青
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青/Blueは、マジック:ザ・ギャザリングにおける色の1つ。
色の特徴
謀略と操作の色であり、島からマナを引き出しマーフォークやスフィンクスを召喚する。白と黒を友好色とし、赤と緑を対抗色とする。略号はU。
青が表すものとして、学問、本などの情報集積体、精神/思考、記憶、テレパシー、テレキネシス、時間の活用、支配、操作、綿密さ、複雑さ、小手先の技術、幻影、構築/技術、アーティファクト、人工物、消極性、冷たさ、水/空気の精霊などがある。
色の役割
クリーチャーが得意なキーワード能力は飛行、瞬速、呪禁、果敢。飛行や呪禁によって相手の行動に関係なく行動できるのが強み。攻撃制限のデメリットを持つコモンのファッティも定番のカードとなっている。クリーチャー・タイプには種族ではドレイク、マーフォーク、ヴィダルケン、スピリット、スフィンクス、海蛇やカニなどの水棲生物など、職業ではウィザードが象徴的。
エンチャントに関してはコピーしたり、オーラを他のパーマネントに移す効果がたまに登場する。
アーティファクトと相性が良く、サーチ、コスト軽減、アーティファクトのクリーチャー化、アーティファクト・クリーチャーの強化、その他多くのシナジーを持つ。延長して無色とシナジーを形成することもある。
インスタントとソーサリーの扱いにかけては右に出る色は無く、打ち消しの他対象の変更やコピーも可能。果敢を始めとした唱えることで誘発する能力を持つカードも多い。
土地は基本土地タイプを変えることができ、色事故を回避したり、対戦相手の土地タイプを変更し色拘束をかける事ができる。
ドローは1枚のカードで複数枚引けるほか、ライブラリー操作、ルーターも得意としており、手札の量・質ともに高めることができる。前述の打ち消しと合わせることで、1対1の交換を続け戦場の状況を固定させることができる。
一方パーマネントの除去は直接的手段は無く、バウンス、コントロール奪取、アンタップ制限、クリーチャーのパワーのマイナス修整など変則的な手段に限られる。アンタップ制限に関しては永続的にアンタップさせないオーラか、「次のターンのアンタップ・ステップにアンタップしない」といった一時的制限呪文が1ブロックに1枚は収録されるレギュラーとなっている。
幻影の色として、インスタント・ソーサリーだけでなくパーマネントもコピーすることができ、クローン/Cloneを始めとしたコピークリーチャーやコピー・トークンを生成するカードを多く持つ。
マナ加速は無色マナ限定で持ち、マナの使い道に制限がある場合が多い。
その他パーマネントのアンタップ、ライブラリー破壊、文章変更効果、ターンの追加などトリッキーな役割を多く持つ。
色の役割の変更
- 放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer(ティム)、心霊破/Psionic Blast、Psychic Purge、Baki's Curseといった直接火力カードが存在したが、第8版で放蕩魔術師が再録落ちし失った。時のらせんのタイムシフトで復活したが、次元の混乱で登場した放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancerが第10版に再録されたことにより赤へ完全に移行ことが印象付けられた。
- パワーのみを下げる効果は黒や緑が主に持っていたが、神河ブロック以降、青のものとなった。
- 墓地のカードをライブラリーに戻す効果はTimetwisterなどのリセットの副次効果として持っていたが、追憶/Reminisce以降それ単独の効果のカードも登場するようになった。
- プロパガンダ/Propagandaといった強力なカードがあるため色の役割として攻撃制限を持っているイメージが強いが、実際はそう多くは無い。亡霊の牢獄/Ghostly Prisonが登場し色の役割として白に移行したことが明確になったが、ラヴニカへの回帰ブロックの留置など必要となれば使用する。
- ミラディン・ブロックでの分流/Shuntの登場以降、呪文の対象の変更効果は赤に移行していたが、基本セット2011の移し変え/Redirect以後は元に戻ってきた。
- 「タップし次のアンタップ・ステップにアンタップさせない」タイプの効果は黎明期から持っていたが、基本セット2012の霜のブレス/Frost Breath以降、色の役割として完全に独占し定番効果となっている。
- 廃止されたキーワード能力として、被覆、島渡りや生息条件などを持っていた。
その他
- 巨大なクリーチャーやコントロールを多く抱えるため、重い呪文が多い(参考:各種カードランキング#色別)
- 日本人が好きな色とよく言われる。
- 禁止カードがやたらに多い色でもある。パワー9の三枚を筆頭に、意外な授かり物/Windfall、精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorと挙げればキリがない。これはドローとサーチに長けた色であるためパワーバランスの調整が難しく、また修繕/Tinkerや精神の願望/Mind's Desireといった強烈なコンボパーツが多数存在することが原因となっている。
参考
- True Blue(Making Magic 2003年8月11日 Mark Rosewater著)
- 真の青――頭は回れど力はからきし(Braingeyser、上の記事の和訳)
- Striving for Perfection(Making Magic 2008年11月8日 Mark Rosewater著 エスパーウィーク記事)
- True Blue Revisited/真の青への再訪(Making Magic 2015年7月20日 Mark Rosewater著 米村薫訳)
- 用語集
色 | |||||||||
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関連項目 | 無色 - 有色 - 単色カード - 多色カード - 色指標 - 固有色 - デッキカラー |