生命と枝/Life and Limb
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2021年3月7日 (日) 12:42時点における版
Life and Limb / 生命と枝 (3)(緑)
エンチャント
エンチャント
すべての森(Forest)とすべての苗木(Saproling)は、それらの他のタイプに加えて1/1の緑の苗木クリーチャーであり、森の土地である。(それらは召喚酔いに影響される。)
全ての森と苗木が、「森であり苗木」になるエンチャント。コピー関係を除いて、マジック史上初の、土地ではないカードを土地にできるカードである。
通常の全体クリーチャー化カードのように一気にクリーチャーの数を増やすことができるのと同時に、苗木が全て森になることでマナ加速にもなる。苗木トークンは森のような土地とは違って1枚のカードで何体も戦場に出すことができるので、マローの魔術師モリモ/Molimo, Maro-Sorcererのような土地の数を参照するカードとも相性が良い。
ただし、クリーチャー化した土地は1/1と小物なので、全体火力などに注意したいところ。同じ次元の混乱でガイアの頌歌/Gaea's Anthemが登場したので、組み合わせてみるとよいかもしれない。地のうねり/Earth Surgeあたりも面白いだろう。
- 胞子塚/Sporemoundがいると、森か苗木を出せば無限トークンになるが、無限ループでもあるので引き分けにもなりかねない。
- 標準化/Standardizeや不自然な淘汰/Unnatural Selectionと組み合わせると、予期しない動きをする。例えばアルゴスの古老/Argothian Elderは自分自身をアンタップできるようになるし、基本に帰れ/Back to Basicsでクリーチャーのアンタップを阻害したり、ヘルドーザー/Helldozerでクリーチャーを破壊したりできるようになる。
- 謙虚/Humilityより実用性が低いので目立たないが、2種類のカード・タイプを相互に変更するために謙虚以上に継続的効果の相互作用がややこしいカード。
ルール
- それが元から特殊タイプの基本を持っていないかぎり、その森は基本でない土地である。
- そのため、マナを出す目的では魔力の篭手/Gauntlet of Powerとのシナジーは望めない。
- 苗木が森になると同時に、森も苗木クリーチャーになるため召喚酔いの影響を受けるようになる。生命と枝が戦場に出ている状態では森をプレイしても、即座にマナ能力を起動することはできない。
- サイズと色は上書きされる。例えばこれと霧衣の究極体/Mistform Ultimusが同時に戦場にあるなら、霧衣の究極体/Mistform Ultimusは「伝説の」・「土地」・「クリーチャー」であり、土地タイプ「森」と「全てのクリーチャー・タイプ」を持つが、色は「緑」であり、P/Tは1/1である。「青」でもなければ「青であり緑である」わけでもないし、「3/3」でもなければ「3/3でも1/1でもある」わけでもない。
- クリーチャー・タイプや基本土地タイプを変更するカードと同時に戦場にある場合、状況によって依存性が変化することがあるので注意が必要となる。
- 例:天界の曙光/Celestial Dawnと同時に戦場にある場合。苗木が戦場になく、かつ森(基本土地に限らない)が戦場にある場合、生命と枝は天界の曙光に依存するが、逆は依存していない。よって天界の曙光が必ず先に適用され、その森は「平地」になる。
- ここで苗木が戦場に出た場合、天界の曙光が生命と枝に依存するようになるので、依存性がループして適用はタイムスタンプ順になる。天界の曙光の方が先である場合、適用順はそれ以前と変わらない。森は「平地」になり、苗木は「森・苗木」になる。生命と枝の方が先である場合、適用順が逆転する。森と苗木は両方とも「平地・苗木」になる。
- 例:血染めの月/Blood Moonと同時に戦場にある場合。基本でない森(草むした墓/Overgrown Tombなど)が戦場になく、かつ苗木が戦場にある場合、血染めの月は生命と枝に依存するが、逆は依存していない。よって必ず生命と枝が必ず先に適用され、苗木は「山・苗木」になる。
- ここで基本でない森が戦場に出た場合、生命と枝が血染めの月に依存するようになるので、依存性がループして適用はタイムスタンプ順になる。生命と枝の方が先である場合、適用順はそれ以前と変わらない。苗木と基本でない森は両方とも「山・苗木」になる。血染めの月の方が先である場合、適用順が逆転する。苗木は「森・苗木」になり、基本でない森は「山」になる。
- なお、いずれの場合も基本である森/Forestは血染めの月の影響を受けないので「森・苗木」のままである。
- 例:苗木を指定した奸謀/Conspiracyと同時に戦場にある場合。森かクリーチャーのどちらかだけ戦場にあるなら、生命と枝と奸謀は一方がもう一方に依存する。クリーチャーだけが戦場にいるのなら、生命と枝は奸謀に依存しクリーチャーは緑の1/1の土地・クリーチャー─森・苗木となる。土地だけが戦場にある場合、適用した結果特性が変化しなくても、適用するパーマネントが変わるので奸謀は生命と枝に依存している。
- ここで森とクリーチャーが戦場にある場合、生命と枝と奸謀は依存性がループして適用はタイムスタンプ順になる。奸謀が先である場合、森とクリーチャーどちらも緑の1/1の土地・クリーチャー─森・苗木となる。生命と枝の方が先である場合、森のみが森・苗木となり、クリーチャーは奸謀によって苗木にはなるが、生命と枝の効果は受けることなく土地にはならず色もP/Tも変化することはない。
- 例:天界の曙光/Celestial Dawnと同時に戦場にある場合。苗木が戦場になく、かつ森(基本土地に限らない)が戦場にある場合、生命と枝は天界の曙光に依存するが、逆は依存していない。よって天界の曙光が必ず先に適用され、その森は「平地」になる。