自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath
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今までのマナ加速カードにも中盤以降に[[腐る|腐り]]にくい性質のものは数多くある。だがこれはマナ加速、ライフ回復による時間稼ぎ、そして稼いだ時間から繰り出す[[フィニッシャー]]という3役を兼ねているという点が画期的。土地とマナ加速で[[スロット]]が埋まりがちな[[ランプ]]デッキにおいてはそれらとフィニッシャーの含有率を同時に増やせる点が嬉しく、[[手札破壊]]で[[リソース]]が切れても墓地から再起の可能性が残る。 | 今までのマナ加速カードにも中盤以降に[[腐る|腐り]]にくい性質のものは数多くある。だがこれはマナ加速、ライフ回復による時間稼ぎ、そして稼いだ時間から繰り出す[[フィニッシャー]]という3役を兼ねているという点が画期的。土地とマナ加速で[[スロット]]が埋まりがちな[[ランプ]]デッキにおいてはそれらとフィニッシャーの含有率を同時に増やせる点が嬉しく、[[手札破壊]]で[[リソース]]が切れても墓地から再起の可能性が残る。 | ||
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総じて言えば、「アグロに押し切られる」「ランプカードの連打でリソースが尽きる」「ランプカードとフィニッシャーの引きに左右される」というランプデッキの弱点すべてを一枚で解決できる稀代の[[パワーカード]]であり、あらゆる環境で結果を残した名実ともに『テーロス還魂記』のトップレアである。 | 総じて言えば、「アグロに押し切られる」「ランプカードの連打でリソースが尽きる」「ランプカードとフィニッシャーの引きに左右される」というランプデッキの弱点すべてを一枚で解決できる稀代の[[パワーカード]]であり、あらゆる環境で結果を残した名実ともに『テーロス還魂記』のトップレアである。 |
2021年5月31日 (月) 21:37時点における版
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) 巨人(Giant)
自然の怒りのタイタン、ウーロが戦場に出たとき、これが脱出していないかぎり、これを生け贄に捧げる。
自然の怒りのタイタン、ウーロが戦場に出るか攻撃するたび、あなたは3点のライフを得てカードを1枚引く。その後、あなたはあなたの手札から土地カード1枚を戦場に出してもよい。
脱出 ― (緑)(緑)(青)(青),あなたの墓地から他のカード5枚を追放する。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれの脱出コストで唱えてもよい。)
死の国/The Underworldに封じられていた伝説のエルダー・巨人の1体。脱出でなければ戦場に残れないが、戦場に出るか攻撃するたびライフ回復、ドロー、マナ加速が誘発する。
普通に唱えた場合は想起の様に自壊してしまうので基本はソーサリーの様に扱い、墓地に落としてから脱出で唱えなおす事になる。ETB能力自体は1マナ重い代わりにライフ回復が付いた成長のらせん/Growth Spiral。これを活かすためには土地を多めにデッキに入れて指向を特化すべきであるため、登場直後のスタンダードでは成長のらせんと併用されることが多い。ライフ回復によって中盤以降トップデッキしてもアグロデッキ相手にそれなりの選択肢になるのは嬉しい。
脱出で唱える場合は色拘束はきついものの4マナでETBと攻撃誘発が付いた6/6が出てくる圧倒的なマナレシオを誇る。ランプカードを連打して息切れした所にそれらを餌に脱出という流れでも十分に強いが、注視して利用するならば伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Talesや茨の騎兵/Cavalier of Thornsの様な、アドバンテージを得ながら無理なく墓地肥やしができるカードとの併用も有力。特に茨の騎兵は「3マナ→5マナ→ETBの土地サーチで色拘束調整→脱出」という流れで非常に相性がよい。
今までのマナ加速カードにも中盤以降に腐りにくい性質のものは数多くある。だがこれはマナ加速、ライフ回復による時間稼ぎ、そして稼いだ時間から繰り出すフィニッシャーという3役を兼ねているという点が画期的。土地とマナ加速でスロットが埋まりがちなランプデッキにおいてはそれらとフィニッシャーの含有率を同時に増やせる点が嬉しく、手札破壊でリソースが切れても墓地から再起の可能性が残る。
