タイムシフト
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*「プレナーシフト」や「カラーシフト」などと呼ばれることもある。 | *「プレナーシフト」や「カラーシフト」などと呼ばれることもある。 | ||
2013年7月9日 (火) 17:32時点における版
タイムシフト/Time Shiftedとは、時のらせんブロックの各エキスパンションに存在する特定のカード群の総称。
エキスパンションごとに定義は異なるが、何らかの形で「時」の遷移・超越が表現されている点で共通している。 また、いずれにおいても通常のカードとは異なるカード背景が採用されており、タイムシフトであることを容易に見分けられるようになっている。
- 何らかの形で再録される際、通常の新枠で再録される。
- もちろん、時間ふるい/Timesifterとは何の関係もない。
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時のらせんのタイムシフト
時のらせんにおけるタイムシフトは、再録カード専用の新たなレアリティとして存在する。具体的には基本セットのアルファ版からスカージまでの再録カード121枚で構成される。エキスパンション・シンボルは紫色。 収録元でのレアリティに関係なく、一括してタイムシフト枠として扱われる。カード枠が当時のままの旧枠で印刷されていることが特徴。
時のらせんのトーナメントパックに3枚、ブースターパックに1枚入っており、通常のカードと同様テーマデッキにも含まれている。 テーマデッキにおいては、基本的に過去のレアリティを基準に枚数設定されている(次元の混乱の再誕の儀式/Rituals of Rebirthには、例外的に元レアであるセンギアの従臣/Sengir Autocratが含まれている)。
コレクター番号はタイムシフト枠121枚で独立して設定されている。 このためこれら121枚を、別個の付属エキスパンションのように解釈する場合もある。その場合、略号は「TSB」が用いられ、時のらせんを表す「TSP」と区別される。 ただし大会における扱いは、時のらせんの他のカードや通常の再録カードと全く変わらない。 すなわち、時のらせんが使えるフォーマットはもちろん、収録元のセットが含まれるフォーマットでも使用可能。
- 元がレアのものもコモンのものも同じ確率で出るため、当たりはずれが大きい。
- これまで日本語版が無かったカード(例:闘技場/Arenaなど)には新しく日本語のカード名が付けられている。
- 一部のクリーチャーは、クリーチャー・タイプが新たに与えられたり、再編されたりしている。
- プレミアム・カードでは過去のカードよろしく、流星マークが復活している。
- 時のらせんブロック全体の傾向と同じく、現在とは異なる過去の色の役割のカードがかなり多い。
- サイクル5枚の中の1枚だけが再録、というパターンが非常に多い。
- 121枚というのは印刷時における1シートの枚数である(11枚×11枚)。ここから、レアリティに区別がない理由が分かる。
- エキスパンション・シンボルの色から「紫」と呼ばれることもある。
- アンヒンジドに遡ると、Blast from the PastとOld Fogeyが旧枠で登場している。
時のらせんのタイムシフト・カード一覧はカード個別評価:時のらせんタイムシフトを参照。
次元の混乱のタイムシフト
次元の混乱におけるタイムシフトは、レアリティではなく、既存のカードの色のみを変えた同型再版である一連のカードに対する総称として存在する。 基本的に色以外の部分はモデルとなったカードと同じだが、色の変更及び新能力「消失」に関わり、若干の変更がある場合もある(後述)。 カード枠は新たに製作された専用のものが用いられている。 白字で書かれたカード名・カード・タイプ・P/Tが特徴。 これは新枠の「もう一つの可能性」をデザインしたものである。 各色に9種類、全45種類。
通常通り3種類のレアリティが存在する。 次元の混乱のブースターパックに、コモンが3枚、アンコモンかレアが1枚の計4枚入っており、後者のスロットにレアが入る確率は1/4である。 通常のカードと同様テーマデッキにも含まれている。
コレクター番号は次元の混乱の通常のカードとは独立していない。 ただし各色において、通常のカードがアルファベット順に並べられた後に、タイムシフトのカードが同様に並べられており、微妙に区別されている。
