予示

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'''予示'''(よじ)/''Manifest''とは、[[運命再編]]で初登場した[[キーワード処理]]。
 
'''予示'''(よじ)/''Manifest''とは、[[運命再編]]で初登場した[[キーワード処理]]。

2024年6月5日 (水) 11:21時点における版

登場セット
運命再編
統率者2018
モダンホライゾン
統率者2019
ニューカペナの街角統率者デッキ
統率者マスターズ統率者デッキ
サンダー・ジャンクションの無法者統率者デッキ
モダンホライゾン3

予示(よじ)/Manifestとは、運命再編で初登場したキーワード処理


Sultai Emissary / スゥルタイの使者 (1)(黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) 戦士(Warrior)

スゥルタイの使者が死亡したとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを予示する。(それを裏向きの状態で2/2クリーチャーとして戦場に出す。それがクリーチャー・カードであるなら、そのマナ・コストでいつでも表向きにしてよい。)

1/1


Ethereal Ambush / 天上の待ち伏せ (3)(緑)(青)
インスタント

あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを予示する。(カードを予示するには、それを裏向きの状態で2/2クリーチャーとして戦場に出す。それがクリーチャー・カードであるなら、そのマナ・コストでいつでも表向きにしてよい。)


目次

定義

カード予示するManifest [a card]」とは、「そのカードを裏向きの状態で戦場に出す。」を意味する。そのパーマネントは、それが裏向きである間、文章カード名サブタイプマナ・コストを持たない、2/2のクリーチャーである。

また、予示されたパーマネントの表面クリーチャー・カードの場合、あなた優先権を持つときならいつでもあなたはそのマナ・コストを支払う事で予示されたパーマネントを表向きにしてよい。これは特別な処理であり、スタックを用いない。

予示されているカードが変異を持つならば、上記の手順ではなく変異のルールにより変異コストを支払う事で表向きにしてもよい。変装についても同様である。

解説

カードを裏向きのクリーチャーとして戦場に出し、それの表側もクリーチャーなら変異のようにいつでも正体を明かせるメカニズム

運命再編ではウギン/Uginにより生み出された、後の変異に繋がる魔法を表している[1]。同セットでは全で扱われており、多くのカードはライブラリーの一番上から予示する。にはETBでライブラリーの一番上を予示してオーラとしてそれにつけられるサイクルが存在する(→光変化/Lightform)。

  • カルロフ邸殺人事件では、派生メカニズムとして偽装が登場した。同セットで登場した変装と同じく、裏向きのクリーチャーが護法(2)を持つようになっている。

ルール

戦場に出る際

  • 予示されたカードは、文章やカード名やサブタイプやマナ・コストを持たない2/2のクリーチャーとして戦場に出る。それに影響を与える戦場に出る際の置換効果があれば、それを適用する。
  • ライブラリーや裏向きで追放されているカードが予示される場合、それは戦場に出るまでどのプレイヤーも表面を見ることはできない。ただし戦場に出てしまえばそのコントローラーは自由に裏向きのカードの表を見てよい。
  • 効果がプレイヤーにそのプレイヤーのライブラリーから複数のカードを予示するよう指示したなら、それらのカードは1枚ずつ予示される。
  • 予示によって戦場に出るカードは、それのオーナーが誰であるかに関係なく、それを予示したプレイヤーのコントロール下で戦場に出る。
  • それぞれの裏向きの呪文およびパーマネントを簡単に区別できるようにしなければならない。他のプレイヤーを混乱させるために、戦場でそれらを表現するカードを混ぜ合わせてはならない。それらが戦場に出た順番は常に明確であるべきである。
  • 両面カードを予示することも適正である。それは他のカードと同じく表向きの特性は隠され、両面カードだと公開する必要は無い。