一見すると墓地対策に弱そうに見えるが、ETB能力のみで1枚のカードとして最低限のリターンが取れている為、対戦相手がこれ1枚を対策している時点でテンポ損かつデッキスロット損してくれている…というケースがパイオニアやモダンなどハイスピードなフォーマットではありふれた展開であった。言ってしまえば墓地にありながら対処を迫って時間やデッキスロットといったリソースを削り、対処されなければ追加リソース付きのフィニッシャーを出せるという、かつての基本セット2011のタイタン・サイクルにも無い強みである。
総じて言えば、「アグロに押し切られる」「ランプカードの連打でリソースが尽きる」「ランプカードとフィニッシャーの引きに左右される」というランプデッキの弱点すべてを一枚で解決できる稀代のパワーカードであり、あらゆる環境で結果を残した名実ともに『テーロス還魂記』のトップレアである。
スタンダードではティムール再生やシミック・ランプで採用された。ローテーション後はオムナス・ランプに採用されたが、環境を支配しすぎたためすぐに禁止指定を受けた。
パイオニアではスゥルタイ昂揚や5色ニヴ=ミゼット、モダンではバント石鍛冶やウルザデッキ、タイタン・フィールド、レガシーではSnowkoなど、スタンダード外のフォーマットでもそのカードパワーを買われて活躍の場を広げている。手札破壊や消耗戦に強固な耐性を持つこのカードは、消耗戦を得意とするジャンドをモダンから駆逐した要因とも言われる。
- Secret Lair Drop Series: Showcase: Kaldheim – Part 1にカルドハイムのショーケース仕様で再録されたが、製品発表と同時にパイオニア、モダン、ヒストリックでの禁止が予定されておりレガシーでも禁止検討中である旨が同時に発表されるという特異な事態となった[1][2]。
- その5日後、実際に3フォーマットでは禁止されたが、レガシーでの禁止は見送られた。
禁止指定
2020年9月28日より、スタンダードで禁止カードに指定される[3]。登場直後から問題の兆候はあったが、ゼンディカーの夜明け発売後は水蓮のコブラ/Lotus Cobra、創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creationと組み合わせたオムナス・ランプが支配的で、それに対抗するデッキもウーロを使うという環境になり、それらランプ戦略全体を弱体化させるための措置である。
2021年2月15日より、ヒストリック、パイオニア、モダンで禁止カードに指定される[4]。いずれもこのカードが支配的な地位にあり、メタゲームの多様性を損ねていたため。
ルール
- ウーロを普通に唱えた場合、生け贄に捧げる能力とライフ回復他の2つの能力が誘発しあなたが好きな順番でスタックに置く。あなたのターンのメイン・フェイズ中なら、ウーロを生け贄に捧げる能力を解決した後にあなたが優先権を得るのでスタックが空ならばそのままウーロを脱出で唱えることができる。生け贄に捧げる能力が先に解決されるようにスタックに置くと、ライフ回復能力が解決される前に自然への回帰/Return to Natureなどでウーロを墓地から移動させるチャンスを与えてしまうので注意。
開発秘話
開発秘話については死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death's Hunger#開発秘話を参照。
ストーリー
ウーロ/Uroは、遥か昔にテーロス/Therosを支配していたタイタンの一体(イラスト)。
タイタンの中で最も孤独を好むウーロは、海底にいるときが一番落ち着いている。もし彼が波の下から上がってくるようなことがあれば、海上のあらゆる船が転覆してしまうだろう。有難いことに、彼は死の国/The Underworldで永遠に封印されている。
登場作品・登場記事
脚注
- ↑ Announcing Secret Lair's Smitten Superdrop(News 2021年2月10日 Wizards of the Coast著)
- ↑ マジック:ザ・ギャザリング(マジック日本公式Twitterアカウント 2021年2月11日)
- ↑ September 28, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年9月28日 禁止制限告知(News 2020年9月28日 Ian Duke著)
- ↑ February 15, 2021 Banned and Restricted Announcement/2021年2月15日 禁止制限告知(News 2021年2月15日 Ian Duke著)