倍増の季節/Doubling Season
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[[緑]]に時々登場する、豪快な「倍出し」[[カード]]。「共有」の緑にしては珍しく、影響を受けるのは[[コントローラー]]だけである。[[トークン]]も[[カウンター (目印)|カウンター]]も倍出しするため、[[戦場]]が凄いことになる。 | [[緑]]に時々登場する、豪快な「倍出し」[[カード]]。「共有」の緑にしては珍しく、影響を受けるのは[[コントローラー]]だけである。[[トークン]]も[[カウンター (目印)|カウンター]]も倍出しするため、[[戦場]]が凄いことになる。 | ||
− | + | 「カウンターが置かれた状態で[[戦場に出る]]」[[パーマネント]]も影響を受ける([[置かれる]]も参照)。したがって[[消散]]・[[接合]]・[[烈日]]など、同[[ブロック (総称)|ブロック]]内では[[狂喜]]、[[移植]]持ちなどのカードとも相性が良い。特に元から高性能なものが多い消散や、継続してカウンターを移し替えられる接合などとの組み合わせは強力。[[リミテッド]]では上記2つの他に、トークンを多用する[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave|セレズニア]]や[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate|オルゾフ]]と組んでもよい。 | |
− | その他、[[スパイク]]や[[魔力の導管/Power Conduit]]などカウンター自体をやりとりするカード、[[ファンガス]]や[[落とし子の穴/Spawning Pit]]などカウンターとトークンを併用するカードとの[[ギミック]]は面白い。例えば[[はじける子嚢/Saproling Burst]]の場合、[[消散カウンター]] | + | その他、[[スパイク]]や[[魔力の導管/Power Conduit]]などカウンター自体をやりとりするカード、[[ファンガス]]や[[落とし子の穴/Spawning Pit]]などカウンターとトークンを併用するカードとの[[ギミック]]は面白い。例えば[[はじける子嚢/Saproling Burst]]の場合、[[消散カウンター]]が通常の倍の14個置かれて戦場に出る。1個取り除いて[[苗木]]トークンを出すと13/13の苗木2体が戦場に出る。7個取り除いて7/7の14体のトークンを出した場合、[[P/T]]の合計値が最大の98/98となる。[[召喚酔い]]の都合、最大級の力を発揮できないのが残念(そもそも[[オーバーキル]]だが)。 |
− | 一方、[[仕組まれた爆薬/Engineered Explosives]] | + | 一方、[[仕組まれた爆薬/Engineered Explosives]]などのカウンターの個数の調整が必要なカードとは相性があまり良くなく、[[-1/-1カウンター]]や[[暗黒の深部/Dark Depths]]などのデメリットとしてカウンターを使うカードとの相性は最悪である。 |
− | *[[プロツアーフィラデルフィア11]]の[[ジャッジ褒賞]]として、これの[[プロモーション・カード]]が[[Chuck Lukacs]]による{{Gatherer|id=370387|新規イラスト}}で[[ジャッジ]] | + | *[[プロツアーフィラデルフィア11]]の[[ジャッジ褒賞]]として、これの[[プロモーション・カード]]が[[Chuck Lukacs]]による{{Gatherer|id=370387|新規イラスト}}で[[ジャッジ]]に配布された。[[絵|イラスト]]にはカウンターを用いる[[クリーチャー]]の代表格たる[[ハイドラ]]が描かれている。[[Modern Masters]]でもこのイラストが採用されている。 |
==ルール== | ==ルール== | ||
− | *[[対戦相手]]が出した[[狩り立てられたドラゴン/Hunted Dragon]]などの[[効果]] | + | *[[対戦相手]]が出した[[狩り立てられたドラゴン/Hunted Dragon]]などの[[効果]]でこちら側に出るトークンも2倍になる。 |
− | *[[ | + | *カウンターを動かす(移動する)場合でも、移動先に2倍のカウンターを置く/Place。これは「動かす」の定義に「カウンターを置く/Put」ことが含まれているため。[[動かす]]も参照。 |
− | + | *[[経年カウンター]]も倍速で増える。[[累加アップキープ]]の[[コスト]][[支払う|支払い]]は困難になるだろう。 | |
− | *2枚出ていれば2倍のそのまた2倍で4倍、4枚出ていれば16倍、[[エンチャント複製/Copy Enchantment]]なども使って8枚[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]すれば256倍となる。[[クリーチャー化]]した上で[[コピー]] | + | *2枚出ていれば2倍のそのまた2倍で4倍、4枚出ていれば16倍、[[エンチャント複製/Copy Enchantment]]なども使って8枚[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]すれば256倍となる。[[クリーチャー化]]した上で[[コピー]]・トークンの作成を繰り返したりすれば、混沌の領域へまっしぐら。 |
− | ** | + | **もしもこのカードが[[プレイヤー]]全員に影響するものだったならば、倍々ゲームはもう少し簡単に発生する。[[あなた|自分]]にしか影響しないのは、そういった状況の発生を抑えようという意図なのかもしれない。 |
− | *[[追放]] | + | *[[追放]]されているカードはパーマネントではないため、[[アーテイのおせっかい/Ertai's Meddling]]の[[遅延カウンター]]や[[待機]]の[[時間カウンター]]の数に影響はない。 また同様に、プレイヤーはパーマネントではないため[[毒カウンター]]も2倍にはならない。 |
− | *効果ではなく、例えば[[起動型能力]] | + | *効果ではなく、例えば[[起動型能力]]のコストなどでカウンターを置く場合には倍にならない。[[根の壁/Wall of Roots]]の[[マナ能力]]や[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]の[[忠誠度能力]]などがそれに当たる。 |
− | *[[萎縮]]や[[感染]]によって置かれる | + | *[[萎縮]]や[[感染]]によって置かれる-1/-1カウンターも[[ダメージ]]の結果によるものなので、倍にならない。 |
− | *[[生体武器]]が出すトークンも倍になるが、肝心の[[装備品]] | + | *[[生体武器]]が出すトークンも倍になるが、肝心の[[装備品]]の数が増えるわけではないので、[[無形の美徳/Intangible Virtue]]などのサポートがない限り、[[状況起因処理]]によってトークンは[[墓地に置く|墓地に置かれて]]消滅する。 |
==関連カード== | ==関連カード== | ||
自称「2倍にするカード愛好家」である[[Mark Rosewater]]のお気に入りのカードであり、[[リメイク]]的な後継カードがいくつか存在する。 | 自称「2倍にするカード愛好家」である[[Mark Rosewater]]のお気に入りのカードであり、[[リメイク]]的な後継カードがいくつか存在する。 | ||
− | *[[似通った生命/Parallel Lives]] - [[イニストラード]] | + | |
− | *[[屍体屋の脅威/Corpsejack Menace]] - | + | *[[似通った生命/Parallel Lives]] - 倍増するのがトークンのみになった。([[イニストラード]]) |
− | *[[野生の活力/Primal Vigor]] - | + | *[[屍体屋の脅威/Corpsejack Menace]] - 倍増するのが[[+1/+1カウンター]]に限定された。[[黒緑]]のクリーチャー。([[ラヴニカへの回帰]]) |
+ | *[[野生の活力/Primal Vigor]] - 倍増するカウンターが+1/+1カウンターに限定された。また、すべてのプレイヤーに影響する。([[統率者2013]]) | ||
*[[セレズニアの屋根庭/Selesnya Loft Gardens (次元カード)]] - [[次元]]カード。すべてのプレイヤーに影響する。 | *[[セレズニアの屋根庭/Selesnya Loft Gardens (次元カード)]] - [[次元]]カード。すべてのプレイヤーに影響する。 | ||
2014年5月5日 (月) 15:37時点における版
エンチャント
いずれかの効果があなたのコントロール下で1個以上のトークンを生成する場合、代わりにそれはその2倍の数を生成する。
