ゾンビ化/Zombify
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2024年11月3日 (日) 17:30時点における版
墓地をテーマとしたオデッセイらしく、非常にシンプルなリアニメイト呪文。リアニメイトの本家である黒ながら、それまでありそうでなかったデメリットなしの分かりやすいカード。そのシンプルさから基本セット再録や亜種にも恵まれている。
4マナと若干重いため、ベンツォなどの高速リアニメイト・デッキの「強烈な大型クリーチャーをマナ・コストを踏み倒して戦場に出す」という基本戦略からすると、多少デメリットがあってもより軽くより早く唱えられる再活性/Reanimateなどに激しく見劣りする。そのため、オデッセイ発売当初はトーナメントレベルではないという扱いを受けていた。
しかし、多少重くなったとはいえ、本来ならそれ以上のコストがかかるクリーチャーをより早く戦場に出せるのだから悪くない。むしろ下手にデメリットがないぶん、従来のように釣り上げて高速ビートダウンすることに特化する必要がなくなり、利用の幅が広がったといえる。その利点に着目され、ラヴニカ・ブロックを含むスタンダードの時代に、コントロール・デッキにおいて「強力なクリーチャーを使い回してアドバンテージを稼ぐ」目的で活用され、基本パーツの一角と認識されるに至った(オルゾフ・コントロール、太陽拳、ヤマコンなど)。
初登場から4年以上の月日を要したものの、黎明期から続いてきたリアニメイト呪文の常識を覆し、新しいリアニメイト戦略の立場を築き上げた、遅咲きの優良呪文である。
- オデッセイ当初、これを採用したリアニメイト・デッキが活躍した例がある(世界選手権03など)。
- この手のデメリットがないタイプのリアニメイトは「本当に復活させる」呪文として、白の役割とされていた。色マナが白である以外まったく同じデザインの生命の息吹/Breath of Lifeなどが存在する。
- テキストレスカードとしてプレイヤー褒賞プログラムプロモに登場。
- 名前のわりにクリーチャーをゾンビにはしない。この辺りのフレイバーを充実させたのが後の墓場からの復活/Rise from the Grave。
- マスターズ25thに新規イラストで再録。
関連カード
主な亜種
明記されない限りソーサリーである。一時的にしか戻さないものは除く。
- 肉体の裏切り/Betrayal of Flesh - 土地を3つ生け贄に捧げることで双呪。クリーチャー破壊のモードも持つ。マナ・コストは(5)(黒)でインスタント。(ミラディン)
- 不穏の標/Beacon of Unrest - いずれかの墓地のクリーチャーまたはアーティファクトをリア二メイト。解決後はライブラリーに戻る。(3)(黒)(黒)。(フィフス・ドーン)
- 墓場の騒乱/Stir the Grave - マナ総量がX以下限定。(X)(黒)。(神河謀叛)
- 死後剛直/Vigor Mortis - 緑マナを支払うと+1/+1カウンターが置かれる向上呪文。(2)(黒)(黒)。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 戦慄の復活/Dread Return - クリーチャーを3体生け贄に捧げることでフラッシュバック。(2)(黒)(黒)。(時のらせん)
- その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin - リアニメイトしたクリーチャーが呪文や能力の対象になると生け贄に捧げられる。インスタント。(ローウィン)
- 魂魄流/Torrent of Souls - 黒マナを支払うとゾンビ化、赤マナを支払うとプレイヤー1人の全クリーチャーを+2/+0修整と速攻。(4)(黒/赤)。(シャドウムーア)
- 墓場からの復活/Rise from the Grave - いずれかの墓地のクリーチャーをリア二メイトし、黒のゾンビにする。(4)(黒)。(基本セット2010)
- 掘葬の儀式/Unburial Rites - フラッシュバック(3)(白)付き。(4)(黒)。(イニストラード)
- 終わりなき従順/Endless Obedience - いずれかの墓地のクリーチャーをリア二メイト。召集付き。(4)(黒)(黒)。(基本セット2015)
- 恐るべき目覚め/Fearsome Awakening - ドラゴンを戻すと+1/+1カウンターが2個乗る。(4)(黒)。(運命再編)
- 屍術的召喚/Necromantic Summons - いずれかの墓地のクリーチャーをリア二メイト。魔巧で+1/+1カウンターが2個乗る。(4)(黒)。(マジック・オリジン)
- 奇策/Concoct - 諜報3を行い、その後対象を取らずにリアニメイトする分割カード。(3)(青)(黒)。(ラヴニカのギルド)
- 骨への血/Blood for Bones - 追加コストでクリーチャー1体を生け贄に捧げるが、リアニメイトと共にクリーチャー1枚を回収できる。(基本セット2020)
- 蘇生の絆/Bond of Revival - あなたの次のターンまで速攻を得る。(4)(黒)。(灯争大戦)
- 大釜の贈り物/Cauldron's Gift - 対象を取らずに選べ、+1/+1カウンターが置かれる。一徹で戻す前に4枚切削。(4)(黒)。(エルドレインの王権)
- 栄光への目覚め/Rise to Glory - オーラをリアニメイトするモードも持つ。(3)(白)(黒)。(テーロス還魂記)
- 再命/Rise Again - (4)(黒)の下位互換であるコモン。(基本セット2021)
- 潮による復活/Return Upon the Tide - 戻したクリーチャーがエルフだったならトークンを生成する。(4)(黒)、予顕(3)(黒)。(カルドハイム)
- 戦墓の再誕/Diregraf Rebirth - フラッシュバック(5)(黒)(緑)付き。死亡したクリーチャーの数だけコストが減少する。(3)(黒)(緑)。(イニストラード:真夜中の狩り)
- エドガーの覚醒/Edgar's Awakening - 手札から捨てたときに死者再生/Raise Deadの効果を使える。(3)(黒)(黒)。(イニストラード:真紅の契り)
- 墓所の変容/Graveyard Shift - あなたの墓地のマナ総量が5種類以上なら瞬速を持つ。(4)(黒)。(ニューカペナの街角)
- 帰還の令状/Writ of Return - タップ状態で戦場に戻す、暗号。(3)(黒)(黒)。(ニューカペナの街角統率者デッキ)
- ギックスの残虐/The Cruelty of Gix - 先読を持つ英雄譚。III章でいずれかの墓地のクリーチャーを戦場に戻す。(3)(黒)(黒)。(団結のドミナリア)
- 槽の出現/Vat Emergence - いずれかの墓地のクリーチャーを戦場に戻し、増殖を行う。(4)(黒)。(ファイレクシア:完全なる統一)
- 辻妻の不一致/It Doesn't Add Up - インスタント。戻したクリーチャーに容疑をかける。(3)(黒)(黒)。(カルロフ邸殺人事件)
- シークエンスのやり直し/Restart Sequence - フリーランニングで(1)(黒)で唱えられる上位互換。(アサシンクリード)
- 生きるか死ぬか/Live or Die インスタント。クリーチャー除去のモードも持つ。(3)(黒)(黒)。(ダスクモーン:戦慄の館)