親和 (デッキ)
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2011年2月21日 (月) 02:23時点における版
親和(Affinity)は、キーワード能力の親和(アーティファクト)を持つカードを多く投入することにより、高速展開を可能にした速攻デッキ。
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概要
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
アーティファクトが1つ戦場からいずれかの墓地に置かれるたび、対戦相手1人を対象とする。あなたは「そのプレイヤーは1点のライフを失う」ことを選んでもよい。
1/1アーティファクト クリーチャー — カエル(Frog)
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
2/2アーティファクト クリーチャー — マイア(Myr)
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
4/4ソーサリー
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
カードを2枚引く。
金属ガエル/Frogmite、マイアの処罰者/Myr Enforcer、物読み/Thoughtcastや、アーティファクト・土地は必須投入とされ、他のカードはタイプによって異なってくる。
ミラディン・ブロック期
ミラディン・ブロック期のスタンダードの当初は、青単で構築されブルードスター/Broodstarを投入するブルード親和が主流だった。
クリーチャー — ビースト(Beast)
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
飛行
ブルードスターのパワーとタフネスは、あなたがコントロールするアーティファクトの数に等しい。
その後多くの亜種が登場し、特にダークスティール以降は電結親和などがメタゲームのド真ん中を突っ走った。
アーティファクト クリーチャー — ビースト(Beast)
アーティファクト1つを生け贄に捧げる:電結の荒廃者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
接合1(このクリーチャーは+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。これが死亡したとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。あなたはこれの+1/+1カウンターをすべてそれの上に置いてもよい。)
親和の持つ爆発的な展開力に加え、頭蓋骨絞め/Skullclampと電結の荒廃者/Arcbound Ravagerにより除去での対処がし辛く、さらに頭蓋骨絞めなどのドロー手段により息切れもしにくいため、非常に強力なデッキとなった。
あまりにも強力だったため徹底的にメタられ、いくつかのアンチデッキも生み出されたほど。カード・プールの狭いブロック構築ではよりそれが顕著である。
- 2005年3月20日をもって、スタンダードでミラディン・ブロックに含まれる全てのアーティファクト・土地と、主力である電結の荒廃者/Arcbound Ravager、大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultが禁止カードになり、大打撃を受けた。
- さらに2006年3月20日、これら8枚と霊気の薬瓶/AEther Vialはミラディン・ブロック構築でも禁止される。
- 禁止後のスタンダードではメタゲームの間隙を縫うように、親和持ちのクリーチャーと頭蓋囲い/Cranial Platingで殴り倒すデッキが少数登場したが、結局大成しなかった(→磁石親和)。
エクステンデッド
エクステンデッドでは、スタンダード初期の頃と本質的に変わらず。彩色の宝球/Chromatic Sphereやテラリオン/Terrarionなどの優秀なマナフィルターが採用される。
当初はそれほど注目されていなかったが、Pierre Canaliがプロツアーコロンバス04をタッチ白の薬瓶親和で制したことにより一躍メタの中心に踊り出た。
ローテーション後の新エクステンデッド環境でもその力は健在であるかに見えたが、2005年9月20日より霊気の薬瓶/AEther Vialと大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultが禁止となり、また神河ブロック以後、戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wageなどのいわゆる「対親和カード」が多く登場したこともあって、支配力はいまひとつといったところ。
神河ブロック以降は上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendantによるソフトロックを掛けるエラヨウ親和も登場した。またメタゲームより、メインデッキから真髄の針/Pithing Needleを採用したものも多数存在。
ローウィン以降はバネ葉の太鼓/Springleaf Drumを採用し展開力を上げたものも存在する。(→太鼓親和)また、アラーラの断片では強力なアタッカーとなるエーテリウムの達人/Master of Etheriumを獲得し、再びメタの前線に現れつつある。
サンプルレシピ
- 未来予知参入後のもの。アタッカーにタルモゴイフ/Tarmogoyfが採用されている。アーティファクトを生け贄に捧げる手段が豊富なため巨大化しやすく、戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wageなどの「対親和カード」の影響も受けずにすむ。
レガシー
レガシーにも少数だが存在している。
インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、クリーチャー1体を生け贄に捧げる。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。投げ飛ばしはそれに、その生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい点数のダメージを与える。
アーキタイプ自体はレガシー開始期から存在していた。
頭蓋骨絞め/Skullclampがないため息切れを起こしやすく、そのためスピードに特化する傾向にある。爆片破/Shrapnel Blastをはじめ、エイトグ/Atogや投げ飛ばし/Flingを投入して爆発力を高める構成のものが多い。
また少数ながら、青のカードを多く採用し(追加のドローに知識の渇望/Thirst for Knowledge、ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnoughtともみ消し/Stifleや幻視の魔除け/Vision Charmとのコンボ、青い親和持ちである厳粛な空護り/Somber Hoverguardなど)、Force of Willを採用可能にしたタイプも存在する。これは俗にAfFOWnityなどと表記される。
レガシーでは新たに手に入れたパーツがバネ葉の太鼓/Springleaf Drumぐらいのものであり、大抵は太鼓親和の形を取っている。その後アラーラの断片でエーテリウムの達人/Master of Etheriumなどを獲得。親和復権の一役を担えるかが期待される。メタが混沌としているレガシーの性質上、エクステンデッドほど強烈に対策されることは少ない。しかし、対策自体もエクステンデッドより簡単になるため、その点で風当たりは強い。
ミラディンの傷跡参入によってオパールのモックス/Mox Opal、刻まれた勇者/Etched Champion等の金属術との相性の良さも注目されており、今後の活躍に期待される。
ヴィンテージ
ヴィンテージでは、頭蓋骨絞め/Skullclampを最大限に生かした構成が特長。必ずと言って良いほどマイアの苦役者/Myr Servitorが4枚採用されている。また、エラヨウ親和が主流であると言って良い。
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+1/-1の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが死亡するたび、カードを2枚引く。
装備(1)((1):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。このカードはつけられていない状態で戦場に出て、クリーチャーが戦場を離れても戦場に残る。)
アーティファクト クリーチャー — マイア(Myr)
あなたのアップキープの開始時に、マイアの苦役者が戦場に出ている場合、各プレイヤーは自分の墓地にある名前が《マイアの苦役者/Myr Servitor》であるすべてのカードを戦場に戻す。
1/1伝説のクリーチャー — ムーンフォーク(Moonfolk) モンク(Monk)
飛行
いずれかのターンに4つ目の呪文が唱えられるたび、上位の空民、エラヨウを反転する。
Erayo's Essence / エラヨウの本質 (1)(青)
伝説のエンチャント
対戦相手1人が各ターンの最初の呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。
メタにより頭蓋骨絞め/Skullclampがサイドアウトされているものも少数だが存在し、そちらは電結の荒廃者/Arcbound Ravagerを最大限に生かす構成で、羽ばたき飛行機械/Ornithopterと電結のとげ刺し/Arcbound Stingerが4枚ずつ投入されている。
また、仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesを多数搭載し、速度を稼ぐと共にコントロール能力を高めたものも多い。この環境には親和にとって致命的なパーマネントが多い為、それへの対策も兼ねられている。
それでもアーティファクトへの風当たりが厳しいことに変わりは無く、絶対数は多いとは言えず、さらに減少している。
Pauper
親和持ちのクリーチャーにはコモンも多いため、Pauperでも充分に成立し、メタの一角を担っている。 さらにミラディンの傷跡で金属術関連のクリーチャーを得て強化された。なお頭蓋囲い/Cranial Platingは禁止カードである。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) シャーマン(Shaman)
アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:クラーク族のシャーマンは、すべての飛行を持たないクリーチャーに1点のダメージを与える。
1/1クリーチャー — エルフ(Elf) 工匠(Artificer)
金属術 ― 甲殻の鍛冶工は、あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているかぎり+2/+2の修整を受ける。
2/2特筆すべき点としては、クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shamanが全体除去兼大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultとのギミックによるフィニッシャーとして採用されていることだろう。
また、クリーチャーのサイズが直接アドバンテージに繋がりやすいことから、大型クリーチャーの枚数が多めに採用される。 そのため、甲殻の鍛冶工/Carapace Forgerを得るまでは水銀のビヒモス/Quicksilver Behemothまで投入されていた。