いずれかの効果があなたがコントロールするパーマネントの上に1個以上のカウンターを置く場合、代わりにそれはその2倍の数をそのパーマネントの上に置く。
緑に時々登場する、豪快な「倍出し」カード。「共有」の緑にしては珍しく、影響を受けるのはコントローラーだけである。トークンもカウンターも倍出しするため、戦場が凄いことになる。
「カウンターが置かれた状態で戦場に出る」パーマネントも影響を受ける(置かれるも参照)。したがって消散・接合・烈日など、同ブロック内では狂喜、移植持ちなどのカードとも相性が良い。特に元から高性能なものが多い消散や、継続してカウンターを移し替えられる接合などとの組み合わせは強力。リミテッドでは上記2つの他に、トークンを多用するセレズニアやオルゾフと組んでもよい。
その他、スパイクや魔力の導管/Power Conduitなどカウンター自体をやりとりするカード、ファンガスや落とし子の穴/Spawning Pitなどカウンターとトークンを併用するカードとのギミックは面白い。例えばはじける子嚢/Saproling Burstの場合、消散カウンターが通常の倍の14個置かれて戦場に出る。1個取り除いて苗木トークンを出すと13/13の苗木2体が戦場に出る。7個取り除いて7/7の14体のトークンを出した場合、P/Tの合計値が最大の98/98となる。召喚酔いの都合、最大級の力を発揮できないのが残念(そもそもオーバーキルだが)。
一方、仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesなどのカウンターの個数の調整が必要なカードとは相性があまり良くなく、-1/-1カウンターや暗黒の深部/Dark Depthsなどのデメリットとしてカウンターを使うカードとの相性は最悪である。
- プロツアーフィラデルフィア11のジャッジ褒賞として、これのプロモーション・カードがChuck Lukacsによる新規イラストでジャッジに配布された。イラストにはカウンターを用いるクリーチャーの代表格たるハイドラが描かれている。Modern Mastersでもこのイラストが採用されている。
ルール
- 対戦相手が出した狩り立てられたドラゴン/Hunted Dragonなどの効果でこちら側に出るトークンも2倍になる。
- カウンターを動かす(移動する)場合でも、移動先に2倍のカウンターを置く/Place。これは「動かす」の定義に「カウンターを置く/Put」ことが含まれているため。動かすも参照。
- 経年カウンターも倍速で増える。累加アップキープのコスト支払いは困難になるだろう。
- 2枚出ていれば2倍のそのまた2倍で4倍、4枚出ていれば16倍、エンチャント複製/Copy Enchantmentなども使って8枚コントロールすれば256倍となる。クリーチャー化した上でコピー・トークンの作成を繰り返したりすれば、混沌の領域へまっしぐら。
- 追放されているカードはパーマネントではないため、アーテイのおせっかい/Ertai's Meddlingの遅延カウンターや待機の時間カウンターの数に影響はない。 また同様に、プレイヤーはパーマネントではないため毒カウンターも2倍にはならない。
- 効果ではなく、例えば起動型能力のコストなどでカウンターを置く場合には倍にならない。根の壁/Wall of Rootsのマナ能力やプレインズウォーカーの忠誠度能力などがそれに当たる。
- 萎縮や感染によって置かれる-1/-1カウンターもダメージの結果によるものなので、倍にならない。
- 生体武器が出すトークンも倍になるが、肝心の装備品の数が増えるわけではないので、無形の美徳/Intangible Virtueなどのサポートがない限り、状況起因処理によってトークンは墓地に置かれて消滅する。
関連カード
自称「2倍にするカード愛好家」であるMark Rosewaterのお気に入りのカードであり、リメイク的な後継カードがいくつか存在する。
- 似通った生命/Parallel Lives - 倍増するのがトークンのみになった。(イニストラード)
- 屍体屋の脅威/Corpsejack Menace - 倍増するのが+1/+1カウンターに限定された。黒緑のクリーチャー。(ラヴニカへの回帰)
- 野生の活力/Primal Vigor - 倍増するカウンターが+1/+1カウンターに限定された。また、すべてのプレイヤーに影響する。(統率者2013)
- セレズニアの屋根庭/Selesnya Loft Gardens (次元カード) - 次元カード。すべてのプレイヤーに影響する。