- モデルのカードから色以外の部分で変更がある例を以下に挙げる。
- 砂丘乗りの無法者/Dunerider Outlawは、疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervishでプロテクション(黒)であったのが、プロテクション(緑)に変更されている。
- 海賊の魔除け/Piracy Charmは、葬送の魔除け/Funeral Charmで沼渡りを与えていたのが、島渡りを与えるようになっている。
- カルシダーム/Calcidermは、ブラストダーム/Blastodermで消散3であったのが消失4に変更されている。
- 次元の混乱に「白い記憶の欠落/Memory Lapse」を収録しようとしたことから着想を得た模様。しかし、実際にはそのようなカードは収録されず、代わりに魔力の乱れ/Force Spikeの白へのタイムシフトであるマナの税収/Mana Titheが登場した。
- その「白い記憶の欠落」は後のコンフラックスで確実性の欠落/Lapse of Certaintyとして登場。点数で見たマナ・コストが1だけ上昇している。
- 色の役割を乱すカードがある一方で、メサの女魔術師/Mesa Enchantress や放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancerなど、基本セットに入るような現代の色の役割としては適正なカードも少なくない。
- 「プレナーシフト」や「カラーシフト」などと呼ばれることもある。
次元の混乱のタイムシフト・カードはカード個別評価:次元の混乱タイムシフトを参照のこと。
未来予知のタイムシフト
未来予知におけるタイムシフトは、後述する方針に沿って製作された一連のカードの総称を表す。 時のらせんや次元の混乱のように過去のカードと同じルール文章を持ったカードではなく、完全に新規のカードで構成される。 通常通り3種類のレアリティが存在する。全81種類。 前2作と異なり、パックにおける専用スロットや出現確率は特に設定されておらず、通常のカードと同じように封入される。 もちろんテーマデッキにも通常通り収録。 楕円形のイラスト欄を持ち、マナ・コストがイラスト左側にある、見る者の度肝を抜く斬新なデザインのカード背景が特徴。このデザインは「未来を垣間見ている」ことを表している。
以下の3種類のいずれかの方針に沿って製作されている。
- 未来において扱うであろうコンセプトを持つカード
- 未来において扱う(扱わない)かもしれないコンセプトを持つカード
- 未来において扱う計画のないコンセプトを持つカード
とは言え、はた目にはどのカードがどのカテゴリーに該当するのか判断するのは難しい。 一例を挙げれば、既存のものから新しく考案されたものまで膨大な種類が登場するキーワード能力や、発売時点では意味を成していない「プレインズウォーカー」「からくり」「組み立てる」といった用語が、上記のコンセプトが何を意味するのか考えるヒントになるかもしれない。
- 何枚かのカードは実際に未来のセットでそのまま収録されている。ただしイラストはそのままとは限らない。
- 「フューチャーシフト」や「ミライシフト」などと呼ばれることもある。
- マナ・コストが左側にきているのは、手札を扇状に持ったときに見やすいようにするためである。トランプのスートやランクが左上(と右下)に書かれているのと同じ。黎明期のものはともかく、現在のTCGではコストなどの重要な情報は全て左上に記載されている。
- カード左上の模様でカード・タイプを判断できるようになっている。例として、爪のような模様はクリーチャー・カード。
未来予知のタイムシフト・カードはカード個別評価:未来予知タイムシフトを参照のこと。
参考
- 時(のらせん)の過ぎ行くままに(タカラトミー)
- 「時のらせん」タイムシフトカードの秘密(タカラトミー、文:真木孝一郎)
- 時のらせん:白いタイムシフトカード
- 時のらせん:青いタイムシフトカード(文:津村健志)
- 時のらせん:黒いタイムシフトカード(文:鍛冶友浩)
- 時のらせん:赤いタイムシフトカード前編(文:黒田正城)
- 時のらせん:赤いタイムシフトカード後編
- 時のらせん:緑のタイムシフトカード(文:斎藤友晴)
- 時のらせん:その他のタイムシフトカード(文:森田雅彦)
- Purple Reign(WotC;英語)
- Chaos Theory(WotC;英語)