチャー (12)
4 桜族の長老/Sakura-Tribe Elder
4 とぐろ巻きの巫女/Coiling Oracle
4 ウッド・エルフ/Wood Elves
呪文 (25)
4 思案/Ponder
4 差し戻し/Remand
4 深遠の覗き見/Peer Through Depths
2 残響する真実/Echoing Truth
4 明日への探索/Search for Tomorrow
4 風景の変容/Scapeshift
3 謎めいた命令/Cryptic Command
サイドボード (15)
4 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
3 炎渦竜巻/Firespout
3 死亡+退場/Dead+Gone
2 曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror
1 粗野な覚醒/Rude Awakening
1 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
1 すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All


参考

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