裏向きである間の特性

  • 文章やマナ・コストを持たないので、それは無色能力を持たないクリーチャーである。
  • 裏向きクリーチャーは「名前を持たない」ので、例えば翻弄する魔道士/Meddling Mageなどで指名することはできないし、残響する真実/Echoing Truth撲滅/Eradicate対象になってもほかのカードを巻き添えにしない(名前がないのだから「同じ名前を持つカード」は存在しない)。
  • クリーチャー・タイプも持たないので、旗印/Coat of Arms仕組まれた疫病/Engineered Plagueなどのクリーチャー・タイプを参照するカードの影響も受けない。
  • プレイヤーは、裏向きで出しているカードが「いずれかの効果やルールにより裏向きになった」のかを記録しておく必要がある。後述する通り例えば、変異能力を持つカードを「手札から3マナ支払って唱えて裏向きで戦場に出した」場合には、予示の「マナ・コストを支払って表にする」手段は使用できない。

表向きにする場合

  • 表向きにすることに関する全般的なルールは裏向き#表向きにする/裏向きにするを参照。
  • 「予示によって裏向きで戦場にあるカードを、マナ・コストを支払って表向きにする」のは優先権を持っているときに行える特別な処理であり、スタックを用いず直ぐに実行される。起動型能力では無いので呪われたトーテム像/Cursed Totem謙虚/Humilityなどで禁止したり失わせたりできないし、対応してなにかすることもできない。逆に、なにかされたことに対して表向きになることはできる。
    • この「特別な処理」は、表面がクリーチャー・カードでなかったり、それがマナ・コストを持たない場合、利用できない。
    • 両面カードの場合、第1面がクリーチャー・カードである場合のみ、この「特別な処理」を行える。行った場合は、第1面の状態で表向きになる(CR:712.15)。これは変身ではない。
    • 継続的効果などの特性の変化を無視して、それがクリーチャー・カードであるかを見る。例えば太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun信心が5未満でも予示によって表向きにできる(それはクリーチャーではなくなる)。逆に機械の行進/March of the Machinesが戦場にあっても、クリーチャーでないアーティファクトカードは予示によって表向きになる事はできない。
  • この予示されたカードを表向きにする「特別な処理」以外でも、表向きにする方法はある。こじ開け/Break Openコピー効果によって変異能力を得た場合など。
    • ただしその場合でも、予示されているカードがインスタント・カードやソーサリー・カードの場合は表向きにはならない。この条件にあたるパーマネントが表向きになる場合、その表面を公開した上で、表向きになる事は失敗し裏向きで有り続ける。
    • 予示されたカードの表が変異を持っている場合、予示ではなく変異の効果によって(つまり変異コストを支払って)表向きにしてもよい。どちらの方法でも裏向きから表向きになるので「表向きになったとき」の能力は誘発する。変装についても同様である。
      • 逆はできないことに注意。「通常のマナ・コストを支払って表にする」のは予示の効果の一部であり、予示以外の方法で裏向きになっているパーマネントはこの方法で表向きにはなれない。

戦場を離れる場合

開発秘話

タルキール覇王譚』から見て過去の話である『運命再編』を描くにあたり、変異の原型というアイデアから予示(開発段階での名称は採用/Recruit)は生まれた。予示ではなく変異の亜種を登場させる案もあったが、そちらは上手くいかなかった[2]

開発当初の予示は自力で表向きになる効果を持っておらず、変異を持たないカードは開門や変化/Formshift(明滅に似た能力)[3]で再利用できるというデザインだった。これはライブラリーの一番上以外から予示するカードが多かったことに由来している。しかしこのデザインは不満が多く、Kenneth NagleDavid Humpherysの提案で現在の表向きになれる仕様となった。また、予示クリーチャーの正体がわからないことが楽しさに繋がるという考えから、ほとんどの効果はライブラリーの一番上から予示するように変更された[4]

脚注

  1. Whims of Fate Reforged, Part 1/『運命再編』のひらめき その1Making Magic 2014年12月29日 Mark Rosewater著)
  2. 2.0 2.1 Manifest Destiny/予示の定め(Making Magic 2015年2月9日 Mark Rosewater著)
  3. Board of Education: Khans of Tarkir/研究用ボード:『タルキール覇王譚』編(Making Magic 2015年6月15日 Mark Rosewater著)
  4. 4.0 4.1 Developing Manifest/予示のデベロップLatest Developments 2015年2月13日 Sam Stoddard著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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