パンハモニコン/Panharmonicon
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2021年6月26日 (土) 20:33時点における版
アーティファクトかクリーチャーが戦場に出たときに誘発型能力を2倍化させるアーティファクト。ストリオン共鳴体/Strionic Resonatorのようなコピーを作る能力ではなく、追加でもう一度誘発させるという変わった能力になっている。
強力なETB能力を倍化させることで大きなアドバンテージを獲得でき、コンボパーツとしても様々な利用法が考えられる、ジョニーを唸らせるカード。カラデシュにはアーティファクトが戦場に出ることを参照するカードや、製造などETB能力を持った相性の良いカードが豊富で、適当に混ぜて使ってもそれなりに機能する。とはいえ専用の調整をしたデッキで使ってこそ輝くカードといえるだろう。
スタンダードでは変位エルドラージ/Eldrazi Displacer・希望を溺れさせるもの/Drowner of Hopeを使った無限コンボを搭載した、その名もずばりパンハモニコンというデッキで使われて実績を残している。
カードプールの広がる下の環境では利用法も広がる。統率者戦においては誘発型能力を持った統率者との組み合わせを考えるのが楽しく、その中でも特に鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forgeとの組み合わせが目覚ましい。これらを出した後に包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commanderを戦場に出せば、クリーチャーが1度に7体登場、それぞれにパーフォロスの能力が2回ずつ誘発して計28点の特大ダメージが与えられる。
- 一見すると伝説のアーティファクトのような名前だが、伝説のアーティファクトではない。
- パンハモニコンとは実在する楽器である。「パンハルモニコン」と表記されることが多い。
ルール
- 誘発する誘発型能力は何が持っている能力でもよい。戦場に出るアーティファクトやクリーチャー自身が持っていてもよいし、あなたの他のパーマネントが持っている能力でもよい。
- パンハモニコン自身が戦場に出ることによって誘発する能力も追加で誘発する。何故なら誘発した時点で戦場にはパンハモニコンがあるからである。
- あなた以外のプレイヤーがアーティファクトやクリーチャーを戦場に出した場合でも、誘発するのがあなたのパーマネントの能力であれば、追加で誘発する。
- 誘発させたのがアーティファクトかクリーチャーであれば、能力の誘発条件は関係ない。たとえばクリーチャー・エンチャントが戦場に出たことによって「エンチャントが戦場に出たときに誘発する能力」が誘発した場合も、パンハモニコンの効果によってもう1回誘発する。
- これは誘発した誘発型能力をコピーしているわけではない。モードや対象の選択がある能力の場合は、それぞれの能力で別々の選択をしてもよい。
- パンハモニコンを2つコントロールしている場合は追加で2回誘発し、合計3回誘発する。同様に3つなら4回、4つなら5回である。
- その誘発型能力と関連している能力がある場合、追加で誘発した分も含めてすべてがそれと関連する。
関連カード
- 反復の学部長、ナバン/Naban, Dean of Iteration - ウィザードが戦場に出たときの誘発型能力が追加で誘発する。(ドミナリア)
- テイサ・カルロフ/Teysa Karlov - クリーチャーが死亡したときの誘発型能力が追加で誘発する。(ラヴニカの献身)
- 冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated - パーマネントが戦場に出たときの誘発型能力が追加で誘発する。(基本セット2020)
- 万物の聖域/Sanctum of All - 祭殿を6つ以上コントロールしているとき、祭殿の能力が追加で誘発する。(基本セット2021)
- 古の緑守り/Ancient Greenwarden - 土地が戦場に出たときの誘発型能力が追加で誘発する。(ゼンディカーの夜明け)
- 双対の声、ヴェイラン/Veyran, Voice of Duality - インスタントかソーサリーを唱えるかそれらをコピーした時の誘発型能力が追加で誘発する。(統率者2021)
- 調和の神童/Harmonic Prodigy - シャーマンかウィザードの持つ誘発型能力が追加で誘発する。(モダンホライゾン2)
参考
- 「賭けてみるか、エーテルパンク?」 その2(Making Magic 2016年10月3日 Mark Rosewater著)
- カード個別評価:カラデシュ - レア
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード